【今日のラインナップ】

 

✅ レアル・ソシエダB vs カステリョン:ソシエダBが4-2で勝利、カステリョン選手による日本人選手への人種差別発言疑惑が発生

✅ マラガ vs レアル・バリャドリード:マラガが2点リードも退場者で暗転、劇的3-3ドローで自動昇格圏を逃す

✅ ブルゴス vs ミランデス:ブルゴスがダービーを制しプレーオフ圏内へ、ミランデスは最下位転落

✅ ウエスカ vs アルバセテ:スコアレスドロー、アルバセテの冬の大型補強サン・バルトロメが輝きを放つ

✅ カディス:極度の不振によりガリタノ監督を解任、セルヒオ・ゴンサレス氏が電撃復帰へ

✅ レアル・サラゴサ:カディス戦勝利で最下位脱出、今季4人目の監督就任という異例の事態に

✅ デポルティーボ vs グラナダ:デポルティーボは勝てば自動昇格圏へ、エース・ジェレマイ不在の総力戦

✅ スポルティング・ヒホン vs FCアンドラ:スポルティングは守備陣崩壊の危機、難敵アンドラ相手にプレーオフ圏内死守を懸ける

✅ レーシング・サンタンデール vs コルドバ:首位レーシングは監督復帰で万全、守備崩壊のコルドバを迎え撃つ

 

■【レアル・ソシエダB / カステリョン】

Zubietaで行われた乱打戦は、レアル・ソシエダBが4-2で制した。開始わずか2分でOchiengが先制。カステリョンのGK Romain Matthysの反応の遅れとFabrizio Brignaniのロストが失点に直結した。5分にÁlex Calatravaが同点にするも、直後の6分にGorka Carreraが勝ち越し。24分にOusmane Camaraのゴールでカステリョンが再び追いつく展開となった。後半に入ると、ソシエダBがOchieng(69分)とMariezkurrena(93分)のゴールで突き放した。カステリョンはこれで3試合連続勝ちなしとなり、自動昇格圏争いから大きく後退している。Mediterráneo紙によるカステリョンの選手採点は、GK Romain Matthys (4), Fabrizio Brignani (4), Alberto Jiménez (5), Salva Ruiz (4), Ousmane Camara (6), Álex Calatrava (6)、途中出場のSuero (6), Mabil (5), Álvaro García (5), Tincho (5), Jakobsen (4)と厳しい評価が並んだ。

そして94分に重大な事件が発生した。カステリョンの背番号5番、Alberto Jiménezがレアル・ソシエダBの日本人選手、背番号15番のKazunari Kitaに対し「Puto chino(クソ中国人)」という侮蔑的な発言をしたとされ、人種差別プロトコルが作動した。主審のAlonso de Ena Wolfがこれを公式記録に記載しており、RFEF(スペインサッカー連盟)の規律委員会は最大10試合の出場停止と602〜3006ユーロの罰金を科す可能性を視野に、厳格な調査を開始する。

 

■【マラガ / レアル・バリャドリード】

La Rosaledaでの一戦は3-3の壮絶なドローに終わった。マラガは勝てば自動昇格圏(2位)に浮上できたが、痛恨の結果となった。11分にChupeがPKを獲得して自ら決め、14分にはLarrubiaの崩しからDotorが叩き込んでマラガが2-0とリード。しかし、前半アディショナルタイム(45+6分)にPeter Federicoがディフェンダー2人をかわして1点を返した。後半48分、Víctor GarcíaのFKにChupeが合わせてマラガが3-1とリードを広げる(一度はオフサイド判定もVARで取り消し)。

試合のターニングポイントは56分、マラガのVíctor GarcíaがIván Alejoに対し、ボールのないところで2度蹴りを入れて一発退場となった場面だ。10人となったマラガに対しバリャドリードが猛攻を仕掛け、セットプレーからChupeのオウンゴールを誘発して3-2と迫る。そして92分、ChukiのFKをLatasaが頭で合わせて劇的な3-3の同点とした。

試合終了後、マラガのファンがMorilla Turrión主審に向けてペットボトル(キャップなし、水入り)を投げ、肩に命中したことが公式記録に記載された。95分にも2本のペットボトルが投げ込まれており、クラブには重い罰金処分が下される見込みだ。マラガのFunes監督は「11人なら自分たちの試合だった。Víctorの退場は厳しすぎるし、バリャドリードのセットプレーの強さにやられた」と嘆いた。

一方のバリャドリードはFran Escribá監督就任後無敗を維持。降格圏と2ポイント差を保ち、順位を1つ上げた。前半36分にCarlos Clercが肋骨の痛みを訴えてIván Garrielと負傷交代するアクシデントがあり、さらにMarcos Andréの正当なゴールが、TomeoとGK Herreroの交錯時の架空のファウル判定で取り消される不運もあった。それでもEscribá監督は「15分で2失点してもチームは崩れなかった。勝利を狙う姿勢が嬉しい」と選手を称賛した。ElDesmarque紙によるバリャドリードの選手採点は、Guilherme Fernandes (4.5), Iván Alejo (7.5 - 10回のデュエル勝利とボール奪取、退場誘発), Pablo Tomeo (5.5), Ramón Martínez (4), Carlos Clerc (3), Stanko Juric (3.5), Julien Ponceau (4), Iván San José "Chuki" (8 - 2アシストのMOM), Peter Federico González (6), Marcos André da Sousa (5), Sergi Canós Tenés (4.5)。途中出場組は Iván Garriel (5.5), Juanmi Latasa (7), Víctor Meseguer (6), Stipe Biuk (評価なし), Vegard Erlien (評価なし)。

 

■【ブルゴス / ミランデス】

El Plantíoで行われたブルゴス県ダービーは、ホームのブルゴスが2-0で完勝した。David GonzálezとCurroのゴールにより、ブルゴスは一気にプレーオフ圏内に浮上している。

対するミランデスはこの敗戦により最下位に転落した。Antxón Muneta監督率いるチームは試合への態度やサッカーの質を完全に欠いていた。GKのJuanpaは正面を突いたCurroのシュートを弾き、1失点目の原因を作った。Novoaはクリアが不十分で、Juan Gutiérrezは交代出場後から守備が崩壊。Marasは前半こそ良かったがシステム変更の犠牲となり交代した。CabelloはCurroのシュートがかすっての不運なオウンゴール気味の失点に関与。Medranoは2枚目のイエローカードで退場し、次節のカディス戦はPablo Pérez(累積警告)と共に出場停止となる。エスパニョールからローン移籍中のBauzaは奮闘したがカバー範囲が広すぎ、Carlos Fernándezは練習不足のまま強行出場するもインパクトを残せなかった。Javi HernándezはCKから直接ゴールを狙うも相手GKに阻まれ、途中出場のEl Jebariはシミュレーションでイエローカードを受けるなど、散々な内容だった。

 

■【ウエスカ / アルバセテ】

El Alcorazでの試合は0-0の引き分け。アルバセテがポゼッションとシュート数で圧倒し、降格圏に沈むウエスカに全くボールを持たせなかった。アルバセテはこれで4試合連続勝ちなし(2敗2分)だが、勝ち点36で13位につけている。ウエスカは降格圏から抜け出せていない。

アルバセテは冬の移籍市場でJon Morcillo, Riki Rodríguez, Dani Escriche, Jon Garcíaが退団し、Lluís López, Martín Fernández, Álex Rubio, Samu Obeng, Víctor San Bartoloméが加入した。特にBarakaldoから加入したVíctor San Bartoloméが中盤で絶大な輝きを放っている。Huesca戦では71分に出場し、直後の73分には決定的な失点を防ぐ活躍を見せた。フィジカルとパスの精度を誇示し、Alberto González監督も「決断力、活性化、精度が非常に気に入った」と大絶賛。San Bartolomé自身も「試合を支配していたので、もっと得られたかもしれない感覚がある」と手応えを口にしている。また、アルバセテのJesús Vallejoは、かつて所属したレアル・サラゴサがカディス戦で勝利して息を吹き返したことを心から喜ぶコメントを残している。

 

■【カディス】

金曜日にホームでレアル・サラゴサに0-1で敗れたことを受け、Gaizka Garitano監督の解任が決定した。直近24ポイント中わずか1ポイントしか獲得できていない極度の不振が命取りとなった。Garitano体制は55試合で20勝15分20敗。チームは降格圏までわずか4ポイント差に迫られている。後任には、2024年1月に同クラブを解任されたSergio Gonzálezが電撃復帰する見込みだ。月曜日から指揮を執り、次節の最下位ミランデスとの大一番に向けた立て直しを直ちに託される。過去の在任時は82試合で20勝28分34敗の成績を残している。

 

■【レアル・サラゴサ】

金曜日にアウェイでカディスに0-1で勝利した。David Navarro暫定監督の初陣で貴重な勝ち点3を挙げ、見事に最下位を脱出。降格圏との差を5ポイントまで広げた。

しかし、クラブの監督事情は異常事態だ。今季はGabi(9試合)、Emilio Larraz(1試合)、Rubén Sellés(18試合)に続き、David Navarroが4人目の監督としてベンチに座っている。クラブの歴史上、1シーズンに4人の監督が指揮を執るのはこれで5回目であり、フロントの不安定なプロジェクト運営が浮き彫りとなっている。

 

■【デポルティーボ・ラ・コルーニャ / グラナダ】

Riazorでの大一番。上位陣(カステリョンとマラガ)が勝ち点を落としたため、デポルティーボは勝利すれば自動昇格圏の2位に返り咲き、自力昇格の権利を手にすることができる。

デポルティーボのAntonio Hidalgo監督は、恥骨の違和感を抱える絶対的エースのYeremayを欠いて試合に臨む。さらに前節退場したMikel Rodríguezも出場停止。中盤にはDiego VillaresやCharlie Patiñoを起用して強度を高め、Luismi Cruzに代えてMellaを右に、Stoichkovを左に配置するフォーメーション変更が予想される。Bil Nsongoは切り札としてベンチに控える。

グラナダは降格の危機から遠ざかるために勝利が絶対条件。Pacheta監督率いるチームは、チーム最多5得点を誇るAlemañとCasadesúsが欠場。Arnaiz, Alcaraz, Bouldiniも出場が危ぶまれており、前線はPetitかPascualの起用が濃厚となっている。

 

■【スポルティング・ヒホン / FCアンドラ】

Estadio Nacionalでの一戦。スポルティングは3試合連続引き分けで足踏みし、プレーオフ圏外へ後退する危機に直面している。Borja Jiménez監督は深刻なディフェンス陣の野戦病院状態に悩まされており、Pablo Vázquezが累積警告で出場停止。Perrinは違和感を抱え、Cuencaは復帰まであと2週間を要する。DiegoがCBに入り、Curbeloと急造コンビを組む見込みだ。中盤の強度を高めるため、Correderaを偽ウイングとして起用し、BernalとManu Rodríguezを並べるプランが浮上。前線はDubasinとOteroが組む。なお、クラブのAlejandro Irarragorri会長はアメリカに帰国しており、この試合には不在となる。

対するアンドラはCarles Manso監督のもとで完全に復調し、前節はコルドバに4-1で大勝。アルメリアにも勝つに値する試合を見せた。攻撃的でボールを保持するスタイルで、リーグ屈指の予算を持つスポルティングを大いに脅かす存在となっている。

 

■【レーシング・サンタンデール / コルドバCF】

El Sardineroでの一戦。レーシングはリーグ首位を快走中。手術で離脱していたJosé Alberto López監督がベンチに復帰する。ウイルス感染から回復したGustavo Puertaや、累積警告明けのAndrés Martínも戦列に戻り万全の態勢。一方で、Asier Villalibre, Pablo Ramón, Juan Carlos Arana, 今季絶望のManex Lozano, Mantillaが欠場する。

コルドバは3連敗中で、その間に9失点と守備崩壊が顕著だ。Iván Ania監督はかつて自身が昇格に導いた古巣との対戦となる。3ヶ月ぶりにTheo Zidaneを招集リストに復帰させたが、Juan María Alcedo, Franck Fomeyem, Alberto del Moralが欠場する苦しい台所事情となっている。

 

【本日の総括】

 

レーシング・サンタンデールが首位を独走する中、自動昇格圏(2位)争いが激化している。カステリョンとマラガが揃って足踏みしたことで、デポルティーボに2位浮上の絶好のチャンスが到来した。プレーオフ圏内にはダービーを制したブルゴスが浮上。下位に目を向けると、カディスが泥沼の不振から監督解任に踏み切り、ミランデスが最下位に転落。サラゴサは貴重な勝利で息を吹き返しつつある。昇格争いも残留争いも、一瞬の隙が命取りとなるカオスな状況が続いている。