経済難と買収失敗による諦めムードの中、複数選手の退団が確定
✅ 新シーズン&プレシーズン始動
プラサ新監督と新戦力が合流、オランダ・ドイツでの合宿と試合日程が決定
✅ パブロ・リベラの感動的な別れ
16年在籍したカンテラーノが退団、クラブへの感謝と愛を綴る
✅ 若手イケル・ムニョスの将来
トップチーム昇格なるか、残り1年の契約で迎える重要な夏
✅ ジョン・グリディの加入と決意
批判覚悟の移籍、経験と多能性を武器にセビージャでの貢献を誓う
✅ 移籍市場の最新動向
ライージョ獲得間近、セルヒオ・リコの逆オファーや複数選手の放出の噂
退団・契約満了選手とファンの反応
ルイス・ガルシア・プラサ監督の下、26/27シーズンのメディカルチェックがスタートし、新加入のフアン・イグレシアスやジョン・グリディらがチームメイトと初対面を果たしました。しかし、経済的な困難や、セルヒオ・ラモスを筆頭とする投資グループの買収失敗により、過去2シーズンと代わり映えしない状況が続いています。セビジスタの間には、新シーズンへの期待よりも諦めの空気が漂っています。
クラブは複数選手の退団を確定させました。ネマニャ・グデリ、オルヤン・ニーラン、アドナン・ヤヌザイ、セサル・アスピリクエタがチームを去り、レンタル加入だったニール・モペイ、フェルラン・メンディも退団します。1年前に加入したアレクシス・サンチェスについては契約延長の話し合いが行われたものの、合意に至らず退団が決定しました。
セビージャ・アトレティコの選手でも、ルロ・ダ・シルバ、アルベルト・エスピニェイラ、パブロ・リベラが6月30日をもって契約満了となりました。また、ダビド・ロペスはエルクレスCFへ移籍し、イスラ・ドミンゲスはアンテケラCFへ売却されています。
(via ElDesmarque)
(via Estadio Deportivo)
(via SPORT)
新シーズン&プレシーズン始動
月曜日からウトレラ通りの施設で本格的なトレーニングがスタートします。W杯に参加中のルベン・バルガスとジブリル・ソウを除く全選手が参加し、プラサ監督が招集した9人のカンテラーノ(ラファ・ロメロ、ロレン、セルヒオ・レシオ、イケル・ムニョス、ニコ・ギジェン、ヘスス・クルス、マヌエル・アンヘル、エドゥ・アルトサノ、イブラ・ソウ)も加わります。ラファ・ミルも合流するものの、スポーツ面での構想外となっており将来は不透明です。
プレシーズンマッチは全7試合が予定されています。国内での試合は、7月11日21:00にヘスス・ナバス・スタジアムで行われるプリメーラRFEFのフベントゥ・トレモリーノス戦のみで、無観客で開催されます。
7月30日からはオランダのガルデレンで合宿を張り、7月31日19:00にナイメーヘンでNECと、8月2日14:30にユトレヒトと対戦します。その後ドイツへ渡り、8月8日15:30にロイク・バデが所属するバイエル・レバークーゼンと激突します。第15回アントニオ・プエルタ杯は、これまで同様11月の代表戦ブレイク中に開催される予定です。ラ・リーガ開幕戦は8月15日か16日にホームでラージョ・バジェカーノを迎え撃ちます。
(via Estadio Deportivo)
パブロ・リベラの感動的な別れ
22歳の人生のうち16年をセビージャに捧げたMFパブロ・リベラが、契約満了でクラブを去ることになりました。トップチームでの公式試合出場はなかったものの、プレベンハミンからリザーブチームまで全カテゴリーを経験し、2024年のピミエンタ体制、2025年のアルメイダ体制でプレシーズンを過ごしてベンチ入りも果たしました。リザーブチームでは18歳でデビューし、4シーズンで85試合に出場しました。
彼は自身のSNSで感動的な別れの手紙を公開しました。
『決して書く準備ができていない別れがあります。これがその一つです。16年を経て、私の人生を永遠に決定づけた章を閉じる時が来ました。子供の頃から、セビージャFCはただサッカーをするクラブではなく、第二の家であり、サッカー選手として、何よりも一人の人間として成長した場所でした』
『このエンブレムを身につけ、この色を守るという夢を持ってやってきました。忘れられない瞬間を生き、毎回の練習、試合、勝利、敗北から学び、そのすべてが今の私を作ってくれました。ドレッシングルームを共有したすべてのチームメイトへ、笑い、努力、会話、そして永遠に私と共にある思い出をありがとう』
コーチやスタッフ、裏方で働く人々、そして家族への深い感謝を述べた後、力強い言葉で締めくくっています。
『今日私は去りますが、決して変わらないものがあります。セビージャFCを去りますが、セビジスタの精神は永遠に私の一部です。夢を追い続ける者の熱意を持って、しかし私の心の一部が常にここにとどまることを知っている安心感を持って、新たな挑戦に立ち向かいます。こんなに多くを教えてくれて、あの少年の夢を叶えさせてくれてありがとう。これはさようならではありません。また会いましょう』
(via Estadio Deportivo)
若手イケル・ムニョスの将来
昨季、度重なる監督交代で苦しんだセビージャ・アトレティコにおいて、キャプテンとして32試合に先発出場し、守備の要として際立った活躍を見せたイケル・ムニョス。冬の市場ではセグンダの複数クラブから注目を集め、トップチームのオビエド戦(4-0)にも招集された実績を持ちます。
現在、彼は自身の将来を左右する重要な夏を迎えています。2004年生まれの彼は来年1月に23歳となり、トップチームとリザーブチームを自由に行き来できる年齢制限に達します。契約も残り1年となっています。
選手サイドは、クラブの意向を確認してから慎重に決断を下す方針です。クラブ側は彼への関心を把握しつつも、現時点での放出は考えていません。ただし、現在トップチームには放出がない限り7人ものセンターバックが在籍しており、プラサ監督の下で居場所を確保できるかは、今後の選手の入れ替わり次第となります。
(via Estadio Deportivo)
ジョン・グリディの加入と決意
アラベスからフリーで加入し、2年契約を結んだジョン・グリディがクラブのメディアで意気込みを語りました。
獲得の背景として、『プラサ監督から連絡がありました。クラブの状況から今年はフリーの選手と契約するという考えを持っていました。アラベスで彼と一緒にやったことがあったので、とてもワクワクしました。セビージャは現在厳しい状況にありますが、ビッグクラブなのであまり迷いませんでした』と説明しました。
ファンからの冷ややかな反応も自覚しており、『セビジスタが私の契約で喜んで飛び上がることはないのは分かっていますが、私は自信と自分らしい個性を持ってここにいて、できる限りのことをすると強く信じています。怪我の経験が、毎日元気でいることやポジションを獲得するために戦うことをより評価するようにならせてくれました』と覚悟を示しています。
自身のプレースタイルについては、『中盤の3つのポジションならどこでもプレーできますが、特に8番(インサイドハーフ)ですね。ボールの出口で貢献できますし、前に出るための走力もあります。監督の元で10番としてもプレーしました。戦術的に規律があり、ゲームをよく読み、デュエルよりもインターセプトで多くのボールを奪う選手だと自負しています。ゴールに関しては毎年チャンスがありながら決まっていないので、今年はその流れを断ち切りたいです』と自己分析しました。
プライベートでは『とても落ち着いた人間』で、家族や犬との散歩、ビーチや山での時間を大切にしていると明かしました。また、カンテラーノへのサポートも重視しており、『私が昇格した時もラ・レアルの重要な選手たちに助けられました。上がってくる選手たちに常にアドバイスし、自信を与えようと努めています』と語りました。
最後には、『ファンにはまず私たちと一緒にいてほしいです。彼らが苦しい時でも決して離れないことは知っています。そこから私たちは自分たちの仕事をできる限りうまくやるよう努めます』と呼びかけました。
(via Estadio Deportivo)
移籍市場の最新動向
守備陣の補強として、マジョルカの降格に伴い退団する34歳のベテランCBアントニオ・ライージョの獲得に近づいており、2027年までの契約を結ぶ見込みです。また、オディッセアス・ヴラホディモスについては、ニューカッスルとの間で買い取りオプション付きの再レンタル交渉が進行中で、今季はセビージャが給与の大部分を負担することになります。
一方で、セビージャの下部組織出身でウナイ・エメリ監督時代にデビューしたGKセルヒオ・リコが逆オファーを行っています。『セビージャに戻ってゴールからチームを助けたい。心のクラブに戻れるなら本当に光栄だ』と復帰への強い熱意を語っています。
放出面では、ナイジェリア代表FWアコル・アダムスに対しベネツィアから1000万ユーロのオファーが届きましたが、クラブはこれを拒否しました。移籍金として2000万ユーロを要求しています。若手DFアンドレス・カストリンに対しては、2030年までの契約延長を目指して交渉を強めていますが、ラツィオが彼とキケ・サラスに強い関心を寄せています。クラブの財政事情から、巨額のオファーがあれば放出の可能性も否定できません。
さらに、左サイドバックのホアキン・オソにはフィオレンティーナからオファーが届き、ストラスブール、ビジャレアル、エスパニョールも獲得を狙っています。フィオレンティーナはフアンルにも注目しています。
(via SPORT)
(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
新体制でのプレシーズンが本格始動する中、財政難から補強はフリーやレンタルが中心となり、ファンの間には諦めのムードも漂っています。グリディなどの新戦力が覚悟を持って挑む一方、長年尽くしたカンテラーノとの別れや、主力・若手の移籍交渉が同時進行しており、クラブは非常に難しい過渡期を迎えています。