👔 監督情報 | ペジェグリーニ監督の欧州での偉業とチリ代表就任の噂
ベティスの監督として6年目を終えたマヌエル・ペジェグリーニは、2020年のパンデミック下で就任して以来、クラブに圧倒的な安定をもたらした。ベティスを6年連続でヨーロッパの大会に導き、2022年にはコパ・デル・レイ優勝を達成。これまでベティスの歴代監督9人が成し遂げた欧州カップ戦進出の記録を塗り替え、2025年にはカンファレンスリーグ決勝までチームを導き、24/25シーズンにはヨーロッパリーグで準々決勝に進出するなど基準を大きく引き上げた。そして26/27シーズンに向けて、ベティスの歴史に欠けていたUEFAチャンピオンズリーグの出場権も手にし、グループステージ参戦が決定している。
一方で、ペジェグリーニにはチリ代表監督就任の噂が浮上している。チリのジャーナリスト、フェルナンド・タピア氏の報告によれば、チリサッカー連盟(ANFP)と口頭で数週間前に合意に達しており、ANFPの選挙結果を待つために厳重に秘密にされていた。現会長のパブロ・ミラド氏が選挙の切り札としてペジェグリーニの名前を利用しようとしたことに監督自身が不快感を示し、代表ディレクターのフェリペ・コレア氏が直接交渉を行ったとされている。ペジェグリーニは以前から母国チリをW杯に導くことを素晴らしいキャリアの締めくくりとして夢見ていた。しかし、ベティス側はこの合意を把握しておらず、2027年まで残る契約の延長さえ排除していない状況だ。代表とクラブの兼任は現実的ではなく、彼がクラブとの契約をどのように尊重するか注目されている。(via Estadio Deportivo)
🛫 退団情報 | アルティミラら主力級の退団とR・ロドリゲスのお別れメッセージ
ベティスは夏の移籍市場で最初の大型売却を完了した。セルジ・アルティミラがスポルティング・ポルトガルへ移籍し、クラブに1825万ユーロの固定移籍金と200万ユーロのボーナスをもたらした。また、その他の退団選手も正式に発表されている。チミー・アビラは残り1年の契約を少額の違約金とともに解除し、セドリック・バカンブとリカルド・ロドリゲスは6月30日をもって契約満了となった。さらに、アドリアン・サン・ミゲルは現役を引退し、今後はコーチングスタッフ以外の別の役職でクラブに残る方向で交渉が進んでいる。Bチームでプレーしていた22歳の左SB、ダーリング・ブラディもエールディビジのSCヘーレンフェーンへ3年契約(1年の延長オプション付き)で完全移籍した。
退団が決定したリカルド・ロドリゲスは、スイス代表としてW杯に参加した後に自身の去就を決める予定だが、自身のSNSでベティコへ向けた別れの手紙を公開した。
『親愛なるベティコ・ファミリーへ。とても濃密で、忘れられない瞬間に満ちた2年間でした。素晴らしい人たちに出会い、ピッチの内外で常に自分のベストを尽くそうと努めました。マヌエル・ペジェグリーニ監督、すべてのコーチングスタッフ、チームメイト、そしてファンのみなさんに心から感謝したいと思います。このユニフォームを守れたことは名誉でした。家族も私もセビージャでとても幸せでしたし、永遠に私たちと共にある思い出を大切にします。皆さんの健康と、多くの成功、そして未来のすべてが最高のものであることを祈っています。ありがとう、そしてムチョ・ベティス』
彼はペジェグリーニ監督下で左サイドバックのレギュラーを務め、公式戦68試合に出場して3アシストを記録。チャンピオンズリーグ出場権獲得など、クラブの躍進に大きく貢献した。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
🛬 新戦力&補強動向 | ファクンド・ベルナル獲得と左SBを巡る移籍市場の動き
マヌ・ファハルドSDは、アルティミラの穴を埋めるべく、フルミネンセからウルグアイ人MFファクンド・ベルナル(22歳)の獲得を完了させた。スペインの税務当局への税金100万ユーロを含む、総額950万ユーロでパスの100%を買い取る大型補強となった。ベルナルはすでにウルグアイでメディカルチェックを済ませており、2031年までの長期契約を結んでプレシーズン初日からチームに合流する予定だ。
今後の補強ポイントはストライカーと左サイドバックに絞られている。特に左サイドバックは、アレックス・モレノとフアン・ミランダの退団以降、ロマン・ペロー、アブネル・ヴィニシウス、復帰したジュニオル・フィルポ、そしてリカルド・ロドリゲスと入れ替わりが激しく、長年の課題となっている。ファハルドSDのリストにはカイキ・ブルーノ、エル・カルアニ、ナジーニョ、ホルヘ・サリナス、アンヘリーニョなどの名前が挙がっているが交渉は難航。本命はレアル・マドリードのフラン・ガルシアであり、移籍金の要求が下がれば合意に達する可能性がある。また、フィオレンティーナに所属するドイツ人DFロビン・ゴセンスも新たな候補に浮上している。
さらに、ダニ・セバージョスについてもクラブは獲得を諦めておらず、選手自身もSNSを通じてベティス復帰への熱意をアピールしている。また、ドルトムントの構想外となっているポルトガル人FWファビオ・シウバ(23歳)に対しても関心を示している。一方で、前述のアブネル・ヴィニシウスにはオリンピック・リヨンへの売却の可能性が浮上している。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque / SPORT)
💰 移籍市場&クラブ財政 | メンディの移籍金ボーナスとロ・チェルソの残留宣言
クラブはサラリーキャップを健全に保つため、さらなる資金確保に動いている。プレミアリーグが狙うナタンの売却が有力な候補となっているが、時間は限られている。ヴァスコ・ダ・ガマへの移籍がストップしているネルソン・デオッサも少額の利益を生む見込みだ。
また、過去の選手の保有権からも臨時収入が期待されている。フアン・クルス、アサネ・ディアオに加え、ラージョ・バジェカーノでブレイクしたセネガル人CBのノーベル・メンディの動向が注目を集めている。ラージョは昨季、メンディの買い取りオプションを行使してベティスに350万ユーロをもたらしたが、ベティスは依然として彼のパスの20%を保持している。メンディにはノッティンガム・フォレスト、ベンフィカ、アタランタ、セルティック、シュトゥットガルトなど多数のクラブが関心を示し、アイントラハト・フランクフルトからは1500万ユーロのオファーが提示された。ラージョのマルティン・プレサ会長はこのオファーを拒否したが、もし実現していればベティスに300万ユーロの収入をもたらし、パリFCから90万ユーロで獲得した選手から総額650万ユーロもの利益を得る計算になっていた。
一方で、W杯でアルゼンチン代表として戦うジオヴァニ・ロ・チェルソは、リーベル・プレート復帰の噂を完全に一蹴した。試合後の会見で、『今はそのことについて話す時ではないし、それが起こるとも思っていません。私はベティスと契約を結んでいますし、とても良い状態です。ワールドカップに100%集中しています』と語り、2028年まで結んでいるベティスでのプレーに集中することを明言した。(via Estadio Deportivo / SPORT)
⚽️ プレシーズン | ドイツ合宿のスケジュールとカンテラから9選手がトップ昇格
ベティスの26/27シーズンに向けたプレシーズンが本格始動する。選手たちは月曜日にセビージャに集合し、火曜日にメディカルチェックを受診。水曜日からトレーニングを開始し、同日中に最初の合宿地であるドイツのハルゼヴィンケルへ出発する。その後、アイルランドとマルベーリャでも合宿を行い、計6つの親善試合が予定されている。
ペジェグリーニ監督はプレシーズンにカンテラから9人の若手選手を招集した。右SBオスカル・マスケ、CBエマヌエル・エンゴラン、左SBカルロス・デ・ロア、MFグナンゴロ・ブアレ、リカ・フネス、イバン・コラレホ、左WGボルハ・アロンソ(レアル・サラゴサが関心)、右WGクワメ・ソス、FWロドリゴ・マリーナがトップチームの練習に参加する。また、U-19欧州選手権に参加中のモランテとマヌ・ゴンサレスは大会終了後に合流予定。昨季トップチームのメンバーだったアンヘル・オルティスとパブロ・ガルシア(移籍のオファーあり)も参加する。
レンタル復帰組としては、バリャドリードで活躍し2部やポルトガルからオファーがあるGKギリェルメ・フェルナンデス、レバンテでのレンタルから戻りペジェグリーニを説得して残留を望むイケル・ロサダ、そしてミランデスとグラナダへレンタルされていたFWゴンサロ・プティ(再レンタルの可能性大)が顔を揃える。
W杯でベスト16に進出しているロ・チェルソ、フィダルゴ、クチョ・エルナンデスは不参加。負傷中のアブデとアイトール・ルイバルは回復に努めており、ドイツ合宿に帯同するかは未定となっている。また、フェネルバフチェと残留交渉中のソフィアン・アムラバトも不参加だが、移籍がストップしているネルソン・デオッサはプレシーズンに参加する。(via Estadio Deportivo)
🌍 W杯と代表 | W杯組の躍動とクラブにもたらされるFIFA補償金
アメリカ、メキシコ、カナダで共催されているW杯2026において、ベティスから参加した6人の選手のうち5人がグループステージを突破しベスト16に進出する素晴らしい結果を残している。
モロッコ代表のソフィアン・アムラバトはカナダ戦(0-3)の後半18分から出場し、パス成功率91%を記録してベスト8進出に貢献。スイス代表のリカルド・ロドリゲスは全4試合にフル出場。メキシコ代表のアルバロ・フィダルゴはここまで2試合に出場し1ゴールを挙げている。アルゼンチン代表のジオヴァニ・ロ・チェルソは初戦でゴラッソを決め、コロンビア代表のクチョ・エルナンデスも初戦で素晴らしいアシストを記録してファンを沸かせ、地元ペレイラには彼の壁画まで描かれた。DRコンゴ代表のセドリック・バカンブのみがベスト32で敗退となった。なお、モロッコ代表のエズ・アブデは大会開幕直前に膝の捻挫で無念の離脱となっている。
選手たちの活躍はクラブの財政にも大きな恩恵をもたらしている。FIFAは代表選手1人につき1日9,595ユーロの補償金をクラブに支払う規定を設けており、すでに契約を満了したバカンブやロドリゲスも含めた5選手(アムラバトは7月1日からフェネルバフチェ所属のため対象外)の活躍により、ベティスは平均して約40日分の滞在費、総額で約191万ユーロを確保。アブデの合宿期間を含めると約200万ユーロもの収入を得ており、ベスト16以降に勝ち進んだ選手がさらに滞在日数を伸ばせば、1人あたり約3万8300ユーロが追加される計算となっている。(via Estadio Deportivo)
🌟 カンテラ | U-19欧州選手権でモランテとマヌ・ゴンサレスが大活躍
ウェールズで開催中のU-19欧州選手権で、ベティスの若手選手たちが大きな注目を集めている。ベティス・デポルティーボのダニ・フラゴソ監督が「非常に優れたユースの世代がやって来ている」と語る通り、その実力が証明されている。
サイドアタッカーのホセ・アントニオ・モランテは、グループステージ3試合で4ゴール1アシストを記録。ドイツ戦(4-0)でも後半途中出場から左足で鮮やかなゴールを決め、現在大会のゴールデンブーツ候補に名乗りを上げている。ベティス・デポルティーボがスペイン4部へ降格したため、コルドバCFやカディスCFなど2部の複数クラブが獲得に動いているが、モランテ自身はトップチームのペジェグリーニ監督の下で今季のチャンピオンズリーグを戦う夢を叶えるために残留を強く希望している。クラブも彼を、昨季パブロ・ガルシアが担ったようなスーパーサブとして起用する方針だ。
また、GKのマヌ・ゴンサレスもウェールズ戦、デンマーク戦で連続無失点と活躍(ドイツ戦は休養)。彼は2029年まで契約を延長しており、アドリアン・サン・ミゲルの引退に伴い、来季のトップチーム第3GKの座が用意されている。過去にセビージャの下部組織から戦力外通告を受けた苦労人である彼は、インタビューで当時のエピソードを語った。『村でキーパーが不足していて一番背が高かったのでそのポジションにつきました。(中略)セビージャのアレビンでプレーしていましたが、戦力外になりコリアにレンタルされました。そこでモランテと出会い、カデーテAの時にベティスと契約したんです』。憧れの選手にはオブラクとクルトワを挙げ、自身の課題として『もっと勇敢になる必要があります。足元のプレーも非常に重要で、ベティスのおかげで大きく成長しました』と語っている。さらに、U-19スペイン代表のGKコーチを務める元ベティスのコケ・コントレラス氏の指導が、PKの意思決定や直感の重要性を学ぶ上で大きな助けになっていると明かしている。(via Estadio Deportivo / SPORT)
👔 レジェンドの声 | マルコス・アスンソンが明かすクペル監督による退団の真相
ベティスのレジェンドであり、史上最高のフリーキッカーの一人として知られるマルコス・アスンソンが、2007年の退団の真相とクラブへの深い愛情についてインタビューで語った。先日、シウダ・デポルティーバを訪れてアドリアン・サン・ミゲル相手にFKを沈め、ホアキン・サンチェスらと旧交を温めた彼は、ベティスでの5年間を『私にとってベティスとは何か? すべてです! 私の家です。(中略)ローマではセリエAを優勝しました。しかし、ベティスでの出来事は別物でした。説明がつきません。ただ違うんです』と熱く振り返った。
しかし、その愛情とは裏腹に、彼の退団は悲痛なものだった。『人生で最悪の日の一つは、ロペラから「出て行かなければならない、監督が君を望んでいない」と言われた日です。私の世界はそこで終わりました』と語り、当時のエクトル・クペル監督がブラジル人選手を好まなかったことが原因だと指摘した。『クペルはソモサを獲得し、私は去らなければなりませんでした。セビージャを離れるために飛行機に乗った時...一番の敵にすらあんな思いはさせたくないです。何が起こっているのか理解できず、旅行中ずっと泣いていました。ベティスは私の家でしたから。今でも泣きたくなります』と、当時受けた心の傷の深さを明かしている。
一方で、他の歴代監督については感謝の念を口にし、特にロレンソ・セラ・フェレール監督については『私たちは彼を恐れていました。「なんとしてでも勝とう、そうしないと監督が怒るぞ」と話していました。練習開始の30分前には必ず到着していなければならず、一度1分だけ遅刻した時は、私を叱るためにロッカールームのドアで待っていました』と、当時の厳しくも愛のある指導を懐かしそうに回顧した。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
ペジェグリーニ監督の新たな偉業達成とチリ代表就任の噂が飛び交う中、アルティミラの大型売却やファクンド・ベルナル獲得など、来季に向けた陣容整理が着々と進行中。プレシーズンがドイツで幕を開け、多くの有望なカンテラーノたちがトップチームでのチャンスを狙う。さらにW杯やU-19欧州選手権での所属選手の活躍が、クラブに財政的・スポーツ的な恩恵をもたらしている。