プレシーズン本格始動と新戦力の合流

7月4日土曜日、シウダード・デポルティーバ・ホセ・ラモン・シスネロス・パラシオスにて、2026-27シーズンに向けた最初のメディカルチェックが実施されました。新加入のホン・グリディとアルナ・サンガンテは誰よりも早く施設に姿を見せ、クラブのエンブレムと共に写真撮影を行っています。フリーで加入したフアン・イグレシアスもマルベージャでのトレーニングを経て合流する予定です。

残りのメンバーは日曜日にも検査を受け、月曜日にはルイス・ガルシア・プラサ監督の下で最初のトレーニングが行われます。ワールドカップでスイス代表としてベスト16に進出しているルベン・バルガスとジブリル・ソウ、代表戦に参加していたガブリエル・スアソ、アコル・アダムス、そしてレンタル延長が決まったオディッセアス・ヴラホディモスは合流が遅れます。また、パトリク・メルカドもクラブの判断次第で合流する可能性がありますが、彼にはまだ長いリハビリプロセスが残されています。

過去10年間でこれほど早く補強が進んだのはモンチが復帰した2019年のみであり、監督は初日から戦術を落とし込むことができる理想的な環境が整っています。なお、公式な退団者としてグデリ、アレクシス・サンチェス、ニーラン、ヤヌザイ、アスピリクエタ、そしてレンタル終了のモペイとメンディが発表されています。 (via MARCA / Estadio Deportivo)

プレシーズンマッチ全7試合の日程が決定

ラ・リーガ開幕(8月15日または16日のラージョ・バジェカーノ戦)に向け、7試合の親善試合が組まれました。

第1部はシウダード・デポルティーバで行われ、7月11日21:00にフベントゥド・トレモリーノスと無観客試合を実施します。第2部も同施設を利用し、締めくくりとしてポーランドへ遠征。7月19日16:00にKSクラコヴィアのクラブ創立120周年記念試合に臨みます。第3週目は、7月23日21:00にコルドバCFとアウェー(エル・ヌエボ・アルカンヘル)で第4回トロフェオ・プエルタス・デ・コルドバを戦い、7月26日21:00にはエスタディオ・ヘスス・ナバスでADセウタと無観客試合を行います。

その後はオランダへ移動し、7月30日からハルデレンで合宿を開始。7月31日19:00にNECナイメーヘン、8月2日14:30にFCユトレヒトと対戦します。最終テストはドイツで行われ、8月8日15:30に元セビージャのロイク・バデが所属するバイエル・レバークーゼンと激突します。なお、第15回アントニオ・プエルタ杯はシーズン中の代表戦ウィークに開催される予定です。 (via Estadio Deportivo / SPORT)

ナバロ新SDを支えるスポーツ部門の強化

ホセ・イグナシオ・ナバロ新スポーツディレクターを支えるため、カルロス・ヒメネスとパブロ・ロドリゲスがフロントに入閣しました。オリンピアコス行きが噂されるアントニオ・コルドンとハイメ・コルドンの後任となります。

カルロス・ヒメネスはマラガ出身の39歳で、ハンガリーのデブレツェニVSCのSDを経て加入しました。ベティスやマラガでアントニオ・コルドンのアシスタントを務め、ディーン・フイセン、ヘスス・ロドリゲス、ロベルト・フェルナンデスなどの若き才能を発掘した実績を持ちます。パブロ・ロドリゲスはマドリード出身の1990年生まれで、レガネスやウォルバーハンプトンでスカウトとして活動し、ビッグデータの修士号とUEFA Bライセンスを持つエキスパートです。厳しい経済状況の中、限られたリソースで市場の好機を掴むことが期待されています。 (via Estadio Deportivo)

カンテラーノ9名がトップチームの合宿に参加

ルイス・ガルシア・プラサ監督は、トップチームのプレシーズンに9人のカンテラーノを招集しました。

ゴールキーパーはラファ・ロメロ、アルゼンチン人のロレン・ルチーノ、セビージャCから昇格のセルヒオ・レシオの3名。ディフェンダーは2027年まで契約を残すイケル・ムニョス。ミッドフィールダーは18歳で2029年まで契約延長済みのニコ・ギジェンと、エドゥ・アルトサノ。アタッカーにはマヌエル・アンヘル・カスティージョ、ヘスス・クルス、そしてセネガル人FWのイブラ・ソウが選ばれました。

プラサ監督はニコ・ギジェンについて次のように期待を寄せています。

『ニコは良い選手になるだろうが、忍耐が必要だ。一人前のサッカー選手になるはずだが、毎週日曜日にプレーし、フィジカル面での変貌を遂げなければならない。筋肉量を増やし、試合のペースに慣れ、そして何より怪我を防ぐことが不可欠だ。だが、彼には素晴らしい未来が待っている』

彼らは、昨季からトップチームのダイナミクスに組み込まれているアルベルト・フローレス、カストリン、オソ(退団の可能性あり)、マヌ・ブエノ、ミゲル・シエラらと共にアピールを狙います。 (via Estadio Deportivo)

ナイジェリア・ルートでの資金調達と前線の再編

クラブは財政難を乗り切り新戦力を登録するため、アコル・アダムスとチデラ・エジュケの売却で2000万ユーロ以上の収入を目指しています。

昨季10ゴール3アシストを記録したアダムスにはセリエA昇格組のヴェネツィアFCが関心を示しており、選手とは給与アップと2030年までの4年契約で個人合意済みです。セビージャの要求は2000万ユーロですが、ヴェネツィアは1500万ユーロ前後のオファーを準備しています。エジュケにはサウジアラビアやカタールのクラブから具体的なオファーがあり、評価額は400万〜500万ユーロに設定されています。アンデルレヒト、レバークーゼン、フルハム、サンダーランド、リーズ、CSKAモスクワなどからの関心も噂されていますが、現時点で欧州クラブとの交渉はありません。

一方、モペイの退団やアダムスの売却、さらにはロシアなどから関心を集めるイサク・ロメロの退団の可能性に備え、前線の再編が進められています。トラブゾンスポルに所属するルーマニア代表FWデニス・ドラグス(26歳)がリストアップされており、移籍金は約50万ユーロ、またはレンタルの形が検討されています。彼はルーマニア代表で28試合7ゴールの実績を持ち、昨季はガズィアンテプで16ゴールを挙げる活躍を見せました。 (via Estadio Deportivo)

クラブ売却の停滞と理事会の激震

セルヒオ・ラモスとFive Eleven Capitalとの買収交渉が5月に破談したことで、クラブの売却プロセスと8000万ユーロの増資計画は停止状態にあり、完了は早くとも12月になる見通しです。増資が見込めない中、ラ・リーガの経済統制をクリアするための特例期限である7月10日までに大型売却を成立させようと急いでいます。

この先行き不透明な状況とファンからの重圧により、理事会ではフェルナンド・カリオン副会長とカロリーナ・アレス理事が辞任を発表しました。アレス理事は疲労と消耗を理由に辞任し、後任にはアルバロ・ガルシア・アルマグロ弁護士がアレス家を代表して就任予定です。カリオン副会長の辞任によりクラブは45万ユーロの経費を削減し、カリオン家の代表にはホセ・ルイス・イグレシアス弁護士が就任する予定です。

これにより、ホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長とペペ・カストロ副会長が完全に孤立して矢面に立つ形となり、彼らの責任は一層重くなっています。同時に、ホセ・マリア・デル・ニド・ベナベンテの今後の動向にも注目が集まっています。 (via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

【本日の総括】

プレシーズンが過去にない早さで本格始動し、新SD体制やカンテラーノの合流など現場の準備は順調に進んでいます。一方で、クラブの売却プロセス停滞や理事2名の辞任などフロントの混乱は続いており、選手登録に向けたナイジェリア人選手たちの売却交渉が今後の鍵を握りそうです。