クラブの目標と現状
ルイス・ガルシア・プラサ新監督が率いるセビージャFCは、7月4日と5日にメディカルチェックを行い、7月6日の日曜日からホセ・ラモン・シスネロス・パラシオス・スポーツ・シティでプレシーズンのトレーニングを開始する。ワールドカップに招集されている選手たちは順次合流する予定となっている。
今シーズンの目標は、過去2シーズンが降格圏からわずか1ポイント差での残留という厳しい結果に終わったことを受け、まずは数字を改善し、残留争いの苦境を避けてヨーロッパの舞台への復帰を夢見ることである。
また、ピッチ外の話題としては、セルヒオ・ラモスが最終的にクラブの所有権を獲得するかどうかという噂が飛び交っており、クラブの行方に注目が集まっている。(via MARCA)(via SPORT)
2026-27 ラ・リーガ 日程全一覧
セビージャFCの2026/27シーズンのラ・リーガ全38節の対戦スケジュールが決定した。リーグ戦は8月15日または16日に開幕し、セビージャはホームのラモン・サンチェス・ピスフアンでラージョ・バジェカーノを迎え撃つ。ただし、ワールドカップで準決勝や決勝まで進出する選手がいた場合、休息期間を確保するため、初戦が8月25日~27日、あるいは18日~20日に延期される可能性が残されている。
注目のセビリア・ダービー(エル・グラン・デルビ)は、第13節の11月22日にラモン・サンチェス・ピスフアンで行われ、第23節の2月7日にはレアル・ベティスのホームゲームとしてエスタディオ・デ・ラ・カルトゥーハで開催される。
クラシックなユニフォームや演出が行われるレトロ節は第31節の4月11日に指定され、ホームでデポルティーボ・デ・ラ・コルーニャと対戦する。
リーグ最終節は5月30日、アウェイのラ・ロサレダでマラガとの熱いアンダルシア・ダービーで幕を閉じる。
なお、コパ・デル・レイの決勝は4月24日に予定されている。
全38節の日程は以下の通りである。
第1節 (8/16): セビージャ - ラージョ・バジェカーノ
第2節 (8/23): アスレティック・クラブ - セビージャ
第3節 (8/30): セビージャ - アトレティコ・マドリード
第4節 (9/6): エスパニョール - セビージャ
第5節 (9/13): セビージャ - バレンシア
第6節 (9/16): デポルティーボ - セビージャ
第7節 (9/20): セビージャ - FCバルセロナ
第8節 (10/11): レバンテ - セビージャ
第9節 (10/18): レアル・マドリード - セビージャ
第10節 (10/25): セビージャ - オサスナ
第11節 (11/1): ヘタフェ - セビージャ
第12節 (11/8): セビージャ - デポルティーボ・アラベス
第13節 (11/22): セビージャ - レアル・ベティス
第14節 (11/29): レアル・ソシエダ - セビージャ
第15節 (12/6): セビージャ - マラガ
第16節 (12/13): エルチェ - セビージャ
第17節 (12/20): セビージャ - ラシン・サンタンデール
第18節 (1/3): ビジャレアル - セビージャ
第19節 (1/10): セビージャ - セルタ・デ・ビーゴ
第20節 (1/17): ラージョ・バジェカーノ - セビージャ
第21節 (1/24): バレンシア - セビージャ
第22節 (1/31): セビージャ - アスレティック・クラブ
第23節 (2/7): レアル・ベティス - セビージャ
第24節 (2/14): セビージャ - エスパニョール
第25節 (2/21): セビージャ - レアル・マドリード
第26節 (2/28): オサスナ - セビージャ
第27節 (3/7): セビージャ - レアル・ソシエダ
第28節 (3/14): デポルティーボ・アラベス - セビージャ
第29節 (3/21): セビージャ - エルチェ
第30節 (4/4): FCバルセロナ - セビージャ
第31節 (4/11): セビージャ - デポルティーボ
第32節 (4/18): アトレティコ・マドリード - セビージャ
第33節 (4/21): セビージャ - レバンテ
第34節 (5/2): セルタ・デ・ビーゴ - セビージャ
第35節 (5/9): ラシン・サンタンデール - セビージャ
第36節 (5/16): セビージャ - ビジャレアル
第37節 (5/23): セビージャ - ヘタフェ
第38節 (5/30): マラガ - セビージャ
(via Estadio Deportivo)(via SPORT)
新加入選手
新シーズンに向けて、移籍市場でのセビージャの動きも活発になっている。ヘタフェで2021年から5シーズンにわたりプレーしてきたフアン・イグレシアスが、契約満了に伴いフリーでセビージャへ加入することが発表された。
また、ジョン・グリディの加入も発表されており、チームの大きな夢を支える戦力として期待されている。
さらに、アントニオ・コルドン前スポーツディレクターの時代に獲得が内定していたアルナ・サンガンテとパトリック・メルカドの加入も確定している。移籍金ゼロのフリーでの獲得を進めるセビージャの堅実な補強が垣間見える。(via ElDesmarque)(via MARCA)(via Estadio Deportivo)
GK事情
プレシーズンを来週に控えた現在、ルイス・ガルシア・プラサ監督が起用できるトップチームのGKはアルベルト・フローレスのみという状況になっている。これを解決すべく、ホセ・イグナシオ・ナバロ新スポーツディレクターは、昨季セビージャにローン加入し、チームの1部残留に大きく貢献したギリシャ代表GKオディッセアス・ヴラホディモスの復帰に向けて急ピッチで交渉を進めている。
ナバロSDは就任会見で『彼は私たちが大いに頼りにし、素晴らしいシーズンを送ってくれたGKです。彼の保有権はニューカッスルにあり、その契約を尊重しなければなりません。補強が必要なポジションですので、市場の動向を見守ります』と語り、再獲得の扉を開いていた。
ニューカッスルはエウェン・ジャウエンを2500万ユーロ以上で獲得し、ニック・ポープもいるためヴラホディモスを構想外としている。ヴラホディモス自身はベシクタシュや母国のパナシナイコスからのオファーを拒否し、セビージャへの移籍以外は受け入れないようニューカッスルに圧力をかけている。彼は自身のSNSでも7月初旬にセビージャとのレンタル移籍をまとめる意向を明言しており、『私はここでとても気分が良いし、家族もとても快適に過ごしています。ここにいること、このクラブ、そしてこの街が大好きです』とセビージャ愛を強調している。
現在は買い取りオプション付きのレンタル移籍を巡り、オプションを特定の目標達成で義務化するかどうか、そしてその金額について話し合われている。移籍情報サイトの評価額は300万ユーロだが、2400万ユーロで彼を獲得したニューカッスルは1000万ユーロ程度の回収を望んでいるとされる。セビージャは前回よりも高い割合の給与を負担することになるが、許容範囲内と判断している。
なお、ヴラホディモスの交渉が進展したため、150万から200万ユーロの投資が必要とされていたディエゴ・コンデの獲得オプションは見送られた。(via Estadio Deportivo)(via ElDesmarque)
退団・引退選手
6月30日をもってセビージャの2025/26シーズンの会計年度が終了し、複数の選手の退団が確定した。
外国人選手としてクラブ史上5番目の出場試合数を誇り、ヨーロッパリーグを2度制覇したキャプテンのネマニャ・グデリはクラブを去ることになり、彼の功績に見合ったお別れイベントが準備されている。
また、ノルウェー代表としてワールドカップに集中しているGKのオルヤン・ニーランドも、感動的な手紙とともに別れを告げた。
ベテランのセサル・アスピリクエタは現役引退を発表した。
レンタル加入していたニール・モペイとバティスタ・メンディも、セビージャでの短い期間における扱いに感謝の意を示しつつ退団する。
そして、モンチ元SDの失敗補強の一つと見なされているアドナン・ヤヌザイも、4シーズンにわたるセビージャとの関係に終止符を打つ。フリーで高額な契約金とともに加入したものの、過体重の問題や献身性の欠如が指摘され、トルコのイスタンブール・バシャクシェヒルやUDラス・パルマスへのレンタル移籍を繰り返した。今シーズンもルイス・ガルシア・プラサ監督の下で終盤戦は出場機会が全くなく、4年間での通算成績は30試合出場(今季12試合)、815分間、2ゴール(コパ・デル・レイ)、1アシストという寂しいものだった。ただし、1年前に新戦力登録を助けるために自身の高額な給与の削減を受け入れた姿勢は称賛されている。31歳となった彼の新天地としては、母国ベルギーのアンデルレヒト、ギリシャ、またはサウジアラビアのクラブが候補に挙がっている。(via Estadio Deportivo)
アレクシス・サンチェスの契約延長
6月30日で契約が満了するアレクシス・サンチェスについては、クラブは引き続き戦力として計算しており、契約延長の希望を持っている。ホセ・イグナシオ・ナバロSDは『私たちは合意に達することを意図しています。セビージャが現在彼に提供できる最大限のものを与えたいですし、アレクシス側が受け取るべきだと考えるものとも擦り合わせたいです』と述べている。ルイス・ガルシア・プラサ監督も、彼のクオリティは特定の局面で非常に有効なリソースになると評価している。
しかし、交渉には障害がある。セビージャは年俸約50万ユーロを提示しているが、アレクシスはスペインに1年間居住したことで税務上の居住者となり、税率が24%から47%に跳ね上がる。つまり、手取り額が大幅に減少することになる。さらに、アメリカのMLSからも魅力的なオファーが届いており、交渉には意見の相違が見られる。クラブは彼を引き留められると信じて交渉を続けている。(via Estadio Deportivo)
オソ(ホアキン・マルティネス)のブレイク
昨シーズンのセビージャで数少ないポジティブなニュースの一つが、下部組織出身のオソことホアキン・マルティネス・ガウナのトップチームでの大ブレイクである。ビジャレアル戦での見事なゴールによる劇的勝利への貢献など、重要な局面での活躍が光った。22歳、身長1.83mの彼は守備だけでなく攻撃参加にも優れており、ラ・リーガで21試合に出場し2ゴール3アシストを記録した。
この活躍により、昨年12月に200万ユーロだった彼の市場価値は、現在1000万ユーロにまで跳ね上がった。現在の契約は2027年6月30日までだが、セビージャは給与の大幅な引き上げと2000万ユーロ以上の契約解除条項を含めた2030年までの契約延長オファーを提示した。彼の代理人であるAS1はカウンターオファーを提出し、来季開幕前の合意に向けて交渉は順調に進んでいる。
一方で、その活躍は欧州中のクラブの関心を集めている。フランスのストラスブールが最初に興味を示し、スペイン国内ではエスパニョールやビジャレアル、レアル・ソシエダ、さらにイングランドのニューカッスルも状況を問い合わせている。そして直近では、イタリアのフィオレンティーナが獲得レースに強力に参戦し、最初のオファーを提示した。このオファーはセビージャの要求額には遠く及ばないものの、関心の強さを示している。
セビージャは財政難により資金調達が必要なため、契約解除条項の2000万ユーロにはこだわらず、現在の市場価値である1000万ユーロ前後のオファーが届けば売却を検討する構えである。オソ本人も、条件が大幅に改善されるオファーがあれば検討する姿勢を見せている。
ルイス・ガルシア・プラサ監督はオソを非常に重要視しており、就任後の9試合中7試合で先発起用した。当初はサイドバックとして起用されたが、後にポジションを1列上げ、ガブリエル・スアソとともに強固な左サイドを形成した。左サイドにはエルチェへのレンタルから戻ったアドリア・ペドロサもいるが、ペドロサは再び放出される見込みである。(via Estadio Deportivo)(via ElDesmarque)
マリウス・マリンの獲得見送り
アントニオ・コルドン前SDは移籍金ゼロでの補強を推し進める中で、ルーマニア代表の守備的MFマリウス・マリンの獲得に動いていた。コルドンは直接イタリアへ飛び、ピサに所属する彼と交渉を進め、マリン自身もセビージャ行きを前向きに捉えていた。しかし、3月15日の試合でマリンが負傷し長期離脱となったこと、さらにコルドンがSDを退任したことで交渉は凍結された。
ピサの降格後、マリンは経済的な条件を優先し、UAEのアル・ナスルと2年契約を結ぶことを決断。欧州でのプレーを続けるオファーを断り、中東への移籍を選択したことで、セビージャとの縁は完全に切れることになった。(via Estadio Deportivo)
アンス・ファティの移籍
バルセロナからモナコへの完全移籍が発表されたFWアンス・ファティ。実は彼は2012年、10歳の時にセビージャFCの育成組織からバルセロナのラ・マシアへと引き抜かれたというルーツを持っている。セビージャで育った才能が、幾多の怪我を乗り越えてフランスの地で新たなキャリアを歩むことになった小ネタとして話題になっている。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
新シーズンに向けて新監督を迎え入れ、スケジュールも確定したセビージャFC。GKヴラホディモスの復帰交渉やオソの契約延長など、限られた資金の中で堅実なスカッド構築を進めている。退団選手の整理も進み、新時代へ向けた変革の時を迎えている。