フロント・運営

クラブの売却交渉が予期せず決裂し、大きなブレーキがかかっている。5月にセルヒオ・ラモスとFive Eleven Capitalによる買収交渉が破談し、6月1日にラモス側の独占交渉期間が終了した。大株主たちは新たな投資家と8月までに売却を完了させる予定だったが、セルヒオ・ラモスが予想した通り手続きは長引き、今夏の売却とそれに伴う8000万ユーロの増資は不可能となった。大株主は12月までの売却完了を目指しており、現在はセルヒオ・ラモスを排除する条項を盛り込んだ基本合意書のもと、最大3人の投資家と独占権なし、あるいは制限付きの競争で交渉を進めている。

この売却の遅れと、ファンからの怒りの矢面に立つことへの疲労により、フェルナンド・カリオン第2副会長とカロリーナ・アレス役員が辞任した。カリオンは公式には職業上の理由としているが、彼が去ることでクラブは45万ユーロの経費削減となる。故ラファエル・カリオンの末息子で38歳の彼は、セビージャのカンテラに10年間在籍し、2000年のブルネテ大会で最優秀選手に選ばれた経歴を持つ。2020年に取締役に就任し、2023年から副会長を務めていた。辞任したとはいえ、カリオン家とアレス家は株式を保持し続け、カリオン家の代表は弁護士で調停人のホセ・ルイス・イグレシアスが、アレス家の代表は弁護士のアルバロ・ガルシア・アルマグロが引き継ぐ。最近ではホルヘ・マリン・グラナドス役員も辞任しており、ホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長とペペ・カストロ副会長がほぼ唯一の顔役として残された状態だ。フランシスコ・ギハロ、ルイス・ミゲル・カストロ、ペレス・ソラノ弁護士は残っているものの、批判はデル・ニド・カラスコ会長にさらに集中することになる。デル・ニド・カラスコ会長は辞任の意思はなく、クラブが売却されるまで会長職を続ける予定だ。前会長のホセ・マリア・デル・ニド・ベナベンテが先日クラブと歩み寄る姿勢を見せており、この辞任劇を受けて何らかのアクションを起こす可能性もある。 (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque) (via MARCA)

スポーツ部門

アントニオ・コルドンと共に去ったハイメ・コルドンらの空席を埋めるため、新スポーツディレクターに昇格したホセ・イグナシオ・ナバーロの右腕と左腕として、カルロス・ヒメネスとパブロ・ロドリゲスがスポーツ部門に正式に加入した。39歳でマラガ出身のカルロス・ヒメネスは、ハンガリーのデブレツェニVSCでスポーツディレクターを務めていた。ベティスやマラガで働き、予算が限られた中で市場の好機を先取りする手腕を持つ。ディーン・フイセン、ヘスス・ロドリゲス、ロベルト・フェルナンデスなどを発掘した実績があり、アントニオ・コルドンの右腕だった人物だ。一方、マドリード出身で36歳のパブロ・ロドリゲスは、レガネスでキャリアを始め、2021年にプレミアリーグのウルヴァーハンプトンに引き抜かれた。南米および欧州市場のスカウティングとタレント発掘に参加し、ビッグデータの応用に関する修士号とUEFA Bライセンスを持っている。クラブは『十分な保証を伴うプロジェクトに引き続き取り組んでいる』と強調しているが、資本増強が頓挫したため、2026/2027シーズンは戦時経済で編成を行わなければならない状況にある。 (via Estadio Deportivo)

プレシーズン

ルイス・ガルシア・プラサ監督の下、いよいよプレシーズンが始動する。選手たちは金曜日にセビリアに戻り、週末のメディカルチェックを経て、月曜日からシウダ・デポルティーバ・ホセ・ラモン・シスネロス・パラシオスで最初のトレーニングを行う。最初の2週間はここでトレーニングを行い、ポーランドとドイツへ短期遠征を実施。7月30日からはロッテルダムへ移動し、オランダのガルデレンにあるホテルを拠点に8月7日まで合宿を行う。親善試合は、7月11日にマラガのフベントゥ・デ・トレモリーノスFC、7月19日にポーランドのKSクラコヴィア、7月26日にADセウタ、7月31日にオランダのNECナイメヘン、8月2日にFCユトレヒト、そして8月8日には元セビージャのロイク・バデが所属するバイエル・レバークーゼンと対戦する。ラ・リーガ開幕は8月16日の週末、ホームでのラージョ・バジェカーノ戦だ。

合流に関しては、スイス代表のルベン・バルガスとジブリル・ソウはW杯ベスト16に進出しているため欠席。アコル・アダムス、ガブリエル・スアソ、オディッセアス・ヴラホディモスも代表活動のため休暇が長く、合流が遅れる。一方で、退団が確定しているのはグデリ、アレクシス・サンチェス、ニーラン、ヤヌザイ、アスピリクエタ、そしてレンタル戻りのモペイとメンディの7名。これに伴い、ガルシア・プラサ監督は9人のカンテラーノをトップチームの練習に招集した。ゴールキーパーのラファ・ロメロ、ロレン・ルチーノ、セルヒオ・レシオ、センターバックのイケル・ムニョス、ミッドフィルダーのニコ・ギジェンとエドゥ・アルトサノ、そしてウインガーのヘスス・クルス、マヌエル・アンヘル・カスティージョ、ストライカーのイブラ・ソウだ。既にトップチームに組み込まれているアルベルト・フローレス、カストリン、オソ、マヌ・ブエノ、ミゲル・シエラも参加する。特に注目されるのは18歳でU-19代表のニコ・ギジェンとマヌエル・アンヘルだ。ギジェンについて監督は『素晴らしい選手になるが、忍耐が必要。筋肉量を増やし、ペースに慣れ、怪我を防がなければならない。ただ、壮大な未来を持っている』と評価している。他の選手たちもすでにSNSでトレーニングの様子を公開しており、ホセ・アンヘル・カルモナはスポーツシティで、キケ・サラスは叔父のビクトル・サラスの施設で準備を進めている。なお、セビージャ・アトレティコの新監督にはマルコ・ガルシアの後任としてディエゴ・ガリアーノが就任した。 (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

移籍・補強 (獲得)

戦時経済の中、フリートランスファーで獲得したCBアルナ・サンガンテとMFジョン・グリディはプレシーズン開始前にスポーツシティに姿を見せ、監督の指揮下に入る前にクラブのエンブレムと共に写真を撮った。彼らは新しい職場を知り、スタッフに挨拶し、新しいユニフォームを受け取っている。同じく新加入のDFフアン・イグレシアスも獲得公式発表直後に写真を撮り、マルベーリャでの休暇中に体を鍛えている様子をSNSで共有していた。ここまでの補強は彼ら3人と、ニューカッスルからの再レンタルとなるGKオディッセアス・ヴラホディモスの4人のみだが、サラリーキャップの問題により現時点では誰もLaLigaに選手登録できない状況だ。

また、エクアドルのインデペンディエンテ・デル・バジェからMFパトリック・メルカドをボーナス込6000万ユーロで獲得する事前合意が2月末にあったが、状況が複雑になっている。彼は3月に右膝の前十字靭帯と内側半月板を断裂する大怪我を負い、復帰は2027年初頭の見込みだ。アントニオ・コルドン元SDは当時、メディカルチェックを通過しなければ契約を無効にできる条項があると説明していた。ホセ・イグナシオ・ナバーロ現SDも『彼とは事前合意があるが、メディカルチェックを通過しなければならない。6月にその結果を見て決める』と語っていた。しかし、インデペンディエンテ・デル・バジェ側は、ポルトガルでデル・ニド・カラスコ会長が署名した労働契約があるとし、破棄すれば多額の訴訟も辞さないと警告。メルカドは近くセビリアに到着し、詳細な検査を受ける予定だ。メディカルチェックをパスし、サラリーキャップに収まり、EU外枠に空きがあれば、セビージャはペナルティなしに獲得を見送る権利がある。しかし、クラブは彼を将来有望と見ており、怪我で数ヶ月プレーできないことを理由に、事前に合意した移籍金の減額交渉を行うプランBも検討している。冬の市場まで登録を見送る可能性もある。 (via Estadio Deportivo)

移籍・補強 (放出)

資金を捻出するため、できる限り選手を売却する方針だ。その中で注目を集めているのがオソ、フアンル・サンチェス、そしてアコル・アダムスだ。オソとアンドレス・カストリンは契約延長交渉中だが、カストリンはオサスナからも関心があるものの残留が優先で、2030年までの延長を確信している。しかしオソは他クラブからの関心が強まり、延長が難航している。セビージャからの最初のオファーに対し、代理人がカウンターオファーを提示。フィオレンティーナ、ノッティンガム・フォレスト、ストラスブール、ビジャレアル、エスパニョールが関心を示しており、さらにプレミアリーグのニューカッスルも争奪戦に参戦した。レアル・ソシエダからの関心はなく、ハビ・ロペスとのトレードの話も無かった。セビージャは彼の価値を1000万ユーロと評価しており、4年前にマラガからフリーで加入したため、純利益となる売却も悪くないと考えている。もし彼が違約金2000万ユーロでなくとも、1500万ユーロ近いオファーがあれば退団する可能性がある。監督は左サイドバックにガブリエル・スアソとアドリア・ペドロサを抱えているため、穴埋めは可能だ。

また、フアンル・サンチェスについてもフィオレンティーナが獲得を狙っており、セビージャは昨季ナポリからの関心を断っているため、1500万ユーロ以上を要求する見込みだ。さらに昨季のチーム最多得点者であるアコル・アダムスについても、イタリアのヴェネツィアと交渉中で、クラブは1500万ユーロ以上を要求している。これら3人がそれぞれ1500万ユーロで売れれば、夏の移籍市場での大きな資金源となる。 (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

移籍・補強 (噂)

攻撃陣の再編が優先課題となっており、モペイの退団やアコル・アダムスの売却の可能性に加え、イサク・ロメロにもロシアなどから関心があり、退団の可能性を排除していない。アダムスを売却できたとしても、その全額を補強に回せるわけではないため、低コストの選手を2人獲得する必要がある。ルイス・ガルシア・プラサ監督は4-4-2または4-4-1-1を基本とし、フィニッシャーと、2列目からエリアに飛び込める選手の2つのプロファイルを求めている。これにイサク・ロメロが加わる構成を目指している。

そんな中、トラブゾンスポル所属のルーマニア代表FWデニス・ドラグシュがセビージャに売り込まれた。彼はルーマニア代表で28試合7ゴールを記録し、直近の親善試合でもプレーしている。23/24シーズンはガズィアンテプで16ゴールと活躍したが、最近は不規則で、2年前にトラブゾンスポルで26試合3ゴール、25/26シーズンはエユプスポルとガズィアンテプで24試合2ゴールと負傷にも悩まされた。市場価値は200万ユーロで2028年まで契約を残しているが、移籍金は50万ユーロ程度と見込まれている。昨季のバティスタ・メンディの件もあり、レンタルの可能性も考えられる。選手自身は年俸ダウンを受け入れてでも、よりレベルの高いリーグのプロジェクトに参加する用意がある。セビージャは現在、このオファーに対する回答を保留して検討中だ。 (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

シーズンチケット

ファンからの抗議や不満が渦巻く夏となっているが、2026-2027シーズンのシーズンチケット更新が締め切られ、37,428人が更新手続きを完了した。これは前年のソシオの96.7%に相当し、非常に高い更新率を維持している。このアボノには、ラ・リーガのホーム19試合、第15回アントニオ・プエルタ杯、カンテラと女子チームのホーム戦へのアクセスが含まれており、オフィシャルストアでの10%割引も適用される。今季から年間会員資格の更新が1月になり、支払いが2回払いになるシステムが導入された。座席変更は7月6日から8日まで行われ、その後、新規入会の受付が開始される予定だ。 (via ElDesmarque)

【本日の総括】

クラブ売却交渉の長期化と副会長らの辞任により激震が走る中、スポーツ部門は新体制で戦時経済の補強に奔走中。主力売却による資金捻出と低コストFWの獲得が急務ですが、ソシオの更新率が96.7%を記録するなど、ファンの揺るぎない支持が光ります。