モウリーニョの電撃復帰とベンフィカ退団

ジョゼ・モウリーニョのレアル・マドリード新監督就任が実質的に決定し、公式発表を待つのみの状況となっている。ベンフィカはクラブ公式として、レアル・マドリードがモウリーニョの契約解除金である1500万ユーロを支払うことを確認した。これにより、彼はマドリードの歴史上最も高額な監督となる。モウリーニョ自身もSNSを通じてベンフィカへの別れのメッセージを公開し、『ルイ・コスタ会長には、ベンフィカで働く機会を与えてくれたことに感謝している。このクラブを代表できたことは名誉であり特権だった。専門性、献身、能力が模範的であったすべてのスタッフにも感謝の言葉を贈りたい。一緒に働く喜びを分かち合った選手たちには心からの感謝を伝え、個人的および職業的な最大の成長を願っている。一時的なものではなく、永続的な絆を築けたと確信してここを去る。一度私の選手になった者は、永遠に私の選手だ』と綴った。

モウリーニョはアルバロ・アルベロア監督の退任が確認された後、すでにマドリードに到着しており、かつて2013年まで過ごしたバルデベバスの施設を訪れ、来季の計画に着手している。就任の公式発表は数日、あるいは数週間遅れて7月の第2週になるという見方もあるが、プレゼンテーションは来週にも行われる可能性がある。2010年から2013年までの第一次政権では、リーガ、国王杯、スーペルコパを制し、チャンピオンズリーグでは3年連続で準決勝に進出したが、バルセロナとの激しい対立の歴史も残している。チェルシー時代には18歳のメッシに対してシミュレーションを批判し、『カタルーニャは文化の国であり、彼らは演劇が何たるかを知っている。素晴らしい演劇だった。あの子が学ぶために出場停止にするべきだ』と発言。インテル時代にはカンプノウでスプリンクラーを作動させられる中、指を突き上げてピッチを走り回り、『私のチームの最も感動的な試合を一つ選ぶならこれだ。私はチームの組織の仕方において輝いていたと思う』と誇った。マドリード時代にはクロース・ゴメス審判の13のミスをリストアップし、『クラブが私のチームを守ってほしい』とフロレンティーノ・ペレスに介入を求め、これが当時のホルヘ・バルダーノGM退団の引き金となった。また、ペップ・グアルディオラとの「プト・アモ(クソボス)」論争や、CL準決勝でのユニセフやUEFAに対する「なぜだ?」会見、スーペルコパでのティト・ビラノバへの目潰し事件、さらには国王杯後に駐車場でフェルナンド・テイシェイラ・ビティエネス審判を待ち伏せし、『お前はプロを台無しにするのが好きなアーティストだな!』と暴言を吐いたことなど、数々の騒動を引き起こしてきた。今回は以前よりも穏やかな性格になって戻ってくると期待されているが、スペクタクルが保証されていることに変わりはない。 (via SPORT) (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)

ペレス会長の選挙勝利とナダルの賛辞

レアル・マドリードの会長選挙が20年ぶりに行われ、フロレンティーノ・ペレスがエンリケ・リケルメを破って再選を果たした。ペレスは21,721票を獲得し、激しい選挙戦を制した。この選挙結果により、モウリーニョのサンティアゴ・ベルナベウ帰還における最大の障害が取り除かれた。マヨルカ島で開催されたALSと多発性硬化症の研究資金を集めるためのチャリティゴルフ大会に参加していた元テニス選手のラファ・ナダルは、この選挙についてコメントを残した。自身は投票しなかったことを認めた上で、『ソシオが投票した結果であり、両者とも良いキャンペーンを行ったと思う。これが民主主義であり、勝つべき人が勝った。フロレンティーノはレアル・マドリードの歴史上最高の会長であり、彼のクラブでの使命はまだ終わっていない。それは良いことだ。エンリケは若く、彼には時間がある』とペレスを称賛した。さらに、『物事には適切な時期というものがある。フロレンティーノは26年間会長を務めており、誰にでも平等に歳月は過ぎていく。いつかはフロレンティーノも立ち止まらなければならない時が来るだろう。エンリケについては分からない。今日は今日であり、明日は明日だ。将来何が起こるか予測することは常に非常に危険だと思う。今日彼には意欲があったが、数年後にまだ意欲があるかどうかは見てみなければならない』と語った。 (via ElDesmarque) (via SPORT)

銀河系選手獲得の頓挫とフリアン・アルバレスへの1.5億ユーロオファー

ペレス会長は選挙戦のテレビ番組「Horizonte」で、チャンピオンズリーグ出場クラブの偉大な選手に対して、クラブ史上最高額となる1億5000万ユーロの歴史的オファーを提示し、銀河系選手を獲得することを公約していた。当初、中盤の懸念を払拭するためにパリ・サンジェルマンのヴィティーニャやジョアン・ネヴィスが第一希望として浮上したが、彼らの代理人であるジョルジュ・メンデスが『ヴィティーニャとジョアンは誰にとっても選択肢になかった。彼らはPSGにとって交渉不可であり、パリで非常にとても幸せだ。彼らはトロフィーを集め続けるだろう』とファブリツィオ・ロマーノを通じて完全否定した。ペレスが「彼らは交渉不可だ」と公言せざるを得ない状況に追い込まれ、PSGからの引き抜きは事実上不可能となった。

その後、右サイドの攻撃を補強する候補としてバイエルン・ミュンヘンのミカエル・オリーズの名前が挙がったが、バイエルンのヘルベルト・ハイナー会長が『ミカエル・オリーズはバイエルンの選手であり、長期契約を結んでいる。我々は選手を売却するクラブではない。もしフロレンティーノ・ペレスが我々にオファーを送りたいと考えているなら、これまでそんなことは起きていないが、彼はその無駄な労力を省くことができる』と公然と門前払いをした。

そして最終的に、マドリードはアトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスに対して1億5000万ユーロの公式オファーを提示した。クラブは公式声明でその事実を発表したが、アトレティコのエンリケ・セレソ会長への事前の電話連絡に対し、セレソは『選手は有効な契約を結んでおり、アトレティコ・マドリードでそれを全うする。我々は獲得もしないし、交渉にも入らない』と即座に拒否し、5億ユーロの契約解除条項を満額支払うよう要求した。この1億5000万ユーロのオファーが通っていれば、2019年にチェルシーからエデン・アザールを獲得した際の1億2100万ユーロを抜き、カカ、ルカ・ヨヴィッチ、ガレス・ベイル、ハメス・ロドリゲス、ジュード・ベリンガム、オーレリアン・チュアメニ、ジネディーヌ・ジダン、クリスティアーノ・ロナウドらを含むクラブの歴代高額移籍金ランキング(ボーナス抜きで総額8億5470万ユーロ)のトップを更新することになっていた。なお、エンリケ・リケルメ候補は自身が会長になればアーリング・ハーランドを獲得すると公証人の前で約束していたが、ハーランドの父親や代理人はそれを否定している。しかし、マンチェスター・シティからの退団を容易にする条項の存在が噂されており、ハーランドは依然としてマドリードのレーダーに存在する唯一の銀河系選手の可能性がある。ペレスがこの1.5億ユーロのオファーを選挙公約を果たすための単なるポーズで終わらせるのか、それとも別の選手に矛先を変えるのかに注目が集まっている。 (via SPORT) (via MARCA)

アルバレスへのオファーを巡るクラブとモウリーニョの最初の衝突

フリアン・アルバレスへの1億5000万ユーロのオファーは、レアル・マドリードとモウリーニョ新監督の間で早くも最初の摩擦を生み出した。クラブ側は、モウリーニョがこのオファーが行われることを事前に知っていたが、ただ同意していなかっただけだと主張している。しかし、モウリーニョの周辺は全く異なる見解を示しており、モウリーニョはこのオファーについて一切何も知らされておらず、アトレティコがオファーを拒否したというクラブの公式発表の声明を見て初めて事態を把握したとしている。モウリーニョは、自身の承諾なしにクラブが独断で動いたことに激怒した。指揮官はフリアンの選手としての質は高く評価しているものの、自身の戦術的スキームには合致しないと考えており、彼の加入をそこまで歓迎していなかった。モウリーニョの優先事項は攻撃のスター選手を獲得することではなく、キリアン・ムバッペとビニシウスがいる攻撃陣はすでに十分にカバーされていると考えているため、強固でバランスの取れたチームを構築することにある。ダビド・アラバとダニ・カルバハルの退団に伴い、イブラヒマ・コナテとデンゼル・ダンフリース(右SB)の獲得は非公式ながら完了しており、次はもう一人のディフェンダー(モウリーニョはカラフィオーリを希望、クラブはグヴァルディオルを希望)と、少なくとも1人の中盤の選手の獲得を目指している。 (via Mundo Deportivo) (via MARCA)

メンデスとの深夜会談とポルトガル人4選手の獲得要求

フリアン・アルバレスへのオファー拒否が発表された夜の午後8時過ぎ、マドリード中心部の高級ホテル「サント・マウロ」に、クラブのホセ・アンヘル・サンチェスGMとスカウト責任者のジュニ・カラファト、そして超大物代理人のジョルジュ・メンデスが入り、首脳会談を行った。カメラには捉えられなかったものの、モウリーニョもこの場に同席していた。会談は深夜1時30分まで及んだ。クリスティアーノ・ロナウドやペペの時代以降、レアル・マドリードから距離を置いていたメンデスだが、モウリーニョの復帰により再びクラブの補強の最前線に返り咲いた。

この最初のプレシーズン計画会議で、モウリーニョはメンデスの顧客である4人のポルトガル人選手の獲得を要求した。ルベン・ディアス、マテウス・フェルナンデス、マテウス・ヌネス、ベルナルド・シウバである。これは、第一次政権時にファビオ・コエントランやリカルド・カルヴァーリョを獲得し、ロナウドやペペに権限を与えたのと同じ戦略だ。ルベン・ディアスはコナテ、アントニオ・リュディガー、ディーン・ハイセン、ラウル・アセンシオ、エデル・ミリトンと共にセンターバック陣を完成させる存在であり、価格は約5500万ユーロと見込まれている。マテウス・ヌネスは中盤と右サイドバックの両方をこなすことができ、トレント・アレクサンダー=アーノルドをより前線でプレーさせることが可能になる。彼もまたマンチェスター・シティからの獲得となる。マテウス・フェルナンデス(21歳)はチャンピオンシップに降格し財政難に陥っているウェストハムの所属で、プレミアリーグでの評価が高く、放出の可能性があるが、約9000万ユーロと高額に設定されており、PSGやマンチェスター・ユナイテッドも関心を示している。そしてベルナルド・シウバは、現在大怪我で長期離脱中のロドリゴのポジションである右サイドの攻撃に完璧にフィットする存在として熱望されている。モウリーニョは、昨季のドレッシングルームの危機とは無縁の、コミットメントを持った選手を連れてきて、大掛かりなチームの浄化を行う決意を固めている。 (via SPORT) (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)

ニコ・パスとマスタントゥオーノら若手の去就と構想外選手の整理

若手選手の去就についても重要な決定が迫られている。コモへ売却されたニコ・パスは、イタリアでセスク・ファブレガス監督の下で飛躍的な成長を遂げ、チームのチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献し、市場価値は8000万ユーロに達した。レアル・マドリードはこの夏に9000万ユーロでの買い戻しオプションを行使することが確実視されていた。しかし、ニコ・パスに近い関係者によると、本人はCLに出場できるコモの野心的なプロジェクトで少なくとももう1シーズンプレーを続けることを希望している。また、マドリード下部組織のチームメイト数人もイタリアの同クラブに加わる可能性があり、彼にとってはプレッシャーの大きいベルナベウを離れ、居心地の良い環境で成長を続けられるという利点がある。オサスナへ移籍したスペイン代表のビクトル・ムニョスも同様にマドリードが買い戻し権利を保持しているが、ペレス会長はこれらの決断をすべてモウリーニョに一任する方針だ。モウリーニョはより実績のある選手でスカッドを強化したいと考えており、彼らの復帰には疑問符がついている。

また、モウリーニョは自身の構想に合わない選手の放出決定権を握っている。ダニ・セバージョス、フラン・ガルシア、そして若手のラウル・アセンシオが放出の主要候補となっている。さらに、獲得が期待されていた若き至宝フランコ・マスタントゥオーノについても、クラブは彼が質の高い出場時間を得て経験を積めるよう、ヨーロッパのエリートクラブへのレンタル移籍を模索している。 (via SPORT) (via Mundo Deportivo)

ベルナベウのコンサート開催を巡る最高裁判決とクラブの声明

サンティアゴ・ベルナベウでのコンサートやショーの開催を巡る法的な争いにおいて、最高裁判所(第1法廷行政訴訟部門)はレアル・マドリードが提出していた破棄上訴を却下した。この問題は、「ベルナベウ被害者住民協会」が、スタジアムの都市環境改善特別計画や改修に伴う各種ライセンスが音楽コンサートの開催をカバーしていないとしてマドリード市議会に説明を求め、十分な回答が得られなかったために提訴したものだ。最初はマドリード第31行政訴訟裁判所が「訴えの対象にならない」として退けたが、マドリード州高等裁判所(TSJM)が住民側の訴えを認め、本案の審理を行うよう命じていた。マドリード市は騒音条例を変更する予定はないとしているが、アユソ州首相はプロモーターに法的安定性を与え、日常生活との両立を図る意向を示している。

この最高裁の決定を受け、レアル・マドリードは直ちに公式声明を発表した。『最高裁判所は、サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムで開催されたコンサートの合法性について、いかなる決議も下していません。本日発表された決定は、専ら手続き上の問題に関するものであり、住民協会によって提起された司法手続きが該当する裁判所で引き続き審理されることを意味するものです。したがって、現時点において、スタジアムで開催されたコンサートが都市計画規則や適用されるライセンスに反すると宣言した司法決議は一切存在しません』と強調した。さらに、異例の形でアトレティコ・マドリードのスタジアムを引き合いに出し、『サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムでのコンサート開催は、現在コンサートが開催されているメトロポリターノ・スタジアムなど、他の大規模スポーツ施設に適用されるのと同じ認可および行政管理体制の下で行われていることを思い出していただくのが適切です』と主張した。今後はマドリード第31行政訴訟裁判所が、市議会の対応やライセンスの正当性について実体的な審理を再開することになる。 (via SPORT) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)

アディダス等との超巨額スポンサー契約更新とユニフォームの価値

フロレンティーノ・ペレスは会長選勝利後すぐに、レアル・マドリードの財政基盤を強固にする歴史的な契約更新を相次いで発表した。1000万ユーロ(実質的には約1億ユーロ規模)と報じられたFly Emiratesとのスポンサー契約延長に続き、1980年からのパートナーであるドイツの多国籍企業Adidasとの契約を2034年まで、さらに8シーズン延長したことを公式に発表した。AS紙の見積もりによれば、この新契約は1シーズンあたり約1億2000万ユーロに上る。この契約はトップチームだけでなく、下部組織、Genuineチーム、急成長中の女子チーム、そしてヨーロッパで最も成功しているバスケットボールチームのすべての競技用ウェアやライフスタイル・コレクションにも適用される。

ペレス会長はこの契約について『サッカー史上最も重要な契約である』と宣言し、『レアル・マドリードとアディダスの戦略的同盟は、我々の歴史の中で最も素晴らしい時代の一つを生きるために鍵となってきた。3本線のユニフォームで8つのチャンピオンズリーグを制覇し、我々のクラブを欧州サッカーの絶対的なリーダーに押し上げた。この感情を育み続けるのに役立ってきた』と語った。アディダスのCEOであるビョルン・グルデン氏も『レアル・マドリードは印象的な歴史を持つ非常に特別なクラブだ。スポーツ界で最も長く成功しているパートナーシップの一つを延長し、3本線がこの並外れた成功の歴史の一部であり続けることを非常に誇りに思う』と称賛した。ジダン、クロース、ベッカム、そしてベリンガムといった象徴的な選手たちが着用してきたこのユニフォームは、フライ・エミレーツ、アディダス、そして左袖のHP(約7000万ユーロ)のスポンサーシップを合わせると、その価値は年間で総額約3億ユーロという天文学的な数字に達し、選手の給与支払いや新たな補強のための莫大な資金源となっている。 (via ElDesmarque) (via SPORT) (via Mundo Deportivo)

ビニシウスの契約延長問題とトレードを推す声、そして本人の残留意思

ビニシウス・ジュニオールの未来について、外部からの議論が過熱している。番組「El Chiringuito」でジャーナリストのアレックス・シルベストレが、契約が残り1年(2027年まで)に迫っているビニシウスの現状を指摘し、『マドリディスタの大部分は、ビニシウスとバイエルン・ミュンヘンのマイケル・オリーズとの即時トレードを受け入れるだろう。明日、リボンを付けてでもだ』と断言した。ビニシウスは一部のスタンドのファンとの間に緊張状態を抱えており、何度もブーイングを浴びている。シルベストレは『彼が契約を更新していないこと、そして彼が要求するであろう条件を考慮すると、それが問題になるかどうかは懸念材料だ。ビニシウスを夏に売却するか、来シーズン無料で放出するリスクを冒すか。ビニシウスを売ってオリーズを連れてくるかというアンケートを取れば、結果は圧倒的になるはずだ』と主張し、直線的で成長の余地があり感情的な摩耗のないオリーズを推した。これに対し、共演者のフアンマ・ロドリゲスはSNSで『いや。以上。議論の余地はない』と断固として反論し、ファンを二分する論争に発展している。

しかし、当のビニシウス本人の意志は固い。彼は自身の契約延長がまだ行われていない状態でも、マドリードに留まる決意を固めている。もし契約が更新されなくても、2027年まで契約を全うしてフリーで退団する覚悟を持っている。ビニシウスは『レアル・マドリード以外の場所にいる自分を想像したことは一度もない。ここは私の夢のクラブであり、ここで過ごす1分1秒を楽しんでいる。今では私はキャプテンの一人であり、それは非常に重要なことだ』と強い愛着を語り、『一生ここにいたいと思っている。私には2027年までの契約があり、マドリードと話し合わなければならないし、マドリードも私と話さなければならない。クラブは落ち着いているし、私も落ち着いている。会長は私を信頼してくれているし、私も会長を信頼している。今は待つ必要があるだけだ』と述べ、焦ることなくクラブとの対話を待つ姿勢を明確にしている。 (via SPORT) (via ElDesmarque)

バルセロナへのタイトル剥奪要求とアトレティコとの冷戦

レアル・マドリードはピッチ外でも激しい動きを見せている。ペレス会長が主導し、ライバルであるFCバルセロナが過去に獲得した複数のリーガタイトルの剥奪を求める文書(ドシエ)をUEFAに正式に提出したことが明らかになり、大きな物議を醸している。

また、同じ街のライバルであるアトレティコ・マドリードとの関係も最悪の状態に陥っている。フリアン・アルバレスへの1億5000万ユーロのオファーを巡り、ペレス会長がアトレティコのエンリケ・セレソ会長に電話で直接打診した際、セレソは『選手は有効な契約を結んでおり、アトレティコ・マドリードでそれを全うする。我々は獲得もしないし、交渉にも入らない』と即答した。アトレティコは、バルセロナからは電話すらなく一方的なメディアを通じた揺さぶりを受けていたことに憤っていたが、マドリードの公式なアプローチに対してもSNSで痛烈な皮肉を込めて反撃した。マドリードの声明を引用して爆笑する絵文字を投稿した直後、『隣人であるレアル・マドリードの公式声明に関する我々の見解:1. ローマ教皇がアトレティのファンでもあると言ったビデオがカットされているぞ。2. 礼儀正しさを感謝と勘違いしているようだが、疑念を晴らすために言っておく:我々はお前たちに何も感謝していない。3. フリアンへのいかなるオファーも検討も評価もしない。4. バルセロナ以上に我々を笑わせてくれるのだから、仲良くやれないわけがないだろう』と投稿。さらに追伸として『P.D. あなた方の新会長との良好な関係を利用して言わせてもらうが、我々のアカデミーから選手を「盗む」のはいい加減にしてくれないか。本当にありがとう、レアル・マドリード!』と、かつての不可侵条約が破られたカンテラ引き抜き問題にも言及し、公然と牙を剥いている。アトレティコは、レアル・マドリードのクラブ公式テレビチャンネルや周辺メディアからの継続的な敬意の欠如に限界を感じており、メディアへの影響力では劣ることを承知の上で、全面的な「戦争」状態に突入することを辞さない構えを見せている。 (via SPORT) (via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

モウリーニョの監督就任が実質的に決定し、ペレス会長の再選やアディダス等との歴史的な巨額スポンサー契約更新など、クラブは新たな黄金期へ向けて激しく動いています。その一方で、フリアン・アルバレスへの巨額オファーを巡るアトレティコとの対立やモウリーニョとの摩擦、ビニシウスの去就を巡る論争、そしてベルナベウのコンサート開催を巡る法的な逆風など、ピッチ内外で火種を抱えながら、ポルトガル人選手を中心とした大改革の足音が聞こえてきています。