ヴィニシウス・ジュニオールの契約延長問題と最後通牒
現在2027年6月までとなっているヴィニシウス・ジュニオールとの契約延長交渉は、数ヶ月にわたり完全に停滞している。クラブ側は、契約最終年に突入してフリーで退団されるリスクを避けるため、ついに最後通牒を突きつけた。提示した最新のオファーが最終的なものであり、新たな昇給や交渉には応じない姿勢を明確にしている。選手側は世界的スターに相応しい給与を要求しているが、フロレンティーノ・ペレス会長はロッカールームの給与体系を崩すつもりはなく、このオファーを受け入れて契約を延長するか、今夏での売却を検討するかの二択を迫っている。
この交渉決裂の可能性を察知し、アーセナルが状況を注視している。アーセナルはプレミアリーグ最高レベルの給与を用意し、ヴィニシウスをプロジェクトの中心に据える準備がある。また、レアル・マドリードがヤン・ディオマンデの獲得に迫っていることも、ヴィニシウスへのプレッシャーとなっている。ディオマンデは両サイドでプレー可能な若手スターであり、彼が加入すればヴィニシウスがベンチに座る可能性も現実味を帯びてくる。タイムリミットが迫る中、クラブと選手は歩み寄りを強いられる状況にある。(via MARCA)
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カルロス・エスピの電撃加入劇と破格の待遇
レバンテから21歳のストライカー、カルロス・エスピが電撃加入した。契約は2031年6月30日までの5年間となる。アストン・ヴィラ、ビジャレアル、アトレティコ・マドリード、ブライトン、クリスタル・パレス、ハル・シティなど多数のクラブが関心を示していたが、レアル・マドリードは契約解除金である2500万ユーロを支払い、一気に獲得を決めた。なお、ハル・シティの会長はオファーを出したことをSNSで否定している。この移籍はレバンテにとってカンテラーノ史上最高額であり、クラブ史上2番目の高額売却となった。
この獲得はジョゼ・モウリーニョ監督の強い要望によるものだ。指揮官は、かつて自身が獲得したエマニュエル・アデバヨールのような、長身でポストプレーができ、相手ディフェンスを押し込んでクロスに合わせられる、フィジカルの強い基準点となる「9番」を求めていた。身長1.94mのエスピはまさにその条件に合致する。
待遇面も破格である。レバンテ時代の年俸総額42万ユーロから、700%以上のアップとなる年俸総額336万ユーロ、月額にして30万ユーロの契約を手にした。これでも現在のチーム内では、ルニン、ギュレル、アセンシオ、ブラヒム、マスタントゥオーノらに次ぐ低い水準である。
エスピは加入発表後、すぐにバルデベバスでモウリーニョの指揮下で初練習を実施した。ジムでのトレーニング後、カンテラーノたちと共にウォーミングアップ、パス回し、スプリント、戦術練習、ミニゲーム、シュート練習を消化している。
エスピはクラブ公式メディアで『すべてがとても速く進みました。唯一無二の言葉で説明できない感覚で、とても幸せです。全力を尽くします。歓迎してくれて、初日からとても満足しています。与えられたすべての機会で、マドリードのため、そして監督の信頼に応えるために最大限の力を発揮します』と語った。
父親のフアンホ・エスピも興奮を隠せない。『息子が経験したことは映画のようです。契約のサインのためにバルデベバスに到着すると、すぐにモウリーニョが会って挨拶したいと言ってきました。モウはとても親切で、カルロスの首をつかんでオフィスに連れて行き、こいつは俺のものだと言いました。役割や彼に何を求めているかを正確に説明してくれました。エミリオ・ブトラゲーニョとベルナベウで平然と夕食をとりながらサインを待つなんて普通じゃありません。飛躍的な進歩です。一番辛かったのは家族内で秘密にすることでした』と明かしている。
代理人のペプ・セレールも『レアル・マドリードが現れたら迷う余地はありません。とても紳士的なクラブで、素晴らしい愛情を示してくれました。彼は困難な状況を乗り越え、スタメンの座を勝ち取りゴールを決めました。大きな誇りを感じています。彼は自分の役割を完璧に理解しており、ハングリー精神があり、長所も短所も知っています。毎日成長したいと願っています。決して戦いをやめず、どんなボールにも飛び込み、膠着した試合を動かせる選手です』と評価している。
また、レバンテの元監督であるフリアン・カレロが過去の会見で、エスピのプロとしての習慣や肉体改造、スプリントの改善などを絶賛し、彼の謙虚な姿勢を評価していた言葉もSNSで拡散され、話題を呼んでいる。(via SPORT)
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エンドリッキの厳しい立場と指揮官からの称賛
カルロス・エスピの加入により、最も割を食う形となったのが20歳のエンドリッキだ。ゴンサロ・ガルシアがフラムに移籍するため、キリアン・エムバペとのスタメン争いのチャンスが生まれたかと思われたが、モウリーニョがエスピを要求したことで、エンドリッキは再びストライカーの3番手に後退してしまった。
ワールドカップ後、休暇を短縮してチームに合流し、指揮官にアピールしようとしたエンドリッキだったが、モウリーニョの構想する長身の「9番」の型にははまらなかった。過去にオリンピック・リヨンへ半年間レンタル移籍し、右ウイングとして8ゴール8アシストと結果を残したが、現在の右ウイングには獲得間近のヤン・ディオマンデ、ブラヒム・ディアス、フェデ・バルベルデ、そして年末に怪我から復帰予定のロドリゴと層が厚く、居場所がない状態だ。これにより、再びレンタル移籍でクラブを離れる可能性が高まっている。
しかし、希望の光もある。バルデベバスでの金曜日の練習やミニゲーム中、モウリーニョはエンドリッキの素晴らしいコンディションを何度も声に出して称賛しており、彼に対する愛情と期待をはっきりと示している。(via MARCA)
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ヤン・ディオマンデ獲得間近とロドリの動向
RBライプツィヒに所属する19歳のコートジボワール代表、ヤン・ディオマンデの獲得が非常に近づいている。両サイドでプレー可能な若手スターであり、ライプツィヒはすでにフランシスコ・コンセイソンやパウル・ネベル、マリック・フォファナ、サイード・エル・マラなどを後釜としてリストアップし、ナディム・アミリの動向も注視している。売却額は約1億2000万ユーロと見込まれている。
また、マンチェスター・シティのスペイン代表MFであり、ワールドカップ優勝と大会MVPに輝いたロドリ・エルナンデスの獲得も依然として大きな目標だ。トニ・クロースの穴を埋める理想的な人材として、モウリーニョが強く求めている。バイエルン・ミュンヘンやパリ・サンジェルマンもロドリの状況を問い合わせていたが、選手本人がレアル・マドリード行きを優先していると知り、撤退した。マドリードは移籍金を5000万ユーロ程度と想定しているが、シティ側は6000万ユーロ以上を要求している。一部では選手との個人的な条件は合意済みとも報じられている。
マンチェスター・シティのエンツォ・マレスカ監督は、インテルとの親善試合前の会見で『今はただの憶測にすぎない。ロドリは先週月曜日にマドリードで手術を受け、すべて順調だ。休暇が終われば我々に合流する。世界中の監督が彼を欲しがるだろう。今は休息が必要だ。スポーツディレクターのウーゴ・ヴィアナと彼の契約延長について特別な会議はしていない』と語り、冷静な姿勢を保っている。
元スペイン代表GKのサンティ・カニサレスはラジオ番組で『彼の年齢や大怪我明けであることを考慮すれば、4000万ユーロが良い価格だ』と持論を展開している。(via SPORT)
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カンテラーノの大量売却とマスタントゥオーノらの去就
今夏、カンテラ出身選手の売却が相次いでいる。アルバロ・アルベロアが率いるフラムに対し、ゴンサロ・ガルシアを4000万ユーロで保有権の70%を売却。さらにセサル・パラシオスもフラムへ売却した。ビクトル・バルデペーニャス(19歳、1.88mの左利きCB兼左SB、昨季ユースリーグ優勝メンバーでトップチームデビュー済み)はフィオレンティーナへ800万ユーロで保有権の50%を売却。3年間で1000万ユーロから1200万ユーロでの買い戻しオプションが付随している。ニコ・パスの完全移籍も含め、今夏だけでカンテラーノの売却益が1億7800万ユーロに達しており、一部からは「カンテラがただの資金源になっている」との批判も出ている。クラブはバルデペーニャスの移籍に際し、これまでの献身に感謝し、新天地での幸運を祈る公式声明を発表した。
プレシーズンでモウリーニョを完全に納得させられなかったフランコ・マスタントゥオーノは、レンタルの対象となっている。本人は古巣リーベル・プレートへの復帰を望んでいたが、クラブは欧州でのプレーを希望している。フィオレンティーナ、ナポリ、ミランが関心を示しており、特に出場機会が確保され、トップ下でプレーできる環境を優先して交渉を進めている。
21歳で2m近い長身を誇るGKフラン・ゴンサレスもセビージャへの移籍が間近に迫っている。モウリーニョは第3GKとして手元に残すことを検討していたが、セビージャの強い熱意と選手自身の出場機会を求める意向により、移籍を許可した。フリオ・ディアスの時と同様に、保有権の50%を残し、買い戻しオプションを付ける見込みだ。数日中にオランダのガルデレンで行われているセビージャのキャンプに合流する予定となっている。(via MARCA)
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モウリーニョ初陣、フィオレンティーナ戦と招集メンバー
オーストリアのクラーゲンフルトにあるヴェルターゼー・シュタディオンで、土曜日18:00からフィオレンティーナとの親善試合が行われる。スペイン国内ではReal Madrid TV、オンラインではRM Playで無料放送される。バルデベバスで非公開に行われたアルコルコン戦(1-0で勝利)、レガネス戦(4-1で勝利)に続くプレシーズン第3戦であり、実質的なモウリーニョ体制の初の実戦となる。
ワールドカップ組で合流しているフェデ・バルベルデ、アルダ・ギュレル、エンドリッキに加え、新加入のドゥンフリースとカルロス・エスピが初めて招集された。一方、ディーン・フイセンは筋肉のトラブルで2週間の離脱となり招集外。アントニオ・リュディガーは水曜日に合流したばかりで、怪我を避けるため慎重を期してマドリードに残留する。ミリトン、ロドリゴ、ラウル・アセンシオ、フェルラン・メンディ、ティアゴ・ピタルチも怪我のリハビリ中で残留。ワールドカップでベスト16以上に進出したクルトワ、コナテ、ククレジャ、ベルナルド・シウバ、ベリンガム、チュアメニ、エムバペ、ヴィニシウス、ブラヒム・ディアスはまだ休暇中だ。ゴンサロ・ガルシアとマスタントゥオーノは退団が近いため招集から外れた。
トップチームのセンターバックが不在のため、カンテラーノのラミニ・ファティ、ジョアン・マルティネス、マリオ・リバス、そしてアトレティコ・マドリードから引き抜いたアイマル・ガルシア(19歳、1.92mの右利きCB。アトレティコとの契約満了後に加入し、アトレティコ側はSNSで皮肉を込めて怒りを示している)が帯同する。中盤はカマヴィンガ、バルベルデ、ギュレルがスタメンを組むと予想されている。
【招集メンバー21名】
GK:ルニン、セルヒオ・メストレ、ハビ・ナバロ
DF:ドゥンフリース、トレント・アレクサンダー=アーノルド、アルバロ・カレラス、ラミニ・ファティ、ジョアン・マルティネス、ヘスス・フォルテア、マリオ・リバス、アイマル・ガルシア
MF:カマヴィンガ、フェデ・バルベルデ、アルダ・ギュレル、ホルヘ・チェステロ、ディエゴ・ラコスタ、アレクシス・シリア
FW:エンドリッキ、カルロス・エスピ、ダニエル・ヤニェス、ハコボ・オルテガ(via MARCA)
(via SPORT)
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ラウル・アセンシオの裁判問題
23歳のDFラウル・アセンシオは、未成年の同意のないプライベート動画を共有した疑いで9月に裁判を受ける予定となっている。2名の被害者はすでに告訴を取り下げているが、司法手続きは進行中だ。現在、トップチームに残っている生え抜きのカンテラーノは彼とアルバロ・カレラス(5000万ユーロでベンフィカから復帰したが、ククレジャの加入で厳しい立場)の2人のみとなっている。
アセンシオはコナテの加入やバストーニ獲得の噂もあり、クラブを離れる可能性が浮上しているが、本人はサンティアゴ・ベルナベウでの残留を強く希望している。現在は今週負った筋肉の怪我(全治1ヶ月半)の回復に努めており、去就は不透明なままだ。(via Mundo Deportivo)
ピンク色の第3ユニフォーム誤発売騒動
2026-27シーズンの第3ユニフォームとなるピンク色のシャツが、公式発表前にフランス・ノルマンディー地方のヴィール=ノルマンディーにある「InterSport」店舗で誤って販売される騒動が起きた。MARCA紙がこれをスクープし、豊富なサイズの中から実際に購入してスペインに持ち帰ったことで大きな話題となった。
フランスのメディアも「誤って販売された」と報じ、大きな反響を呼んだ結果、商品は店頭から撤去された。店の責任者であるモルガン・オーブリーは『アディダスとのコミュニケーションのミスだった。販売してはいけないという指示は受けていなかった』と弁明している。マドリードがピンクを採用するのは、ベイル、ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウドの「BBCトリオ」時代だった2014-15シーズン、2020-21シーズンに続いて3度目となる。近日中にプレシーズンツアーに合わせて正式に発表される予定だ。(via MARCA)
ジュード・ベリンガムの古巣バーミンガム戦観戦
ワールドカップ後でハワイなどで休暇を過ごしているジュード・ベリンガムが、イングランドのセント・アンドルーズ・スタジアムで行われた古巣バーミンガム・シティ対FCバルセロナの親善試合(結果は2-2、PK戦でバーミンガム勝利)をVIP席で観戦した。両親と共に白いTシャツ姿で笑顔を見せ、クラブ関係者やファンと気さくに交流した。
ピッチには降りず、名誉キックオフも行わなかったが、名前がコールされるなど熱烈な歓迎を受けた。バーミンガムは彼が16歳と38日でデビューした特別なクラブであり、ドルトムント移籍時に背番号「22」を永久欠番にしている。ベリンガムは来週初めにレアル・マドリードのトレーニングに合流する予定となっている。(via SPORT)
(via MARCA)
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フランコ・バレージ氏死去への追悼
ACミランやイタリア代表の伝説的ディフェンダー、フランコ・バレージ氏が66歳で病気により死去した。これを受け、レアル・マドリードは公式声明『Comunicado Oficial: fallecimiento de Franco Baresi』を発表し、かつて何度も激闘を繰り広げたサッカー界の偉大なレジェンドの死に深い哀悼の意を表した。(via Esport3)
新生マドリードの驚愕予想スタメン
ElDesmarqueのプレゼンター、マティ・プラッツが現在のレアル・マドリードの補強を大絶賛している。『エムバペが加入した時以上の熱気がマドリディズモにある。ディオマンデとロドリが来れば、クルトワ;ククレジャ、コナテ、ミリトン、ドゥンフリース;ベルナルド・シウバまたはロドリ、バルベルデ、ベリンガム;ヴィニシウス、ディオマンデ、エムバペというとんでもないスタメンになる。無冠の2シーズンを経て、義務として勝たなければならない』と力強く語っている。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
エスピの電撃加入とそれに伴うエンドリッキの厳しい立場、そしてヴィニシウスへの最後通牒など、前線の再編が急ピッチで進んでいます。カンテラーノの大量放出による資金調達、ディオマンデやロドリの獲得に向けた動きもあり、モウリーニョ監督のもとでチームは劇的な変貌を遂げようとしています。プレシーズン初の実戦となるフィオレンティーナ戦で、新戦力がどのようなプレーを見せるのか注目です。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
モウリーニョ監督がカルロス・エスピを即座に引き入れた意図は明白です。現代サッカーで希少な『基準点』を前線に置くことで、相手守備を押し込み、サイドのスペースを創出する狙いがあるのでしょう。これはエンドリッキのような機動力重視のタイプとは対照的で、戦術的な優先順位が明確に切り替わったことを示唆しています。ディオマンデの獲得が実現すれば、両翼の可変性と厚みは飛躍的に増しますが、同時に個々の役割分担がよりシビアになるはずです。プレシーズン初戦では、この新戦力たちが既存のユニットとどう距離感を共有するのか、その噛み合わせに注目しています。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
ヴィニシウスへの最後通牒は、クラブがロッカールームの秩序と給与体系の維持を最優先している証左です。スター選手であっても例外を認めないというペレス会長の姿勢は、クラブの規律を再構築しようとする強い意志を感じさせます。一方で、カンテラーノの大量売却にはサポーターから複雑な声も上がっていますが、これは『勝つための組織』へ脱皮するための痛みを伴う決断と映ります。モウリーニョ監督がエスピを『俺のものだ』と囲い込んだエピソードからも、指揮官とフロントが一体となって、冷徹なまでにチームの再編を推し進めている熱量を感じます。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の編成は、カンテラーノの売却益を原資に、即戦力と将来性を両取りする極めて合理的な戦略です。特にエスピの獲得は、2500万ユーロという投資額に対し、5年契約と将来的な市場価値の上昇を見越した賢明な判断と言えます。一方で、ヴィニシウスの契約問題は、クラブのサラリーキャップ管理と選手の市場価値の乖離が露呈した形です。ロドリやディオマンデといった高額ターゲットの獲得には、既存戦力の整理と放出が不可欠であり、今後数週間は契約年数や保有権のパーセンテージを調整する、非常に高度な交渉が水面下で続くことになるでしょう。