モウリーニョ復帰初陣でアルコルコンに勝利
ジョゼ・モウリーニョが2013年の退任から13年ぶりにレアル・マドリードのベンチに帰還しました。7月24日金曜日の17時30分から、バルデベバスのアルフレド・ディ・ステファノ・スタジアムにてプリメーラRFEF所属のアルコルコンとトレーニングマッチを行い、1-0で勝利を収めました。試合前のウォーミングアップは30分間行われ、試合は最初の20分間のみメディアに公開され、その後は非公開で実施されました。選手交代は無制限で、監督が自由に戦術を調整できる形式で行われました。
モウリーニョは4-2-3-1のフォーメーションを採用し、ルニンがキャプテンマークを巻き、アレクサンダー=アーノルド、ラウル・アセンシオ、ディーン・フイセン、アルバロ・カレラスが最終ラインを形成。中盤の底にセステロを配置し、エドゥアルド・カマヴィンガがゲームメイクを担当。トップ下にアルダ・ギュレル、右にフランコ・マスタントゥオーノ、左にガブリ・バレロ、そして前線にゴンサロ・ガルシアが入りました。
試合開始1分、マスタントゥオーノが右サイドからペナルティエリア内に侵入し、ドリブルで突破を図ったところで倒されてPKを獲得。キッカーはワールドカップ敗退後、木曜日にチームに合流したばかりのアルダ・ギュレルが務め、左足でゴール右下を狙いましたが、アルコルコンのGKミゲル・バニュスの見事なセーブに阻まれました。前半25分間は競り合いが続き、ルニンに出番はありませんでした。マスタントゥオーノとアルダ・ギュレルは頻繁にポジションを入れ替わり、特にマスタントゥオーノは右サイドから中央へと動いて味方と連携し、電気のようなダイナミックな動きでクオリティの高さを示しました。また、カマヴィンガはパスコースを作り、ビルドアップの責任を担うなど、昨季の不調を払拭する強い意気込みを見せました。
ハーフタイムにモウリーニョはほぼ全員を入れ替え、多数のカンテラーノを投入しました。カスティージャからはセサル・パラシオス、ジョアン・マルティネス、フラン・ゴンサレス、メストレ、バルデ、ラミニ・ファティ、ポル・フォルトゥニー、レアル・マドリードCからはロベルト・マルティン、ハコボ・オルテガ、フベニールAからはレスカノ、メルビン、アレクシス・シリア、ガブリ・バレロ、フベニールBからラコスタ、フベニールCからシェリフ・フォファナが出場しました。そして81分、ダニエル・ジャニェス(ダニ・ジャニェス)が自身が倒されて得たPKを沈め、これが決勝点となりました。
スタンドからは、怪ガのリハビリを続けるエデル・ミリトンとロドリゴ、そして水曜日に合流したフェデ・バルベルデが観戦していました。なお、フェルラン・メンディも長期離脱中です。モウリーニョは立ち上がって試合を見守り、大声で指示を出してポジショニングを修正するなど、特有の激しさを発揮しました。
対戦相手のアルコルコンはフラン・フスト新監督の初陣で、新しいユニフォームを着用して臨みました。レアル・マドリードのカンテラに6年間在籍していたアルコルコンのFWエステバン・アパリシオは、試合後に『最高のチームと対戦できた。大好きなクラブで今の自分があるのはこのクラブのおかげ。バルデベバスに戻ってくるのはいつも特別で、プレッシャーはなくホームのようだった。ラウール監督が自身のビデオを使って動きを説明してくれたのは夢のようだったし、彼に言われたら迷わずポストに突っ込んでシュートを打った。モウリーニョのチームと戦うのも夢だった。カマヴィンガはフィジカルが強くて圧倒的だった。ラウル・アセンシオと再会できて嬉しかったし、ゴンサロやダニ・ジャニェスはトップチームで成功する準備ができている。プリメーラRFEFは厳しいリーグだが、今年は昇格を目指す』と語っています。 ⚽️ (via MARCA, SPORT, Estadio Deportivo, ElDesmarque)
ピントゥス復帰と新コーチングスタッフの全容
アントニオ・ピントゥスが公式にフィジカルコーチとしてスタッフ陣に復帰しました。シャビ・アロンソ前監督の体制下では、オフィスワーク主体のパフォーマンスマネージャーという新設ポストに配置換えされていましたが、フロレンティーノ・ペレス会長の強い意向によりピッチ上での指導に戻りました。これに伴い、アロンソのスタッフであったイスマエル・カメンフォルテらラ・マシア出身のコーチ陣はチェルシーへ移籍しました。ピントゥスの復帰により、メディカルサービスにニコ・ミヒッチも戻り、過去にパフォーマンス向上に貢献した低酸素マスクも復活しました。
モウリーニョのスタッフ陣には、ベンフィカ時代から行動を共にする教授ことアントニオ・ディアスが含まれており、ピントゥスと共同でフィジカルコーチを務めます。ウォーミングアップでは二人が交互にメニューを説明・準備する姿が見られました。さらに、第2監督としてジョアン・トラリャンが加わり、ロンドを熱心に指導していました。テクニカルアシスタントとしてサミ・ケディラとペドロ・マチャド、スポーツサイエンス責任者としてサンドロ・カリーソ、チーフアナリストとしてロベルト・メレッラが名を連ねています。
また、GKコーチにはルイス・ジョピスの後任としてヌーノ・サントスが就任しました。ルイス・ジョピスにはクラブ内で別の役職が提示されていますが、本人は他の選択肢も含めて去就を検討中です。 📋 (via SPORT, MARCA)
カンテラ出身選手の去就と移籍動向
今夏6000万ユーロで加入したばかりの18歳のアルゼンチン人ウインガー、フランコ・マスタントゥオーノですが、モウリーニョの短期的な構想から外れたため、クラブは買い取りオプション無しのレンタル移籍を許可しました。イタリア国籍を保持しておりEU外枠を消費しないため、フィオレンティーナが獲得に強い関心を示しているほか、ビジャレアルやフラムも状況を注視しています。
同じくラウル・アセンシオもモウリーニョの構想に入っておらず、クラブは今夏の放出先を探しています。一方で、ゴンサロ・ガルシアについては、フラムのアルバロ・アルベロア監督が獲得を希望していますが、モウリーニョが彼を高く評価し、プレシーズンで間近でプレーを見たいと考えているため、アルコルコン戦でも先発起用されるなど残留の可能性が高まっています。アルベロア監督はセサル・パラシオスのレンタル移籍も探っていますが、マスタントゥオーノのフラム行きの噂は事実ではないことが確認されています。
また、21歳のイケル・ブラボがイングランド・チャンピオンシップのワトフォードへ3年契約で完全移籍しました。彼はレアル・マドリードのカンテラからレバークーゼン、ウディネーゼ、昨季レンタルで過ごしたラス・パルマスを経ての加入となります。ウディネーゼとワトフォードは同じオーナーであるため、この移籍が実現しました。ウディネーゼとワトフォードのテクニカルディレクターであるジャン・ルカ・ナニは、『イケルは有望な若手であり、レアル・マドリードやスペイン代表での実績がそれを物語っている。素晴らしいテクニックを持つ万能なアタッカーで、チームの攻撃の選択肢を増やしてくれると確信している』と期待を寄せています。 ✈️ (via SPORT, MARCA, ElDesmarque)
ロドリ獲得を巡るクラブ内の意見対立
マンチェスター・シティのスペイン代表MFロドリ・エルナンデスの獲得について、クラブ内で意見が大きく分かれています。ロドリはワールドカップ2026でMVPを獲得し、スペインの優勝に大きく貢献しました。賛成派は、トニ・クロースの引退により失われた中盤のゲームコントロールや守備のバランスをもたらす理想的な後継者だと主張しています。また、ロドリ本人が過去に『レアル・マドリードから声がかかれば常に注意を払う必要がある』と発言していたことや、シティとの契約が2027年6月までとなっており、契約延長オファーを保留している状況も追い風と見ています。
一方で慎重派は、ボーナス込みで最大6000万ユーロとされる移籍金と、彼が現在30歳であるという事実が、若手主体に切り替えているクラブの近年の補強方針に反すると指摘しています。さらに、現在の中盤の競争の激しさや、モウリーニョの戦術にフィットするかどうかも疑問視されています。
最終的な決定権はモウリーニョ監督に委ねられていますが、マンチェスター・シティのエンツォ・マレスカ新監督は『偉大な選手には常に噂がつきものだが、心配していない。監督なら誰もがロドリを欲しがるだろう。彼は月曜日に背中の軽い手術を受ける予定で、その後は休暇を取って回復し、我々の元に戻ってくる』と述べ、レアル・マドリードへの移籍を否定しています。 ⚖️ (via ElDesmarque, SPORT, Mundo Deportivo)
セビージャが第3GKフラン・ゴンサレスと交渉中
セビージャが、レアル・マドリードの第3GKであるフラン・ゴンサレスの獲得に向けて交渉を進めています。セビージャは新守護神としてオディッセアス・ヴラホディモスを迎え入れましたが、控えGKの補強も急務としており、フラン・ゴンサレスに白羽の矢を立てました。レアル・マドリード側は放出を容認する構えですが、過去のアルバロ・ネグレドやオスカル・ロドリゲスのケースと同様に、買い戻しオプションや将来の売却益の数パーセントをクラブに残すという条件を付与する見込みです。 🧤 (via ElDesmarque)
ダークグリーンを基調とした新アウェーユニフォーム発表
レアル・マドリードとアディダスは、2026-27シーズンの第2ユニフォームを公式に発表しました。新ユニフォームはダークグリーン(ディープグリーン)を基調としており、オフホワイトのディテールが施されています。これは、奇しくもモウリーニョが前回監督を務めていた2012-13シーズンに着用されたサードキットのカラーを、現代的かつモダンな視点で再解釈したデザインとなっています。
シャツの全体にはクラブのイニシャルで構成された微妙な幾何学模様のパターンがあしらわれており、首元にはオフホワイトの縁取りがある襟が採用されています。さらに、アディダスのトレフォイル(三つ葉)ロゴが配置され、クラシックな要素が強調されています。選手たちの湿気管理と通気性を高めるためのClimacool+テクノロジーも引き続き採用されています。また、バスケットボール部門のユニフォームも同時に発表され、袖なしのデザインで、クラブエンブレムの下にアディダスのロゴが配置される仕様となっています。 👕 (via ElDesmarque)
今後のプレシーズンマッチと公式戦の全日程
レアル・マドリードの今後のスケジュールは以下の通りです。
・7月28日(火):レガネス戦(バルデベバス、非公開)
・8月1日(土)18:00:フィオレンティーナ戦(オーストリア・クラーゲンフルトのヴェルターゼー・シュターディオン)
・8月8日(土)19:00:フェレンツヴァーロシュ戦(ハンガリー・ブダペストのグルパマ・アレーナ)
※ブダペストでの試合はクラブ史上初。過去に1995/96シーズンのチャンピオンズリーグ・グループステージで対戦経験あり。
・8月12日(水)21:00:デポルティーボ・ラ・コルーニャ戦(第79回テレサ・エレーラ杯、アバンカ・リアソール)
※この試合までにはワールドカップに参加した全代表選手が合流する予定。
・8月22日(木)21:30:リーグ第2節 エスパニョール戦(RCDEスタジアム)※公式戦開幕
・8月26日(月):リーグ第1節 レアル・ソシエダ戦(サンティアゴ・ベルナベウ、ワールドカップの影響による延期分)
なお、来週にはインテルから加入したデンゼル・ダンフリースの合流と入団発表が予定されています。ダンフリースは7月16日の時点で既にラ・リーガへの選手登録を済ませており、その他の新戦力であるベルナルド・シウバ、マルク・ククレジャ、イブラヒマ・コナテも同様に登録が完了しています。 🗓️ (via SPORT, Estadio Deportivo, ElDesmarque)
【本日の総括】
モウリーニョ監督の復帰初陣を勝利で飾り、新たなコーチングスタッフ体制も固まりました。若手の去就やロドリ獲得を巡る議論など移籍市場の動きも活発化しており、新ユニフォームとともに新シーズンに向けた準備が着々と進んでいます。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
モウリーニョの復帰初陣は、4-2-3-1をベースに個の特性を活かす実戦的なテストの場となりました。特にマスタントゥオーノが中央へ流れて作る流動的な攻撃は、停滞しがちなビルドアップに変化をもたらす可能性を感じさせます。カマヴィンガが中盤の底でゲームメイクを担った点は、昨季の課題であった中盤の安定感に対する一つの回答でしょう。ただ、交代枠を無制限に活用した後半はカンテラーノ中心の構成であり、戦術の浸透度を測るにはまだ時期尚早です。まずはプレシーズンを通じて、モウリーニョが求める規律と個の創造性がどう噛み合うか、その距離感の変化を注視すべきです。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
モウリーニョの帰還は、単なる監督交代以上の意味をクラブにもたらしています。ピントゥスを再びピッチ上の指導へ戻し、メディカル体制を刷新したことは、ペレス会長が「勝てる組織」への回帰を強く求めている証左でしょう。一方で、ロドリ獲得を巡る内部の意見対立は、クラブが若手路線と即戦力補強のどちらを優先すべきかという、過渡期特有の葛藤を映し出しています。新ユニフォームがかつてのモウリーニョ時代のデザインを想起させる点も含め、クラブ全体が過去の成功体験を現代的に再構築しようとする、強い意志と緊張感が漂っています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
編成面では、モウリーニョの構想外となった若手の整理と、即戦力補強のバランス調整が急務です。マスタントゥオーノのレンタル検討は、EU外枠の運用と成長機会の確保を両立させる現実的な判断と言えます。一方で、ロドリ獲得の議論は、30歳という年齢と移籍金のバランスから見て、クラブの長期的な給与体系や年齢構成に大きな影響を与えるリスクを孕んでいます。既にダンフリースやベルナルド・シウバらの登録が完了している点はポジティブですが、放出候補の整理が遅れれば、さらなる補強の足枷になりかねません。今後の動きは、放出と獲得の連動性に注目すべきです。