新生モウリーニョ体制始動とプレシーズン日程の全貌
💼 ジョゼ・モウリーニョ監督の第2次政権が本格的に始動しました。フロレンティーノ・ペレス会長の選挙キャンペーン中、対立候補がアーリング・ハーランド獲得を公約に掲げたテレビ番組の直後に、計算されたメディア戦略として電撃発表されたモウリーニョの復帰ですが、本人はメディアへの露出を控え、裏方での準備に徹しています。バルデベバスでの初日、モウリーニョは『レアル・マドリードで働くのではない、レアル・マドリードのために働くのだ。そしてその使命の精神で私はここにいる』と強い決意を口にしました。
🗓 7月10日からの計画会議を経て、7月13日には最初のトレーニングがスタートしました。初期メンバーには、ルニン、トレント、アセンシオ、フイセン、カレラス、カマヴィンガ、マスタントゥオーノ、ゴンサロが名を連ねています。また、フェデ・バルベルデもすでに合流を果たしていますが、フェルラン・メンディ、エデル・ミリトン、ロドリゴの3選手はリハビリ中のため不在となっています。スタッフ陣には新たにサミ・ケディラが入閣し、緻密なプレシーズンが設計されています。
⚽️ 今夏のプレシーズンマッチは以下の日程で進行します。まず7月24日(金)17:30からバルデベバスでアルコルコンとの非公開トレーニングマッチが行われ、これがモウリーニョ体制の初陣となります。続く7月28日にもバルデベバスでレガネスとの非公開マッチが組まれています。公開される最初の親善試合は8月1日、オーストリアのクラーゲンフルト(18:00開始)でのフィオレンティーナ戦です。その後スペインに戻り、8月12日21:00からはリアソールでデポルティーボとの第81回トロフェオ・テレサ・エレーラを戦い、過去9回優勝している同大会でのタイトル追加を狙います。公式戦は8月22日のラ・リーガ第2節エスパニョール戦(アウェイ)で開幕し、W杯の影響で延期された第1節のレアル・ソシエダ戦は8月26日にサンティアゴ・ベルナベウで行われます。 (via SPORT)
ロドリとディオマンデ獲得に向けた大型補強の最前線
🔥 クラブはすでにベルナルド・シウバ、デンゼル・ドゥンフリース、イブラヒマ・コナテ、マルク・ククレジャという4人の大型補強を完了させていますが、さらなるビッグネームの獲得に動いています。最大のターゲットは、W杯でMVPを獲得しスペインを優勝に導いたロドリ・エルナンデスです。ロドリ自身はマドリーでのプレーを熱望しており、マンチェスター・シティからの契約延長オファーを拒否しています。近日中に背中の軽い手術を受ける予定ですが、これは日帰りでの予防的なものであり、約3週間で復帰できるため、移籍やプレシーズンへの影響はありません。
⚖️ フロレンティーノ・ペレス会長はこれまで、30歳という年齢と高額な移籍金から獲得に消極的でしたが、現在は方針を転換し獲得に前向きです。しかし、クラブの理事会内では意見が割れています。懸念材料となっているのは、2025年に負った膝の重傷の履歴と、最近契約延長を果たしアンカーを任されているオーレリアン・チュアメニとのポジション重複です。プレースタイルが似ている2人のワールドクラスを同時に起用することは難しく、どちらかがベンチに座ることへのスポーツ面での不安が議論の的となっています。ジャーナリストのルベン・マルティンはラジオ番組で、彼が加入すればモウリーニョのチームはチャンピオンズリーグ優勝に大きく近づくと太鼓判を押していますが、アランチャ・ロドリゲスは現時点でクラブからの具体的なアクションはないと報告しています。
🌍 攻撃陣の補強では、バイエルン・ミュンヘンのマイケル・オリーズを第一目標としていましたが、同クラブが非売品の姿勢を崩さないため、RBライプツィヒのヤン・ディオマンデ(19歳)にターゲットを変更しました。ペレス会長は1億ユーロを支払う準備を整えています。ディオマンデは昨季のブンデスリーガで36試合に出場し13ゴール9アシストを記録、コートジボワール代表としてもW杯で活躍しました。アーセナル、マンチェスター・シティ、リバプール(1億ユーロのオファーを提示するも拒否された)も獲得を狙う中、パリ・サンジェルマンが選手および代理人エージェンシー(Roc Nation)と口頭合意に達しておりリードしています。ライプツィヒ側は移籍金として1億2000万ユーロを要求しており、マドリーは状況を静観しています。なお、ディオマンデのプロデビュー戦は2025年3月29日のサンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリード戦(当時レガネス所属)でした。 (via Estadio Deportivo, SPORT, ElDesmarque, MARCA)
ムバッペの歴史的1年目総括とモウリーニョ体制での新シーズン
👑 キリアン・ムバッペのマドリーでの1年目は、個人成績としては歴史的なものでした。ラ・リーガで25ゴールを挙げ得点王を獲得し、チャンピオンズリーグで15ゴール(歴代3位の記録)、国内カップ戦で2ゴール、フランス代表として16ゴール(W杯予選5点、親善試合1点、W杯本大会10点)を記録。合計58ゴールを叩き出し、参戦したすべての大会で得点王に輝きました。さらにW杯での通算得点数を22に伸ばし、リオネル・メッシ(21点)を抜き去るという金字塔を打ち立てました。
🏆 しかし、チームとしてはUEFAスーパーカップ(アタランタ戦)とインターコンチネンタルカップ(パチューカ戦)での優勝(両試合でムバッペは得点)に留まり、悲願であったチャンピオンズリーグやラ・リーガの主要タイトルには手が届きませんでした。ムバッペはバロンドールの有力候補ですが、チームタイトルの不在と、W杯で優勝したロドリの存在が壁となっています。
🗣 ムバッペは激動のシーズンについて『レアル・マドリードでできる限りのことはしたが、1月の怪我が複雑だったのは誰もが知っていることだ。その後、精神的にも肉体的にも良い状態で復帰し、最高のコンディションでW杯に臨もうと努めた』と、パリへセカンドオピニオンを求めに行った論争の的となった1月の負傷が計画を狂わせたことを認めています。
🔄 昨季はカルロ・アンチェロッティ監督のもとでヴィニシウスとリーダーシップを分け合い、一時的に指揮を執ったアルバロ・アルベロア監督のもとでも共存が模索されましたが、リーグ第36節のレアル・オビエド戦でベンチスタートとなるなど、起用法を巡る摩擦もありました。新シーズン、モウリーニョ監督がこの絶対的エースをどのようなシステムに組み込み、チームを勝利へ導くのかが最大の焦点となります。 (via MARCA)
モウリーニョが期待を寄せる「エジル2.0」ことアルダ・ギュレル
✨ アルダ・ギュレルにとって、今シーズンは飛躍の年になる可能性を秘めています。ジョゼ・モウリーニョ監督は、この若きトルコ人MFをかつてマドリーで指導し深い愛情を注いだメスト・エジルと重ね合わせており、「エジル2.0」として大きな期待を寄せています。共通のルーツを持つだけでなく、連携プレーのセンスや決定的なラストパスを供給する能力がその理由です。
🎯 ギュレルは昨季、右ウイング、右インサイドハーフ、トップ下、そしてビルドアップの起点など様々なポジションで起用され、ムバッペとの良好なコンビネーションも見せました。トルコ代表がW杯で早期敗退となったことは皮肉にも彼にとって追い風となり、今夏のプレシーズンを初日からフルで消化できる状態にあります。モウリーニョの戦術の核としてレギュラーを奪取する絶好のチャンスが到来しています。 (via Mundo Deportivo)
14年ぶりのダークグリーン復活、26/27新アウェイユニフォーム発表
👕 レアル・マドリードは2026/27シーズンのアウェイユニフォームを正式に発表しました。カラーはダークグリーンが採用され、モウリーニョ監督の第1次政権下であった2012/13シーズン以来、実に14年ぶりの復活となります。この色は、オールドトラッフォードで行われたチャンピオンズリーグで、加入したばかりのルカ・モドリッチがダビデ・デ・ヘアから鮮やかなミドルシュートを決めた伝説的な試合をファンに想起させます。
🎨 デザイン面では、クラブのイニシャルをあしらった繊細な幾何学模様が施され、オフホワイトの縁取りが特徴的なモダンな襟が採用されています。胸にはアディダスのクラシックなトレフォイルロゴ(三つ葉マーク)が輝き、エリートのパフォーマンスとフットボールカルチャーを融合させています。素材には通気性と湿度管理に優れた最新のclimacool+テクノロジーが導入されています。
💶 スポンサーロゴとクラブエンブレムはすべて白で統一されており、公式ショップおよびアディダスストアにて最低100ユーロから販売が開始されています。発表のプロモーション画像には、ヴィニシウス、ジュード・ベリンガム、ムバッペらがモデルとして起用されました。なお、ゴールキーパー用の第2ユニフォームも同時発表され、こちらは水色をベースにサイドと袖に濃い色を配し、アディダスのラインには蛍光イエローが採用されています(GK第1ユニフォームは黒です)。
📱 この新ユニフォームの発表に対し、SNS上のファンは熱狂的に反応しています。特に新加入のマルク・ククレジャの入団を祝う声とともに、獲得が噂されるロドリにこのダークグリーンのユニフォームを着せたAI生成の合成画像が溢れ返り、「彼に絶対似合う」「とにかく彼を獲ってくれ」という声が殺到しています。さらには「現在カマヴィンガが着けている背番号6をロドリに渡せば、ユニフォームの売上記録を塗り替えるだろう」という具体的な提案まで飛び交っています。 (via Estadio Deportivo, SPORT, ElDesmarque)
マスタントゥオーノとゴンサロの去就、CL登録枠の複雑なパズル
🚪 チームの再編に伴い、若手選手の整理も急ピッチで進められています。6320万ユーロという巨額の移籍金でリーベル・プレートから加入した18歳のフランコ・マスタントゥオーノですが、欧州と南米のサッカースピードの違いに順応できず、昨季は35試合に出場して3ゴール0アシストに終わりました。モウリーニョ監督の構想からは外れており、買い取りオプション無しのレンタル移籍で放出される予定です。マドリーは移籍先に対し「エリートレベルでの十分な出場時間の保証」と「彼の長所を伸ばせるプレースタイル」の2つの条件を突きつけています。現在はチャンピオンズリーグに出場するイニゴ・ペレス監督率いるビジャレアルと、ヨーロッパリーグに出場するペジェグリーノ・マタラッツォ監督率いるレアル・ソシエダが獲得に動いていますが、高額な年俸の負担割合が交渉のネックとなっています。なお、アルバロ・アルベロア監督が率いるフルハムは獲得レースから外れています。
⚽️ 昨季39試合に出場し1471分間で8ゴール(うち3ゴールはベティス戦でのハットトリック)を記録した22歳のゴンサロ・ガルシアも厳しい立場に立たされています。今季はムバッペに加え、オリンピック・リヨンへのレンタルから復帰しW杯でもプレーしたエンドリッキが加わったため、出場機会の確保が困難です。モウリーニョ監督との直接会談で「構想には入っているが出場時間は保証できない」と通告されました。ベティスがレンタルでの獲得を打診しましたが、マドリーはフラン・ガルシアのケースと同様に保有権の50%を残す形での完全移籍(評価額6000万ユーロ)を要求したため交渉は決裂しました。現在は恩師アルベロア監督がいるフルハムが関心を示しており、ゴンサロ自身はトップチームの練習に参加しながら慎重に将来を検討しています。また、カンテラ出身のラウル・アセンシオも構想外となっており、モウリーニョと同じくジョルジュ・メンデスを代理人に持つ利点を活かし、メンデス主導でレンタルまたは完全移籍での放出先を探しています。
🧩 これらの若手の放出を複雑にしているのが、UEFAチャンピオンズリーグの登録ルールです。25人の登録枠のうち8人を国内育成選手で埋める必要があり、さらにその中の4人は自クラブ育成でなければなりません。長年この枠を支えてきたダニ・カルバハルが退団したことで、クラブは限界状態にあります。現在この要件を満たすのは、ラウル・アセンシオ、アルバロ・カレラス、エドゥアルド・カマヴィンガ、フェデ・バルベルデ、ヴィニシウス、ゴンサロ・ガルシア、クラブ在籍期間を満たしたアルダ・ギュレル、そして完全なスペイン育成選手として新加入したマルク・ククレジャです。ゴンサロを簡単に手放せない背景にはこのルール縛りがありますが、もしスペイン人であるロドリの獲得に成功すれば登録枠に余裕が生まれ、ゴンサロの移籍がスムーズに進むと見られています。 (via Mundo Deportivo, Estadio Deportivo, ElDesmarque)
【本日の総括】
モウリーニョ新監督のもと、プレシーズンが本格始動。ロドリやディオマンデといった超大型補強の噂が絶えない中、圧倒的な結果を残したムバッペや飛躍が期待されるギュレルなど、既存戦力の新たな融合に期待が高まります。一方で、厳格なUEFA登録枠と睨み合いながら進められる若手選手の放出戦略など、フロント陣の緻密な手腕も試される熱い夏となっています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
モウリーニョの復帰は、単なる指揮官交代以上の意味を持ちます。注目すべきは、ギュレルを『エジル2.0』と位置づけた点です。かつて彼が構築したカウンターの急先鋒としての役割を、現代のギュレルにどう落とし込むのか。また、ロドリ獲得の議論は、チュアメニとの共存という戦術的難題を孕んでいます。アンカーの役割を固定するのか、あるいはダブルボランチで中盤の強度を極限まで高めるのか。プレシーズンマッチでの配置と距離感の変化は、新シーズンのチームの骨格を占う重要な指標となるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
モウリーニョの招聘は、ペレス会長による極めて政治的な一手です。対立候補の公約を無効化するタイミングでの発表は、クラブの求心力を再び強権的なリーダーシップへと回帰させる意思表示に他なりません。サポーターの熱狂は、ダークグリーンのユニフォーム復活というノスタルジーと、ロドリ獲得への期待で最高潮に達しています。しかし、ムバッペという絶対的個を抱えながら、いかに規律を浸透させるか。クラブの空気は、期待と緊張感がかつてないほど高いレベルで混ざり合っています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の編成は、UEFAの登録枠というパズルを解く作業が最優先です。特に自クラブ育成枠の枯渇は深刻で、ゴンサロやアセンシオの放出が単なる戦力整理ではなく、ロドリ獲得という大型補強の前提条件となっている点が興味深い。ディオマンデへの1億ユーロ超の投資準備も含め、フロントは年齢構成の是正と即戦力化を同時に進めています。ロドリの獲得が実現すれば、登録枠の余裕と中盤の安定が同時に手に入りますが、高額な年俸負担と若手の放出条件をどう折り合わせるか、交渉の腕が試されます。