ラファ・ミル問題と契約解除の行方
性的暴行と傷害の罪で第一審にて懲役8年半の有罪判決を受けたラファ・ミルについて、ローン移籍先のエルチェは彼とのローン契約および労働契約の解除条項をいち早く実行しました。エルチェが保有していた5万ユーロの買取オプションも当然ながら行使されません。一方で保有元のセビージャは、司法のプロセスの遅れを見込んで即座の契約解除には踏み切っておらず、『司法手続きに対する最大限の尊重を表明し、いかなる種類の暴力、虐待、性的暴行に対しても最も断固たる非難を表明します。これらの行為は我々の社会にも、スポーツが推進する価値観にも居場所はありません』という公式声明を出すに留めています。
弁護士のサラ・ドミンゲスは、セビージャが彼を自動的に解雇できる「赤いボタン」は存在しないと指摘しています。クラブのイメージへの風評被害を証明できなければ、未確定の判決を理由に法廷闘争に発展するリスクがあり、現在のところ契約の暫定的な一時停止が最も慎重な対応とされています。また、残り1年の契約には手取り約170万ユーロの給与やボーナスが含まれており、セビージャが損害賠償を請求することは極めて困難な状況です。
有罪が確定すれば収監は免れず、弁護側は今後、最高裁判所への上告や憲法裁判所への庇護要請、欧州人権裁判所への訴えなどを行うとみられていますが、海外へのローン移籍も刑期が長いため逃亡の恐れが高いと判断される可能性があり、八方塞がりの状態となっています。セビージャの法務部門が判決を詳細に分析した後、契約の完全破棄や損害賠償請求に動くかどうかが注目されています。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)