試合・結果
IVトロフェオ・プエルタス・デ・コルドバにて、コルドバCFと対戦しスコアレスドローに終わったものの、PK戦を4-5で制して見事トロフィーを掲げました。ルイス・ガルシア・プラサ監督はクラコヴィア戦後に『最初の試合では各グループに45分ずつプレーさせる』と明言していた通りの計画を実行し、前半はプロ契約選手を含まない完全なカンテラーノ主体のスタメン(GKアルベルト・フローレス;ホルヘ・モレノ、マリオ・ディアス、イケル・ムニョス、セルヒオ・マルティネス;マヌ・ブエノ、ニコ・ギジェン;ヘスリー、ヘスス・クルス、マヌエル・アンヘル;イブラ・ソウ)を起用しました。
後半からはオディッセアス・ヴラホディモス、ホセ・アンヘル・カルモナ、アロウナ・サンガンテ、左CBに入ったフアン・イグレシアス、ガブリエル・スアソ、ルシアン・アグメ、ジョン・グリディ、ミゲル・シエラ、ペケ、オソ、イサク・ロメロといったトップチームの面々をピッチに送り込みました。後半は前線からプレスをかけて主導権を握り、イサク・ロメロの抜け出しやミゲル・シエラの強烈なシュート、カルモナの攻め上がりなどでゴールに迫りましたが、相手の元ベティスGKギリェルメ・フェルナンデスの好セーブに阻まれ無得点に終わりました。PK戦ではペケ、オソ、ミゲル・シエラ、グリディ、イサク・ロメロの5人全員が成功し、相手の最後のキッカーであるテオ・ジダンが失敗したことで勝利を収めました。グリディはスタンドから「ハゲ、ハゲ」と野次を飛ばされながらも冷静にPKを沈めています。
現在、アルフォン、カストリン、マルコン、キケ・サラスが負傷しており、トップチームの選手は実質9人しかいないという深刻な戦力不足に陥っています。指揮官は次のセウタ戦では『トップチームの選手に70〜75分プレーさせる』としており、公式戦に近いシミュレーションを行う予定です。セウタ戦の予想スタメンはコルドバ戦後半のメンバーがベースとなると見られています。(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)
選手動向・GK
トップチーム昇格を目指すカンテラーノGKのアルベルト・フローレスが、コルドバ戦の前半アディショナルタイムに見事なPKストップを見せました。ニコ・ギジェンの不運なハンドで与えた絶体絶命のピンチでしたが、相手キッカーのカラセドが放ったシュートを完璧に読み切り、0-0で前半を終える立役者となりました。プレシーズンで合計120分間無失点を継続しており、守護神として強烈なアピールに成功しています。オルヤン・ニーランドが退団し、ヴラホディモスが復帰した現在、クラブはセカンドGKを探しており、フローレスはトップチームの第2GKとして残るか、出場機会を求めて契約延長の上でレンタル移籍するかの岐路に立たされています。
一方でクラブは、レアル・マドリードの第3GKであるフラン・ゴンサレスの獲得交渉を進めています。ヴラホディモスのバックアップとして期待されており、マドリード側は過去のネグレドやオスカル・ロドリゲスのケースのように、買い戻しオプションや将来の売却益のパーセンテージを条件に含める構えですが、セビージャは条件付きでも才能ある若手の加入を歓迎しています。これが実現すれば、フローレスに退団(レンタル)の機会を与えることになります。(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)
監督・キャプテン
コルドバ戦の後半から出場しキャプテンマークを巻いたガブリエル・スアソは、試合後のインタビューで充実感を滲ませました。キャプテンを務めたことについて『最初に思い浮かぶ言葉は誇り、そして幸せです。私はどこへ行っても何かを要求したり押し付けたりすることなく、グループの一員として幸せに過ごし、チームメイトを助けようと努めています。(中略)このクラブを代表できることを嬉しく、誇りに思います。ここに来てまだ1年ですが、ここのサッカーや人々の熱狂にとても共感しています』とセビージャへの愛着を語りました。
また、カンテラーノの奮闘に対しても『前半は若手が出場して競争力があることを証明しました。彼らがトップチームでの居場所を勝ち取ろうとしている姿を見るのは嬉しいです』と称賛しています。ガルシア・プラサ監督との関係については『非常に良好です。彼は昨季の非常に困難な状況でこの素晴らしいクラブにやって来て、私たちは共にその状況を乗り越えました。(中略)少しずつ、監督のアイデアをより深く理解しています。今シーズンの目標は、昨シーズンのような困難な時期を過ごさないことです。ファンに多くの喜びを与えたいです』と力を込めて語りました。(via Estadio Deportivo)
試合中のアクシデント
コルドバ戦の終盤、ホセ・アンヘル・カルモナが相手のケビン・メディナとの激しいタックルと押し合いの末、両者ともに一発退場となるアクシデントが発生しました。カルモナは退場後、第4審判に抗議し、そのままロッカールームへ続く階段の入り口に座り込みました。メディナもその場に留まり、まるで子供の喧嘩のように両者一歩も譲らない膠着状態となりました。
試合終了の笛が鳴ると、ガルシア・プラサ監督はすぐに主審のもとへ向かい、丁寧な口調ながらも退場の判定について説明を求め、納得のいかない様子を見せました。その後、相手のケビン・メディナのところにも行って言葉をかけています。カルモナはベンチに戻りチームメイトと挨拶を交わした後、ガルシア・プラサの助監督から愛情を受けて慰められました。セビージャにとってはプレシーズン3試合で早くも2人目の退場者となり、親善試合でのこうした事態に指揮官は不満を募らせています。(via ElDesmarque)
移籍・前線
アコル・アダムスがヴェネツィアへ移籍し、アレクシス・サンチェスも契約を延長せずに退団したため、現在信頼できるストライカーがイサク・ロメロのみという危機的状況に陥っています。イサク・ロメロ自身もトップチーム昇格後、30試合以上で5ゴール2アシストと決定力に課題を残しており、プレシーズン3試合で得点はミゲル・シエラのPKによる1点のみと、流れの中からのゴール欠乏症が浮き彫りとなっています。
ガルシア・プラサ監督はスタメンクラスとバックアップの2名のストライカー獲得をホセ・イグナシオ・ナバロSDに要請しており、適応期間を省くためにラ・リーガ経験者を希望しています。そこで浮上したのがチェルシーのマルク・ギウです。バルセロナから移籍したものの、チェルシーの激しいポジション争いの中で出場機会に恵まれず、市場に出る可能性が高まっています。チェルシーは完全移籍の場合3000万ユーロという法外な移籍金を要求していますが、レンタル移籍にも応じる構えを見せており、セビージャはイングランドの複数クラブやバレンシア、レアル・ソシエダと共にその動向を注視しています。バルセロナで7試合の出場経験しかないため、監督の求める「ラ・リーガ経験者」の条件をギリギリで満たす形となりますが、有力な選択肢の一つです。(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)
移籍・ウイング
アドナン・ヤヌザイが契約満了で退団し、チデラ・エジュケもドイツや東欧のクラブからの関心を受けてコルドバ戦を欠場するなど、ウイングの再編が進んでいます。ルベン・バルガス、フアンル・サンチェス、アルフォン・ゴンサレスらも売却候補に挙がっています。
左サイドのオソについては、コルドバ戦後にセビージャファンから「残ってくれ」というチャントが送られ、本人は胸のエンブレムを何度も叩いて拍手で応えました。しかし、契約最終年であり、クラブが左SBのフリオ・ディアスの獲得に動いていることから、退団の可能性が高いと見られています。スアソはオソについて『彼とはとても良い関係です。似たような役割を果たしていますが、全く違う特徴を持っています。(中略)彼が素晴らしい活躍をしていることを嬉しく思います』と語りつつ、残ってほしいかとの問いには『彼は素晴らしい選手で素晴らしい人間です。彼と私たちのクラブに素晴らしい未来があることを願っています』と明言を避けました。
手薄になる両サイドの補強候補として、バイエルン・ミュンヘンで出番を失っているブライアン・サラゴサと、ジローナからのフリー退団を求めているヴィクトル・ツィガンコフが浮上しています。サラゴサについては、バイエルンが給与の一部を負担する形でのレンタル移籍を探っており、ツィガンコフについてはジローナが要求額を2000万から1000万ユーロまで引き下げたものの、フリーでの獲得が可能になればセビージャが説得に動く構えです。また、フベントゥド・デ・トレモリーノス戦で唯一のゴールを挙げた22歳のカンテラーノ、ミゲル・シエラが台頭しており、右から中に切れ込むプレーを得意とする彼を、監督は攻撃の補完として高く評価しています。(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)
移籍・中盤
中盤の補強も急務となっています。ルシアン・アグメには予想されたオファーが届いておらず、バティスタ・メンディとネマニャ・グデリが退団、ジョアン・ジョルダンは構想外となっています。アントニオ・コルドン退任前に獲得したフアン・イグレシアスとサンガンテを除き、ホセ・イグナシオ・ナバロSDのもとでの新戦力は、監督の強い要望によるジョン・グリディのみです。ガルシア・プラサ監督はラ・リーガ外でプレーする経験豊富なミッドフィルダーの獲得を求めており、ナバロSDがすでに水面下で接触を図っています。
一方で、昨季終盤やW杯スイス代表での活躍で市場価値を回復させたジブリル・ソウには、ブンデスリーガやセリエAのクラブから関心が寄せられています。正式なオファーはまだないものの、高額なオファーや本人がより高い野心を持つクラブへの移籍を望めば、2029年までの契約を残しながらも売却が検討されます。また、リヴァプールのステファン・バイチェティッチも中盤の候補に挙がっていますが、新監督イラオラがプレシーズンでの状態を見て判断するため、低コストでの完全移籍(市場価値400万ユーロ)を狙うセビージャはラージョ、エルチェ、ヘタフェなどと共に動向を注視しています。(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)
カンテラ
ディエゴ・ガリアーノ新監督のもとでプリメーラRFEF昇格を目指すセビージャ・アトレティコ(Bチーム)でも選手の入れ替わりが活発化しています。ヴィクトル・チュマチェンコ、マルク・スクリ、エマヌエル・アブロクワ(2029年まで契約)、シルビオ・カスティージョらが加入する一方、ダビド・ロペス、イスラ・ドミンゲス、パブロ・リベラ、セルヒオ・ベセスが退団しました。
膝の大怪我に泣かされ、トップチームでの公式戦デビューを果たせなかった23歳のルロ・ダシルバとアルベルト・エスピニェイラも契約満了でチームを去りました。ベティスから加入したルロ・ダシルバは自身のSNSで『お別れの時が来ました。6年が経ち、私の人生を永遠に形作ったステージを閉じる時です。間違いなく私の人生で最高の6年間でした。セビージャは私をサッカー選手としてだけでなく、人としても成長させてくれました。(中略)このシャツを着る前から私はセビージャファンでしたし、これからもずっとそうです。さようなら、セビージャ。また会いましょう』と涙を誘うメッセージを残しました。彼はレクレアティーボ・ウエルバへ加入する可能性が高まっています。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
プレシーズンマッチで若手から主力への底上げを図る中、FWや中盤、両サイドの戦力不足と退場などのアクシデントに指揮官は頭を悩ませています。移籍市場では人員整理を進めつつ、経験豊富な即戦力と実力ある若手の獲得に向けた動きが加速しています。