ウエスカ & カステリョン
ウエスカはホセ・ルイス・オルトラ監督のもと、セグンダ残留に向けて残り2節で2勝が必須という厳しい状況に立たされている。オルトラ監督は、2002年から2004年まで指揮を執った古巣カステリョンと激突する。一方のカステリョンもプレーオフ進出に向けて勝利が義務付けられており、両者にとってまさに『勝つか敗退か』の決勝戦となる。
オルトラ監督はカステリョンを『非常にバランスが取れており、ボールを保持して相手を圧倒する。パス数はリーグ3位で、敵陣でのパスも多い特徴的な攻撃的チーム』と高く評価している。守備面でも被チャンスがリーグで3番目に少ない堅守を誇り、セットプレーからの得点力も備えている。さらに、高強度で走るチームであり、特に『カラ(アレックス・カラトラバ)』をこのカテゴリーで最も優れた攻撃的選手の一人として警戒している。ウエスカとしては、本拠地エル・アルコラスでサポーターを『もう一人の選手』として味方につけ、是が非でも勝ち点3を奪いたいところだ。(via SPORT)
マラガ & ラシン・サンタンデール
ラシン・サンタンデールは、マラガの本拠地ラ・ロサレダで勝利すれば、セグンダ優勝および14年ぶりとなる1部への自動昇格が決定する大一番を迎える。この試合の最大の注目は、ラシンのホセ・アルベルト・ロペス監督の帰還だ。同監督は2022年1月にマラガの監督を解任されており、サポーターから激しいブーイングを浴びて追放された苦い過去を持つ。しかし、その後就任したラシンでは、チームを降格の危機から救い、今季ついに1部直行のチャンスを掴み取るまでに躍進させた。
一方のマラガは、ラ・ロサレダが満員になることが確実視されており、チームを後押しするモザイクや熱烈な出迎えが準備されている。かつて自らを解任した古巣の目の前で、ホセ・アルベルト・ロペス監督が昇格という最高の結果を手にすることができるのか、非常にドラマチックな一戦となる。(via SPORT)
エイバル & コルドバ
LaLiga Hypermotionでの最終アウェイ戦に臨むコルドバは、鬼門であるエイバルの本拠地イプルーアでの歴史的初勝利を目指す。過去12回のイプルーア訪問で、コルドバは10敗2分と一度も勝てたことがなく、得点わずか4に対して21失点と完全に圧倒されている。昨季も最終節前の訪問で4-1と大敗を喫している。
しかし今季のコルドバは、アウェイでカステリョン、クルトゥラル・レオネサ、カディスを相手に3連勝中。アウェイで60ポイント中29ポイントを獲得し、リーグ4位の好成績を残している。イバン・アニア監督は『ピッチの狭さや観客の近さなど特殊な環境があるが、ここで勝った最初のチームになりたい』と意気込む。対するベニャト・サン・ホセ監督率いるエイバルは、ホームで43ポイントを獲得してリーグ3位の成績を誇り、ホームでの敗戦はわずか3、失点も17(ラス・パルマスに次ぐ少なさ)と非常に強固な要塞を築き上げている。両者の意地がぶつかる激しい試合が予想される。(via Estadio Deportivo)
ラス・パルマス & レアル・サラゴサ
ラス・パルマスでは、キャプテンでありクラブの象徴的存在であるホナタン・ビエラ(36歳)が6月に退団することが決定した。明日のレアル・サラゴサ戦が、彼にとって本拠地グラン・カナリア・スタジアムでの最後のリーグ戦となる。ビエラは『ラス・パルマスからは引退するが、サッカーを続ける時間はまだたっぷりある』と現役続行の意向を示している。ルイス・ガルシア・フェルナンデス監督は、彼がプレッシャーを感じず、試合に落ち着きをもたらす重要な存在であると称賛している。ビエラは今後、地元アルカスCFのSegunda RFEFへの昇格プロジェクトに関わる可能性も囁かれている。
一方、対戦相手のレアル・サラゴサは絶体絶命の危機に瀕している。現在リーグ最下位に沈んでおり、16人もの欠場者を抱える野戦病院状態だ。残留圏まで残り2試合で5ポイント差と、この試合でPrimera RFEF(3部)への降格が決定する可能性が極めて高い。
さらに、来季のサラゴサの新監督としてイバイ・ゴメスの就任が合意に達した。契約は1年で、昇格した場合に1年延長のオプションが付く。皮肉なことに、イバイ・ゴメスは2013年、アスレティック・ビルバオの選手としてロマレーダで決勝ゴールを決め、サラゴサを2部降格に追いやった張本人である。指導者としてはドミニカ共和国五輪代表やアンドラなどで経験を積み、3部降格が濃厚な名門の再建という困難なミッションに挑むことになる。(via SPORT)
【本日の総括】
セグンダの終盤戦は、各チームの運命を大きく左右するドラマに満ちている。ラシン・サンタンデールは因縁の地で14年ぶりの1部昇格とリーグ優勝に王手をかけ、カステリョンはプレーオフ進出を目指す。一方で、名門レアル・サラゴサは3部降格というクラブ史上最大の危機に瀕しており、新監督イバイ・ゴメスのもとでの過酷な再建が待ち受けている。ウエスカも残留をかけた死闘を強いられており、昇格と降格の明暗がくっきりと分かれる残酷な週末となりそうだ。


デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
ウエスカ対カステリョンの一戦は、カステリョンのボール保持率とパスワークに対し、ウエスカがホームの熱狂を背にどう守備の強度を維持するかが焦点です。特にカステリョンの攻撃の核であるカラトラバを、ウエスカが中盤のブロックでいかに孤立させられるかが勝敗を分けます。また、エイバル対コルドバでは、イプルーア特有の狭いピッチと観客との距離感が、アウェイで好調なコルドバのビルドアップをどこまで阻害できるか。戦術的な噛み合わせ以上に、環境要因がプレーの質にどう影響するかが鍵となるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
ラシン・サンタンデールの昇格がかかるマラガ戦は、ホセ・アルベルト・ロペス監督の帰還というドラマが、ラ・ロサレダの熱狂をさらに高めています。かつて解任された地で歓喜を掴むか、あるいはマラガが意地を見せるか。一方、サラゴサの降格危機とイバイ・ゴメス新監督の就任は、クラブの歴史的な転換点です。かつてサラゴサを降格に追い込んだ人物が再建を託されるという皮肉な人事は、サポーターの複雑な感情をどう収束させるのか、クラブの姿勢が問われる局面です。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
ホナタン・ビエラの退団は、ラス・パルマスにとって一つの時代の終わりを意味します。36歳での現役続行宣言は、彼のキャリアに対する強い意志を感じさせます。対照的に、サラゴサは3部降格が濃厚な中でイバイ・ゴメスとの1年契約を締結しました。昇格時の延長オプションを含めたこの契約は、再建に向けた現実的な編成方針を示しています。名門の立て直しには、カテゴリーに見合ったサラリー負担の調整と、若手を中心とした新たなチーム構築が急務となるでしょう。