バレンシア
最終節はホームのメスタージャでの試合となる。現在勝ち点46の9位につけており、7年ぶりのヨーロッパ大会(カンファレンスリーグ)出場を目指している。自力での出場権獲得は不可能だが、勝利した上でヘタフェ(勝ち点48)とラージョ・バジェカーノ(勝ち点47)がともに勝利を逃せば、逆転で7位に滑り込むことができる。カルロス・コルベラン監督は『ファンに喜びを与えたい。自分たち次第ではないが、自分たち次第であるかのようにヨーロッパに向けて全力を尽くす。消化試合だと思ってリラックスしている相手などいない』と闘志を燃やしている。前節のレアル・ソシエダ戦ではハビ・ゲラの2ゴールなどもあり、数的不利の状況から終盤に2ゴールを奪って3-4で逆転勝利を収め、チームの士気は最高潮に達している (via ElDesmarque)。
スタメン予想は、ディミトリエフスキ、ティエリ・コレイア、ウナイ・ヌニェス、タレガ、ヘスス・バスケス、ギド・ロドリゲス、ペペル(またはウグリニッチ)、ハビ・ゲラ、ディエゴ・ロペス、ルイス・リオハ、そして前線には直近3試合でスタメン出場しているウーゴ・ドゥロが入る見込みだ。負傷者はホセ・コペテ、ムクタル・ディアカビ、ディミトリ・フルキエ、レンソ・サラビア、ホセ・ルイス・ガヤ、ルーカス・ベルトラン。エライ・コメルトは前節の退場処分により出場停止となる。背中の痛みがあったアルナウト・ダンジュマは全体練習に復帰しており、招集リストに入る見込みだ。この試合は、契約満了を迎えるアギレサバラ、ディミトリエフスキ、ティエリ・レンダル、サラビア、ウナイ・ヌニェス、コメルト、ギド・ロドリゲス、ラマザニ、ルーカス・ベルトランらにとって最後のお別れの場となる可能性がある。過去にはエンツォ・バレネチェアに対してスタジアム全体で残留を求めるコールが起きたこともあり、ファンの動向にも注目が集まる (via SPORT)。
ピッチ外では、バレンシアに所属していたラファ・ミルが、2024年9月に発生した性的暴行および傷害の罪で、来週木曜日にバレンシア地方裁判所の第4セクションで裁判を受けることが確定した。検察は懲役10年半を求刑している。事件当時、ミルはディスコで出会った女性らを自宅に招き、同意のない性的暴行や暴力に及んだとされており、同席していたパブロ・ハラにも懲役3年が求刑されている。ミルの弁護側は合意の上だったとして無罪を主張している (via SPORT)。また、Bチーム(VCFメスタージャ)の歴代最多ゴール記録(今季16ゴール)を更新した22歳のストライカー、マリオ・ドミンゲスが2028年までの契約延長に合意した。彼はカルロス・コルベラン監督のもとでトップチームのプレシーズンに参加し、25人の枠を争う予定だ (via ElDesmarque)。
アスレティック・クラブ
現在勝ち点45で12位のアスレティック・クラブは、最終節をサンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリード戦で締めくくる。この試合は、10シーズン(3期)にわたってチームを指揮し、クラブ史上最多の504試合で指揮を執ったエルネスト・バルベルデ監督の最後の試合となる。バルベルデ監督は『笑顔で思い出してほしい。ヨーロッパの大会で優勝したかったが、それは非常に難しいことだとわかっていた。一番の思い出は40年ぶりにコパ・デル・レイで優勝したことだ。最後はベルナベウで良い試合をして勝利を持ち帰りたい』と語った。アスレティックは2005年以来、ベルナベウで勝利がない。次期監督にはドイツ人のエディン・テルジッチが就任する予定だ (via Estadio Deportivo)。
また、ワン・クラブ・マンとして11シーズンにわたり左右のサイドバックやセンターバックでプレーしてきたイニゴ・レクエが現役を引退する。彼はサン・マメスでの前節セルタ戦(1-1)で出場機会がなかったため、この試合がピッチに立つ最後のチャンスとなる。一方、ユーリ・ベルチチェは累積警告で出場停止となり、今後の去就は不透明だ。負傷者としてニコ・ウィリアムズ、オイアン・サンセト、ウナイ・エギルス(右膝十字靭帯の再断裂)、そして新たに右脚内転筋の過負荷が確認されたアレックス・ベレンゲルが欠場する。一方で、膝の重傷から復帰したベニャト・プラドスと、足首の捻挫から回復したダニ・ビビアンがメンバー入りを果たし、ユースからはイライジャ・ギフトが初招集された。イニャキ・ウィリアムズが出場すれば通算510試合目となり、アンドニ・イラオラの記録に並ぶ。予想スタメンは、ウナイ・シモン(またはアレックス・パディージャ)、ゴロサベル(またはボイロ)、ジェライ、パレデス、レクエ、ルイス・デ・ガラレタ、ハウレギサル、ウナイ・ゴメス、ニコ・セラーノ、ロベルト・ナバロ、イニャキ・ウィリアムズ、グルセタとなる見込みだ (via ElDesmarque)。
レアル・ソシエダ
すでにコパ・デル・レイを制して来季のヨーロッパリーグ出場権を確定させているレアル・ソシエダは、現在勝ち点45で10位。最終節はアウェイのRCDEスタジアムでエスパニョールと対戦する。ペジェグリーノ・マタラッツォ監督は『消化試合であっても笑顔でシーズンを終えたい。90分間、最高レベルで戦うチームの姿を見たい』と強調している。チームはコパ優勝後、リーグ戦で6試合勝利がなく、前節のバレンシア戦では数的優位に立ちながらもアディショナルタイムに逆転され3-4で敗北を喫し、ロッカールームは大きなショックを受けている (via Estadio Deportivo)。
日本人選手の久保建英について、マタラッツォ監督は起用法について詳しく言及した。『私たちが就任した最初の数週間、あるいは数ヶ月間は、クラブで長く見られなかったような最高のタケの姿を見ることができたと思う。怪我の影響もあり、まだそのレベルには達していないことは理解しているが、彼は高いクオリティを持ち、彼を中心にチームを作り続けている』と説明。『タケは左足でカットインしてスペースがある時や、ペナルティエリア付近で1対1の状況に入った時に大きな危険を生み出すことができる。しかし、試合によっては異なるプロファイルが必要な時があり、それが過去にタケがスタメンから外れた理由だ』と明かした。久保は前節バレンシア戦では90分間ベンチを温め、怪我からの復帰後7試合中3試合の先発にとどまっている。シーズン終了後は、2026年W杯に向けて日本代表に合流し、グループFでオランダ、チュニジア、スウェーデンと対戦する予定だ (via ElDesmarque)。
欠場者としては、足首の違和感が再発したゴンサロ・ゲデス、戦術的理由で外れたウェズレイ・リベイロ、負傷中のアンデル・バレネチェアとアルバロ・オドリオソラがリストから外れた。マタラッツォ監督はBチームのジョブ・オチエングを起用する可能性を示唆している。予想スタメンは、レミロ、アランブル、カレタ=ツァル、ホン・マルティン、セルヒオ・ゴメス、トゥリエンテス、カルロス・ソレール、ルカ・スチッチ、久保建英、パブロ・マリン、オヤルサバル、そして絶好調のオーリ・オスカールソンが予想される。Bチーム(サンセ)関連では、イニャキ・ルペレス、ミケル・ロドリゲス、ジョブ・オチエングとの契約延長が決定した一方で、エゴイツ・アラナ(スポルティング・ヒホン移籍濃厚)、アルベルト・ダディエ、ウナクス・アゴテ、ハケス・ゴロサベルが退団見込み。また、カズナリ・キタについては150万ユーロの買い取りオプションの行使が検討されている (via ElDesmarque)。
セビージャ
現在勝ち点43の13位で残留を確定させているセビージャは、アウェイのバライードスでセルタと対戦する。この試合は、20シーズンにわたりトップレベルで活躍し、通算800試合以上に出場したセサル・アスピリクエタの現役引退試合となる。ルイス・ガルシア・プラサ監督は『彼を指導できたことは名誉だ。最高級品(pata negra)のような選手であり、間違いなく先発でプレーする』と明言している。また、アドナン・ヤヌザイ(病気)やバティスタ・メンディ(足の打撲)はチームを離れ、二度とセビージャのユニフォームを着ることはない。その他の欠場者はフアンル(累積警告)、アンドレス・カストリン、マルカオ、マヌ・ブエノ。Bチームからはフィジカルとパスセンスに優れるニコ・ギジェンがトップチームデビューを果たす可能性がある。予想スタメンは、ニューランド(またはオディッセアス)、ホセ・アンヘル・カルモナ、アスピリクエタ、キケ・サラス、ガブリエル・スアソ、ルーベン・バルガス、アグメ(またはニコ・ギジェン)、グデリ、オソ、モペイ(またはアレクシス・サンチェス)、アコル・アダムス (via Estadio Deportivo)。
ピッチ外ではクラブの売却問題がチーム編成に深刻な影響を与えている。5月31日を期限とするセルヒオ・ラモスおよびFive Eleven Capitalとの独占買収交渉が継続中であり、4億ユーロの資金証明とスポーツ上級委員会(CSD)の承認待ちとなっている。この権力の空白状態により、退任が決定したアントニオ・コルドンSDの後任人事や、ガルシア・プラサ監督の来季の去就が宙に浮いている。ガルシア・プラサ監督は『我々は遅れをとっている。フリーの選手を逃せば、移籍金を払う余裕はない』と現状を嘆いており、コルドンSDは別れ際に監督へ『君は本当に肝が据わっている』と労いの言葉をかけた。補強面では、アル・ガラファを退団するホセルの獲得を狙っていたが、クラブの不確実な状況からメキシコのクラブ・アメリカへ傾きつつある。また、前十字靭帯断裂により獲得が見送られたパトリック・メルカドについて、選手側は『会長のサイン入り契約書がある。履行されなければ訴訟を起こす』と警告している。さらに、獲得確実と見られていたマリウス・マリンも交渉が決裂した。次期監督の候補にはホセ・ボルダラスが最有力として挙がっており、マルセリーノやエルネスト・バルベルデもリストにあるが、マルセリーノは『セビージャからのオファーは満足のいくものではなかった』と難色を示している (via Estadio Deportivo)。
ヘタフェ
現在勝ち点48で7位のヘタフェは、ホームのコリセウムでオサスナと対戦する。勝利すれば、他チームの結果に関わらず自力でカンファレンスリーグの出場権を獲得できる。ホセ・ボルダラス監督はヘタフェ市から「名養子(Hijo Adoptivo)」の称号を授与され、式典で『ヘタフェなしでは私の人生は語れない。ここは私の家だ』と涙ながらに語った。ボルダラスの契約は今季で満了を迎えるが、アンヘル・トーレス会長は契約延長に自信を見せている。一方でセビージャの次期監督候補としても名前が挙がっており、ボルダラス本人は『日曜か月に将来がわかるだろう。今は試合に集中する』と明言を避けている。欠場者は、前節エルチェ戦で退場処分を受けたジェネ、累積警告のマルティン・サトリアーノ、負傷のフアンミ・ヒメネス。キコ・フェメニアは違和感を抱えており疑わしい状況だ。予想スタメンは、ダビド・ソリア、ロメロ、ドミンゴス・ドゥアルテ、アブカル、ダビンチ(またはニョム)、ボセッリ(またはダミアン・カセレス)、フアン・イグレシアス、アランバリ、ルイス・ミジャ、マリオ・マルティン、ルイス・バスケス (via MARCA)。
オサスナ
現在勝ち点42で15位のオサスナは、アウェイでヘタフェと対戦する。引き分け以上で自力での残留が決定するが、敗れた場合はジローナ、エルチェ、レバンテ、マジョルカの成績次第で降格の危機に陥る。直近6試合で5敗と大失速しており、前節エスパニョール戦の敗北で一気に窮地に立たされた。エル・サダルでの最終練習には4000人ものサポーターが集結し、発煙筒や太鼓で熱烈なエールを送った。アレッシオ・リスチ監督は『選手たちはファンからの計り知れないエネルギーを受け取った』と意気込む。欠場者は、大腿四頭筋を痛めたビクトル・ムニョス、累積警告のイケル・ムニョス。ラウル・モロも負傷で出場が厳しい状況だ。キケ・バルハが左サイドで先発する見込み。予想スタメンは、セルヒオ・エレーラ、アレハンドロ・カテナ、ボヨモ、ハビ・ガラン(またはアベル・ブレトネス)、ロジエ、ルーカス・トロ、モンカヨラ、アイマル・オロス、キケ・バルハ、ルベン・ガルシア、ブディミル (via MARCA)。
ビジャレアル
現在リーグ3位を争うビジャレアルは、ホームのエスタディオ・デ・ラ・セラミカでアトレティコ・マドリードを迎え撃つ。この試合は、クラブの黄金期を支えたマルセリーノ・ガルシア・トラル監督、ダニ・パレホ、アルフォンソ・ペドラサの退団試合となる。スタジアムでは試合後に花火が打ち上げられ、マルセリーノにはスタジアムの「Passeig Groc(黄色い散歩道)」に記念タイルが飾られるセレモニーが行われる。マルセリーノは『予期せぬ栄誉に一生感謝する。指導者は行ったり来たりするものだが、クラブとエンブレムは永遠に残る』と別れの言葉を述べた。ペドラサはイタリアへの移籍が確実視されており、パレホについては現役を続行するかどうかは本人の決断次第とされている。欠場者はサンティ・コメサーニャとフアン・フォイス(9月まで離脱)。ジェラール・モレノはジムでの調整が続いているが先発が予想される。予想スタメンは、アルナウ・テナス(またはルイス・ジュニオール)、ペドラサ、ベイガ、パウ・ナバロ、サンティアゴ・モウリーニョ、モレイロ、パレホ、ゲイエ、ペペ、ミカウターゼ、ジェラール・モレノ (via ElDesmarque)。
アトレティコ・マドリード
アトレティコ・マドリードは、アウェイでビジャレアルと対戦し、勝利すれば3位浮上の可能性がある。この試合はアントワーヌ・グリーズマンにとってアトレティコでの最後の試合となる。ディエゴ・シメオネ監督は多くの負傷者を抱えており、フリアン・アルバレス、ホセ・マリア・ヒメネス、ナウエル・モリーナ、パブロ・バリオス、ロドリゴ・メンドーサ、ニコ・ゴンサレス、ジョニー・カルドーゾが欠場する。また、ロビン・ル・ノルマンが累積警告で出場停止となる。朗報としては、マルコス・ジョレンテが出場停止から復帰する。古巣対決となるアレックス・バエナは、今季26試合2ゴール3アシストと期待外れの結果に終わっているが、チームメイトのマルコス・ジョレンテは『来年は間違いなく爆発する』と擁護している。予想スタメンは、ムッソ(またはオブラク)、ルジェリ、ハンツコ、プビル、マルコス・ジョレンテ、バエナ、コケ、オベド・バルガス、ジュリアーノ、ルックマン、グリーズマン (via MARCA)。
ピッチ外では、退団するグリーズマンの後釜として、マンチェスター・シティのベルナルド・シウバの獲得に迫っている。マテウ・アレマニーとジョルジュ・メンデスが給与面での最終調整を行っており、グリーズマンの退団によって浮いた年俸(手取り800万ユーロ)を活用し、ヤン・オブラク(年俸1000万ユーロ)に次ぐ高給を用意している。移籍金ゼロのフリーエージェントでの獲得となり、W杯前の合意を目指している (via ElDesmarque)。
レバンテ
現在勝ち点42の15位につけるレバンテは、アウェイのラ・カルトゥハでレアル・ベティスと対戦する。引き分け以上で自力でのプリメーラ残留が確定する。敗れた場合でも、エルチェやオサスナなどの結果次第で残留の可能性は残されている。ルイス・カストロ監督のもと、後半戦で劇的な巻き返しを見せたチームは、セビージャへ向かうために6台のバスと特別列車を手配し、1000人以上のサポーターが現地に駆けつける予定だ。カストロ監督は『昔は昼は学校の先生として働き、夜はクラブから給料も出ない中でサッカーを教えていた。今は一番好きなことでお金をもらえて幸運だ。以前は死んだと思われていたが、まだ生きている。慢心してはいけない』と気を引き締めている。
また、古巣対決となるイケル・ロサダは、今季後半から主力として活躍し、残留の原動力となった。彼は『ベティスのイスコからは、今もゴールを決めるたびにメッセージをもらっている。子供の頃から憧れていた選手たちと対戦できるのは素晴らしいことだ』と語っている。欠場者はカルロス・アルバレス、ウナイ・エルゲサバル、ビクトル・ガルシア、アレックス・プリモ(いずれも負傷)、そして前節退場処分を受けたロジェール・ブルゲ(2試合の出場停止)。予想スタメンは、マシュー・ライアン、トルジャン(またはナチョ・ペレス)、アドリアン・デ・ラ・フエンテ、マティアス・モレノ、マヌ・サンチェス、ケルビン・アリアガ、パブロ・マルティネス、ホン・アンデル・オラサガスティ、イバン・ロメロ、イケル・ロサダ(またはトゥンデ)、カルロス・エスピ (via Estadio Deportivo)。
RCDマジョルカ
現在勝ち点39で降格圏の19位に沈むマジョルカは、ホームのソン・モイシュで、すでに降格が決定している最下位オビエドと対戦する。自力残留の可能性は消滅しており、降格確率は95%以上と絶望的な状況だ。残留のための条件は、マジョルカがオビエドに勝利した上で、ジローナがエルチェに勝ち、ヘタフェがオサスナに勝ち、レバンテがベティスで引き分け以上の勝ち点を挙げるという「四角関係」の奇跡的な他力本願が必要となる。マルティン・デミチェリス監督は『人生は美しく、サッカーはさらにクレイジーだ。なぜ信じないのか? 他の会場で起きるべきことが起きた時に、自分たちが勝っていなければ意味がない』と語り、最後まで諦めない姿勢を示している。ベダト・ムリキは現在22ゴールで、得点王(ピチチ)のキリアン・エムバペと2ゴール差につけており、逆転での個人タイトル獲得も懸かっている。
チーム内では不穏な空気も流れている。デミチェリス監督が記者会見でマラシュ・クンブラのコンディションについて『彼については何も知らない。ここにいたくない奴はいない』と発言したことに対し、クンブラが自身のInstagramで『プロ意識とチームへの献身を疑われるのは許せない』と反論する事態に発展した。欠場者はクンブラ、マテオ・ジョセフ、ヤン・サラス、ジャスティン・カルンバ、マルティン・バリェント(いずれも負傷)、そして前節退場処分を受けたホアン・モヒカ。アントニオ・ライージョは負傷を抱えており出場が疑わしい。予想スタメンは、レオ・ロマン、マフェオ、ライージョ(または別のCB)、マスカレル、トニ・ラト(またはオレフエラ)、サム・コスタ、ダルデル、モルラネス、パブロ・トーレ、ルブンボ(またはヤン・ビルジリ)、ムリキ (via SPORT)。
エルチェ
現在勝ち点42の17位につけるエルチェは、アウェイのモンティリビでジローナとの直接対決に挑む。引き分け以上で自力での残留が決定する。2020年にはペレ・ミジャ(現エスパニョール)の後半アディショナルタイムのゴールでジローナの昇格を阻んだ因縁があり、ジローナ側からは強烈なリベンジの対象として見られている。エデル・サラビア監督は記者会見で感極まり、『娘から「パパ、あなたは(別のチームの)キーパーで、私はエルチェのファンだよ」と言われた』と涙ながらに語った。欠場者はアダム・ボアヤルとヤゴ・サンティアゴ(負傷)。一方で、アレイシ・フェバス、レオ・ペトロ、そして筋肉のトラブルから回復したラファ・ミルが戦列に復帰する。なお、ラファ・ミルは法廷問題を抱えているが、試合への出場は可能と見られている。予想スタメンは、ディトゥーロ、ジェネ(?)、チュスト、アッフェングルバー、ビガス、テテ・モレンテ、アグアド、フェバス、ディアンガナ(またはビジャール)、ヘルマン・バレラ、アルバロ・ロドリゲス(またはラファ・ミル)、アンドレ・シウバ (via MARCA)。
ジローナ
現在勝ち点40で降格圏の18位に沈むジローナは、ホームのモンティリビでエルチェとのデッドオアアライブの決戦に臨む。勝てば残留、引き分け以下で降格という極限の状況だ。チームは直近7試合で4敗3分と大失速しており、ホームでの成績もリーグワースト3位と低迷している。ミチェル監督は『過去のことは関係ない。これは歴史を作るための90分だ。私はジローナのことしか考えていない。私の去就については、その後にクラブと話し合う』と背水を陣を敷いている。また、クラブの象徴的存在であるポルトゥは『ピッチに立つためなら命を懸けるが、スタンドから一人のファンとして見る。モンティリビを地獄にしなければならない』とファンに共闘を呼びかけた。
ストゥアーニ、アレハンドロ・フランセス、デイレイ・ブリントの3選手は負傷を抱えているものの、痛み止めの注射を打って強行出場する構えを見せている。フランセスが間に合わない場合はダビド・ロペスが代役を務める可能性がある。確実な欠場者はクリスティアン・ポルトゥ、ウラジスラフ・ヴァナト、そしてマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン。予想スタメンは、ガッサニーガ、アルナウ、ヴィトール・レイス、フランセス(またはブリント)、アレックス・モレノ、フラン・ベルトラン、ヴィツェル、オウナヒ、ジョエル・ロカ、ツィガンコフ、ストゥアーニ(またはブライアン・ヒル) (via Mundo Deportivo)。
デポルティーボ・アラベス
現在勝ち点43で14位のアラベスは、ホームのメンディソロツァでラージョ・バジェカーノと対戦する。前節のオビエド戦でトニ・マルティネスの決勝点により残留を確定させており、この試合はプレッシャーのない歓喜の最終戦となる。トニ・マルティネスは今季公式戦17ゴールを挙げる大活躍を見せ、スペイン代表のW杯予備リスト入りを果たしている。キケ・サンチェス・フローレス監督は『調子の良い選手を起用する』と明言しており、スタメンの一部をローテーションする可能性がある。欠場者は、FIFAの出場停止処分が11月まで続くファクンド・ガルセス、足首の手術を受けたホン・パチェコ。カルロス・プロテソーニとルーカス・ボジェは疑わしい状況だが、ボジェは回復傾向にある。予想スタメンは、シベラ(またはラウール・フェルナンデス)、テナグリア、コスキ、ビクトル・パラダ、アンヘル・ペレス、グリディ、アントニオ・ブランコ、デニス・スアレス(またはパブロ・イバニェス)、レバシュ、イブラヒム・ディアバテ、トニ・マルティネス。また、スタジアムではUEFAカップ決勝(リバプール戦)から25周年を記念するイベントが予定されている (via Estadio Deportivo)。
ラージョ・バジェカーノ
現在勝ち点47で8位のラージョ・バジェカーノは、アウェイでデポルティーボ・アラベスと対戦する。勝利した上で、ヘタフェ(勝ち点48)が引き分け以下に終われば、逆転で7位となりカンファレンスリーグの出場権を獲得できる。ただし、チームは5月27日にカンファレンスリーグ決勝のクリスタル・パレス戦を控えているため、イニゴ・ペレス監督は主力を休ませるローテーションを示唆している。なお、ラージョがカンファレンスリーグで優勝した場合、来季のヨーロッパリーグ出場権を獲得できるが、国内リーグからのカンファレンスリーグ枠は繰り下がらないため、スペインからの同大会出場チームはゼロになる。
イニゴ・ペレス監督は記者会見で、決勝戦へ向かうファンが偽のバス会社に詐欺に遭った事件について触れ、『選手たちが寄付をして助けた人間性を誇りに思う。カメージョが2000ユーロ、ラティウが1000ユーロ、カルデナスが400ユーロを寄付した』と選手たちの行動を称賛した。また、イシ・パラソンの7試合出場停止処分に対し、TAD(スポーツ行政裁判所)からの返答がないことについて『理解不能だ。ダメならダメで受け入れるのに』と不満を表明した。欠場者は、出場停止5試合目のイシ・パラソン、違和感を抱えるイリアス・アコマシュ、累積警告のウナイ・ロペス。予想スタメンは、カルデナス、エスピノ、フェルトルード、メンディ、ムミン、イバン・バジウ、グンバウ、ペドロ・ディアス、エンテカ、カメージョ、フラン・ペレス (via ElDesmarque)。
エスパニョール
現在勝ち点45で11位のエスパニョールは、ホームのRCDEスタジアムでレアル・ソシエダと対戦する。前節のオサスナ戦で勝利を収め、残留を確定させた。マノロ・ゴンサレス監督のもと、勝利した上でヘタフェ、ラージョ・バジェカーノ、バレンシアの3チームが全て敗れれば、奇跡的にカンファレンスリーグ出場権を獲得できる可能性がある(確率は約5%)。エスパニョールは2019年にも同じレアル・ソシエダ戦で勝利し、他会場の結果待ちでヨーロッパリーグ出場を決めたという因縁があり、ファンは再現を信じている。ゴンサレス監督は『自力ではないが、ヨーロッパに行けたら全員にとって大きな喜びだ。ロメロにはハットトリックで別れを告げてほしい』とコメントしている。この試合は、期限付き移籍を終えるカルロス・ロメロ、契約満了となるカレロ、ピッケル、ンゴンゲにとってエスパニョールでの最後の試合となる。ラモン・テラッツの去就は不透明だ。欠場者は、累積警告のポル・ロサーノ、負傷のハビ・プアド。シリル・ンゴンゲは疑わしい。予想スタメンは、ドミトロビッチ、エル・ヒラリ、リーデル(またはカレロ)、カブレラ、カルロス・ロメロ、ウルコ・ゴンサレス・デ・サラテ、エドゥ・エスポシト、ドーラン、テラッツ(またはピッケル)、ペレ・ミジャ、キケ・ガルシア (via Mundo Deportivo)。
セルタ・デ・ビーゴ
現在勝ち点51で6位のセルタは、ホームのバライードスでセビージャと対戦する。勝ち点1を獲得すれば、来季のヨーロッパリーグ出場権を確定させることができる(敗れた場合、ヘタフェに抜かれてカンファレンスリーグに回る可能性がある)。クラウディオ・ヒラルデス監督は『カンファレンスではなくヨーロッパリーグでプレーしたい。バライードスでのシーズンを勝利で締めくくりたい』と意気込む。クラブのレジェンドであるイアゴ・アスパスが1シーズンの契約延長を発表し、スタジアムは祝祭ムードに包まれている。アスパスはクラブが制作した幼少期の動画を見て『昔はスマホもなく、親が窓から夕食に呼んでいた』と涙ぐんだ。ヒラルデス監督は『彼の時間は止まっている。彼がもたらすものは唯一無二だ』と称賛している。
一方で、フランコ・セルビ、ミハイロ・リスティッチ、そしてアキレス腱断裂から復帰できなかったジョセフ・エイドゥーは契約満了で退団する。オスカル・ミンゲサも契約延長オファーを保留しており、退団が濃厚だ。ヒラルデス監督は『ミンゲサの件は早く決着した方がいい。彼が残るなら嬉しいし、去るなら幸運を祈る』と語っている。フェル・ロペスは保有元のウルブスへ戻るが、クラブは再レンタルを希望している。マルコス・アロンソは1年間の契約延長が見込まれている。また、クラブは1800万ユーロの売却益を必要としており、イライクス・モリバ(アストン・ビラが関心)とウィリオット・スウェドベリが売却候補に挙がっている。欠場者は、カール・スタルフェルト(椎間板ヘルニアで手術の可能性)、ミゲル・ロマン、マヌ・フェルナンデス(足首捻挫)。予想スタメンは、アンドレイ・ラドゥ(またはイバン・ビジャール)、ハビ・ロドリゲス、ヨエル・ラゴ、マルコス・アロンソ、ハビ・ルエダ(またはミンゲサ)、イライクス・モリバ、フェル・ロペス、セルヒオ・カレイラ、イアゴ・アスパス(またはフトグラ)、ウィリオット・スウェドベリ(またはパブロ・ドゥラン)、ボルハ・イグレシアス (via ElDesmarque)。
ロッカールームの雰囲気は非常に良好で、GKアンドレイ・ラドゥがフェラン・フトグラをピザ配達員にAI合成したり、イライクス・モリバのユニフォームをゴミ袋に入れた写真をSNSにアップしていじり合うなど、リラックスした状態だ。クラブは試合前後にバライードス周辺で大規模な音楽イベント(Varacuncas, Dirty Suc, Festicultores, Baiucaなどが出演)を企画しており、試合後はプラサ・アメリカで祝賀会を予定している (via SPORT)。
レアル・ベティス
現在勝ち点57で5位のレアル・ベティスは、ホームのラ・カルトゥハ(ベニト・ビジャマリン改修のため)でレバンテと対戦する。すでに5位を確定させ、21年ぶりとなる来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得している。この試合は、ベティス下部組織出身で、ウェストハムやリバプールで活躍したGKアドリアン・サン・ミゲルの現役引退試合となる。彼は『私が属する場所で引退する。ベティスでロッキーのように走り、ドン・マヌエルと交渉し、セーブし、ミスし、キャプテンを務めた。すべてが誇りだ』と感動的なメッセージを発表した。マヌエル・ペジェグリーノ監督は彼をスタメンで起用する可能性を示唆している。また、セドリック・バカンブ、リカルド・ロドリゲス、そして契約解除オプションを持つチミー・アビラの退団が濃厚となっている。
左サイドバックの補強として、フラヴィオ・ナジーニョ(モナコへ)、スフィアン・エル・カルアニ(アル・カディシアへ)の獲得を逃したため、現在はラシン・サンタンデールの若手ホルヘ・サリナス(契約解除金400万ユーロ)に関心を示している。アントニーがブラジル代表のW杯メンバーから落選したことについて、ペジェグリーノ監督は『残念だが、アンチェロッティ監督(ブラジル代表監督)の決定を尊重する。アントニーには働き続けるように伝えた』と慰めた。欠場者は、アンヘル・オルティス、マルク・バルトラ、アイトール・ルイバル、セルジ・アルティミラ、ソフィアン・アムラバト。予想スタメンは、アドリアン、ベジェリン(またはパブロ・ブスト)、ディエゴ・ジョレンテ、バレンティン・ゴメス、ジュニオル・フィルポ、フィダルゴ(またはマルク・ロカ)、デオッサ、アントニー、ロ・チェルソ(またはイスコ)、ロドリゴ・リケルメ、クチョ・エルナンデス (via Estadio Deportivo)。
【本日の総括】
2025/2026シーズンのラ・リーガ最終節は、欧州カップ戦の出場権争いと過酷な残留争いが複雑に絡み合うドラマチックな1日となる。上位陣では、レアル・ベティスが21年ぶりのチャンピオンズリーグ出場を祝う祝祭ムードに包まれ、セルタもヨーロッパリーグ出場権の確定を目指してバライードスを盛り上げている。一方、7位のカンファレンスリーグ出場枠を巡っては、ヘタフェ、ラージョ・バジェカーノ、バレンシア、そして奇跡を信じるエスパニョールが最後までしのぎを削る。
残留争いはさらに壮絶だ。15位のオサスナ、17位のエルチェ、18位のジローナ、19位のマジョルカ、そしてレバンテが、最後の最後まで生き残りを懸けて戦う。特にジローナとエルチェの直接対決は「勝てば残留、負ければ降格」という究極のデッドオアアライブであり、マジョルカは95%以上の降格確率から他力本願の「四角関係」の奇跡を信じてピッチに立つ。それぞれのスタジアムで繰り広げられる涙と歓喜の結末に、スペイン中が釘付けになるだろう。

デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
最終節の焦点は、欧州圏と残留を懸けた各チームの『リスク管理の度合い』にあります。特にジローナ対エルチェの直接対決は、戦術的な駆け引き以上に、極限のプレッシャー下でいかに組織を維持できるかが鍵となります。また、バレンシアやラージョのように他会場の結果を待つチームは、自らの勝利を前提としつつ、試合終盤の状況変化に応じてどれだけ攻撃的な配置へシフトできるか。戦術的な完成度よりも、局面ごとの判断の速さと、交代枠を活かした強度維持が勝敗を分けるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
今節は多くのクラブで『別れ』と『未来への不安』が交錯しています。バルベルデ監督やアスピリクエタ、パレホといった象徴的な人物のラストマッチは、クラブの歴史を締めくくる重要な儀式です。一方で、セビージャの売却問題やヘタフェの監督去就など、フロントの不透明さが現場の士気に影を落とすケースも見られます。サポーターの熱狂が選手を後押しする一方で、クラブの経営的な不安定さが来季の編成にどう影響するか、この最終節の空気感から読み解く必要があります。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
最終節は、契約満了を迎える選手たちの『最後のアピール』の場でもあります。バレンシアやエスパニョールなど、多くの選手が退団を控える中、彼らのモチベーションが試合の質を左右します。また、セルタのミンゲサやベティスの補強動向に見られるように、欧州大会出場権の有無は来季の予算と編成に直結します。特にフリーエージェントでの獲得を狙うアトレティコのような動きは、シーズン終了直後から加速するはずです。各クラブの編成担当者は、この90分間の結果を待たずして、すでに次なる市場の準備に入っています。