プレシーズントレーニング
ホセ・モウリーニョ監督のもと、バルデベバスでのプレシーズンは5日目を迎え、2部練習が行われました。午前中はジムでのトレーニングから始まり、芝生の上での高強度なフィジカルサーキット、パス回し、プレッシング、そしてミニコートでのゲーム形式で汗を流しました。午後のセッションでは、芝生でのアクティベーションの後、シュートを取り入れたボール回し、ポゼッション、プレッシングの練習、そして最後には戦術的なメニューが組まれました。
現在モウリーニョ監督の指揮下でトレーニングに参加しているトップチームの選手は、ルニン、トレント・アレクサンダー=アーノルド、アルバロ・カレラス、アセンシオ、ハイセン、カマヴィンガ、ゴンサロ、マスタントゥオーノの8名です。また、負傷中のメンディ、ミリトン、ロドリゴは引き続き個別のリハビリプログラムをこなしています。(via Mundo Deportivo)
プレシーズンマッチ予定
モウリーニョ第2次政権の初陣となる対戦相手が決定しました。7月28日(火)の18:00(当初の11:30予定から変更)から、バルデベバスのシウダード・レアル・マドリードにてレガネスとトレーニングマッチを行います。この試合は完全非公開の無観客で行われ、クラブ公式チャンネルでの放送も予定されていません。トップチームやカンテラの選手たちのコンディションをモウリーニョ監督が直接チェックする最初の機会となります。
その後は、8月1日にオーストリアのクラーゲンフルトでフィオレンティーナと対戦し、8月12日にはリアソールでデポルティーボとの「テレサ・エレーラ杯」に臨む予定です。(via SPORT)
移籍市場での補強状況
クラブは静かに、しかし確実に戦力を整えています。この夏、すでにマルク・ククレジャ、イブラヒマ・コナテ、ベルナルド・シウバ、デンゼル・ドゥンフリースの4選手を獲得済みです。特に左サイドバックのククレジャは今大会のワールドカップで最も印象的な活躍を見せている選手の一人であり、決勝戦でのメッシとのマッチアップには大きな注目が集まっています。
また、スポーツ部門はモウリーニョ監督のスカッドを完成させるため、さらなるトップレベルのミッドフィルダー獲得に向けて水面下で動いています。(via MARCA)
移籍の噂に対するクラブの姿勢
ワールドカップの活躍を受けて様々な移籍の噂が飛び交っていますが、クラブの態度は非常に冷静です。チェルシー退団を望んでいるとされるエンソ・フェルナンデスや、マンチェスター・シティからの退団が囁かれ、先の会長選でエンリケ・リケルメ氏の公約にもなっていたロドリ・エルナンデスに関しても、クラブからの具体的なアプローチは行われていません。
また、バイエルン・ミュンヘンのマイケル・オリーズがマドリード移籍を熱望しており、ワールドカップ中にフランス代表の同僚であるムバッペやチュアメニ、コナテにその意思を伝えたと報じられています。フロレンティーノ・ペレス会長も彼をムバッペの理想的なパートナーと考えているようですが、バイエルン側が非売品であることを強調しているため、ペレス会長は『この夏は動かない』と保証して良好な関係を保っています。6月7日の会長再選以降、クラブはファンに過度な期待を抱かせないよう、こうした噂を積極的に沈静化させる方針をとっています。(via MARCA)
エンドリッキの去就
7月21日に20歳の誕生日を迎えるブラジル人FWエンドリッキは、マドリードでの将来を左右する重要な数週間を迎えています。アンチェロッティ体制では脇役に甘んじ、その後のシャビ・アロンソ体制では完全な構想外となって冬にオリンピック・リヨンへレンタル移籍していました。
復帰後の今季は、右サイドでビニシウス、ムバッペと強力なトリデンテを形成する主役の座を約束されているとの報道もありましたが、モウリーニョ監督はプレシーズンで彼とゴンサロ・ガルシアを直接見てから最終的な決断を下す意向です。
そんな中、イタリアのローマが彼の獲得に関心を示しています。クラブはエンドリッキをチームに残し、ゴンサロを放出する計画を基本線としていますが、もしエンドリッキが退団する場合はレンタルではなく完全移籍のみを検討する方針です。(via SPORT)
コナテのW杯敗退後のコメント
新加入のイブラヒマ・コナテは、フランス代表としてワールドカップに参加したものの、グループステージのノルウェー戦での17分間のみと、出番に恵まれませんでした。それでも、ペレス会長とモウリーニョ監督は、リバプールでの不調にもかかわらず、彼が来季の最終ラインを牽引すると厚い信頼を寄せています。
準決勝のスペイン戦での敗北後、コナテは『スペイン代表に対して何もできなかったことが本当に痛い。この敗北を消化するのは非常に難しく、毎日考えてしまう。なぜ皆が我々が絶対にワールドカップで優勝すると思い込んでいたのか分からない』と悔しさを滲ませました。一方で、スペイン代表のラミン・ヤマルに対しては『彼らは上手くやったが、これで我々のキャリアが終わるわけではない。また彼らと対戦することになるし、その時を見ていてほしい』と強いリベンジの意志を示しています。(via SPORT)
ベリンガムのW杯敗退後の反応
イングランド代表のジュード・ベリンガムは、今大会で6ゴールを記録し、ワールドカップにおけるミッドフィルダーの最多得点記録を樹立する大活躍を見せました。アルゼンチン戦の試合後には、相手選手コロ・バルコの挑発に対して平手打ちを見舞うなど、感情を露わにする場面もありました。
準決勝での逆転負けによる敗退ショックで沈黙を保っていましたが、数日後にSNSを更新。『昨日やここ数週間の出来事について、適切な言葉を見つけるのにとても苦労していた。しかし、カンザスの運転手からのメッセージがすべてを完璧に言い表している。母国からの信じられないサポートと、苦労して稼いだお金を使ってアメリカまで来てくれた人々に感謝する。我々が団結すれば偉大なことを成し遂げられる…そして必ずやる! 愛している!』とファンへの感謝と今後の決意を語り、代表チームのバス運転手であるマイケル・チャンドラー氏が書いた『ライオンたちの道』という感動的な詩をシェアしました。(via ElDesmarque)
アルベロア元監督とカンテラ選手
コパ・デル・レイやチャンピオンズリーグでの敗退、そしてリーガでバルセロナに敗れるなど、マドリードのトップチームで期待された結果を残せなかった元監督のアルバロ・アルベロア氏が、イングランド・プレミアリーグのフラムの新監督に就任しました。
選手たちに対し『才能があっても努力がなければ何の意味もない』と熱いスピーチを行い、チームの基盤作りに着手しています。また、彼は補強のターゲットとしてマドリードのカスティージャやトップチームでよく知るマスタントゥオーノやセサル・パラシオスの獲得をリストアップしていますが、彼らの去就はバルデベバスで計画を進めるモウリーニョ監督の意向次第となっています。(via Estadio Deportivo)
カンテラ出身選手の現在
アベゴンド(デポルティーボの育成施設)からマドリードへ移籍した選手たちの情報も報じられています。特に注目されているのが、2003年生まれのアルバロ・カレラスです。カデテ(U-16)時代にマドリードへ移籍した後、マンチェスター・ユナイテッドでの育成やベンフィカでの活躍を経て、5000万ユーロという巨額の移籍金でマドリードに帰還しました。現在はトップチームで背番号を与えられ、プレシーズントレーニングにも参加しています。
また、過去にはホルヘ・オレイロ(現在はベティスB)やノエル・ロペス(カスティージャを経て現在はテネリフェ)が在籍していたほか、最近ではティアゴ・モンテスやラウル・レマといった有望な若手もマドリードの育成組織に加わっています。(via SPORT)
【本日の総括】
モウリーニョ新体制のもとでプレシーズンが本格化し、レガネスとの初陣も決定しました。移籍市場ではすでにククレジャやコナテらを確保しつつ、過度な噂には冷静な姿勢を貫いています。W杯で活躍したベリンガムや悔しさを味わったコナテの思い、そしてエンドリッキら若手のプレシーズンでのアピールなど、来季に向けた激しいチーム内競争から目が離せません。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
モウリーニョ監督の初陣に向け、バルデベバスでは高強度なフィジカルと戦術の落とし込みが並行して進んでいます。特筆すべきは、限られたトップチームの頭数の中で、カンテラ出身者や復帰組をどう既存の戦術枠に組み込むかという点です。特にエンドリッキやゴンサロといった若手FW陣に対し、指揮官がプレシーズンを通じてどのような役割を定義するのか。個の能力に依存せず、組織的なプレッシングとポゼッションの精度をどこまで高められるか、その配置の妙が新体制の成否を分ける鍵となるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
ペレス会長の再選後、クラブは「過度な期待を抱かせない」という明確なメッセージを発信しています。かつての銀河系軍団的な派手な補強の噂を沈静化させ、現実的な戦力整備に注力する姿勢は、クラブが長期的な安定を重視している証左です。モウリーニョ監督という強力な個を招聘しながらも、フロントが主導権を握り、噂に振り回されない冷静な空気を醸成している点は、組織としての成熟を感じさせます。サポーターにとっても、地に足のついた再建への期待が高まるはずです。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
すでにククレジャ、コナテら4名を確保した編成は、即戦力と将来性をバランスよく網羅しています。特に注目すべきは、噂に踊らされず、バイエルンとの良好な関係を優先してオリーズ獲得を急がないといった、契約上の整合性を重視する姿勢です。エンドリッキの去就についても、レンタルではなく完全移籍を軸にするなど、クラブの資産価値を厳格に管理する方針が伺えます。中盤の補強という最後のピースを、予算と登録枠のバランスの中でどう埋めるのか、編成の妙味が問われる局面です。