テネリフェ
アルバロ・セルベラ監督率いるテネリフェは、FCユトレヒトからオランダ人センターバックのニール・フィーレク(2004年5月3日アムステルダム生まれ、身長1.95m)を2026/27シーズン終了までのローン移籍で獲得しました。クラブには買い取りオプションが設定されています。フィーレクは空中戦に強く、対人戦での強さや広いスペースをカバーする能力に長けており、守備のインテンシティとフィジカルの強さが評価されています。アヤックスの育成組織を経て、昨季はオランダ2部のヨング・FCユトレヒトで35試合に出場し、4ゴール1アシストを記録してトップチームの練習にも参加していました。同選手にとって母国外での初のプロ経験となります (via SPORT)。
さらに、アトレティコ・ウニオン・デ・サンタフェからアルゼンチン人ミッドフィルダーのマウロ・ピトン(1994年8月8日サンタフェ生まれ)を完全移籍で獲得しました。契約期間は2年です。アルゼンチン1部リーグで289試合に出場した実績を持つベテランですが、ヨーロッパでのプレーは初となります。彼の加入により、中盤の選択肢が広がります (via SPORT)。
攻撃陣には、ボルシア・メンヒェングラートバッハからアルメニア代表のドイツ人ストライカー、グラント=レオン・ラノス(2003年7月20日生まれ)を完全移籍で迎え入れました。契約期間は2年で、クラブ側が2028年に1年延長できるオプションを持っています。バイエルン・ミュンヘンの育成組織出身であり、アルメニア代表として26試合で5ゴールを記録しています。スペースを突く能力やボールを持たない時の動き、プレッシングへの献身性、そしてスピードとゴールへの嗅覚を兼ね備えた万能型ストライカーとして期待されています。これらの3選手の加入により、今夏の補強はホルヘ・モレノ、ヘスス・アルバレス、アネス・クルジャリッチ、ビクトル・モレノ、マルティン・ペカルと合わせて8人となりました (via SPORT)。
マヌ・ギルSDは、さらにもう一人のストライカー獲得に向けて全力を尽くすことを明言しています。一方で、現在所属しているヘスス・デ・ミゲルには1部RFEFのクラブから関心が寄せられており、フラン・サビナがローンで放出される可能性も除外されていません。チームはリーグ開幕に向けて、プレシーズンマッチでヘタフェと対戦する予定です (via SPORT)。
レアル・オビエド
左サイドバックのナイジェリア代表ラヒムをイタリアのボローニャへ売却することがほぼ確定しており、ダビド・フェルナンデスSD率いるスポーツ部門はその穴埋めに動いています。後釜の最有力候補は、オサスナとの6年間の契約を終えてフリーとなっている34歳のフアン・クルスです。オビエドは最も熱心に獲得に動いており、選手側もオビエドのプロジェクトに魅力を感じているため、彼の決断待ちの状態です (via SPORT)。
また、センターバックの補強として、セルタに所属する25歳のカルロス・ドミンゲスへの関心を再燃させています。オイエル・ルエンゴの退団により、トップチームのセンターバックは現在ダビド・コスタスとダニ・カルボの2人のみとなっています。ドミンゲスはセルタと2028年まで契約を残していますが、昨季は公式戦13試合(約900分)の出場にとどまっており、ヨーロッパの大会を戦うチームで今後も出場機会が限られることを自覚しています。セルタ側も新たなセンターバックの獲得を目指しているため彼の放出に前向きであり、選手自身もオビエドのオプションを好意的に捉えています。1部リーグで64試合の経験を持つ彼の市場価値は約200万ユーロとされています (via SPORT)。
その他の補強動向として、サンプドリアからエスタニス・ペドレラの完全移籍での獲得が間近に迫っているほか、クリス・ラモスの獲得も最終段階に入っています。さらに、中盤の強化のためにFCアンドラからダニ・ビジャエルモサの獲得も目指しています。フリアン・カレロ監督の指揮下、チームはプレシーズン2週目のトレーニングを終え、次週はデポルティボ・デ・ラ・コルーニャとのテストマッチを予定しています (via SPORT)。
エルデンセ
クラウディオ・バラガン監督率いるエルデンセは、バイエルン・ミュンヘンから将来を嘱望される18歳の左サイドバック、ジュリアン・ヤンダ(2007年8月22日ハンブルク生まれ、身長1.83m)を2027年6月30日までのローン移籍で獲得しました。彼はメディカルチェックを通過後、すぐにプレシーズンのトレーニングに合流する予定です。ザンクトパウリの育成組織で育ち、2025年1月にバイエルンのリザーブチームに加入したヤンダは、ドイツ4部リーグで通算39試合3ゴールを記録し、トップチームの練習にも頻繁に参加していました。スピード、攻撃参加能力、左サイドからの突破力に優れたモダンなサイドバックであり、エルデンセの左サイドに激しい競争とダイナミズムをもたらすことが期待されています (via SPORT)。
プレシーズンの最初のテストマッチとして、本拠地ヌエボ・ペピコ・アマトでイングランドのミルウォール(チャンピオンシップ)と対戦しましたが、1-2で敗れました。試合は序盤からミルウォールが支配し、前半8分にタイリク・アルコンテ、21分にマーク・サイクスのゴールでリードを奪われました。後半に入り、エルデンセはメンバーを入れ替え、相手選手2名が退場したことでボールを支配しましたが、シュートが3度ポストに嫌われるなど運に恵まれませんでした。後半アディショナルタイム(91分)にスマンドが1点を返しましたが、反撃はここまでとなりました。なお、エルデンセ側もクレメンテが退場処分を受けています。観客動員数は2,000人でした (via MARCA)。
グラナダ
クラブの売却交渉が進んでおり、他クラブが続々と補強を進める中でセグンダで唯一の新戦力ゼロという懸念すべき状況でしたが、ついに夏の最初の補強を発表しました。アルバセテとの契約延長に至らずフリーとなっていた35歳のベテランゴールキーパー、ラウール・リソアインを獲得しました (via MARCA)。
グラナダは当初カルロス・マリンなどの獲得を目指していましたが交渉がまとまらず、リソアインに白羽の矢を立てました。昨季のアルバセテではベンチを温める時期もありましたが、出場した試合では好セーブを連発し、35歳になった今でも反射神経が衰えていないことを証明しています。ラス・パルマス、アルコルコン、ミランデス、アンドラ、カルタヘナ、アルバセテと渡り歩き、セグンダで通算212試合に出場した豊富な経験を持つ彼は、若手主体のグラナダの守備陣を最後方から導く重要な役割を担うことになります (via MARCA)。
ラシン・デ・サンタンデール
1部昇格を目指すラシンは、コロンビア人ミッドフィルダーのグスタボ・プエルタに対して、イタリアのボローニャから1600万ユーロ(約27億円)という巨額の獲得オファーを受けています。クラブ側はこの金額をまだ不十分と考えていますが、複数のクラブが関心を寄せる中で、ボローニャへの移籍合意は近いと見られています (via ElDesmarque)。
プレシーズンの状況については、モンテレイからセルヒオ・カナレスが復帰し、すでにトレーニングに合流しています。フィジカルコーチのダニ・サルバドールは選手のコンディションについて『4月から公式戦でプレーしていないが、毎日トレーニングを積んでいる彼の自己規律と献身性は見事だ』と絶賛しています。チームは1部昇格に伴うカテゴリーの変化にもかかわらず、これまでの成功を支えてきたトレーニングメソッドを維持する方針です。近日中にレアル・ソシエダとの親善試合も控えています (via MARCA)。
また、若手ディフェンダーのホルヘ・サリナスに対して、FCバルセロナが強い関心を示しています。彼の契約解除金は、チームのセグンダ昇格に伴い800万ユーロから1600万ユーロに倍増しました。ラシンは満額支払いを求めており、1ユーロも値下げするつもりがないため、交渉は完全に停滞しています。バルセロナ側はこの金額での獲得はリスクが高いと判断しており、代理人のジョルジュ・メンデスが仲介に入ってバルサの若手選手をトレードに含めることで移籍金を引き下げる案を模索しています。アトレティコ・マドリードも獲得を狙っており、選手の今後の動向が注目されます (via SPORT)。
レバンテ
ルイス・カストロ監督率いるレバンテは、アトレティコ・マドリードから21歳の左サイドバック、フリオ・ディアスを150万ユーロで獲得しました。契約は2030年までとなります。この移籍金は保有権の50%に対するものであり、アトレティコは将来の売却益の半額を受け取る権利、または買い戻しオプションを保持しています。マヌ・サンチェスとディエゴ・パンピンの退団により手薄になっていた左サイドバックの穴を埋める重要な補強です。昨季はアトレティコ・マドリードのトップチームで公式戦4試合に出場し、シメオネ監督のローテーションの一角を担っていました (via ElDesmarque)。
さらに、ビジャレアルから22歳のミッドフィルダー、ダニ・レケナを2027年6月までのローン移籍で獲得しました。買い取り義務は設定されていません。身長1.86mのレケナは、昨季はコルドバにローン移籍し、公式戦36試合に出場して2ゴールを記録しました。スペインのU-19およびU-21代表経験もあり、ボックス・トゥ・ボックスのプレースタイルと、ボール非保持時の献身的なプレッシング、高い戦術理解度が評価されています (via Estadio Deportivo)。
チームはパラドール・エル・サレルにて無観客でイングランドのシェフィールド・ユナイテッドとプレシーズンマッチを行い、1-2で敗れました。レバンテの唯一のゴールを決めたロジェール・ブルゲは『結果はともかく、良い感覚を得られた。フィニッシュの精度は欠いたが、チームのダイナミズムは良い』と語り、チームの仕上がりに自信を見せています (via SPORT)。
マラガ
プリメーラ復帰を目指すマラガのロレン・フアロスSDは、レガネスからウインガーのフアン・クルスを買い取りオプション付きのローン移籍で獲得することがほぼ確実になったと認めました。選手はすでにマラガに滞在しており、メディカルチェックを済ませています。レガネスのSDアンドレス・パルドも『公式発表までは何もないが、交渉は間違いなく進展している。彼が最高のレベルを取り戻すことが我々の目標だ』とコメントしています。フアン・クルスは2018年にマラガでトップチームデビューを果たしたクラブの育成出身選手であり、待望の復帰となります (via SPORT)。
すでにフェルナンド・カレロをセンターバックの補強として発表していますが、SDは『我々はいくつかのポジションを強化しようとしており、左サイドバックを探しているのは皆が知っている通りだ』と述べ、左サイドバックの補強が現在の最優先事項であることを明言しました (via ElDesmarque)。
さらに、セルタに所属するカルロス・ドトールの復帰の可能性についても言及し、『彼が我々に与えてくれたものに満足しており、彼もここで幸せだった。セルタが彼を戦力外とするなら、復帰の可能性を探る』と語り、再獲得に向けた動きがあることを示唆しています (via ElDesmarque)。
スポルティング・デ・ヒホン
ニコラス・ラルカモン監督が率いるスポルティング・デ・ヒホンは、ベルギーのシント=トロイデンから23歳のウルグアイ人ストライカー、アンドレス・フェラーリをローン移籍で獲得しました。彼はメディカルチェックを通過後、すぐにチームのトレーニングに合流する予定です。フェラーリは昨シーズンもヒホンで6ヶ月間プレーしていましたが、カステリョン戦で腓骨骨折の重傷を負うまでにわずか270分の出場で2ゴールを記録するにとどまっていました。他クラブからの関心も高かったため、クラブは財政的な努力を行って彼を呼び戻しました。重傷からのリハビリを終え、ラルカモン監督の攻撃陣の核として期待されています (via Mundo Deportivo)。
コルドバ
1部昇格組のコルドバは、7月23日(21:00)に本拠地ヌエボ・アルカンヘルにて「第4回 トロフェオ・プエルタス・デ・コルドバ」を開催し、1部リーグのセビージャと対戦します。イバン・アニア監督が率いる新プロジェクトにとって、地元のファンの前で行う最初の重要なテストマッチとなります。入場料はソシオが5ユーロ(子供2ユーロ)、一般が10〜20ユーロに設定されています (via SPORT)。
移籍市場の動きとしては、バリャドリードでのローン移籍を終えたポルトガル人GK、ギリェルメ・フェルナンデスの獲得が最終段階に入っており、近々公式発表が行われる見通しです。また、昨季ローンで活躍したダニ・レケナはレバンテへ移籍しました (via Estadio Deportivo)。
FCアンドラ
FCアンドラは、ベティスと2028年まで契約を残していた31歳のゴールキーパー、パウ・ロペスをフリーで獲得しました。契約期間は3年で、4年目の延長オプションが付いています。ベティスがチャンピオンズリーグに出場するチームであるにもかかわらず、セグンダの舞台を選んだ背景には、家族や故郷(ジローナ)の近くでプレーしたいという個人的な理由と、アルバロ・バジェスの控えに甘んじることなく出場機会を得たいという強い希望がありました。この移籍を実現するため、パウ・ロペスはベティスで受け取る予定だった年間250万ユーロ(グロス)の給与を自ら放棄しました (via Estadio Deportivo)。
彼はSNSを通じてベティスのファンに向けて別れのメッセージを送り、『人生の優先順位を変える時が来た』とその決断の理由を説明しています (via ElDesmarque)。
エルチェ
エルチェは2026/2027シーズンのホーム用新ユニフォームを発表しました。「アイデンティティは一本の線に刻まれている」というコンセプトのもと、クラブの歴史を象徴する緑色の水平ストライプを強調した伝統的なデザインを採用しています。首元や袖口に黒のディテールを加えてエレガントさを演出し、通気性と伸縮性に優れた超軽量素材を用いることで、選手たちのパフォーマンスを最大限に引き出す設計となっています (via SPORT)。
また、移籍市場では、アレイシ・フェバスがセルタへ移籍した一方で、マジョルカも獲得を狙っているビジャレアルの若手ゴールキーパー、アルナウ・テナスへの関心を強めており、正GK獲得に向けた動きを活発化させています (via ElDesmarque)。
【本日の総括】
本日のセグンダ・ディビシオンは、開幕に向けた各クラブの動きが活発化しています。特にテネリフェは実力と将来性を兼ね備えた3選手を一気に獲得し、昇格争いに向けて戦力を大幅に整えました。レアル・オビエドやレバンテといった昇格候補も、1部クラブからの引き抜きや積極的なローン移籍の活用で的確に弱点を補強しています。一方で、グラナダはクラブ売却問題で出遅れたものの、実力派ベテランGKの獲得でようやくスタートを切りました。FCアンドラがパウ・ロペスというビッグネームをフリーで獲得したことはリーグ全体に驚きを与えており、選手の意向が移籍市場に与える影響の大きさを物語っています。ラシンは主力の高額売却の可能性に直面しつつも、セルヒオ・カナレスの復帰という明るいニュースでチームの士気を高めています。プレシーズンマッチも本格化しており、各チームの戦力構図が徐々に輪郭を現し始めています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
テネリフェの補強は、単なる頭数揃えではなく、空中戦の強さと前線でのプレッシングという明確な戦術的意図を感じさせます。特にニール・フィーレクの加入は、守備ラインの高さと対人守備の安定感を一段引き上げるでしょう。また、エルデンセが獲得したヤンダのようなモダンなサイドバックは、現代のセグンダにおいて攻撃の起点として機能します。各チームがプレシーズンで戦術の浸透を図る中、こうした個の特性がチームの構造にどう組み込まれるか、開幕後の配置転換が非常に楽しみです。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
グラナダの動き出しの遅れは、クラブ売却という不透明な経営状況が現場に影を落としていた証左です。一方で、FCアンドラがパウ・ロペスという実績ある選手を迎え入れたことは、単なる戦力補強を超え、クラブのプロジェクトに対する選手の信頼感を示しています。昇格を目指すクラブにとって、フロントがどれだけ安定した環境を提供できるか。この夏の補強の質は、そのままシーズンを通じたクラブの精神的な支柱となるはずです。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の市場で目立つのは、買い取りオプション付きローンや、将来の売却益を考慮した契約形態の巧妙さです。レバンテがフリオ・ディアスの保有権を50%確保した手法は、財政的なリスクを抑えつつ若手のポテンシャルを享受する賢明な判断と言えます。また、ラシン・デ・サンタンデールに届いた巨額オファーは、セグンダの選手が欧州市場でいかに高く評価されているかの証明です。各クラブは、限られた予算の中でいかに資産価値を最大化できるか、編成の腕が試されています。