デポルティボ・ラ・コルーニャ
シーズンチケットの条件と価格設定に対して、ア・コルーニャ中心部で1000人以上(市当局の発表では3000人)のファンによる大規模な抗議デモが発生しました。リアソール・ブルース、ペーニャ連合、オールド・フェイセズが主催したこのデモは、熱狂的サポーターが集うマラソン・インフェリオール・スタンドへの入場条件(身分証提示、チケット譲渡禁止、行動規範への署名など)に反対するもので、『デポルは俺たちだ』『俺の席、俺の権利』といったスローガンを掲げて行進が行われました。これに対し、クラブの社会部門責任者であるホセ・マヌエル・ガルシアは、相次ぐ多額の制裁からクラブの経済的および名声的利益を守るためのやむを得ない措置であると説明しています。(via SPORT / ElDesmarque)
移籍市場では、マジョルカからGKレオ・ロマンを移籍金900万ユーロ(約14億5000万円)という高額で獲得することに成功しました。また、ベティスを退団したアサネ・ディアオの獲得にも関心を示していましたが、こちらは実現していません。さらに、同じくベティスに所属するコロンビア人MFネルソン・デオッサの獲得にも動いていましたが、最終的に同選手はブラジルのヴァスコ・ダ・ガマへの移籍が濃厚となっています。(via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)
CDテネリフェ
マヌ・ギルSDの主導により、国内市場だけでなく国際市場にも目を向けた補強戦略を展開しています。ギルSDは『2部リーグの同じような選手たちと法外な給与でトレードを繰り返すのは、現代のスポーツディレクションとは言えない』と断言し、国際経験豊かな選手を適正な条件で迎え入れる方針を強調。オーナーのライコ・ガルシアもこれを全面的に支持しています。すでにスロベニア人FWマルティン・ペツァルとボスニア人MFアネス・クルザリッチの獲得を進めているほか、ドイツ生まれのアルメニア代表FWグラント=レオン・ラノス(22歳)をボルシアMGから移籍金30万ユーロ+変動ボーナスで獲得しました。ラノスの契約は2028年までで、1部昇格時には1年の延長オプションが付帯します。さらに、オランダ人CBニール・フィエレクや、アトレティコ・ウニオンでキャプテンを務めていた31歳のアルゼンチン人MFマウロ・ピトンの獲得も濃厚です。ピトンは12月まで契約を残していましたが、金銭的な合意により円満退団してテネリフェに加わる予定です。(via SPORT / MARCA)
また、本拠地エリオドロ・ロドリゲス・ロペス・スタジアムの歴史を振り返る書籍『El estadio de Tenerife』(ルイス・パディージャ著)の発表会が島議会で開催されました。1925年の開場試合で最初のゴールを決めたのが、控えFWの不在により急遽前線でプレーしたGKホアキン・パスクアルだったというユニークな逸話や、スペインのプロサッカー界で唯一「下の名前(エリオドロ)」で親しまれているスタジアムであることなどが紹介されました。(via SPORT)
一方で、CDカステリョンのFWヘスス・デ・ミゲルの移籍を巡り、テネリフェ側が20万ユーロを要求してサラゴサなどのクラブと綱引き状態になっており、交渉は難航しています。(via ElDesmarque)
マラガCF
レガネスからアルゼンチン人ウイング、フアン・クルス(26歳)をレンタルで獲得することが間近に迫っています。800万ユーロに設定されている契約解除金は支払えないためレンタルという形式になりますが、彼は2010年にマラガの下部組織に加入し、2018年にトップチームデビューを果たした生え抜きの選手であり、念願の復帰となります。アトレティコ・マラグエニョ時代に彼を指導したフアンフラン・フネス監督の存在が、復帰の決定打となりました。(via SPORT / Estadio Deportivo / MARCA)
すでにフェルナンド・カレロをフリーで獲得したのに続き、積極的な補強を続けています。ヘタフェを契約満了で退団した33歳の左サイドバック、ディエゴ・リコをフリートランスファーで狙っており、エスパニョール、アラベス、エルチェとの激しい争奪戦を繰り広げています。また、スポーツディレクターのロレン・フアロスは、セルタからカルロス・ドトールをレンタルなどで獲得するための交渉を行っていることを公に認めており、左サイドバックの補強がチームの最優先事項であることも強調しています。(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)
レアル・オビエド
移籍市場で怒涛の動きを見せており、3選手の獲得が間近に迫っています。1人目はアンドラから約200万ユーロで完全移籍にて獲得予定のMFダニ・ビジャエルモサ。2人目はサンプドリアに所属する左ウイング兼FWのエスタニス・ペドローラで、こちらも約200万ユーロでの獲得が濃厚です(バルセロナが将来の移籍金の50%を保有)。3人目はボタフォゴで苦戦しているクリス・ラモスのレンタル獲得で、ヘスス・マルティネス会長が数シーズン前から熱望していた選手です。(via ElDesmarque)
一方で、守備の要である正GKアロン・エスカンデルの流出危機に直面しています。イングランド・チャンピオンシップ(英2部)のバーミンガム・シティから、契約解除金500万ユーロを満額支払うオファーが届いており、クリス・デイビース監督が直接説得にあたっています。セルタやバレンシアも関心を示しており、本人はオビエドを1部に昇格させたいと語っていたものの、プレシーズンマッチのジローナ戦を違和感で欠場したことで退団の可能性が高まっています。さらに、DFラヒム・アルハッサンをイタリアのボローニャへ50万ユーロでレンタル(特定の条件達成で350万ユーロの買い取り義務が発生)で放出することでも基本合意に達しています。(via ElDesmarque / MARCA)
FCアンドラ
レアル・ベティスから31歳のベテランGKパウ・ロペスをフリートランスファーで獲得しました。ベティスとの間に残っていた2年分の契約(年俸約250万ユーロずつ)を選手側が放棄しての加入となります。ジェラール・ピケ会長が主導するクラブのプロジェクトの安定性と、故郷であるジローナに地理的に近いことが、移籍の大きな決め手となりました。(via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo / SPORT)
また、同クラブに所属するMFダニ・ビジャエルモサをレアル・オビエドへ売却する予定となっています。(via ElDesmarque)
エルチェCF
39歳のアルゼンチン人GKマティアス・ディトゥーロが、来年5月の40歳の誕生日をピッチで迎えるべく奮闘しています。昨季はイニャキ・ペーニャとの熾烈なポジション争いを制してチームの守護神となり、見事昇格に貢献しました。エルチェの歴史上、1部リーグで40歳でプレーしたのはレジェンドであるニノだけであり、偉大な記録に挑むことになります。クラブは彼の経験とロッカールームでのリーダーシップを高く評価しており、契約延長もスムーズに進みました。今季は新たに加入するGKとポジションを争うことになります。(via SPORT)
また、U-19スペイン代表で欧州王者となった右サイドバックの若手、ブバ・サンガレが新シーズンに向けた意気込みを語っています。彼はエルチェのロッカールームの強固な団結力を『家族』と表現し、サポーターからの愛情に感謝しつつ、新シーズンに向けても『すべてが上手くいく』と自信を見せました。(via SPORT)
移籍市場においては、フリーとなっている左サイドバックのディエゴ・リコの獲得を巡り、マラガ、エスパニョール、アラベスなどと争奪戦を繰り広げています。(via Estadio Deportivo)
スポルティング・ヒホン
レアル・ソシエダBからGKエゴイツ・アラナを獲得し、守護神の補強を行いました。(via SPORT)
また、クロアチアのハイドゥク・スプリトで戦力外となっている26歳のMFウーゴ・ギジャモンの獲得に向け、正式なオファーを提示しています。選手はクラブとの契約を1年残していますが、契約解除によるフリーでの加入を目指して交渉を進めています。オルレギ・スポーツ陣営にとって野心的な補強であり、ニコラス・ラルカモン監督も本人に直接期待を伝え、説得にあたっています。(via MARCA / SPORT)
一方で、バルセロナの19歳の左利きCBアンドレス・クエンカのレンタル延長を画策していましたが、同選手はイタリアのコモへ完全移籍(移籍金70万ユーロ)してしまったため、獲得は叶いませんでした。(via Mundo Deportivo)
さらに、オサスナからFWドゥバシンに対する260万ユーロ+ボーナスというオファーを受けましたが、クラブは契約解除金である1200万ユーロを満額要求してこのオファーをきっぱりと拒否しました。(via MARCA)
CDカステリョン
LALIGA Hypermotionの開幕戦でレアル・ソシエダBとアウェイで対戦することが決定しました。昨季の両チームの対戦は5-4、4-2と合計15ゴールが飛び交う激しい打ち合いとなっており、スペクタクルな試合が期待されています。(via SPORT)
また、チームのFWヘスス・デ・ミゲルの移籍を巡ってテネリフェとサラゴサなどが綱引きを行っています。現在テネリフェが移籍金として20万ユーロを要求している状況です。(via ElDesmarque)
レバンテUD
フランスのLOSCリールを契約満了で退団した元ベティスやビジャレアルのアルジェリア代表CB、アイサ・マンディ(34歳)をフリートランスファーで獲得しました。契約期間は2028年までとなります。彼の高いビルドアップ能力と優れた戦術眼は、ルイス・カストロ監督のシステムで重要な役割を担うと期待されています。今夏、エンツォ・バルデリに続く2人目の補強となりました。(via SPORT / ElDesmarque / Estadio Deportivo)
さらに、セルタからMFウーゴ・ソテロがレンタルで加入することが確実となっており、アトレティコ・マドリードの左サイドバックであるフリオ・ディアスの獲得にも迫っています。また、ビジャレアルの若手GKアルナウ・テナスの獲得にも関心を示しています。(via Estadio Deportivo / MARCA / SPORT)
クラブ内部の動きとしては、Bチーム(アトレティコ・レバンテ)のアルバロ・デル・モラル監督との契約を2028年6月まで延長したことを発表しました。(via SPORT)
レアル・サラゴサ
イバイ・ゴメス新監督のもと、プレシーズンのメディカルチェックとフィジカルテストを開始しました。ナイジェリア人MFピーター・アデモ(ビザ手続き中)とボスニア代表FWサメド・バズダル(W杯参加のため休暇中)の2名が欠席していますが、バズダルには移籍の可能性があり、すでに2つのオファーを拒否している状況です。新加入のセム・ウェステルフェルト、エミル・ハンソン、エドゥ・エスピャウ、アンデル・エレーラ、セルヒオ・エスクデロらが元気な姿を見せました。(via SPORT)
ボカ・ジュニアーズを退団したアンデル・エレーラが念願の復帰を果たしました。入団発表の記者会見では涙を流しながら『無料でサラゴサに戻る』とクラブへの深い愛情を語り、最低給与の規定については財団を通じた仕組みで解決したと明かしました。ラロ・アランテギSDやイバイ・ゴメス監督の存在が復帰の大きな要因となり、10〜15年後のタイトル争いを見据えた長期的なプロジェクトに参加する覚悟を示しています。(via ElDesmarque / MARCA)
移籍市場では、CDテネリフェのFWヘスス・デ・ミゲルの獲得を狙っていますが、テネリフェが要求する20万ユーロの移籍金は1RFEFの相場からかけ離れているとして支払いを拒否しており、交渉は難航しています。(via ElDesmarque)
コルドバCF
ベティスからGKギリェルメ・フェルナンデスが近日中に合流する予定となっています。(via SPORT / ElDesmarque)
プレシーズン初戦では南アフリカの強豪オーランド・パイレーツと対戦し、1-1で引き分けました。新加入のCBフアン・グティエレスが圧倒的なフィジカルを披露して活躍し、試合後にはイバン・アニア監督の戦術について『CBには非常に要求が高いが、快適にプレーできている』と手応えを語りました。(via SPORT)
一方で、過去2シーズン在籍しチームを支えたMFペドロ・オルティスがUDイビサへ完全移籍で退団しました。(via SPORT)
なお、開幕戦ではブルゴスCFと対戦することが決まっています。(via SPORT)
SDウエスカ
下部組織出身のラファ・トレサコとセルジ・アルメロがチームに復帰し、入団会見を行いました。両選手ともトップチームでのプレーと1部昇格に向けて全力を尽くすことを誓い、地元ファンに活躍を約束しました。(via SPORT)
また、ベティスを契約解除で退団したチミー・アビラが、古巣ウエスカのトレーニング施設である「Base Aragonesa de Fútbol」で汗を流しています。アルゼンチンのロサリオ・セントラルへの移籍も噂されています。(via Estadio Deportivo)
ブルゴスCF
開幕戦でコルドバCFと対戦することが決定しています。(via SPORT)
CDミランデス
SDエイバルからDFアリジャガがレンタルで加入することが正式に発表されました。守備陣の強化を図ります。(via MARCA)
ラシン・サンタンデール
バルセロナに所属する20歳のハンガリー代表GKアロン・ヤアコビシュヴィリのレンタル獲得に興味を示しており、ゴールキーパーの層を厚くしようと画策しています。(via Mundo Deportivo)
また、W杯に出場して活躍したコロンビア代表選手に対し、イタリア・セリエAのボローニャから1600万ユーロという巨額の獲得オファーが届いており、引き抜きの可能性が高まっています。(via MARCA)
【本日の総括】
本日のLALIGA Hypermotionは、各クラブが独自の哲学に基づいた補強とプレシーズンの始動で活況を呈しています。テネリフェが国際市場に活路を見出し、マラガがカンテラーノの復帰で戦力を整える一方、サラゴサはアンデル・エレーラという象徴的なレジェンドを呼び戻し、中長期的なプロジェクトの礎を築きました。レバンテやオビエドも実力者を次々と獲得しており、昇格に向けた戦力補強に余念がありません。一方で、オビエドやラシン・サンタンデールのように他国のトップリーグから巨額のオファーを受ける選手も出ており、各チームの戦力維持と資金確保のバランスが、今後の勢力図を大きく左右することになりそうです。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
今季のセグンダは、戦術的な成熟度を求めるクラブと、個の能力に依存するクラブの二極化が進んでいます。特にレバンテがアイサ・マンディを獲得した点は象徴的で、後方からのビルドアップを重視するルイス・カストロ監督の意図が明確です。一方で、コルドバのフアン・グティエレスが語るように、現代のCBには高い戦術的規律と適応力が求められており、プレシーズンでの戦術浸透がそのまま開幕ダッシュの成否を分けるでしょう。各チームが守備の安定を優先しつつ、いかに攻撃のスイッチを入れられるか、その配置の妙に注目しています。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
デポルティボで起きた大規模な抗議デモは、クラブとサポーターの間に横たわる深い溝を浮き彫りにしました。クラブ側が経済的制裁を避けるための措置と説明しても、ファンにとっては「自分たちの場所」が奪われるという心理的抵抗は無視できません。対照的に、サラゴサがアンデル・エレーラの復帰で熱狂と一体感を生み出しているのは好対照です。クラブの歴史やアイデンティティを尊重しつつ、いかに現代的な運営と調和させるか。このバランス感覚が、今季の各クラブの浮沈を左右する重要なファクターになるはずです。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
移籍市場では、テネリフェの「国内市場のインフレを避ける」という方針が非常に理にかなっています。法外な給与を支払うのではなく、国際市場から適正価格で戦力を引き抜く手法は、セグンダの財政規模を考えれば賢明な選択です。また、オビエドの正守護神流出危機やラシン・サンタンデールの高額オファー拒否など、主力選手の引き抜きに対する「契約解除金の防衛」と「売却益の再投資」の判断が、編成の質を大きく左右しています。単なる補強数ではなく、契約年数とサラリー負担のバランスを注視すべき時期です。