【今回のラインナップ】
✅ ラシン・サンタンデール [エースストライカーの全体練習復帰と大一番に向けたチーム状況]
✅ UDラス・パルマス [新監督下での復活と日本人アタッカーを含む攻撃陣の爆発]
✅ アルバセテ・バロンピエ [守備の記録更新とエースが語る古郷クラブへの想い]
✅ スポルティング・デ・ヒホン [クラブ創立120周年記念試合でのレジェンド表彰]
✅ レアル・サラゴサ [プロ消滅の危機に抗う新監督の采配と新戦力MFの驚異的スタッツ]
✅ UDアルメリア [中盤の野戦病院状態からの回復とフルメンバー集結への期待]
✅ マラガCF [カンテラ路線を牽引する若き守備の要との契約延長交渉]
■【ラシン・サンタンデール】
ホセ・アルベルト・ロペス監督率いるチームは、攻撃陣に多くの離脱者を抱えながらもリーグ最多の60ゴールを叩き出す圧倒的な攻撃力を維持しており、昇格に向けた重要な局面に突入しています。土曜日の16時15分からエスタディオ・レイノ・デ・レオンで行われるクルトゥラル・イ・デポルティーバ・レオネサ戦に向け、1月3日のレアル・バリャドリード戦(ホセ・ソリージャ)で右太ももハムストリングの筋断裂を負っていたアシエル・ビジャリブレが、2ヶ月以上の離脱を経て全体練習に復帰しました。個別メニューでの調整から段階的に回復し、ラ・アルベリシアのナンド・ヨス施設での午前練習ではリハビリ担当のウゴ・カマレロと共に50メートルスプリントをこなすなど良好なコンディションを見せており、今節の遠征メンバー入りが確実視されています。負傷前のビジャリブレは2部リーグで最高のシーズンを送っており、20試合(うち先発13試合)で10ゴールを記録してリーグ得点ランキングのトップ10に名を連ねていました。相手のセンターバックを固定しスペースを作り出す彼の存在は、シーズン終盤の過酷な戦いにおいて極めて重要なピースとなります。試合当日はベンチスタートとなり、後半から実戦感覚を取り戻すために数分間プレーすることが予想されています。一方で、マネックス・ロサノ(今季絶望)、パブロ・ラモン(復帰は時期尚早)、マンティージャ、フアンカ・アラナは引き続きリハビリ中で欠場となります。トップチームの練習にはラージョ・カンタブリア(Bチーム)からサム・カレラ、アンドレス・バジェシージョ、セルヒオ・マルティネス、ディエゴ・フエンテス“チーノ”、ディエゴ・ディアス、サンティ・フランコが参加してグループを補強しました。また、両クラブ間で1,200枚のチケット交換が合意されて即完売となり、レオンのスタンドには約1,500人のラシンサポーターが集結する予定です。(via Estadio Deportivo)
■【UDラス・パルマス】
ルイス・ガルシア監督の就任によって見事に危機を脱し、昇格プレーオフ圏内に踏みとどまっています。クルトゥラル・レオネサを0-3で下し、直近のセウタ戦では4-0と粉砕。2試合連続のクリーンシートと計7得点という完璧な内容で復活を遂げました。守備面では、GKディンコ・ホルカスがここまでリーグ最少の22失点に抑え込んでおり、ミカ・マルモルとビティ・ロサダに加え、フアンマ・エルソグとクリスティアン・グティエレスが最終ラインで躍動し、今季11回目の無失点試合を達成しています。(via SPORT)
攻撃陣はチーム全体で38ゴールを記録しており、多士済々なタレントが爆発しています。得点王のアレ・ガルシア(6得点)に並ぶ勢いでヘセ・ロドリゲス(6得点)が絶好調を維持し、全試合に出場している唯一の選手であるフステルも5ゴール8アシストと大車輪の活躍を見せています。冬の移籍市場で加入し、新戦力の中で唯一スタメンに定着している日本人FWの宮代大聖(タイセイ・ミヤシロ)は、先発4試合目となったセウタ戦で鮮やかな2ゴールを挙げ、ヘセの相棒としての地位を確固たるものにしました。さらにジョナタン・ビエラも待望の今季初ゴールをPKで沈め、亡きティノ・エル・エスカチャオに捧げるセレモニーを行っています。負傷から復帰したサンドロ・ラミレスも2試合目でゴールを決め、キリアン・ロドリゲスやエスタニス・ペドローラ(直近3試合で1分のみの出場)も得点者に名を連ねています。DF陣からもエンリケ・クレメンテが4得点、ミカが3得点、バルシアが1得点を挙げており、ペジーニョとイバン・ヒルも各1得点を記録しています。なお、冬の市場ではミロス・ルコヴィッチがイングランド・チャンピオンシップのプレストン・ノースエンドへ移籍しました。(via SPORT)
次戦は月曜日の19時30分からカルロス・ベルモンテでアルバセテと対戦します。セウタ戦で出場停止だったバルシアとマルビンが復帰し、大事をとって欠場していたエンリケ・クレメンテも合流するため、負傷中のレコバを除く全選手が起用可能となります。ルイス・ガルシア監督は日曜日の遠征に向けて最大3人をメンバー外にする必要に迫られています。このアルバセテ戦の後は、1部昇格を争う直接のライバルであるスポルティング・デ・ヒホンをグラン・カナリアに迎える大一番が控えています。(via SPORT)
■【アルバセテ・バロンピエ】
1月末のカルロス・ベルモンテでのレアル・サラゴサ戦の勝利を最後に3分2敗と勝ち星から遠ざかり、現在リーグ14位に沈んでいます。当面の最優先目標は、残留確実ラインとされる勝ち点50に到達し、終盤戦を落ち着いて戦うことです。直近のウエスカ戦はスコアレスドローに終わりましたが、今季12回目の無失点試合を達成し、この部門でカテゴリートップの記録を誇っています。グラン・カナリア出身の守護神ラウル・リソアインはこれまで39失点を喫していますが、「上位チームとの試合は歴史的に相性が良い」と次節のラス・パルマス戦に自信を見せつつ、守備の不安定さが現在の順位に直結していると冷静に分析しています。(via SPORT)
攻撃陣はチーム合計33ゴールを記録。アグス・メディーナとアントニオ・プエルタスが各7ゴールでチームを牽引し、ジェフテ・ベタンコルとジョン・モルシージョが各5ゴールで続いています。特に注目を集めているのが、グラン・カナリア出身のストライカーであるジェフテ・ベタンコルです。彼は過去にコパ・デル・レイでレアル・マドリードを相手に2ゴールを叩き込み、敗退に追い込んだ実績を持ちますが、現在はキャリアで最高のフィジカル状態にあると断言しています。直近の夏と冬の移籍市場でUDラス・パルマスとの接触があったものの実現しなかった背景を認めつつ、将来的に故郷のチームでプレーする夢を隠していません。彼は「マドリード戦での2ゴールを、ラス・パルマスでプレーすることと引き換えにしてもいい」と語り、月曜日のラス・パルマス戦には彼の家族や友人もスタジアムに駆けつける予定です。彼は2部の激しい昇格争いについて、ラス・パルマスには直接昇格を狙えるだけの十分な戦力とポテンシャルがあると評価しています。(via Estadio Deportivo)
■【スポルティング・デ・ヒホン】
日曜日にエル・モリノンで行われるCDカステリョンとの試合は、クラブ創立120周年記念行事の舞台となります。この特別な試合において、クラブの歴史的レジェンドであるマノロ・メサが表彰されます。「7つの肺を持つ男」と称されたメサは現在73歳となり、サン・ロケで孫のサッカーを見守りながら、毎日8キロのウォーキングとジョギングを欠かさない生活を送っています。彼はスポルティングでの日々を「スポーツ人生で最も美しい出来事」と振り返り、1部リーグにふさわしいファンと再会できる喜びを語っています。チーム自体も現在UDラス・パルマスと並んで1部昇格を争う直接のライバルとして、熾烈な戦いを繰り広げています。(via SPORT)
■【レアル・サラゴサ】
プロサッカーカテゴリー(2部)からの降格・消滅というクラブ史上最悪の危機に直面していますが、新体制の下で確かな希望の光を見出しています。ダビド・ナバーロ監督がシーズン終了まで指揮を執ることが正式に決定し、ネストル・ペレスとパブロ・キレスがアシスタントとして支える体制が固まりました。ナバーロ監督は就任直後のカディス戦(アウェイ)で0-1の勝利を収めるなど2連勝を達成し、絶望的な状況からチームを蘇らせています。関係者からは「すべてに理由を求める情熱的で緻密な戦術家」であると同時に「枠にとらわれない勇敢な人物」と高く評価されており、対戦相手の長所と短所を完璧に見抜き、試合中にも柔軟にシステムを修正する能力が際立っています。(via SPORT)
戦術の核として突如台頭したのが、冬の移籍市場の最終日にベティスのBチームから1年契約(2年の延長オプション付き)で完全移籍加入した22歳のガーナ人MF、マウリ・メンサーです。ルベン・セジェス前監督時代から即座にスタメンに定着し、ナバーロ監督の初陣となったカディス戦でもフランチョ・セラーノとダブルボランチを組んで見事な働きを見せました。加入から約300分間のプレーで、敵陣でのボール奪取数(1試合平均1.79回)が2部リーグでトップ、パス成功率も91.7%でリーグ2位という驚異的なスタッツを叩き出しています。彼が出場した5試合でチームはわずか4失点に抑えており、最高の冬の補強として地元メディアの絶賛を浴びています。なお、この移籍契約においてベティスは将来の売却益の10%を保持する条項を盛り込んでいます。(via Estadio Deportivo)
土曜日にはアウェイのイベルカハ・エスタディオでUDアルメリアと対戦しますが、負傷者の問題も抱えています。バレリー・フェルナンデスが火曜日の練習中に左肩を脱臼して病院で整復処置を受け、経過観察となっています。また、カディス戦を欠場したジャワド・エル・ヤミクは左脚大腿二頭筋の負傷が確認されており、グループ練習への復帰は今後の回復次第となります。(via Mundo Deportivo)
■【UDアルメリア】
土曜日にイベルカハ・エスタディオでレアル・サラゴサを迎え撃ちます。ルビ監督は基本システム「4-2-3-1」のダブルボランチの人選において、シーズン序盤は5人の実力者を抱えて「嬉しい悲鳴」を上げていましたが、相次ぐ負傷により深刻な野戦病院状態に陥っていました。冬の市場でセルビ・クルアとルーカス・ロベルトーネを期限付き移籍で放出した後、残った5人のMF全員が揃ったのは12月21日の第19節が最後でしたが、今節でついに全員が招集可能となる見込みです。(via MARCA)
各選手の状況を見ると、ディオン・ロピは怪我と出場停止で計11試合を欠場していましたが、直近の月曜日に行われたクルトゥラル・レオネサ戦で2ヶ月以上の離脱から復帰し、ラインを打ち破るドリブルからセルヒオ・アリバスの先制点をアシストする決定的な仕事を見せました。ギ・ゲデスは唯一、これまでのリーグ戦全29試合で起用可能な状態を維持している鉄人です。イドリス・ババは昨季の十字靭帯損傷に起因する膝の痛みで5試合、累積警告で1試合欠場しました。ステファン・ジョディッチはセルビアU-21代表招集で3試合、出場停止で1試合、足首の捻挫で1試合欠場していますが、現在は個別メニューをこなしておりサラゴサ戦に間に合う見通しです。アンドレ・オルタも負傷で8試合を欠場していましたが、ヒラメ筋の違和感を克服し、前節のクルトゥラル・レオネサ戦でベンチ入りを果たしました。中盤の崩壊によってチームの流動性は大きく損なわれていましたが、10月・11月の圧倒的なパフォーマンスを取り戻すために、全選手の復帰が決定的な鍵となります。(via MARCA)
■【マラガCF】
ロレン・フアロス・スポーツディレクター(今季で契約切れ、更新交渉中)が推進する、カンテラ(下部組織)出身選手を重用し必要なポジションにのみピンポイントで補強を行うプロジェクトが実を結び、2部リーグで昇格争いに食い込む躍進を見せています。ダニ・ロレンソの2028年までの契約延長に続き、センターバックのディエゴ・ムリージョとの契約延長が間近に迫っています。(via SPORT)
ムリージョの現行契約は2027年までですが、ネルソン・モンテの移籍とアレックス・パストールの膝の重傷によって巡ってきたチャンスを確実なものにし、今や守備陣の絶対的なリーダーとして台頭しました。火曜日のラジオインタビューで本人が「交渉は順調に進んでおり、数週間以内に問題なく合意に至るだろう」と明言しています。クラブは既にレシオ、ラフィタ、オチョア、ダビド・ラジュービア、チュペ、イサン・メリノといった若手タレントの契約延長も完了させており、長年カンテラで共に育ってきた選手同士の強い絆が、現在の好調なチームを支える最大の強みとなっています。(via SPORT)
【本日の総括】
昇格争いはUDラス・パルマスが圧倒的な得点力と堅守を取り戻し、日本人FW宮代大聖の台頭もあって完全に息を吹き返しました。直接のライバルであるスポルティング・デ・ヒホンや、カンテラ主体で躍進するマラガCFとの三つ巴の戦いが激しさを増しています。一方で降格・クラブ消滅の淵に立たされているレアル・サラゴサは、新監督の戦術的刷新と冬の目玉補強であるマウリの圧倒的なスタッツによって奇跡の残留劇に向けた反撃を開始しました。UDアルメリアも中盤の野戦病院状態から脱却しフルメンバーが揃うことで、上位戦線への再浮上を虎視眈々と狙っており、リーグ全体の勢力図は各チームの負傷者の復帰状況によって毎週のように激しく書き換えられています。
