UDラス・パルマス & マラガCF
1部への昇格を懸けたプレーオフ準決勝第1戦がエスタディオ・デ・グラン・カナリアで行われ、アウェーのマラガCFがUDラス・パルマスを0-1で下し、大きなアドバンテージを手にした。
試合はポゼッションでラス・パルマスが57%〜60%とボールを支配したものの、マラガが強固なブロックと鋭いトランジションで対抗する展開となった。前半からマラガのチュペが再三ゴールを脅かし、ミドルシュートやCKからのヘディングでGKディンコ・ホルカスを強襲。前半にはカルロス・ドトールがエンリケ・クレメンテにペナルティエリア内で倒される場面があったが、PKの笛は鳴らずVARも介入しなかった。また、前半41分にはマラガのCBエイナル・ガリレアがハムストリングの痛みを訴え、ハビ・モンテーロとの負傷交代を余儀なくされるアクシデントも発生している。ガリレアは過去にも同様の負傷で長期離脱しており、不安を残す結果となった。
迎えた後半57分、マラガがショートカウンターから均衡を破る。ダニ・ロレンソの華麗なヒールパスに抜け出したダビド・ラジュビアが冷静にゴールネットを揺らして先制点を奪った。シュート数はラス・パルマス12本(枠内2本)に対し、マラガは11本(枠内4本)と、効率的な攻撃を見せつけた。
失点後、ラス・パルマスのルイス・ガルシア監督は攻撃の活性化を狙い、ペジーニョに代えてエスタニス・ペドロラ、マヌ・フステルに代えてホナタン・ビエラ、そしてヘセ・ロドリゲスに代えてイケル・ブラボを次々と投入。しかし、ここで途中交代を告げられたヘセは激怒し、ピッチ脇のボトルを蹴り上げ、ベンチに戻っても首を横に振るなど不満を爆発させた。終盤にはマラガのブラシャナツに決定機が訪れるもGKホルカスがビッグセーブで阻止。ラス・パルマスもキャプテンのキリアン・ロドリゲスがミドルシュートを放ったがバーを越え、試合はそのまま0-1で終了した。
試合後、マラガの決勝点スコアラーであるラジュビアは『フネス監督からは何も変えずに楽しめと言われていた。ピッチで我々の個性を発揮できたし、もっと点が入ってもおかしくなかった』と手応えを口にした。一方、ラス・パルマスのキリアンは『自分たちの時間帯に失点してしまった。相手にはカードが出ず、我々には不必要なファウルやカード(マーヴィンとエンリケ・クレメンテに警告)が出されてリズムを崩された』と判定への不満を漏らしつつも、『100%逆転できると信じている』と前を向いた。
第2戦は来週水曜日の21:00から、マラガの本拠地ラ・ロサレダで開催される。現在のプレーオフ規定ではアウェーゴールルールやPK戦はなく、2戦合計で同点の場合は延長戦を行い、それでも決着がつかない場合はレギュラーシーズンを上位で終えたマラガが勝ち抜けるシステムとなっているため、ラス・パルマスは2点差以上での勝利が必要不可欠となる。
その他のラス・パルマス関連情報として、左足首の手術によりこのプレーオフを欠場しているフランス人ピボーテのエンツォ・ロイオディチェが、7月のプレシーズンから復帰する見通しであり、契約延長が実質的に合意に達していることをクラブ公式メディアで明かした。一方で、ホナタン・ビエラ、サンドロ・ラミレス、契約満了を迎えるペジーニョ、そしてセルタやエスパニョールから1部リーグへの引き抜きが噂されるミカ・マルモルらは退団が濃厚。レンタル中のイケル・ブラボ、エスタニス・ペドロラ、ロレンソ・アマトゥッチらもクラブを去る見込みだ。なお、タイセイ・ミヤシロやポエタ・ベネデッティには、1部昇格時に発動する約180万ユーロの買い取りオプションが付随している。
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CDカステリョン & UDアルメリア
1部昇格プレーオフ準決勝のもう1カードは、土曜日にカスタリアで行われた第1戦で、CDカステリョンとUDアルメリアが1-1の引き分けに終わった。
試合はアルメリアのセルヒオ・アリバスが一時スタジアムを沈黙させるゴールを決めるなど白熱した展開となったが、決着はつかず。運命の第2戦は、火曜日の21:00からUDアルメリア・スタジアムで行われる。レギュラーシーズンの順位ではアルメリアがカステリョンを上回っているため、第2戦が延長戦にもつれ込み、そこでも引き分けに終わった場合は、アルメリアが自動的に決勝へ駒を進めるという大きなアドバンテージを握っている。
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スポルティング・デ・ヒホン
1部昇格の目標を逃したスポルティング・デ・ヒホンは、すでに来季のセグンダ・ディビシオンに向けた大改革を猛スピードで進めている。
最大のトピックは監督交代だ。来季もチームを率いると見られていたボルハ・ヒメネス監督が突如として辞任を発表。ホセ・リエストラ執行委員長は即座に動き、後任としてニコラス・ラルカモン新監督の招聘を決定した。アメリカ大陸での経験が豊富なアルゼンチン人のラルカモンは、3バックやウイングバックを活用し、ハイプレスから攻撃的なスタイルを好むことで知られており、チームの戦術は大きく転換する見込みだ。
補強面では、レアル・ソシエダBから1.97mの長身を誇る24歳のGKエゴイツ・アラナを完全移籍で獲得した。クラブに14年在籍したクリスティアン・ジョエル・サンチェスが退団するため、アラナはルーベン・ジャニェスと正守護神の座を争うことになる。アラナは加入に際し『エンブレムを見るだけで誇りを感じる。ヤニェスのようなキャプテンと競争できるのは大きな挑戦だ』と語り、チームの唯一の目標である昇格への意欲を示した。さらに、ホルヘ・サエンスの獲得も間近に迫っているほか、アンドレス・クエンカ、ジャスティン・スミス、アンドレス・フェラーリのレンタル期間延長交渉も行われている。また、オスカル・トレホとの交渉も進行中である。
一方で、人員整理も断行される。ルーカス・ペラン、アマドゥ、ヘスス・ベルナル、パブロ・ガルシア、ダニ・ケイポ、ヤン・ケンボの6選手は、来季の契約を残しているものの構想外となり、新天地を探すことになった。特にペランとベルナルは市場価値が高く、移籍先候補からの関心を集めている。
これに対し、セサル・ヘラベルト、フアン・オテロ、ジョナタン・ドゥバシン、ギジェ・ロサスの4選手は新プロジェクトの「絶対に不可欠な軸」と位置付けられており、契約解除金の満額支払い以外での放出は一切認めない方針をクラブは固めている。
今後の補強ポイントとして、クラブは左サイドバック、センターバック、ピボーテ、ウイング、ストライカーの獲得を目指している。左SBの候補としては、レバンテのディエゴ・パンピンやアルメリアのアレックス・センテジェスをリストアップ。ウイングには、ジローナからのローンでFCアンドラでプレーした突破力のあるジャスティン・ガルシアにも熱視線を送っている。クラブは近く資本増強を行う計画も立てており、来季を戦い抜くための「10〜12人」の補強資金を確保し、本気で1部昇格を狙う体制を整えている。
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サモラCF & ビジャレアルB
プリメーラRFEFからの2部昇格プレーオフ準決勝で、サモラCFがルタ・デ・ラ・プラタ(観衆7,123人)にてビジャレアルBに対し劇的な大逆転劇を演じ、決勝進出を果たした。
第1戦をアウェーで0-2と落としていたサモラは、開始から強烈なプレッシングをかけて主導権を握る。前半22分、カルロス・ラモスが蹴り込んだFKがペナルティエリア内で誰にも触れられることなくそのままゴールネットに吸い込まれ、サモラが先制点を奪った。
試合の大きな分岐点となったのは前半終了間際の45分。ルーズボールの競り合いでビジャレアルBのホセリージョ・ガイタンが足を高く上げ、相手の顔面付近に接触したと判定される。主審はVARのモニター確認を経た上で、ガイタンにレッドカードを提示した。これに対しビジャレアルB側は「相手にほとんど触れてすらいない」と猛烈に抗議したが、判定は覆らず1人少ない状況での戦いを強いられることとなった。
後半、数的優位のサモラが猛攻を仕掛けるが、ビジャレアルBのGKルベン・ゴメスの好守もあり、なかなか追加点が奪えない。しかし、運命の後半アディショナルタイム(90+7分)、ビジャレアルBのペナルティエリア内でのファウルに対し、VARレビューの結果、サモラにPKが与えられる。これを再びカルロス・ラモスが魂のシュートで沈め、2-0。2戦合計スコアを2-2のタイに戻し、土壇場で試合を延長戦へと引きずり込んだ。
延長戦では、度重なる不可解な判定に激怒していたビジャレアルBのダビド・アルベルダ監督が抗議により115分に退場処分となる。さらに、延長戦中にビジャレアルBのシェイクにも一時レッドカードが提示されたが、これはVARの介入によりイエローカードに訂正されるという大混乱もあった。結局、延長戦でもスコアは動かず2-0のまま終了。合計スコア2-2となったが、PK戦は行われず、レギュラーシーズンの順位(サモラが3位、ビジャレアルBが4位)を優先するレギュレーションにより、サモラCFが決勝進出を決めた。
試合後、サモラのオスカル・カノ監督は『この街と人々に恋をしている。2点ビハインドでも誰一人として諦めず、ファンは逆転を確信していた。ファンのおかげで、我々はドーピングをしているような状態だった』と興奮気味に語った。2ゴールで英雄となったカルロス・ラモスは『スタジアムと同じくらい緊張したが、7000人の観客と街のために魂で蹴るべきPKだった』と喜びを爆発させた。
一方、敗退したビジャレアルB側は判定に対する不満を爆発。地元メディアも「ホセ・アントニオ・パロマレス・グティエレス主審のホーム寄りで偏向的な判定(厳しすぎる退場処分と疑惑のPK)によって昇格の夢を奪われた」と激しく非難し、怒り心頭のアルベルダ監督は試合後の記者会見を欠席する事態となった。
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セルタ・フォルトゥナ & CEエウロパ
もう一つの2部昇格プレーオフ準決勝では、セルタ・フォルトゥナがバライードスでCEエウロパを延長戦の末に3-2で下し、クラブ史上初となる昇格プレーオフ決勝進出の快挙を成し遂げた。
第1戦を1-1で終えていた両チームの対戦は、開始から激しい打ち合いとなった。前半28分、エウロパのジョルディ・カノが裏へのロングパスに抜け出すと、切り返しで相手DFを2度かわし、左足で完璧なシュートをトップコーナーに突き刺してエウロパが先制する。エウロパはその後も追加点のチャンスを作ったが、決めきれずに前半を0-1で折り返した。
後半に入るとセルタ・フォルトゥナが猛反撃を開始する。48分にアルバロ・マリンのヘディングがクロスバーを叩くと、56分、エウロパのメシャク・ババンジラがペナルティエリア内でウゴ・ブルシオを不必要に突き飛ばしてしまい、セルタにPKが与えられる。これをウゴ・ゴンサレスが確実に決めて1-1の同点とした。さらに72分、途中出場のソムアがエウロパのGKフアン・フレレに倒されて再びセルタがPKを獲得。これもウゴ・ゴンサレスが同じコースに沈め、2-1と逆転に成功する。
しかしエウロパも食い下がる。77分、今度はセルタのホエル・ロペスがエリア内でオスカル・バカスを引っ張ってしまい、エウロパにPKが与えられる。これをエースのジョルディ・カノが決め、2-2の同点。ジョルディ・カノはこれで今季公式戦25ゴール目となった。試合はそのまま90分を終え、延長戦へと突入する。
延長戦では、勝利が必要なエウロパ(引き分けの場合はシーズン順位で上回るセルタが突破となるため)が前がかりになる裏を突き、セルタがカウンターから決定機を作り出す。そして延長後半の107分、途中出場のアンヘル・アルコスがライン間でボールを受けると、精度の高いグラウンダーのシュートを左ポストぎりぎりに沈め、これが決定的な3点目となった。セルタ・フォルトゥナはフレディ・アルバレス監督の下、若き才能たちが躍動し、見事に決勝の切符を手にした。
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SDポンフェラディーナ & CEサバデル
2部リーグ(LaLiga Hypermotion)への昇格を懸けたプレーオフの決勝に進出する残りの2チーム、SDポンフェラディーナとCEサバデルの対戦カードと詳細日程も確定した。
ポンフェラディーナは、アトレティコ・マドリードB(アトレティコ・マドリレーニョ)との激闘を制して決勝に進出。コルドバCFからのローン選手としてアトレティコBでプレーしていたマティアス・バルボサはここで敗退となり、自身のSNSで『困難な時期もあったが、このロッカールームは私を支えてくれた』と感謝の別れを告げ、来季の去就に注目が集まっている。
一方のCEサバデルは、レアル・マドリード・カスティージャを相手に第1戦の0-2という絶望的なビハインドから、ホームでの第2戦で3-0という奇跡的な大逆転勝利を収め、劇的な形で決勝へと駒を進めている。
これにより、スペイン2部リーグへの昇格を懸けた最終決戦の組み合わせと日程は以下の通り決定した。
【昇格プレーオフ決勝 日程】
◆ SDポンフェラディーナ vs セルタ・フォルトゥナ
第1戦:6月13日(土)18:30〜 (会場:エル・トラリン)
第2戦:6月20日(土)18:30〜 (会場:バライードス)
◆ サモラCF vs CEサバデル
第1戦:6月13日(土)21:00〜 (会場:ルタ・デ・ラ・プラタ)
第2戦:6月19日(金)21:00〜 (会場:ノバ・クレウ・アルタ)
両カードとも、2戦合計スコアが同点の場合は延長戦が行われるが、PK戦は実施されず、レギュラーシーズンを上位で終えたチーム(セルタ・フォルトゥナとサバデルはいずれも2位)が昇格権を獲得するレギュレーションとなっている。
(via SPORT) (via MARCA)
【本日の総括】
LaLiga Hypermotion(2部)への昇格・降格を巡る戦いは、いよいよ佳境を迎えている。プリメーラ(1部)への昇格を争うプレーオフでは、マラガCFが敵地でUDラス・パルマスを下し、決勝進出に向けて圧倒的な優位に立った。一方で、カステリョンとアルメリアの対戦はドローに終わり、第2戦での総力戦が予想される。
すでに来季の2部での戦いを見据えるスポルティング・ヒホンは、ラルカモン新監督の招聘や主力と構想外選手の徹底的な選別など、どのクラブよりも早く大規模な組織改革に着手しており、来季の昇格戦線における台風の目となる可能性が高い。
また、プリメーラRFEF(3部相当)からの昇格争いでは、劇的な逆転劇や不可解な判定による大荒れの展開が続出。セルタ・フォルトゥナ、サモラ、ポンフェラディーナ、サバデルという勢いのある4チームが、来季の2部リーグの勢力図を塗り替えるべく、最後の2枠を懸けた死闘に挑む。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
ラス・パルマス対マラガ戦は、ポゼッション率で上回ったラス・パルマスに対し、マラガが強固なブロックと鋭いトランジションで対抗する構図が明確でした。特にマラガは、守備の安定を保ちつつ、ショートカウンターから効率的に得点を奪う戦術が機能しました。一方、ラス・パルマスは交代策で打開を図りましたが、ヘセの交代時の振る舞いに象徴されるように、チームの規律やリズムが崩れた印象は否めません。第2戦では、ラス・パルマスが2点差を追う展開となるため、リスクを冒して前線に人数をかける際、マラガのカウンターをどう制御するかが勝敗を分ける鍵となるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
昇格プレーオフという極限の緊張感の中で、クラブの真価が問われています。ラス・パルマスでは交代に不満を露わにしたヘセの姿が、チーム内のフラストレーションを象徴しているようです。また、ビジャレアルBが判定を巡って激昂し、監督が会見を欠席した件は、クラブとして感情をコントロールしきれなかったという点で、今後のイメージやリーグ運営との関係に影を落としかねません。一方で、スポルティング・ヒホンが早々に新監督を招聘し、明確な人員整理を断行する姿勢は、来季に向けたクラブの強い意志と危機管理能力の高さを示しています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
スポルティング・ヒホンの動きが非常に合理的です。ラルカモン新監督の招聘と並行し、GKアラナの獲得や構想外6名の整理を迅速に進めることで、来季の編成バランスを早期に整えようとしています。特に「不可欠な軸」と位置付けた4選手を契約解除金以外で放出しない方針は、チームの骨格を維持する上で重要です。一方、ラス・パルマスは主力やレンタル組の退団が濃厚な状況であり、昇格の成否に関わらず、夏には大規模なスカッドの再構築が不可避です。昇格時に発動する買い取りオプションの活用を含め、限られた予算内でいかに戦力を維持・補強できるかが焦点となります。