レーシング・サンタンデール
レギュラーシーズンを1位でフィニッシュし、14年ぶりのプリメーラ(1部)への自動昇格を達成した。ホーム成績は勝ち点47でリーグトップタイを記録している。来季の1部での戦いに向けて、クラブ生え抜きの元ベティス、セルヒオ・カナレスの復帰が決定した。さらに、かつて400万ユーロでセビージャへ売却したペケの買い戻しも画策している。マヌエル・イゲラ会長とホセ・アルベルト監督はすでに本人と直接交渉を行っており、会長は『タダで獲得するのは非常に難しい』としながらも、『選手たちが来たがる素晴らしいチームを作る』と自信を見せている。(via ElDesmarque / SPORT)
RCデポルティーボ・ラ・コルーニャ
レーシング・サンタンデールに次ぐレギュラーシーズン2位で、プリメーラ(1部)への自動昇格をすでに決めている。アントニオ・イダルゴ監督率いるチームは来季に向けた編成に着手しており、ゲルマン・パレニョの契約延長と6選手の退団を早々に発表した。フェルナンド・ソリアーノSDは、退団選手次第で7〜8人の新戦力を獲得すると明言している。最優先課題はセンターバックの補強であり、最低1人、できれば2人の獲得を目指している。現在4人のCBを抱えているが、生え抜きのダニ・バルシアはセグンダの他クラブへレンタル修行に出す案が浮上しており、アルナウ・コマスは退団が濃厚となっている。(via SPORT / ElDesmarque)
UDアルメリア
レギュラーシーズン3位で昇格プレーオフに臨む。今季リーグ最多の81ゴールを記録した圧倒的な攻撃力が武器であり、ホーム成績もレーシング・サンタンデールと並ぶトップタイ(勝ち点47)を誇る。本拠地UD Almería Stadiumで敗れたのは上位4チームのみである。カステリョンとのプレーオフ準決勝第1戦は敵地で1-1のドローに終わった。レギュラーシーズンの順位で上回るため、第2戦のホームゲームは延長戦を終えて引き分けでも決勝進出となる。しかしルビ監督は『引き分けでOKという考えで試合に入ってはいけない。慎重かつ野心的にいく』と油断を戒めている。欠場者はポルトガル人のアンドレ・オルタのみで、ほぼフルメンバーが起用可能である。攻撃陣は、第1戦でも同点弾を挙げたセグンダ得点王(25ゴール)のセルヒオ・アリバスを中心に、アドリ・エンバルバ、ニコ・メラメド、レオ・バチストン、モルシージョ、ミゲル・デ・ラ・フエンテらが揃い踏みとなる。(via SPORT / Estadio Deportivo)
CDカステリョン
パブロ・エルナンデス監督率いるチームは、プレーオフ準決勝第1戦のホームゲームで攻撃的なサッカーを展開して試合を支配したものの、1-1の引き分けに終わった。アルメリアに順位アドバンテージがあるため、アウェイでの第2戦は90分または延長戦での勝利が絶対条件となる。監督は『第1戦のように敵陣で長くプレーし、自分たちのスタイルを貫けば勝機はある』と自信を示しており、敵地にはバス等で450人のサポーターが駆けつける。負傷中の右SBジェレミー・メロに加え、ワールドカップ参戦中のブライアン・シペンガ(コンゴ民主共和国代表)とアワー・マビル(オーストラリア代表)が欠場するため、戦力的には非常に厳しい。第2戦の先発では、メロの代役として中盤のヘレナバレナを右サイドに下げ、中盤にロナウド・ポンペウを入れる布陣が予想される。左サイドは第1戦同様、シエンラを外してルーカス・アルカサルが起用される見込みである。(via SPORT / Estadio Deportivo)
マラガCF
プレーオフ準決勝第1戦、アウェイでUDラス・パルマスにラルビアのゴールで0-1と先勝し、決勝進出へ大きく前進した。レギュラーシーズン4位のため、ホーム・ラ・ロサレダでの第2戦(水曜21時)は引き分けはもちろん、トータルスコアで並んで延長戦を終えた場合でも決勝へ進める圧倒的優位な状況にある。しかし、第1戦から中2日(70時間後)という過密日程が重くのしかかっている。負傷者としてアイタム、ドリオ、フアンペ、ルイスミ、パストールが離脱しているほか、日曜日の試合でハムストリングを痛めたエイナル・ガリレアの欠場も決定した。フアンフラン・フネス監督は第1戦でホアキンをベンチに置き、ダニ・ロレンソ、チュペ、ドトールを早めに交代させるなどローテーションを駆使している。フル出場した中盤のイサン・メリーノに代わり、第2戦ではラファ・ロドリゲスが先発する可能性が高い。(via SPORT)
UDラス・パルマス
プレーオフ準決勝第1戦でマラガに0-1と敗戦。順位アドバンテージもないため、アウェイの第2戦で勝ち抜くには最低でも2点差以上での勝利が必須となる(1点差勝利だと2戦合計同点でマラガが勝ち抜けるため)。ルイス・ガルシア・フェルナンデス監督率いるチームは、火曜14時にバランコ・セコで練習後、チャーター便でマラガへ飛び、スタジアムから20km圏内のトレモリノスのホテルに宿泊する。負傷者が続出しており、セルヒオ・バルシア、ビティ・ロサダ、エンツォ・ロヨディチェ、アレ・ガルシア、ヘレミア・レコバ、そして元マラガのサンドロ・ラミレスが欠場する。第2戦のスタメンでは、エスタニスに代わってペジーニョの起用が予想される。ジョナタン・ビエラは先発できる状態になく、ヘセは第1戦の交代時に不満を爆発させていた。なお、ラス・パルマスは2022年8月(0-4)以来、ラ・ロサレダで負けていないというデータが唯一の希望である。(via SPORT)
ジローナFC
無念のセグンダ・ディビシオン降格が決定した。降格の影響により、今季リーガとコパ合わせて34試合で7ゴール5アシストを記録した主力ウインガーのビクトル・ツィガンコフの市場価値は1500万ユーロまで暴落した。クラブは降格による違約金(3000万ユーロ)の減額条項を結んでおらず、2027年6月末まで契約を残しているものの、本人の退団は決定的となっている。エスパニョールやミチェル監督率いるアヤックスも獲得を狙っていたが、本人は金銭的条件が圧倒的に良いトルコのトラブゾンスポルへの移籍を決断した模様である。(via ElDesmarque)
RCDマジョルカ
セグンダ・ディビシオンへの降格が決定し、主力選手の大量流出という深刻な事態に直面している。アタッカーのヴェダト・ムリキは1550万ユーロでトルコのフェネルバフチェへ移籍することが確実となった。アジズ・ユルドゥルム新会長とパブロ・オルテルスSDが合意に達している。ただし、ラツィオが売却益の45%を保有しているため、クラブの手元に残るのは約1200万ユーロとなる。サイドバックのパブロ・マフェオは、ギリシャのオリンピアコス(メンディリバル監督)へ300万ユーロで移籍する見通しである。契約は2027年まで残っていたが、年俸132万ユーロの削減を目的に安価での放出を受け入れる構えだ。また、サイル・ラリンもサウサンプトンへ300万ユーロで売却される。これら3選手の放出により約1800万ユーロの移籍金を得て、約1100万ユーロの給与枠を空ける計算となる。一方で、ボランチのサム・コスタにはベンフィカから2500万ユーロという高額オファーが届いている。マジョルカの要求額2000万ユーロを上回っているが、本人はワールドカップに集中しており合意には至っていない。(via Estadio Deportivo / SPORT / ElDesmarque)
レアル・オビエド
ギジェルモ・アルマダ監督の退任に伴い、新監督として元レバンテのジュリアン・カレロの招聘が秒読みとなっている。メキシコのヘスス・マルティネス会長も承認済みであり、守備の規律と昇格経験が評価された。アグスティン・ジェイダSDは守備陣の再建に動いており、3人の選手をリストアップしている。1人目はエスパニョールとの契約が満了したフリーのセンターバック、フェルナンド・カレロ。2人目はブルゴスCFのキャプテンで6月末にフリーとなる守備的MFのミゲル・アティエンサ(グラナダCFと争奪戦)。3人目はADアルコルコンの若手左SBサム・ロドリゲスで、ラヒム・アルハッサンとのポジション争いを見込んで移籍金を用意している。(via ElDesmarque)
カディスCF
プリメーラRFEF(3部)降格の危機をギリギリで回避し、クラブの現代史で最悪の後半戦を終えて来季もセグンダで戦うことが確定した。チームの大刷新に着手し、一気に9選手の退団を発表した。キャプテンのアレックス・フェルナンデスは最終節のレーシング戦でファンに別れを告げた。ロジェール・マルティとブライアン・オカンポも契約満了で退団する。4月に加入し、レガネス戦で残留を決定づけるゴールを決めるなど7試合に出場したルーカス・ペレスもチームを去る。ダウダ・カマラ、アルフレド・カイセド、ペラヨ・フェルナンデス、アントニート・コルデロの4人はレンタル期間満了で所属元へ復帰する。また、サイドバックのラウル・ペレイラは、レアル・サラゴサへ4年契約で完全移籍することが決まった。カディスは将来の売却益の一部を保持する。(via ElDesmarque / SPORT)
レアル・サラゴサ
3月からの大失速で5月にプリメーラRFEF(3部)への降格が決定するという歴史的惨事を経験した。イバイ・ゴメス新監督を迎え、2度目の就任となるラロ・アランテギSDの下で1年でのセグンダ復帰を目指す大改革を敢行している。すでに19選手の退団を発表。アギーレガビリア、インスア、エル・ヤミク、ポマレス、グティ、トニ・モヤ、マウリ、バキス、ソベロン、タセンデ、アガダ、ラドバノビッチ、パウリーノ、セバス・モヤノ、ケイディ・バレ、バレリー、ダニ・ゴメス、ハイメ・バジェホ、ルイス・カルボネルが契約満了などでクラブを去り、アンドラダ、アドリ・ロドリゲス、ラリオス、アクオク、チュミッチ、ロベル・ゴンサレス、コドロのレンタル組も復帰した。一方で、タチと1年の契約延長で合意。フランチョやウゴ・カリージョら14選手は残留予定だが、夏のオファー次第で売却の可能性もある。コサ、バズダルらレンタル組4人が復帰した。新戦力として5名を一気に獲得。ルベン・ディエス、ジャウメ・ジャルディ、アナルツ・ペニャに加え、カディスから獲得した左SBのラウル・ペレイラ、そしてモルドバのシェリフ・ティラスポリから23歳のナイジェリア人大型ボランチ、ピーター・アデモ(4年契約)を補強した。また、他クラブへの若手流出を防ぐため、ハビエル・ガルセスを新たな下部組織の責任者に任命した。(via SPORT / ElDesmarque)
【本日の総括】
今季のセグンダ・ディビシオンは、マジョルカとジローナという強力な戦力を持つチームが降格してきたことで、各クラブの主力選手が移籍市場の草刈り場となっている。ムリキやツィガンコフといった実力者の流出は避けられず、降格組は早くもスカッドの再構築を強いられている。一方で、14年ぶりに1部昇格を決めたレーシング・サンタンデールや名門復活を遂げたデポルティーボは、カナレスの復帰など野心的な補強に動いており、対照的な状況となっている。
また、昇格プレーオフでは、ホームで無類の強さを誇るアルメリアと、過密日程ながらアドバンテージを持つマラガが圧倒的優位に立っている。逆境に立たされたカステリョンとラス・パルマスが、敵地でどれだけリスクを冒して逆転を狙えるかが最大の焦点となる。
下位に目を向けると、歴史的な3部降格を喫したレアル・サラゴサが19人を放出して大刷新を図る一方、辛くも降格を免れたカディスも9人を放出するなど、名門クラブの明暗がくっきりと分かれ、来季に向けたサバイバルはすでに始まっている。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
昇格プレーオフの焦点は、第1戦の結果以上に『順位アドバンテージをどう心理的に利用するか』にあります。アルメリアのルビ監督が引き分け狙いを戒めるのは、守勢に回った瞬間に相手の勢いを許すリスクを熟知しているからでしょう。一方、マラガは過密日程による疲労が顕著で、中盤のローテーションが勝敗を分けます。ラス・パルマスが2点差を追う展開で、いかに前線へ人数をかけつつ、マラガのカウンターをケアする配置を維持できるか。戦術的な駆け引き以上に、90分間を通じた強度の維持が問われる一戦となります。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
降格という現実は、クラブの経営基盤を容赦なく揺さぶります。マジョルカが主力売却で給与枠を空ける姿は、降格組の厳しい現実を象徴しています。対照的に、1部昇格を果たしたレーシング・サンタンデールがカナレスという象徴的な存在を呼び戻す動きは、サポーターの熱狂を味方につけ、クラブの格を一段引き上げるための戦略的な一手です。名門の明暗が分かれるこの時期、フロントの判断一つが、来季のクラブの温度感と再建のスピードを決定づけることになります。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の市場は、降格組のスカッド解体と昇格組の補強が連動する激動の様相を呈しています。特にマジョルカのムリキやジローナのツィガンコフといった主力流出は、契約条項や売却益の分配比率が複雑に絡み合っており、単なる移籍以上の経営判断が求められています。サラゴサの19人退団という極端な刷新は、3部降格という緊急事態に対する苦渋の決断ですが、同時に若手流出防止への組織改編も並行しており、編成の整合性をどこまで保てるかが来季の成否を分けるでしょう。