カディスCF / スポルティング・デ・ヒホン / ブルゴスCF
レアル・ソシエダ・サンセで今季33試合・2548分出場(1アシスト)と活躍し、絶対的レギュラーだった右ラテラルのアルベルト・ダディエが契約満了でフリーとなり、2部の複数クラブが関心を寄せている。カディスは以前から彼の動向を注視しており、新たにブルゴスも獲得レースに参戦して徹底的にマークしている。スポルティング・デ・ヒホンも優先オプションではないものの、獲得リストに含めている。(via Estadio Deportivo)
CDカステリョン
アルメリアとの昇格プレーオフで敗退を喫し、1部昇格を逃した。現地では、ゴール決定力の欠如と、決定的な瞬間に直面するための選手層の厚さ不足が敗因として挙げられている。これを受け、来季に向けた野心的なプロジェクトが始動した。契約満了を迎えるパブロ・エルナンデス監督の去就や、アレックス・カラトラバのような重要選手の退団の可能性が浮上している。クラブは攻守両面で経験豊富な選手を補強し、競争力のある基盤を継続して再び昇格を絶対目標としたチーム作りを目指す。(via SPORT)
マラガCF
昇格プレーオフ準決勝でラス・パルマスを撃破し、2018年以来となる1部復帰まであと2試合に迫った。初戦アウェイではヘセ・ロドリゲスに先制されるも逆転勝ちを収め、セカンドレグを1-1で凌いで決勝へ駒を進めた。この躍進には海外からも熱い視線が注がれ、インフルエンサーたちはニューヨークからベティスのファンクラブの協力を得てテレビ観戦で熱狂し、決勝のために500ユーロを投じてスペインへ帰国することを明かした。(via ElDesmarque)
一方で、決勝の相手であるアルメリアとの間には不穏な空気が漂っている。今季リーグ後半戦のアルメリア主催試合で、マラガのウルトラスとアルメリアファンが衝突し、警察の不手際もあってガラス瓶が投げられるなど危険な事態が発生したしこりが残っている。今度の決勝ファーストレグに向けて、マラガはアルメリアへのアウェイ席の割り当てをスタジアムのキャパシティに反して極端に減らし、さらに過去の対戦からチケット代を5ユーロ値上げした。これによりSNS上では両サポーター間での侮辱や暴力の煽りが横行し、治安当局や両クラブが深く憂慮する事態となっている。(via MARCA)
チームを後押しするため、ウルトラスのグループは日曜19時のラ・ロサレダでの試合に向け、14時からパエリアを振る舞い、16時からはDJを入れて大規模な選手出迎えを行うと発表している。今季ホームでの大一番(カステリョン戦2-3、ラシン戦1-1、ラス・パルマス戦1-1)で未勝利なだけに、このファーストレグでの勝利が絶対条件となる。(via SPORT)
UDアルメリア
カステリョンを退け、昇格プレーオフ決勝へ進出。マラガとのアンダルシア・ダービーに臨む。しかし、前述の通りマラガ側のアウェイ席制限と値上げの対応にファンは激怒しており、割り当てられたアウェイ席をわずか1分で完売させた熱狂的なファンたちは、クラブに対してセカンドレグでマラガに同等の報復措置をとるよう強く求めている。純粋に昇格を祝いたい大半のファンにとっては、異常な緊張状態の中で試合を迎えることになっている。(via MARCA)
UDラス・パルマス
昇格プレーオフ準決勝でマラガに敗れ、1部復帰の夢は潰えた。現地ではルイス・ガルシア監督の采配に猛烈な批判が浴びせられている。どうしてもゴールが必要だった試合終盤、レギュラーシーズン10得点・プレーオフ1得点とチームを牽引してきたエースのヘセ・ロドリゲスを2試合連続でベンチに下げたことが『Xファイル(不可解な謎)』と揶揄されている。代わって投入されたのが、ウディネーゼからレンタル加入して以来17試合(平均24分出場)で400分間ノーゴール、後半戦アシストゼロ、1試合平均の枠内シュートわずか0.1本というイケル・ブラボだったからだ。(via SPORT)
監督は疲労や出場過多を言い訳にしたが、ヘセ本人は交代時に激怒。スポーツディレクターのルイス・エルゲラが冬にブラボを獲得したことは明らかな大失敗と断定されている。さらに、ブラボを優遇するあまり、ルコヴィッチ(1174分で4ゴール1アシスト)、マタ(移籍先ラシンで昇格)、マルク・カルドナ(アンドラで3ゴール)という3人のアタッカーを放出した編成ミスも重く受け止められている。(via SPORT)
さらに、この敗退により主力センターバックのミカ・マルモルの退団が決定的に。今月末で契約が切れる24歳の彼は1部定着を望んでおり、フリー移籍の特権を生かして移籍金代わりのボーナスと高年俸を要求する構え。セルタのスポーツディレクターが強く狙っているほか、エスパニョール、ラージョ・バジェカーノ、ヘタフェが激しい争奪戦を繰り広げている。(via ElDesmarque)
グラナダCF
来季も2部で戦うことが確定。ホセ・ロホ・"パチェタ"監督の続投は決まったものの、チームは一挙に13選手が退団し、大規模なスカッド再建を余儀なくされる。契約満了でアルバロ・レモス、セルヒオ・ルイス、マヌ・トリゲロス、パブロ・サエンス、アレックス・ソラが退団。ロイック・ウィリアムズはMLSへ完全移籍。さらにレンタル期間満了により、アストララガ、バンボ・ディアビ、ルカ・ガグニゼ、イサン・ゴンサレス、ババ・ディオク、ゴンサロ・ペティット、モハメド・ブルディニがそれぞれの所属元へ復帰する。(via Mundo Deportivo)
ジローナFC
2部降格という厳しい現実を突きつけられ、大幅な収入減とメディア露出の低下に直面している。これに伴い、1部でのプレーを望む主力選手たちの流出危機が現実のものとなっている。(via SPORT)
その第一号として、ウクライナ代表MFビクトル・ツィガンコフがクラブに対し『自身のスポーツキャリアとジローナのプロジェクトは両立が困難である』と退団を希望する書簡を送った。28歳の彼は199試合で20ゴール23アシストと活躍し、移籍金500万ユーロの価値を十分に証明した。契約は2027年まで残っており、違約金は2500万ユーロに設定されている。さらにディナモ・キエフが将来の売却益の50%を得る条項があるため、ジローナ側は市場価値を下回る安売りには一切応じない強硬姿勢を見せている。(via SPORT)
【本日の総括】
2部リーグは、アルメリアとマラガによる壮絶な昇格プレーオフ決勝が最大の焦点となっています。アンダルシア・ダービーの熱狂に加え、過去の衝突やチケット問題を巡る場外戦も勃発し、異様な緊張感に包まれています。一方で、昇格を逃したラス・パルマスやカステリョンは主力流出や監督人事など早急な再建を迫られ、グラナダも13人が一挙に退団。さらに1部から降格したジローナはツィガンコフの退団志願により、早くも草刈り場となる危機に直面しており、各クラブの来季に向けた勢力図は激しくシャッフルされようとしています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
ラス・パルマスの敗退劇は、戦術的整合性の欠如が招いた必然と言えます。勝負所でエースのヘセを下げ、期待値の低いイケル・ブラボを投入した采配は、局面の打開力を自ら放棄したに等しい。特に、ブラボを活かすための周囲のサポートや、彼が本来得意とするスペースの創出が機能していない現状では、交代策が裏目に出るのは明白でした。戦術的な意図がピッチ上の現実と乖離した時、どれほど個の能力があっても組織は脆く崩れるという好例です。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
マラガとアルメリアの昇格プレーオフ決勝は、ピッチ外の緊張感が極限に達しています。過去の衝突を背景にしたチケット問題やアウェイ席の制限は、単なる運営上のトラブルを超え、両クラブのサポーター間の感情的な対立を煽る火種となっています。クラブ側には、昇格というスポーツの祭典を、治安上の懸念を抱える場にさせないための冷静な舵取りが求められます。熱狂は必要ですが、それが憎悪に転じればクラブの品位と未来を損なうリスクがあることを忘れてはなりません。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
ジローナのツィガンコフが示した退団の意思は、降格に伴う編成の難しさを象徴しています。2027年までの契約と2500万ユーロの違約金、さらに古巣への売却益分配条項を抱えるクラブにとって、安売りは経営上の自殺行為です。一方、グラナダの13選手一挙退団やミカ・マルモルのフリー移籍画策など、今オフは契約満了を盾にした選手の主導権が強まっています。クラブ側は、限られた予算内でいかに競争力を維持するか、編成の優先順位を再定義する厳しい夏を強いられるでしょう。