アンス・ファティのモナコ完全移籍と給与問題
ASモナコは1年間のレンタル期間を終え、アンス・ファティの買い取りオプションを行使する意向を固めました。バルセロナとモナコ間の契約で設定された移籍金は1100万ユーロに将来の売却益のパーセンテージを加えたものであり、この点に障害はありません。問題となっているのはアンスの給与です。バルセロナとの契約を1年残すアンスは、昨季の総額1200万ユーロから来季は総額1400万ユーロへと昇給しますが、これはモナコの財政力を超えています。モナコは給与の減額を求めているものの、アンス自身は契約通りの額を求めて争っています。移籍を成立させるには、選手が給与を譲歩するか、モナコがオファーを増額する必要があります。交渉が長引けば、モナコは移籍金を引き下げる代わりにバルセロナに給与の一部負担を求める可能性もあります。バルセロナは2025-26年度の決算にこの収入を計上するため、6月30日までの移籍完了を急いでいます。モナコでアンスはスタメン定着には至らなかったものの11ゴールを記録し、素晴らしい数字を残しました。スペイン代表のプレリストに入ったものの、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督のW杯メンバーからは落選した23歳のアンスは、見事に適応したフランスリーグでのさらなる成長を望んでいます。
(via SPORT)
マルク・カサドの退団合意とアル・ヒラル移籍の可能性
マルク・カサドは今夏バルセロナを退団することを決断し、クラブもこれに合意しました。ガビやマルク・ベルナルの負傷からの復帰に加え、ハンジ・フリック監督のチームには中盤の3つのポジションに対して7人もの選手がひしめいており、出場機会が激減することが退団の主な理由です。クラブは財務バランスを改善するため、決算日の6月30日までに2500万ユーロ前後での売却を成立させたいと考えています。代理人のジョルジュ・メンデスはすでにヨーロッパとサウジアラビアからの2つのオファーを提示しています。サウジアラビアのアル・ヒラルからは好条件のオファーが届いており、ジョアン・カンセロをバルセロナに残留させるための交渉の一部としてカサドが取引に組み込まれる可能性があり、カサド自身もクラブを助けられるこの選択肢を悪く思っていません。一方でレアル・ベティスも強い関心を示しており、両クラブ間の良好な関係からアブデの時のような権利の分割譲渡の可能性もあるものの、6月30日までの成立は時間的に厳しい状況です。他にもプレミアリーグのクラブやバイエル・レバークーゼンが動向を監視しています。カサド本人は急がず、すべての選択肢を慎重に検討する構えです。
(via SPORT, MARCA, Estadio Deportivo)
ベルナルド・シウバ獲得からの完全撤退
マンチェスター・シティとの契約が満了しフリーとなった31歳のベルナルド・シウバは、長らくバルセロナやアトレティコ・マドリードへの移籍が噂されていました。しかし、バルセロナはこの数日で彼への接触を完全に冷え込ませました。理由は、選手の高額な経済的要求と、サラリーキャップの余裕を生み出す必要性があるためです。スポーツディレクターのデコは彼を魅力的な市場機会と捉えていましたが、クラブは金銭的な競り合いには参加せず、彼を獲得するために財政計画を変更することはないと本人に伝達しました。クラブは9番の獲得を完了するまではサインしない方針でもあります。バルセロナとアトレティコ・マドリードがもたつく中、レアル・マドリードがジョゼ・モウリーニョ新監督の強い要望により獲得レースに参戦して正式なオファーを提示したことで、ベルナルドはマドリード移籍に非常に近づいています。
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新戦力アンソニー・ゴードンがイングランド代表で躍動
ニューカッスルから8000万ユーロ近い移籍金でバルセロナに加入した新戦力アンソニー・ゴードンが、W杯に向けたイングランド代表の最終テストマッチであるコスタリカ戦でスタメン出場し、1ゴール1アシストの活躍でMVPに選出されました。デクラン・ライスの先制点をアシストしたゴードンは、後半にはPKから自らゴールを奪い、そのスピードと突破力で相手守備陣を圧倒しました。試合後ゴードンは『イングランド代表でプレーするときは常にプレッシャーがある。ベンチには素晴らしい選手が控えており、それに耐えられないならここにはいられない。PKを蹴るのはプレッシャーがかかるので大好きだ。ハリー・ケインがいなくなって喜んで蹴った』と力強く語りました。トーマス・トゥヘル監督やイギリスの主要メディアも彼のプレーを絶賛しており、スペイン代表のペドロ・ポロも『とても速く、多彩で、ゴールをたくさん決める選手。バルサで多くのゴールを決めることを願っている』とエールを送りました。
(via SPORT, Mundo Deportivo, Esport3)
エジプトの逸材ハムザ・アブデルカリムの買い取りオプション行使
バルセロナは、エジプトのアル・アハリからフベニルAにレンタル移籍していた18歳のFWハムザ・アブデルカリムの買い取りオプションを行使しました。移籍金は150万ユーロにボーナスを加えた額で設定され、今後数日以内に2029年6月までの3年契約を結ぶ予定です。冬の移籍市場で加入したハムザは、ポル・プラナス監督率いるフベニルAで際立った活躍を見せました。母国エジプトではすでにアイドル的存在であり、代表チームでは伝説的選手であるモハメド・サラーからも目をかけられています。今回のW杯でも背番号9を背負ってプレーします。
(via Mundo Deportivo)
カンテラのダニ・アビラとアルテム・リバクが契約延長
バルセロナの将来を担うカンテラの若手2名が新たに契約を延長しました。
1人目は2007年生まれの19歳のセントラルミッドフィルダー、ダニ・アビラです。彼は2028年6月までとさらに1年のオプション付きの契約延長にサインし、来季はベレッチ率いるバルサ・アトレティクに昇格します。ここ3シーズンは膝の怪我に苦しみ、今季はフベニルAで12試合の出場にとどまりましたが、知性溢れるポジショニングと長短のパス、そして優れたミドルシュートを備えた純粋な6番としてクラブから厚い信頼を寄せられています。
2人目は2010年生まれの16歳のウクライナ人選手、アルテム・リバクです。彼は2029年までのプロ契約を結びました。戦争の影響でシャフタール・ドネツクの育成組織から2022年にバルサに加入した彼は、左利きの小柄な選手でフォルス9やインテリオールとしてプレーします。今季はU-16で11ゴールを挙げたほか、フベニルBでも8試合に出場して3ゴールを記録しました。判断力に優れ、フリック監督のシステムでは8番や10番として機能することが期待されています。
(via SPORT, Mundo Deportivo)
ラミン・ヤマルがユニセフ最年少親善大使に就任
18歳のラミン・ヤマルが、ユニセフ史上最年少の親善大使の一人に任命されました。以前からユニセフとのコラボレーションを行っていたラミンは『子供の頃はボールと公園と夢しかなかった。サッカーが居場所と未来への希望をくれた。すべての子供が安全に遊べる場所を持つことの重要性を知っている。遊ぶ機会を奪われると、未来を想像する機会も失う』と自身の経験を踏まえてコメントしました。すべての子供たちの遊ぶ権利を促進し、戦争や自然災害の影響を受けた子供たちを支援する活動を行っていきます。また、W杯の開幕直前には自身のSNSで、アルゼンチン代表でリオネル・メッシがW杯で初めて着たユニフォームである背番号1と、自身が現在スペイン代表で着ている背番号9を組み合わせた「19」の画像を投稿し、世代交代のメッセージを発信しました。
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ロベルト・レヴァンドフスキとダーウィン・ヌニェスの動向
今年5月に4シーズン過ごしたバルセロナを退団した37歳のロベルト・レヴァンドフスキに対し、マンチェスター・ユナイテッドが獲得を検討しています。バルサで193試合120ゴールを記録した彼ですが、ユナイテッドはバルサ時代と同等の給与要求を過大と見なしており交渉は停滞しています。MLSのシカゴ・ファイアーやサウジアラビアのクラブからも関心が寄せられています。
一方でバルセロナは新たなストライカーの獲得を目指しており、フリアン・アルバレスが最優先ですが交渉が難航しているため、代替案としてサウジアラビアのアル・ヒラルに所属する26歳のウルグアイ代表ダーウィン・ヌニェスをリストアップしています。ヌニェスはカリム・ベンゼマの加入によりリーグ登録から外れており、契約を解除して退団する可能性があります。メンデス代理人がカンセロの件でアル・ヒラルと接触した際にヌニェスの名前も挙がり、選手本人はイングランドのクラブやバルサからの連絡を待っている状況です。
(via Mundo Deportivo)
ルーニー・バルドグジの退団可能性とプレミアリーグからの関心
昨夏コペンハーゲンから200万ユーロで加入した20歳のスウェーデン人FWルーニー・バルドグジは、バルサでのデビューシーズンに出場機会を得られず、28試合で864分の出場、2ゴール4アシストにとどまりました。スポーツ部門は彼の成長を促すためのレンタル移籍を好意的に検討しており、好条件のオファーがあれば完全移籍も除外しません。現在、プレミアリーグのリーズ、アストン・ヴィラ、サンダーランド、ブライトン、ブレントフォード、エバートンなどが状況を問い合わせています。古巣のコペンハーゲンも将来の移籍金の15%を受け取る条項を持っているため、動向を注視しています。
(via Mundo Deportivo)
ジョアン・ガルシアの市場価値高騰とテア・シュテーゲンの動向
バルセロナで最初のシーズンを過ごしたGKジョアン・ガルシアは、今大会のW杯に出場する全GKの中で最高額となる4500万ユーロの市場価値を記録しました。しかし、スペイン代表のレギュラーは2500万ユーロの評価額であるウナイ・シモンが務める見込みであり、ベンチで待機することになりそうです。
一方で、W杯のドイツ代表メンバーから外れたマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンは、サン・セバスティアンで休暇を過ごしています。アレックス・レミロの退団の可能性があるレアル・ソシエダがテア・シュテーゲンの獲得を検討しており、彼がソシエダのペジェグリーノ・マタラッツォ監督と同じ代理人事務所に所属していることから、交渉がスムーズに進む可能性があります。
(via SPORT, Mundo Deportivo)
エリック・ガルシアが代表で未来の監督として高評価
2022年12月以降スペイン代表から遠ざかっていたエリック・ガルシアですが、バルセロナでの活躍が認められて今回のW杯メンバーに復帰しました。25歳になった彼は、パリ五輪代表のサンティ・デニア監督から「15歳の体をしたベテラン」と称され、戦術眼の高さから「未来の監督」と評価されています。バルセロナや代表でもラミン・ヤマルら若手選手に的確なアドバイスを送っており、ロッカー・ルームでの影響力は非常に大きくなっています。
(via MARCA)
マルク・ベルナルが小学生時代に撮影した動画が話題に
バルセロナのミッドフィルダー、マルク・ベルナルが小学生の頃に撮影したサン・ジョルディの伝説を語る動画がネット上で拡散されています。この動画でベルナルは、伝統的な物語を現代風にアレンジし、獰猛なドラゴンをYouTuberの「Sieteex」、王女を「Paula Gonu」、そして王女を救う騎士を歌手の「Anuel AA」に置き換えて語っています。カタルーニャの学校でよく行われる創造的な課題の一部であり、彼の子供らしく親しみやすい一面がファンから好感を集めています。
(via SPORT)
フロレンティーノ・ペレス会長への提訴準備と新財務ディレクター就任
バルセロナの法務部門は、ネグレイラ事件に関連して「7つのリーグタイトルを盗まれた」と発言したレアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長に対する法的措置の準備を完了し、まもなく提訴します。ラファ・ユステ副会長は『バルサのエンブレムは誰にも汚させない。我々には勝算があるため法廷で争う』と強い姿勢を示しています。
また、3月に再選を果たし7月1日から新任期をスタートさせるジョアン・ラポルタ会長は、バンコ・サバデルで再建業務に携わったセルヒオ・セラーノを新たな財務ディレクターとして招聘しました。セラーノの主な任務は、エスパイ・バルサの融資14億5000万ユーロを含め、約25億ユーロに上るクラブの総負債の借り換えを主導することです。
(via Mundo Deportivo, SPORT)
UEオロトとの協力協定を新たに更新
FCバルセロナはUEオロトと新たな協力協定を結びました。この協定は、カタルーニャのサッカー界における若手選手の育成と価値観の共有を目的としています。バルセロナのオフィスで行われた調印式には、ラファ・ユステ副会長やホセ・ラモン・アレサンコ育成ディレクターらが出席し、両クラブの歴史的な結びつきを再確認しました。
(via SPORT)
【本日の総括】
カサドの退団合意やアンスのモナコ移籍問題など、6月30日の決算に向けた財政的な動きが加速しています。一方でベルナルド・シウバの獲得からは完全撤退し、ゴードンのような新戦力の台頭やカンテラの若手との契約延長など、次世代を見据えた編成が着実に進行しています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
カサドの退団は、フリック監督が志向する中盤の過密な競争環境を象徴しています。7人もの候補がひしめく現状では、個々のタスクがより専門化され、序列が明確化されるのは必然です。一方で、ゴードンの代表での躍動は、バルサが求める縦への推進力と個の打開力が、戦術的なピースとして機能し始めたことを示唆しています。戦術の浸透には時間がかかりますが、個の能力をどう配置し、誰を優先的に組み込むかというフリックの選別眼が、来季のチームの輪郭を決定づけるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
ラポルタ会長の再選後、クラブは財務再建という極めて現実的な課題に直面しています。新財務ディレクターの招聘や、ペレス会長への提訴といった動きは、クラブの威信を守りつつ、冷徹に経営を立て直すという強い意志の表れです。アンス・ファティの給与問題やカサドの売却交渉も、感情論ではなく「持続可能なクラブ運営」という大義の下で進められています。サポーターにとっては厳しい決断も多いですが、クラブが健全な未来へ向かうための過渡期にあると捉えるべきでしょう。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
6月30日の決算を控え、バルサの編成は「売却による収益確保」と「サラリーキャップの適正化」に完全に振り切っています。ベルナルド・シウバからの撤退は、高額な投資を避けるというクラブの規律ある姿勢を示しており、過去の放漫な補強とは一線を画す判断です。一方で、カンテラの若手との長期契約やハムザの買い取りは、将来の資産価値を最大化するための布石です。目先の補強に惑わされず、契約年数とコストのバランスを重視する現在の編成方針は、非常に理にかなっています。