🇪🇸セグンダ(2部) 詳細レポート 2026年7月20日

【今回のラインナップ】

✅ レアル・オビエド [1部からの降格を受け、攻撃陣を全面刷新して昇格を目指す]

✅ スポルティング・デ・ヒホン [新FWの獲得と既存選手の放出交渉が佳境を迎える]

✅ コルドバCF [新守護神ギリェルメ・フェルナンデスを獲得し、守備陣を再編]

✅ RCDマジョルカ [2部降格も主力選手が残留し、ヤン・ビルジリの引き留めを図る]

✅ ジローナFC [LaLiga Hypermotion降格後、新体制の初陣でスコアレスドロー]

✅ ラシン・サンタンデール [2部昇格組として強豪相手に堂々のドローを演じる]

✅ RCDエスパニョール [開幕を前に人員整理を加速させ、センターバック不足が露呈]

レアル・オビエド

フリアン・カレロ監督の意向を受け、クラブは攻撃陣の全面的な入れ替えという大規模な再編を進めている。1部からの降格という現実を前に、サロモン・ロンドン、フェデ・ビニャス、アレックス・フォレス、ティアゴ・ボルバスがチームを去った。フェデ・ビニャスについては、保有権を持つクラブ・レオンからメキシコのトルーカへの移籍が合意に達しており、移籍金は1300万ドル(約1130万ユーロ)以上という巨額なものになる。オビエドで53試合に出場し9ゴールを記録した同選手の移籍は、パチューカ・グループにも大きな利益をもたらすことになる。

退団した選手に代わり、ホアキン・デルガド、ビクトル・ミンゴ、アレクサンドル・イスファン、クリス・ラモスが新たに加入した。クリス・ラモスはブラジルのボタフォゴからのレンタル移籍であり、昨季は6試合の出場にとどまったものの、過去にルーゴやカディスで1部・2部合わせて15ゴールを挙げた実績を持つ。ヘスス・マルティネス会長の強い希望で獲得が実現した。さらにエスタニス・ペドロラ、ハコボ、パブロ・サエンスといったサイドアタッカーも補強し、攻撃の顔ぶれを一新している。

一方で、ルーマニア人のパラスキフはフリアン・カレロ監督の構想外となっており、プレシーズンでも別メニューでの調整が続いている。また、昨季バルサBとベトゥスタで計21ゴールを挙げたホアキン・デルガドと、アレンテイロで12ゴールを記録したビクトル・ミンゴは、ともに2部での経験がない。そのため、どちらかがレンタルで放出される可能性が高い。その場合、昇格を確実なものにするため、カルロス・アルバレスなどの新たなストライカーの獲得に動く見込みである (via SPORT)。

スポルティング・デ・ヒホン

チームはビーゴでのプレシーズン合宿を目前に控え、スポーツディレクターが前線の補強に奔走している。アルゼンチン人FWアレホ・サルコはメディカルチェックと契約手続きを終え、公式発表を待つのみとなっている。また、ベルギーのシント=トロイデンからアンドレス・フェラーリのレンタル移籍も、最終的な事務手続きを残すのみとなっている。

既存選手の去就については、ジョナタン・ドゥバシンの退団条件として、クラブは契約解除条項の満額である500万ユーロの最低ラインと、将来の売却益のパーセンテージを要求している。現在はオサスナからの新たなオファーを待っている状態である。セネガル人FWアマドゥ・クンドゥルについては、ウクライナのカルパティへの移籍がクラブ間の不一致や事務手続きの遅れで破談になった後、アビレスからレンタル移籍のオファーが届いている。しかし、給与の負担割合で合意に至っておらず、交渉が続いている。さらに、ハイドゥク・スプリトと契約解除予定のMFウゴ・ギジャモンの獲得にも動いており、1部リーグからのオファーがない同選手からの返答を待っている状況である (via SPORT)。

コルドバCF

2026-2027シーズンに向けた13人目(ディエゴ・ブリを含めれば14人目)の補強として、ベティスから25歳のポルトガル人GKギリェルメ・フェルナンデスを移籍金ゼロで獲得し、2028年までの2年契約を結んだ。この取引において、ベティスは将来の売却益の50%を保有する条件となっている。191cmの長身を誇るギリェルメは、昨季レンタル先のレアル・バリャドリードでセグンダ・ディビシオン31試合(2790分)に全試合先発フル出場し、46失点、クリーンシート7回、86セーブという素晴らしいスタッツを記録。カテゴリー屈指の安定感を示した実績を持つ。

この補強は、150試合に出場し2度の昇格に貢献したキャプテンのカルロス・マリンの退団を見据えた戦略的な動きである。マリンは2028年までの契約を残しているものの、昨季第6節からイケル・アルバレスに正GKの座を奪われており、UDアルメリアへの移籍が噂されている。また、ラモン・ビラは2029年まで契約を延長した上で、CDエルデンセへ再びレンタルされることが決定している (via SPORT)。

RCDマジョルカ

5シーズンぶりの2部降格が確定したマジョルカは、ルイス・ガルシア新監督のもとでチームの立て直しを図っている。パブロ・マフェオやベダト・ムリキ、レオ・ロマンといった主力選手が1部リーグでのプレーを求めて早々にチームを去ったが、チームには明るいニュースも続いている。契約に1部リーグのチームへのレンタル移籍条項が含まれていたパブロ・トーレが、降格にもかかわらずマジョルカへの残留を決断した。さらに、キャプテンであるスロバキア人センターバックのマルティン・バリエントも、セルタなど1部クラブからのオファーを断り、2部での戦いに同行することを明言した。

補強面では、アレックス・サラとアルナウ・テナスの獲得が間近に迫っている。また、スポーツディレクターのパブロ・オルテルスとルイス・ガルシア監督は、昨季後半戦で出番を減らしていたカタルーニャ出身のウインガー、ヤン・ビルジリの引き留めに尽力している。現在他クラブからのオファーがない状況を活かし、彼を2部リーグ屈指のタレントとしてチームの中心に据える計画を提示して説得を試みている (via ElDesmarque)。

ジローナFC

LALIGA Hypermotionへの降格を喫したジローナは、キケ・アルバレス新監督の初陣となるプレシーズンマッチで、ナチョ・フェルナンデスがキャプテンを務めるサウジアラビアのアル・カディシアと対戦し、0-0のスコアレスドローで終えた。この試合では、イバン・モランテ、オレクサンドル・ピシュチュル、イサン・ゴンサレスといった新戦力がデビューを飾った。

前半は攻撃の深さを欠いたものの、後半はアグレッシブに攻め込み、イバン・マルティンの1対1の決定機やダウダ・カマラの2本のシュートなどチャンスを作った。しかし、決定力を欠いて勝利には至らなかった。相手チームには元ジローナのイケル・アルメナも出場しており、クロスバー直撃のシュートを放つなど、拮抗した展開となった (via Mundo Deportivo)。

ラシン・サンタンデール

セグンダ・ディビシオンに昇格したばかりのラシン・サンタンデールは、プレシーズンマッチでレアル・ソシエダと1-1の引き分けを演じ、ポジティブな印象を残した。この試合の最大の注目は、ラシンに復帰したセルヒオ・カナレスがサン・セバスティアンの地でプレーすることであった。

試合はレアル・ソシエダのオーリ・オスカールソンに先制を許したものの、ラシンは時間とともにペースを掴み、何度も同点のチャンスを作った。特にカステジャノスが決定機を迎えたが、相手GKウナイ・マレーロの好セーブに阻まれた。後半残り10分というところで、若手のガビ・ヒメネスがペナルティエリア外から見事なシュートを決めて同点に追いつき、その後もアラナが逆転のチャンスを迎えるなど、格上相手に堂々とした戦いぶりを見せた (via ElDesmarque)。

RCDエスパニョール

8月16日のレバンテ戦でのリーグ開幕を約1ヶ月後に控え、マノロ・ゴンサレス監督は人員整理を加速させている。オロトとの親善試合の招集メンバーから外れたミゲル・ルビオ、ホセ・サリナス、ホセ・グラゲラ、パブロ・ラモン、アントニウ・ロカの5人は事実上の構想外となっており、移籍が濃厚である。

特にミゲル・ルビオとパブロ・ラモンという2人のセンターバックの放出に加え、フェルナンド・カレロの退団も決定しているため、スポーツディレクターのモンチにとって即戦力のセンターバック獲得は至上命題となっている。親善試合のオロト戦では、カブレラの相棒として本来のポジションではないウルコをセンターバックで起用せざるを得ないほど手薄な状況が露呈した。一方で、明るい材料もある。今夏最初の補強選手であるアレックス・カラトラバは、オロト戦の最初の45分間でトップ下として先発出場し、卓越したテクニックと積極的な姿勢を見せて監督の期待に応えた (via Mundo Deportivo)。

【本日の総括】

今季のLALIGA Hypermotionは、1部からの降格組であるレアル・オビエドやRCDマジョルカ、ジローナFCが戦力を大きく入れ替えつつも、一部の主力を引き留めることで昇格に向けた地盤固めを進めています。一方で、昇格組のラシン・サンタンデールが1部の強豪相手に堂々たる戦いを見せ、コルドバCFやスポルティング・デ・ヒホン、エスパニョールなどもピンポイントでの積極的な補強や人員整理により着実にチームを強化しています。各クラブの戦略が激しく交錯しており、今季も非常に熾烈な昇格争いが繰り広げられることが予想されます。