アルメリア
中盤の大黒柱であったディオン・ロピがサウジアラビアのアル・イテハドに完全移籍することが決定しました。公式な金額は公表されていないものの、固定移籍金1300万ユーロに加え、実現可能性の高いインセンティブとして最大600万ユーロの変動ボーナスが付随し、総額で約1900万ユーロに達するクラブ史上最大級の大型取引となりました。24歳のセネガル代表MFは、マルベージャで行われているプレシーズンキャンプを離脱し、すでにメディカルチェックと正式サインのために出発しています。ロピは2023年夏にフランスのスタッド・ランスから650万ユーロで加入し、これまでの3シーズンで公式戦105試合(1部30試合、2部63試合、コパ・デル・レイ6試合、昇格プレーオフ6試合)に出場。最近2030年までの大型契約延長に合意したばかりだったため、チームにとっては購入額の3倍近い利益をもたらす結果となりました。(via Mundo Deportivo)
マジョルカ
チームのセグンダ降格に伴い、去就が注目されていた20歳のカタルーニャ人ウイング、ヤン・ヴィルヒリが、ベルギーの強豪クラブ・ブルッヘへ電撃移籍することに合意しました。もしマジョルカが1部に残留していれば3000万ユーロだった契約解除金は、2部降格の特例によって1200万ユーロに減額されており、ブルッヘがこの満額を支払う形で決着しました。ヴィルヒリは先日のPSG戦で1ゴール1アシストを記録した際、スタジアムのファンから『ヴィルヒリ、残ってくれ!』と大合唱されるほど愛されていましたが、本人は2部でのプレーを望まず、チャンピオンズリーグに出場できる環境を最優先して移籍を希望しました。マジョルカ側は全体の60%にあたる720万ユーロを手にし、将来の売却権利の40%を保持していた前所属のバルセロナが約480万ユーロを受け取ることになります。マジョルカはこの資金を元手に、後釜としてジョセップ・セルダの獲得を狙っています。(via AS) (via SPORT) (via Mundo Deportivo) (via MARCA)
コルドバ
プレシーズン恒例の「Trofeo del Olivo」に臨んだチームは、リアル・ハエンを1-2で下して見事に優勝を飾りました。翌日にアルメリアとの親善試合を控えていたため、招集メンバーはわずか16名、トップチーム登録選手は8名のみというカンテラーノ(下部組織出身者)主体の構成でした。試合は10分、カンテラーノのリドゥエニャが右サイドを鮮やかに突破して折り返し、ビクトル・サンチェスが頭で合わせて先制。その後、ダニ・ガルシアが負傷退場し、前半終了間際にはエリア内での引っ張りからPKを献上して追いつかれる展開となりましたが、後半の61分に再びビクトル・サンチェスがこぼれ球を押し込んで勝ち越しに成功しました。終盤にはアルバランも負傷してピッチを退き、本職ではないボランチのダミアン・カセレスが急遽センターバックに入るなど満身創痍の戦いでしたが、全員でリードを死守。試合後、殊勲のビクトル・サンチェスは『望むものを手に入れるためには、血を流して汗をかかなければならない』と語り、チームのプレシーズン無敗(2勝3分)を守り抜いた喜びを表現しました。(via AS) (via SPORT) (via MARCA)
ブルゴス
ビジャレアルからFWアレックス・フォレスを約50万ユーロの移籍金で獲得することに成功しました。宿敵スポルティング・ヒホンも同額でビジャレアルと合意していましたが、フォレスがかつてレンタルで所属したレアル・オビエド(ヒホンの宿敵)でのキャリアに配慮したことや、海外挑戦に興味を示したためヒホンを拒否し、ブルゴス行きが決まりました。エースだったフェル・ニーニョのエルチェ売却を受け、ミチュSDが迅速に対象をフォレスに絞った強奪劇の成果です。さらに、リバープレートからU-20アルゼンチン代表の攻撃的MFサンティアゴ・レンシーナ(20歳)を買い取りオプション付きのレンタルで獲得し、攻撃陣の補強を進めています。一方で、DFアレックス・リサンコスが左膝内側半月板の手術で開幕を欠場し、オイエル・ルエンゴも負傷したため、コルドバとの開幕戦は新加入のダディエが右サイドバックを務める見込みです。(via SPORT) (via AS)
スポルティング・ヒホン
獲得間近とされていたビジャレアルのFWアレックス・フォレスが、オビエド所属時代のライバル感情などを理由に移籍を拒否し、ブルゴスへ去ったことで、フロントはエース補強のプラン再考を余儀なくされています。ホセ・リエストラ会長は、前線の得点源確保を最優先として他ターゲットの探索を急いでいます。一方で、守備陣の補強としてコモ(セスク・ファブレガス監督)に所属するDFアンドレス・クエンカの再獲得へ向けて尽力しています。クエンカ本人もヒホンへの復帰を望んでいますが、コモ側が彼のプレシーズンでの出来を見て態度を保留しているため、交渉は長期化する恐れがあります。なお、DFヤン・ケンボのウエスカへの完全移籍はほぼ決定。ピッチ外では地元商業連合会と「ウィンドウ・デコレーション・コンテスト」を開催し、街全体を赤と白のチームカラーで盛り上げる活動を開始しました。(via SPORT)
エルチェ
マルティン・アンセルミ新監督のもとで昇格を狙うチームは、マッカビ・テルアビブ所属の23歳のイスラエル代表左サイドバック、ロイ・レヴィヴォの獲得に動いています。オーナーのクリスティアン・ブラガルニクが200万ユーロに満たない固定額とインセンティブを提示したファーストオファーはマッカビ側に却下されました。マッカビ側は300万ユーロ以上の条件でなければ交渉に応じない構えです。レヴィヴォはスペインでの挑戦を第一希望としており、マッカビのヨーロッパリーグ予選招集リストからも除外されるなど、移籍への決意は固いようです。また、DFダヴィド・アッフェングルーバーがインタビューに応じ、前監督エデル・サラビアのやり方を引き合いに出しながら、現在のアンセルミ監督のスタイルについて『新しい監督が導入しようとしているプレースタイルが非常に気に入っている。今季は昨季よりアウェイ戦で早く勝利を挙げたい』と語りました。(via SPORT) (via ElDesmarque)
オビエド
ジュリアン・カレロ監督率いるチームは、ワールドカップのエジプト代表で存在感を示したウインガー、ハイセム・ハッサンの売却により大きな富を得る予定です。サウジアラビアからのオファーを蹴ったハッサンは、スコットランドの強豪セルティックへの移籍に合意し、近く数百万ユーロの移籍金がオビエドにもたらされます。デビッド・フェルナンデスSDは、この資金をもとにDFケビン・ロモナコの獲得や、中盤のアルベルト・レイナの契約延長を進めています。一方で、FWホアキン・デルガドについて、監督は構想外とし、買い取りオプション付きのレンタルまたは完全移籍のみを認める方針で、サラゴサやエストリルが関心を持っています。(via ElDesmarque)
アンドラ
カルレス・マンソ監督率いるチームは、3部に降格したサラゴサの Ciudad Deportiva にてプレシーズンマッチを行い、0-1で完勝を収めました。スタンドからジェラール・ピケ会長が見守る中、スタメン起用されたJordi Canoが素晴らしい攻撃を牽引。後半の77分に、相手守備陣の一瞬の隙を突いてモロ・シディベが決勝ゴールを決めました。サラゴサに対して圧倒的なゲームコントロールを見せたチームは、バルサから18歳の至宝MFギジェ・フェルナンデスをレンタルで獲得する交渉を進めており、実現すれば昇格に向けてこの上ない戦力アップとなります。(via AS) (via SPORT) (via MARCA)
レバンテ
プレシーズンマッチでビジャレアルに0-1で敗れたものの、ルイス・カストロ監督のもとで構築している守備の組織に自信を覗かせています。セルタからローン加入した期待のMFウーゴ・ソテロは『僕たちはゴールを奪われにくく、ライン間を突破されにくいチームになりつつある。結果は重要ではない。僕たちのアイデンティティはピッチ上に現れ始めている』と話し、同じセルタ出身のマヌ・サンチェスとの再会や、カンテラ選手たちが温かく迎えてくれたことを強調しました。フロントはさらに中盤の強化として、アトレティコのカンテラーノ、21歳の右ウインガーであるイケル・ルケのレンタル獲得を打診しており、アトレティコが保有権50%を残す形での交渉を進めています。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)
テネリフェ
守護神ダニ・マルティンが君臨するゴールキーパー陣ですが、そのバックアップを担う「第2GK」の座を巡り、4人の若手による激しい争いが展開されています。昨季カップ戦などでダニが欠場した際、見事な反応を見せて Cervera 監督から高い評価を得た Gabri de Vuyst が一歩リードしています。Gabri は昨季、代表チームの活動や負傷により Dani が欠場した試合で完璧なプレーを見せ、失点率のスタッツでも Dani を上回るパフォーマンスを証明していました。しかし、カンテラーノの Sergio Aragoneses Jr も今冬セグンダ・Bから復帰して実力を証明。さらに新加入の Oier Gastesi と、ユース所属の Sosa も争いに加わりました。Manu Guillスポーツディレクターは『 Dani が一歩リードしているが、 Gabri、Aragoneses、Gastesi、Sosaの4人のうち、誰が2番手として最もふさわしいか、プレシーズンを通じて見極めて決定する』と話し、GK陣に高いレベルでの緊張感を求めています。(via SPORT)
【本日の総括】
今夏の移籍市場では、アルメリアのディオン・ロピやマジョルカのヤン・ヴィルヒリなど、主力級がミリオン規模の資金をもたらす海外移籍を果たしました。これらの豊富な売却資金を元手に、ブルゴスによるアレックス・フォレスの強奪や、エルチェのロイ・レヴィヴォ獲得へ向けたアプローチなど、2部の上位争いに直接影響する補強劇が活発化しており、開幕直前の勢力図が急激に塗り替えられつつあります。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
プレシーズン特有の「配置の実験」と「負傷による緊急対応」が混在する時期です。コルドバが本職ではないボランチをセンターバックに据えながら無敗を維持した点は、組織の柔軟性を示す好材料でしょう。一方で、レバンテのウーゴ・ソテロが語る「ライン間の守備」への意識は、セグンダ特有のタイトな展開を勝ち抜くための鍵となります。戦術的な完成度よりも、まずは個々の配置転換に対する適応力が、開幕直後の勝敗を分ける重要な変数になりそうです。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブの温度感は、降格による再編と昇格への野心が入り混じっています。マジョルカのファンがヴィルヒリの残留を願った光景は、クラブと選手の絆を象徴する一方で、現実的な経営判断との乖離も浮き彫りにしました。また、スポルティング・ヒホンが街を挙げてチームカラーを盛り上げる活動は、ピッチ外での結束がピッチ内の苦境を支えるという、地域密着型クラブの強さを再確認させる動きとして注目しています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の市場は、売却益を即座に再投資する「循環型」の動きが顕著です。特にブルゴスがライバルとの競合を制してフォレスを獲得した事例は、単なる戦力補強以上の意味を持ちます。契約解除金の減額条項や買い取りオプション付きレンタルなど、各クラブが限られた予算内でいかにリスクを抑えつつ最大効果を狙うか、その編成の知恵比べが激化しています。開幕直前まで続くこの資金の流動性が、今季の勢力図を決定づけるでしょう。