レバンテUD
カルロス・エスピがレアル・マドリードへ完全移籍した。移籍金は2500万ユーロに達し、クラブの歴史上、ジェフェルソン・レルマの3000万ユーロに次ぐ2番目に高額な売却となり、下部組織出身選手としては史上最高額を記録した。交渉は秘密裏に進められ、フラム、ブライトン、クリスタル・パレスからの土壇場のオファーを退け、ジョゼ・モウリーニョ監督のプレースタイルに合致するという判断からマドリード行きが決定した。エスピは昨季後半戦で11ゴールを挙げてトップチームの1部残留に大きく貢献しており、ファンやクラブへ『私が育ち、フットボーラーとして、人として成長した場所。ここでの日々は永遠に忘れない』と感動的な別れのメッセージを残した。(via SPORT)(via ElDesmarque)
エスピの後釜として、ベルギーのクラブ・ブルッヘから19歳のFW、ヤニス・ムスアジを2030年6月までの契約で完全移籍で獲得した。ムスアジは昨季、ベルギー2部でクラブNXTの選手として28試合に出場し7ゴールを記録したほか、UEFAユースリーグでも10試合で6ゴールという見事なスタッツを残している。U-18およびU-19ベルギー代表にも選出されており、ルイス・カストロ監督のもとでプレシーズンマッチからチームに合流する予定だ。(via SPORT)(via ElDesmarque)
また、カメルーン人FWのエッタ・エヨンについては現在条件に合うオファーが届いておらず、直近のアルバセテ戦でも前線からのプレスでのボール奪取やスペースへの抜け出しから2得点に絡む活躍を見せ、レギュラー定着へ向けて好調を維持している。(via SPORT)
CDカステリョン
イタリア人MFのアントニオ・ガラを2030年までの長期契約で獲得した。ガラはナポリ出身の22歳で、ACミランのユースで育ち、サストリ・レバンテやミラン・フトゥーロを経て、カルチョ・フォッジャ、カンポバッソでプレーしてきた。彼を指導したクリスチャン・ランティニョッティやルチアーノ・ザウリは、『1対1のスキルや攻守の切り替え、ボールを持たない時のプレッシングなど、彼の能力を最大限に活かせるスペインのサッカーは彼に完璧に合っている。大きな野心とパーソナリティを持っている』と現地で高く評価している。(via SPORT)
さらに、アトレティコ・マドリードからギリシャ系キプロス人DFのイリアス・コスティスを完全移籍で獲得した。今夏の移籍市場で11人目の新加入選手となる。昨季の十字靭帯断裂からの復活を目指し、1部昇格プレーオフに進出したチームの守備力強化に貢献することが期待されている。(via ElDesmarque)
レアル・サラゴサ
プレシーズンの第3フェーズに突入し、イバイ・ゴメス新監督のもとで、エネルギー、ポジショニング、ハイプレス、そしてボール保持を重視する攻撃的で勇敢なスタイルの構築が進められている。これまでに31人の選手がトレーニングに参加している。(via SPORT)
特に注目されているのが、カンテラ出身のアンデル・エレーラの復帰だ。ボルターニャでのキャンプではファンから大歓迎を受けており、新監督のピッチ上の代弁者として、チームを昇格へ導くための大黒柱になることが期待されている。(via SPORT)
一方で、サメド・バズダルとアドリアン・リソの退団が確実視されている。リソについては、マジョルカ、セビージャ、ラージョ・バジェカーノ、アラベスなどが関心を示しているが、サラゴサは移籍金として500万ユーロを要求しており、マジョルカなどにとっては財政的な障壁となっている。リソ自身が1部リーグでのプレーを希望していることもあり、交渉は難航している。今後、サラゴサはセンターバックとフォワードの2名の主力級の補強を予定している。(via SPORT)(via ElDesmarque)
CDテネリフェ
第54回トロフェオ・テイデで同カテゴリーのカディスと対戦し、2-2の引き分けの末、PK戦(サドンデス)で敗れた。アルバロ・セルベラ監督は、ダビドを左サイドバック、ホルヘ・モレノを右サイドバック、ファブリシオとヘスス・アルバレスをダブルボランチに配置し、ビクトル・モレノとエンリク・ガジェゴを前線に並べる布陣を採用した。(via SPORT)
ビクトル・モレノのセカンドストライカー起用が機能し、序盤からハイペースでカディスを圧倒。ナチョ・ヒルやファブリシオが決定機を作った。後半には途中出場のチャペラとババの鮮やかなコンビネーションからババがアウトサイドで流し込み勝ち越しゴールを奪った。しかし、両エリア内での力強さを欠き、終盤に同点に追いつかれた。PK戦では7人目のキッカーであるダビドがシュートをポストに当ててしまい、タイトルを逃す結果となった。(via SPORT)
カディスCF
トロフェオ・テイデでテネリフェと対戦し、2-2の引き分けからPK戦を制して優勝を飾った。イディアケス監督は試合の入りが悪かったことに不満を示し、前半は劣勢を強いられた。しかし、後半69分にアントニートが見事なフリーキックを直接沈めて同点に追いついた。(via SPORT)
その後、カンテラーノのロサドのバックパスミスなどから再びリードを許したが、後半アディショナルタイムの93分にイセタがペナルティエリア内のこぼれ球を押し込んで執念で2-2の同点とした。PK戦ではケナンが勝負を決めるキックを成功させた。なお、新戦力のオランダ人DFニールはスペインサッカーのフィジカルの強さとデュエルに苦戦している様子が見られ、適応が課題となっている。(via SPORT)
UDアルメリア
ベティスとのプレシーズンマッチ第5戦(ラ・リネア・デ・ラ・コンセプシオン開催)に臨み、0-1で惜敗した。ガルシア・ピミエンタ監督率いるチームは、前半は1部リーグの強豪相手にペースを握られ劣勢だったが、GKアンドレス・フェルナンデスがモランテやロサダの決定的なシュートを立て続けに防ぐ好セーブを連発し、前半を無失点で凌いだ。(via SPORT)(via Estadio Deportivo)(via MARCA)
後半はボールを支配する時間帯も増え、失点後も終盤にはチリノやアリーバス、ミゲル・デ・ラ・フエンテが同点の決定機を作ったが、相手GKの好守に阻まれた。昇格候補としてのポテンシャルの高さは見せた。(via SPORT)(via Estadio Deportivo)(via MARCA)
移籍市場では、アスレティック・クラブから33歳のベテランMF、ミケル・ベスガを完全移籍で獲得することが決定的となった。ベスガはアスレティックとの契約を解除し、アルメリアとは1シーズンあたり総額140万ユーロの2年契約を結ぶ。マジョルカやサウジアラビアのアル・ファイサリー、ギリシャのPAOKからのオファーを断り、1部昇格を目指すアルメリアのスポーツプロジェクトと良好な財政条件を高く評価して加入を決断した。(via MARCA)(via Estadio Deportivo)
コルドバCF
開幕を目前に控え、プレシーズン中に複数の負傷者を抱える緊急事態となっている。ハコボ・マルティはエルチェ戦で膝を負傷し、内側側副靭帯の第2度捻挫と診断された。手術は回避できる見込みだが、約2ヶ月の離脱が予想されており、リーグ開幕には確実に間に合わない。(via SPORT)
さらに、ケビン・メディナとイグナシ・ビララサは筋肉の違和感によりエルチェ戦を欠場。アレックス・マルティンもエルチェ戦の前半に違和感を訴えて交代した。いずれも軽傷とみられているが慎重な調整が求められている。長期離脱者としては、アディルソン・メンデスが左膝前十字靭帯の部分断裂、フランク・フォメジェムが足首の問題で離脱中。新戦力のサリム・エル・ジェバリもミランデス時代から抱える恥骨炎の影響で離脱しており、CEOのアントニオ・フェルナンデス・モンテルビオはサポーターに対して『忍耐』を呼びかけている。(via SPORT)
エルチェCF
20歳のMF、アリ・フアリーがプレシーズンで大ブレイクを果たし、新シーズンの台風の目となっている。マルティン・アンセルミ監督の絶対的な信頼を勝ち取り、トップチームへの定着が確実視されている。最初の親善試合でゴールを決め、2試合目でも80分間プレーし、コルドバ戦では見事なアシストを記録した。GPSのトラッキングデータでもチームトップクラスのフィジカル数値を示している。(via Mundo Deportivo)
昨季ミランデスへのレンタル移籍でプロのプレッシャーを経験し、体重(筋肉量)を約5キロ増やしてフィジカル面でも飛躍的に成長した。アンセルミ監督の戦術において、昨季のアレイクス・フェバスのような役割、すなわちインテリオールとしてライン間でパスを受け、前線へボールを運ぶゲームメーカーとしての役割を担うことが期待されている。左サイドからのメディアプンタとしても起用されており、チームの昇格争いを左右するキーマンになりそうだ。(via Mundo Deportivo)
ブルゴスCF
エル・プランティオでのアスレティック・クラブとの親善試合(30分×4本の変則マッチ)に臨み、0-3で敗れた。最初の60分間は1部の強豪相手に対等に戦い、ダビド・エルナイスのミドルシュートやモジェホの惜しいシュートでゴールを脅かしたが、その後の選手交代で完全に主導権を握られ、個人技と連携の差を見せつけられた。(via SPORT)(via Estadio Deportivo)(via ElDesmarque)
試合中、オイエル・ルエンゴが負傷により途中交代を余儀なくされるアクシデントが発生し、守備陣への影響が懸念されている。(via SPORT)(via Estadio Deportivo)(via ElDesmarque)
ラシン・サンタンデール
イギリスでのプレシーズンツアーでウォルバーハンプトン(イングランド2部)と親善試合を行い、0-3で大敗した。前半17分にビルドアップのパスミスから失点するなど、守備の脆さと攻撃での迫力不足が完全に露呈した。(via Mundo Deportivo)(via MARCA)
ホセ・アルベルト監督のチームは、守備ラインからボールを繋ぐ際のパスの多さが裏目に出ており、ハイプレスを受けると簡単にピンチを招いている。後半もカウンターから立て続けに2失点を喫した。ガビやアラナにチャンスはあったものの、相手エリア内での怖さが全くなく得点には至らなかった。クラブの強化部は、開幕までに即戦力となりスタメンを張れるレベルの選手を少なくとも8人補強する必要に迫られており、昇格争いへ向けて不安を残す内容となった。(via Mundo Deportivo)(via MARCA)
スポルティング・ヒホン
クラブの古参であり最も忠実なファングループの一つである「El Sanedrín de Mareo」が、ヒホンのレストラン「La Volanta」で集会を開いた。カツオ料理を堪能しながら英気を養い、2026-27シーズンの1部昇格を祈願して決起集会を行った。サポーターの熱は開幕に向けて高まっている。(via SPORT)
デポルティーボ・ラ・コルーニャ
ドイツでのプレシーズンツアーでザンクト・パウリ(ドイツ2部)と親善試合を行い、2-2で引き分けた。前半17分、GKレオ・ロマンのロングパスのミスが相手選手のタイチ・ハラに直接当たってそのままゴールに吸い込まれるという、信じられないようなミスで先制を許し、前線からのプレス回避に課題を残した。(via Mundo Deportivo)(via MARCA)
後半にルイスミのコーナーキックからブライト・エデが打点の高いヘディングで同点ゴールをマーク。その後、相手の素晴らしいシュートで勝ち越しを許したが、83分にエダチュリのシュートがディフェンダーに当たってコースが変わり、幸運な形で2-2の同点に追いついた。(via Mundo Deportivo)(via MARCA)
移籍市場では、ASローマから左サイドバックのアンヘリーニョの獲得に決定的に迫っている。フェルナンド・ソリアーノSDの尽力により、約200万ユーロの買い取りオプション付きのレンタル移籍となる見込み。ローマ側が給与の一部を負担することで、すでに大型補強を敢行しているデポルティーボのサラリーキャップ内に収めることが可能となり、昇格へ向けた盤石のスカッドが完成しつつある。(via ElDesmarque)
SDウエスカ
スビエタの施設でサンセ(レアル・ソシエダB)と親善試合を行い、2-0で完勝した。前半22分にアルメロのゴールで先制し、試合の主導権を握ると、後半58分にはトレサコが追加点を挙げて突き放した。攻守において安定したパフォーマンスを見せ、順調な仕上がりをアピールしている。(via Mundo Deportivo)
FCカルタヘナ
アレハンドロ・アリバス会長をはじめとする新経営陣のもと、選手の獲得方針を大きく転換した。これまでの有名選手に大金を投じて負債を増やす方針から、低コストで確実なパフォーマンスが見込める選手の発掘へシフトしている。トニ・ビジャやベニト・ラミレスの獲得がその成功例だ。(via SPORT)
さらに、クラブの資産価値を高めるため、若手選手の完全移籍での獲得を強力に推進。ルベン・リチャルテ(19歳)、アブデル・ラ(21歳)、ラウル・ダコスタ(24歳)などの若手ウィンガーを確保し、特にダコスタはプレシーズンで非常に高い評価を得ている。(via SPORT)
他クラブからのレンタル移籍に頼る方針も完全に廃止し、今夏は13人の新加入選手すべてを完全移籍で獲得している。逆に、保有する若手選手を他のクラブへレンタル移籍させて実戦経験を積ませる方針に切り替えており、ネナド・クリヴォカピッチやアメト・コルチャなどがその対象となっている。この現代的なクラブ経営により、財政の健全化とチーム力向上の両立を目指している。(via SPORT)
【本日の総括】
レバンテのエスピ高額売却とデポルティーボの積極的な補強(アンヘリーニョ獲得)が、今夏のセグンダの勢力図を大きく揺るがしています。アルメリアも経験豊富なベスガを迎え入れて1部復帰への本気度を示しており、資金力のある降格組と、昇格組デポルティーボの大型補強がリーグを牽引する構図が鮮明になっています。一方でカルタヘナのような完全移籍・若手育成重視への経営シフトや、エルチェのフアリーのような新星の台頭が、長いシーズンにおけるサプライズ枠として機能しそうです。プレシーズンの段階でコルドバやラシンが抱える負傷者や守備の課題は、開幕ダッシュにおいて致命傷になりかねず、各クラブの修正力が問われています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
プレシーズンマッチの結果以上に注目すべきは、各チームの戦術的適応のプロセスです。特にエルチェのフアリーのように、フィジカル強化を経て戦術的役割を確立する若手の台頭は、シーズンを通じたチームの底上げに直結します。一方で、ラシンやデポルティーボに見られるビルドアップ時のミスは、ハイプレスが主流の現代セグンダにおいて致命的なリスクとなります。戦術の浸透度と、個のミスを組織でどうカバーするか。開幕直後の数試合は、完成度よりもこの修正能力の高さが順位を左右するでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
昇格を目指すクラブにとって、この時期の空気感は非常に重要です。レバンテがエスピという象徴的な若手を放出しつつも、即座に後釜を確保した動きには、クラブとしての明確なビジョンと経営の安定感が伺えます。対照的に、コルドバのように負傷者が続出しているクラブは、サポーターの忍耐を求める苦しい船出となります。ヒホンの決起集会に見られるような、クラブとサポーターの熱量の同調が、長いシーズンを戦い抜くための精神的な支柱になることは間違いありません。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の市場は、単なる補強から「資産価値の最大化」へとシフトしています。カルタヘナがレンタル依存を脱却し、完全移籍での若手獲得に舵を切ったのは象徴的です。また、アルメリアがベスガのような経験豊富な実力者を、競合を退けて獲得したことは、昇格への本気度を裏付ける好例と言えます。デポルティーボのアンヘリーニョ獲得に見られるような、サラリーキャップを考慮した賢明な契約スキームの構築こそが、今季のセグンダにおける各クラブの編成力の差を分ける鍵となるでしょう。