ロドリ獲得の決定機

マンチェスター・シティに所属するスペイン代表の心臓、30歳のロドリがバルサへの移籍に向けて大きく前進しています。レアル・マドリードからの数週間にわたる誘いを断り、バルサのハンス・フリック監督率いる新プロジェクトに参加することへ合意しました。ロドリ自身、レアル・マドリードのプレースタイルよりもバルサのフットボール哲学に強い親和性を感じており、さらに代表チームで親しいバルサ所属の選手たち(Joan García, Cubarsí, Ferran Torres, Pedri, Dani Olmo, Lamine Yamal, Eric García, Gavi)の存在が決定打となりました。フリック監督からの直接の電話も、彼の決意を固める上で極めて重要な役割を果たしました。

この電撃的な移籍交渉は、中盤の要であるフレンキー・デ・ヨングの右足首の負傷悪化が背景にあります。デ・ヨングは保存療法を行ってきましたが十分な効果が得られず、近いうちに手術に踏み切る可能性が非常に高くなっています。もし手術を行えば、離脱期間は4ヶ月から5ヶ月に及ぶとみられ、代役の確保が急務となりました。

ロドリはすでにバルサに対し、マンチェスター・シティとのクラブ間交渉を進める許可を与えています。シティ側の要求額は5500万ユーロから7000万ユーロの範囲とされており、バルサはマドリーが提示して決裂した4000万ユーロを上回るオファーを準備しています。交渉期間は4年契約を予定しており、バロンドール受賞後に1800万ユーロ(グロス)以上に達した彼の高額な年俸をサラリーキャップに収めるため、契約年数での分散を計画しています。

実はデコスポーツディレクターは2024年2月の時点で『ブスケツの後継者を見つけるのはほぼ不可能だが、最も近いのはシティのロドリだ。しかし、シティは我々にも誰にも売らないだろう』と語っており、元キャプテンのセルヒオ・ブスケツ自身も退団時に『最初に連れてきたいのはロドリだが、非常に難しい』と言い残していました。当時不可能と思われた夢が、今夏現実のものとなろうとしています。(via SPORT) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)

ヤン・ヴィルヒリのベルギー移籍

バルサのカンテラ出身で、昨夏 Mallorcaへ約350万ユーロで完全移籍した20歳のウイング、ヤン・ヴィルヒリが、ベルギーの強豪クラブ・ブルッヘへの移籍に合意しました。Mallorcaがセグンダ(2部)に降格したため、彼の契約解除金は3000万ユーロから1200万ユーロに減額されていました。クラブ・ブルッヘはこの1200万ユーロの満額を支払って獲得します。

バルサは昨年彼を放出する際、将来の経済的権利(将来の移籍金)の40%を保有する条项を盛り込んでいました。そのため、今回の移籍によりバルサは全体の40%にあたる約480万ユーロを手にすることになります。これにより、バルサが彼から得る累計の利益は、昨夏の売却益と合わせて約830万ユーロに達します。

バルサは今夏、700万ユーロを支払ってヴィルヒリを買い戻すオプション(保有権40%を引くと実質的な支払いは420万ユーロ)の行使を一時検討し、選手側とも面会していましたが、技術部門が数週間にわたって判断を保留した結果、行使を見送っていました。最終的に、若手への投資を惜しまずチャンピオンズリーグ出場権を持つベルギーのクラブが電撃的にアプローチし、2030年までの長期契約で獲得を決めました。ヴィルヒリはすでにMallorcaのチームメイトに別れを告げ、メディカルチェックのためにベルギーへ出発しています。(via Mundo Deportivo) (via AS) (via SPORT) (via MARCA)

ジョフレ・トレンツのアヤックス移籍

バルサのカンテラが誇る期待の若き左サイドバック、ジョフレ・トレンツのアヤックスへの完全移籍が決定的な段階に入っています。移籍金は固定と変動(インセンティブ)を合わせて最大600万ユーロに達する見込みで、アヤックスが彼の経済的権利の50%を取得する形で決着します。バルサは将来的な買い戻しオプションを契約に含めることに成功しました。契約期間は2030年までの4年間となります。

バルサでは左サイドバックとしてプレシーズン中、負傷しているバルデの代わりに唯一稼働できる実質的なオプションとしてフリック監督に重宝されていましたが、オランダの名門から届いた魅力的なオファーと、新監督ミシェルからの熱烈な勧誘により完全移籍を決断しました。木曜日の二部練習において、トレンツは負傷などのリスクを避けるためにグループ練習から外れ、個別での調整を行いました。近くアムステルダムへと旅立ち、正式に契約を締結する予定です。(via SPORT) (via ElDesmarque)

テア・シュテーゲンのアヤックス加入

バルサからアヤックスへレンタル移籍した34歳の守護神マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが、新天地での決意を新たにしています。テア・シュテーゲンは初のインタビューに応じ、バルサとアヤックスの交渉について『交渉には時間がかかる。それぞれに利益があるからだ。クラブ同士の合意、そして私自身との合意が必要だった。時間はかかったが、最も重要なのはすべてがうまくいったことだ。両クラブの尽力に感謝している』と、円滑に進んだ交渉を振り返りました。

また、移籍決定前に代表の同僚であるフレンキー・デ・ヨングと相談したことを明かし、デ・ヨングからアヤックスの素晴らしさについて熱狂的な話を聞いたと語りました。テア・シュテーゲンは笑顔を交えながら『フレンキーは最近のバルサの悪い結果に非常に苦しんでいた。しかし、これからはアヤックスで、その結果を良い方向にコントロールする権利が私にある』と語り、かつてバルサで強化に携わったジョディ・クライフの熱心な誘いもアムステルダム行きを決める大きな理由だったと明かしました。

右足ハムストリングの怪我によって昨季終盤に苦しんだ守護神ですが、7月2日からすでに完全復帰に向けてトレーニングを開始しており、バルサでの親善試合にも出場して回復を証明しています。『体調は非常に良く、戻ってきた実感がある』と語り、アヤックスでの即戦力としての活躍を約束しました。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)

ガビが予定より早く合流

バルセロナの若き闘将、ガビが8月5日に22歳の誕生日を迎えました。そして、チームへの深い忠誠心を示すように、予定されていた休暇を6日間も前倒しして、8月6日午前の練習に電撃合流しました。ワールドカップに出場したスペイン代表メンバー(準決勝進出組など)の合流日は本来8月12日に設定されていましたが、ガビは休む間もなくジョアン・ガンペール練習場に戻ってきました。

ガビはスペイン代表として臨んだワールドカップで、カーボベルベ戦とオーストリア戦に出場し、計74分間プレーしました。今回は心機一転、大会前に『スペインが優勝したら髪をピンクに染める』というファンとの約束を果たすため、見事なピンクヘアーのニューヘアスタイルで練習場に姿を現しました。

デ・ヨングの長期離脱の可能性や、インサイドハーフに空きができるチーム事情の中で、新シーズンの先発メンバーの座を確実にするため、誰よりも早くフリック監督に自らの好調とモチベーションをアピールしています。

プライベートでも幸せな時間を過ごしており、2022年から交際を続ける恋人のインフルエンサー、アナ・ペラヨからインスタグラムでロマンチックな写真アルバムと、エド・シーランの楽曲「Perfect」を一緒に歌う可愛らしい動画とともに『私のいつも、そして永遠の人へ、誕生日おめでとう』というメッセージが送られ、大きな話題となりました。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)

フェラン・トーレスの去就問題

ワールドカップ決勝のアルゼンチン戦で劇的な延長決勝ゴールを決め、世界チャンピオンと大会最優秀選手(MVP)の栄誉を手にした26歳のフェラン・トーレスの周辺が騒がしくなっています。バルサとの契約は2027年までで、残り1年となっています。バルサは契約延長を視野に入れ交渉を進めたい考えですが、そこへ資金力抜群のパリ・サンジェルマン(PSG)が本格的に獲得へと動き出しました。

フェランはアメリカでのメディアツアー中、今後の去就について『将来のことは決して分からない。どうなるか見てみよう』と、バルサ残留を明言しない不透明な発言を残しました。実際に、最新の情報ではフェランはすでにルイ・エンリケ率いるPSGのプロジェクトへの移籍に同意(ゴーサインを提示)したと報じられており、クラブ間での本格的なオファー提示を待つ状態となっています。

アメリカでは今や時の人として絶大な人気を誇っており、超有名ファッション誌『Vogue』のインタビューをセントラルパーク直近の高級ホテルのプレジデンシャル・スイートで受けるなど、セレブリティとしての生活を満喫しています。インタビューでは週に1〜2回受ける精神セラピーの重要性を語り、『セラピストはもう4年間連れ添っており、私の家族の一員だ』とメンタル管理の秘訣を明かしました。

しかし、そのアメリカ滞在中の言動がバルサのサポーターや現地コメンテーターの反感を買うことになりました。ヤンキースタジアムでの始球式の際、ドナルド・トランプ大統領のスローガンをもじった「Make Spain Great Again(スペインを再び偉大に)」と書かれた野球帽を被り、治安警備隊のブレスレットを着用していた姿が猛烈な批判を浴びました。著名な知識人であるリュイス・カラスコ氏は番組で『バルサのファンは彼に寛容だった。しかしマシア出身でもない彼が、カタルーニャの文脈を無視し、ましてや元会長のジョセップ・スニョルが銃殺されてから90年の追悼の日にこのような姿をさらすのは受け入れられない。バルサへの共感も感謝も感じられない。パフォーマンスも若手のカサドほど安定していない。彼がチームから出て行っても私は全く泣かない。クライフが言ったように、バルサでプレーすることに迷いを持つ者は必要ない。彼は自らの首を絞めた』と容赦のない言葉で断罪しました。さらにアメリカの番組で挑戦したアメフトボールやテニスボールでのリフティング企画では、ジーンズ姿だったとはいえボールを全くコントロールできずに不恰好な形で失敗し、SNSで面白おかしく拡散されるなど、ピッチ外での注目が集中しています。(via Mundo Deportivo) (via SPORT) (via Esport3)

アレハンドロ・バルデ負傷からの復帰へ

バルサの左サイドバックを担う22歳のアレハンドロ・バルデは、背中の負傷(過去に痛めた脊椎の怪我)によりプレシーズン親善試合での出場がここまで1分もない状態が続いていました。しかし、木曜日午前のトレーニングにおいて、ついにグループ練習の一部へ合流を果たしました。

少しずつ回復のプロセスを進めており、フリック監督も開幕戦での起用を視野に入れてコンディション調整を慎重に見守っています。トレンツが移籍することになったため、彼の順調な回復は男子チームにとって必要不可欠な要素となっています。(via SPORT) (via ElDesmarque)

ブリアン・ファリニャスの残留決定

バルサの若きミッドフィールダー、20歳のブリアン・ファリニャスのジローナへの完全移籍が白紙化され、チームへの残留が決定しました。当初、バルサとジローナは、ファリニャスの経済的権利の50%を150万ユーロでジローナに売却することで合意に近づいており、移籍は時間の問題とみられていました。

しかし、中盤の要であるデ・ヨングの怪我の手術の可能性が高まったことにより、フリック監督がこの移籍オペレーションを急遽ストップさせました。フリック監督はイングランド遠征中の練習や親善試合(バーミンガム戦など)でファリニャスを実戦テストし、その万能性とキャラクターを高く評価しています。

クラブ幹部からは『ファリニャスの実力は驚きではない。彼は6番、8番、そして10番のどのポジションでもプレー可能で、その姿勢はチーム全員に熱量を伝染させる素晴らしいキャラクターを持っている』と称賛されており、当面はファリニャスを手元に残してファーストチームのバックアップとして手元に置く決定がなされました。昨季はバルサ・アトレティックで5ゴール7アシストを記録しています。(via Mundo Deportivo)

ギジェ・フェルナンデスへの打診

ラ・マシアの最高傑作の一人として注目を集める18歳の至宝ギジェ・フェルナンデスに対し、アンドラとサバデルの2クラブがレンタル移籍による獲得を打診していることが明らかになりました。中盤での優れたテクニック、フィジカル性能、および前線への推進力を併せ持つフェルナンデスはプレシーズンでもフリック監督の指導のもとで高いレベルを示しています。

バルサは彼と長期の契約延長(プロ契約更新)を第一に進めており、クラブ内での評価は非常に高いものがあります。しかし、今シーズンも引き続き4部相当のバルサ・アトレティック(Second RFEF)でプレーを続けることは、彼の規格外の成長スピードからして適しておらず、成長を停滞させる恐れがあると判断されています。より高いレベルでの出場機会を確保するため、8月末までの移籍市場の期間中、最適なレンタル先を選択するための議論が続けられます。バルサ側は急ぐことなく、彼の能力が最大限発揮できるプロジェクトを見極める構えです。(via SPORT)

モロッコ親善試合の電撃中止

バルサは8月15日にモロッコのタンジールで行う予定だったIR Tángerとのプレシーズン親善試合を電撃的に中止することを決定し、公式声明を発表しました。中止の直接の理由は、セウタ国境で発生した大規模な移民危機です。マイル規模での不法越境が発生し、141人の死者を出す大惨事となったことで、スペインとモロッコの間の外交的緊張が極めて高くなっています。さらに8月15日当日に、SNSを通じて新たな大規模越境が呼びかけられていることを治安当局が察知したため、チームおよびスタッフの安全を最優先に考えて下された経営陣の判断です。

このキャンセルにより、バルサが手にするはずだった約450万ユーロの親善試合としての出場報酬(キャッシュ)を失う経済的損失が発生しました。

また、フリック監督にとっては、ワールドカップに出場し8月12日に合流予定だったスペイン代表や各国代表選手たちを実戦に統合する唯一のテストの場であったため、戦術的な調整プランの崩壊を余儀なくされました。現在、代替となる親善試合や練習試合の開催に向けてデコやフリックが調整を進めています。現状での残るプレシーズンマッチは、8月8日にイタリアのウディネで行われるNottingham Forest戦(21:00)とUdinese戦(22:00)の三つ巴ミニトーナメント、そして8月19日のジョアン・ガンペール杯(アル・アハリ戦)のみです。リーガの開幕戦は8月23日のElche戦(アウェイ、21:30)となり、代表選手たちは限られた調整でシーズン初戦に挑むことになります。(via Mundo Deportivo) (via SPORT) (via MARCA) (via Estadio Deportivo)

若手選手たちの練習参加

イングランド・バーミンガムでのプレシーズンキャンプを終え、2日間の完全オフを挟んで木曜日から再開されたバルサの午前トレーニングには、トップチームの選手たちに加え、カンテラ(バルサ・アトレティックおよびフベニール)から総勢17名もの若手選手たちが一斉に参加しました。

練習に合流したフレッシュなカンテラーノたちの顔ぶれは、Tommy Marqués, Gistau, Shane Kluivert, Alex González, Xavi Espart, Toni Fernández, Jofre Torrents, Hamza Abdelkarim, Álvaro Cortés, Orian, Ebrima, Guille Fernández, Brian Fariñas, Jordi Pesquer, Áron Yaakobishvili, Iker Rodríguez, Diarra の17名です。フリック監督はマシアの若手たちの能力とインテンシティを高く評価しており、金曜日の1部練習を経て、土曜日にはウディネへと出発する予定です。(via SPORT)

【本日の総括】

バルセロナは中盤の主力であるデ・ヨングの右足首手術による長期離脱危機を乗り越えるため、マンチェスター・シティのスペイン代表MFロドリの獲得へ向けて超高速で動き出し、本人の承諾を獲得しました。さらに、若き至宝ガビがピンク髪に変貌して前倒しで練習に電撃合流するなど中盤の熱気が高まる一方、モロッコ遠征の電撃中止により約450万ユーロの巨額収入と代表合流後の貴重な実戦テスト機会を失うなど、ピッチ内外で激動の一日を迎えています。フェラン・トーレスのPSG移籍合意報道やカンテラーノたちの積極的な整理も行われ、激しい選手入れ替えとともに、フリック新体制の骨格が急速に構築されつつあります。