UDアルメリア / マラガCF
UD Almería Stadiumにて、来季の1部(LaLiga EA Sports)昇格を懸けたプレーオフ決勝の第2戦が開催されている。ラ・ロサレダでの第1戦は0-0の引き分けに終わっており、アルメリアは引き分けでもレギュラーシーズンの順位(3位と4位)で勝るため昇格が決まる圧倒的有利な状況で迎えた。しかし、試合開始前から不穏な空気が漂った。マラガのチームバスがスタジアムに到着する際、警察の誘導ミスによりアルメリアの過激派ファンが密集するエリアを通過してしまい、投石によってバスの側面の窓ガラス2枚が完全に破壊される事件が発生した。この影響で警官隊が突入し、試合開始は当初の21:00から21:30へと30分遅延した。パニック状態に陥った選手たちに対し、マラガのフアンフラン・フネス監督は『人生が我々に機会を与えている。言い訳は一切ない。今日の試合は忍耐強くなければならないと学んだ。その忍耐が物事をうまく進める機会を与えてくれる』と呼びかけ、精神的な落ち着きを取り戻させた。一方、アルメリアのルビ監督は戦前、『引き分けは考えていない。勝つために出る。マラガは我々より若いチームだが、エレーロやブラシャナツのようなベテランもいる。全てを出し切らなければならない』と強い決意を語っていた。
試合は前半からアルメリアのミゲル・デ・ラ・フエンテが激しいプレスでマラガの守備陣を脅かす展開。しかし、前半最大の決定機はマラガに訪れ、ペナルティエリア内で完全にフリーになったチュペがシュートを放つも、無情にもクロスバーを越えていった。0-0で折り返した後半、試合は大きく動く。65分、マラガはダニ・ロレンソからのパスを受けたホアキンが、絶妙なスルーパスでペナルティエリア内のチュペへ。チュペはGKアンドレス・フェルナンデスとの1対1を制して見事にゴールネットを揺らし、待望の先制点を奪取した。歓喜のあまりシャツを脱いだチュペにはイエローカードが提示された。勢いに乗るマラガは続く70分、チュペのパスを受けたラルビアがペナルティエリア手前から左足でカーブをかけた強烈なシュートを右上のクロスバー隅に突き刺し、0-2とリードを広げた。絶体絶命の窮地に立たされたアルメリアだったが、直後の76分に反撃の狼煙を上げる。右サイドからアリバスがクロスを上げ、エンバルバが繋いだボールをレオ・バチスタオが拾い、GKアルフォンソ・エレーロをかわしてゴールに流し込んだ。これで1-2となり、アルメリアはあと1点で昇格を引き寄せる状況へと持ち込んだ。試合は終盤に突入し、82分にはレオ・バチスタオの決定的なシュートをアルフォンソ・エレーロが見事なセーブで防ぎ、直後にはマラガのアーロン・オチョアのループシュートをアンドレス・フェルナンデスが驚異的な反応で阻むなど、両守護神の意地がぶつかり合う激しい攻防が続いている。 (via SPORT) (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)
セルタ・フォルトゥナ / SDポンフェラディーナ
バライードスに18,007人というBチーム史上最多の大観衆が集結した2部昇格プレーオフ決勝第2戦。セルタ・フォルトゥナがSDポンフェラディーナを4-1で粉砕し、クラブ史上初となるセグンダ・ディビシオン(LaLiga Hypermotion)昇格の偉業を達成した。第1戦を0-0で終えていた両チームの決戦は、前半22分に動く。アンタニョンの絶妙なスルーパスに抜け出したバレンシア出身のウゴ・ゴンサレスが、GKアンドレス・プリエトを華麗にかわして先制ゴールを記録した。しかし、前半終了間際の43分、ポンフェラディーナはセルタBの守備の乱れを突き、かつてセルタBやデポルティーボでもプレーしたベテランのボルハ・バジェが同点弾を押し込み、試合を振り出しに戻した。
後半に入ると、セルタ・フォルトゥナが圧倒的なポゼッションと攻撃力を見せつける。63分、ポンフェラディーナのウンダバレーナがペナルティエリア内でアルバロ・マリンを倒して痛恨のPKを献上。これをウゴ・ゴンサレスが冷静に沈めて勝ち越した。今季18ゴール目をマークしたウゴ・ゴンサレスは、クラウディオ・ヒラルデス監督率いるトップチームへの昇格準備が完全に整っていることを証明する圧巻のパフォーマンスだった。さらに前掛かりになったポンフェラディーナの隙を突き、85分には途中出場のガーナ人FWベルナール・ソムアがペナルティアーク付近からの強烈なシュートで3-1。93分にポンフェラディーナのホセ・ルイス・コルテスが危険なタックルで一発退場となると、アディショナルタイム96分にはカプデビラがダメ押しの4点目を決めて試合を決定づけた。試合後、ウゴ・ゴンサレスは『本当に信じられない喜びだ。このクラブの団結力と家族のような絆は他では見たことがない。今シーズンは一生の宝物になるし、僕を助けてくれたすべての人に感謝したい』と喜びを爆発させた。フレディ・アルバレス監督もマリアン・モウリーニョ会長とピッチ上で抱擁を交わし、『選手全員に10点満点を与えたい。彼らが成し遂げたことは信じられない偉業だ。裏方で支えてくれたすべての人とこの成功を分かち合いたい』と称賛した。来季、セルタ・フォルトゥナはレアル・ソシエダBとともに、プロリーグに所属する数少ないリザーブチームとして新たな歴史を歩む。 (via SPORT) (via Estadio Deportivo) (via MARCA)
CEサバデル
本拠地ノバ・クレウ・アルタに12,000人のファンを動員したCEサバデルは、サモラCFを4-0で圧倒し、第1戦の0-1のビハインドを見事に覆して2部(LaLiga Hypermotion)復帰を果たした。試合は前半15分過ぎにハビ・ロペス=ピントが同点ゴールを挙げ、そのまま延長戦に突入するかと思われた89分、エネコ・アギラルが劇的な勝ち越しゴールを記録した。完全に前掛かりになったサモラに対し、アディショナルタイムにはクアドリ・リアメドとシャビ・モレノが立て続けにゴールを奪い、終わってみれば大勝での昇格決定となった。
しかし、3点目が決まった後半アディショナルタイム95分、歓喜に沸く多数の地元ファンがピッチに乱入する事態が発生。試合は一時中断され、スタジアムの安全が確認されるまで両チームの選手はロッカールームへの避難を余儀なくされた。場内アナウンスで警告が行われ、セキュリティの安全確認後に10分遅れで試合は再開されたが、この事態によりサバデルは競技規律委員会の判断次第で、602ユーロから3,006ユーロの罰金、または最大3試合のスタジアム閉鎖といった重い処分を受ける可能性がある。また、試合前のウォーミングアップ中にはサモラ側のピッチでスプリンクラーを作動させるという嫌がらせも主審の報告書に記載されており、サバデルは過去(6月10日のカスティージャ戦)にも同様の違反で罰金処分を受けていたため、重いペナルティは免れない状況だ。試合後、サバデルの選手たちは市庁舎のバルコニーからファンと共に昇格を祝い、熱狂的なパレードを行った。 (via SPORT) (via Esport3) (via Mundo Deportivo) (via ElDesmarque)
サモラCF
CEサバデルに0-4で大敗を喫し、2部昇格の夢を絶たれたサモラCFは、来季もPrimera RFEF(3部相当)で戦うことが決定した。第1戦のホームゲームを1-0で勝利し、圧倒的な優位に立っていたにもかかわらず、アウェイの地で完全に崩壊した。敗戦後、サモラのハビエル・パエス・ラミレス会長(元ベティス会長マヌエル・ルイス・デ・ロペラの甥)は怒りを爆発させ、審判とスペインサッカー連盟(RFEF)を痛烈に批判した。『カタルーニャのチームを昇格させてくれた王立サッカー連盟にお祝いを申し上げる。今日言えることはただ一つ、こんな判定ではプレーできないということだ。結果として我々は負け、2部昇格の権利を奪われた。あの審判は買収されており、完全に操られていた』と、包み隠さず激しい言葉で不満をぶちまけた。 (via Estadio Deportivo)
CDテネリフェ / CDエルデンセ
CDテネリフェとCDエルデンセは、それぞれPrimera RFEFの各グループを首位でフィニッシュし、過酷な昇格プレーオフを回避して直接のLaLiga Hypermotion昇格を確定させている。来季に向けた戦力補強に動くエルデンセのゼネラルディレクター、マリオ・ロサス(元バルセロナのカンテラーノ)は、自らの古巣であるFCバルセロナに対し、トップチーム昇格を目指す2名の若手至宝の1年間のローン移籍を正式に要請する構えだ。ターゲットの1人目は18歳のMFペドロ・ビジャール。純粋なピボーテとして高く評価されており、その卓越した技術と勝者のメンタリティがロサスGDの理想とするサッカースタイルに合致している。2人目は弱冠16歳の超新星、エブリマ・トゥンカラ。ガンビアにルーツを持つスペインユース代表で、強靭なフィジカルと左足の技術を兼ね備え、インテリオールや右ウイングとしてプレー可能。トップチームのプレシーズンにも参加予定の逸材だ。ロサスGDは『2部に昇格した今、若手選手にとって経験を積む最高の舞台を提供できる。バルサのDNAを持つ選手たちと共に、攻撃的で支配的なサッカーを展開したい』と意気込んでいる。さらにエルデンセは、エスパニョールの構想から外れた23歳のカナダ人MFジャスティン・スミスの獲得も間近に迫っている。スポルティング・ヒホンも獲得を熱望していたが、エルデンセが迅速な交渉で争奪戦を制した。エスパニョールは買い戻しオプションと将来の売却益の一部を保持する条件で、完全移籍での加入となる見込みだ。 (via SPORT) (via Mundo Deportivo)
ジローナFC
今季チャンピオンズリーグに出場し、旋風を巻き起こしていたジローナFCだが、まさかのSegunda División(2部)降格という憂き目に遭い、来季は1部復帰の最有力候補として過酷なシーズンに挑む。チームの礎を築いたミチェル監督がアヤックスへと引き抜かれた後、スポーツディレクターのキケ・カルセルは、新監督としてBチームを率いていたキケ・アルバレスの内部昇格を決断した。ハビ・カジェハやガルシア・ピミエンタといった実績ある監督も候補に挙がったが、最終的にクラブのアイデンティティとメソッドを熟知する人物に再建が託された。アシスタントコーチには、ジローナでのプレー経験もある実兄のオスカル・アルバレスが就任する。チームは大幅な解体が見込まれており、約半数の選手が契約満了やローン期間終了で退団する予定。レンタル組のテア・シュテーゲン、トマ・レマル、ウゴ・リンコン、クラウディオ・エチェベリ、ビトール・レイスに加え、デイレイ・ブリントやクリスティアン・ストゥアーニ、フアン・カルロス・マルティン、ダビド・ロペスといった屋台骨を支えた主力たちもクラブを去る見通しだ。そんな中、移籍を強く志願しているのがMFイバン・マルティン。ギリシャのパナシナイコスやオリンピアコス、メキシコのトルーカに加え、アスレティック・クラブ、エスパニョール、デポルティーボ・ラ・コルーニャ、セビージャなど国内外から多数の関心が寄せられている。ジローナは、ビジャレアルが保有する30%の将来の売却益条項を考慮し、移籍金として最低300万ユーロを要求しており、交渉は激化の様相を呈している。 (via MARCA) (via Estadio Deportivo) (via Mundo Deportivo)
RCDマジョルカ
マジョルカもジローナやオビエドと共に無念の2部降格となり、来季のLaLiga Hypermotionでは『倒すべき最大のライバル』として1部復帰を目指す。新監督に就任予定だったマルティン・デミチェリスが急遽退任するというアクシデントに見舞われ、スポーツディレクターのパブロ・オルテルスは後任探しに奔走。現在、今季までUDラス・パルマスを指揮し、マジョルカでのプレー経験(2004-05シーズン)も持つルイス・ガルシアが最有力候補として浮上している。クラブはムリキ、マフェオ、ラリンの売却により多額の資金を確保し、大規模なスカッド再編を行う予定だ。特にコソボ代表FWヴェダト・ムリキはフェネルバフチェへの完全移籍が公式に発表された。ムリキはマジョルカでの約3年半で公式戦155試合に出場し58ゴール・12アシストを記録。1部リーグでのクラブ歴代最多得点記録(57ゴール)を更新し、あのサミュエル・エトオの記録を塗り替えた。ピッチ内外での献身的な姿勢でファンから絶大な愛を受けたクラブのレジェンドは、惜しまれながら島を去る。 (via SPORT) (via ElDesmarque)
デポルティーボ・ラ・コルーニャ
デポルティーボは来季の躍進に向け、素早い動きを見せている。最初の補強としてオランダのデ・フラーフスハップから21歳のオランダ人MFトゥーン・ハイセルハルトを移籍金100万ユーロで獲得し、2030年までの4年契約を結んだ。アヤックスの育成組織「デ・トゥーコムスト」出身のハイセルハルトは、足元の確かな技術と積極的なプレッシングが持ち味の守備的MF。昨季は1試合平均48.85本のパス(成功率86.6%)や、9.66回のボールリカバリー(うち40%が敵陣)を記録し、ボールの運び方やプレースタイルから若き日のフレンキー・デ・ヨングに例えられる逸材だ。入団インタビューでは『スペインのサッカーは技術が高く、とてもインテンシティが高い。自分の特徴に完璧に合っている。デュエルに勝ち、ボールを奪い、ビルドアップでチームを助けたい』と意気込みを語った。
さらにアントニオ・イダルゴ監督の戦術を支える中盤の守備的なストッパーとして、アルメリアでプレーする21歳のフランス人MFステファン・ジョジッチの獲得も画策している。フェルナンド・ソリアーノSDがアルメリアの昇格プレーオフを現地で直接視察しており、アルメリアが1部昇格を逃せば獲得のチャンスが大きく広がると見られている。ジョジッチは2030年までの契約を残しており、交渉の行方が注目される。また、手薄な左サイドバックの補強として、ローマからスペイン人DFアンヘリーニョをローン移籍+買い取りオプションの形で獲得間近であるとの現地ラジオ局の報道がある。ローマとのクラブ間交渉は続いているが、選手側との金銭面の合意はほぼ済んでいると見られている。一方で、コロンビア人MFネルソン・デオッサ(ベティス)の獲得に向けても問い合わせを行っていたが、彼はブラジルのバスコ・ダ・ガマへの完全移籍が濃厚となっている。さらに、ジローナ退団が予想されるイバン・マルティンの動向も注視しており、移籍市場での積極的な動きが目立っている。 (via SPORT) (via ElDesmarque) (via Estadio Deportivo)
UDラス・パルマス
クラブの生ける伝説であるジョナタン・ビエラが、現役引退を前に故郷のUDラス・パルマスに帰還し、そのキャリアの円熟期を迎えている。「ラ・フェリアの魔術師」と称される彼は、アルメリアや中東、マレーシアでのプレーを経て再びカナリア諸島へ戻り、ラス・パルマス市からは「永遠の息子」として名誉市民の称号も授与された。彼のピッチ内外での圧倒的な影響力はクラブにとってかけがえのない財産となっている。
一方で、ベンチの状況は極めて不透明だ。ルイス・ガルシア監督が契約延長の回答を先延ばしにし、マジョルカへの移籍に傾いているため、ルイス・エルゲラSDとビセンテ・ゴメスは後任探しを急いでいる。ハビ・カジェハ(元ビジャレアル、アラベス、レバンテ、オビエド監督)が最有力候補として浮上しており、その他にもかつてチームを率いたガルシア・ピミエンタの復帰やルベン・デ・ラ・バレラの名前もリストアップされている。選手補強の面では、ロベル・ゴンサレスに関心を示している。ベティスが保有権の40%を持つ彼は、昨季オランダのNECナイメヘンにローン移籍して活躍しており、今夏は完全移籍での獲得の道を探っている。 (via SPORT) (via MARCA) (via Estadio Deportivo)
スポルティング・デ・ヒホン
スポルティング・デ・ヒホンは移籍市場で苦戦を強いられている。元ラージョ・バジェカーノの主将であり、経験豊富なMFオスカル・トレホの獲得を目指して熱烈なオファーを送っていたが、トレホはラージョでの現役引退を公式に表明し、移籍の可能性は完全に消滅した。トレホは『妻や子供たちと話し合い、ここで引退するのがベストだと判断した。自分の言葉を守りたかった』と語った。さらに、エスパニョールからレンタル加入して昨季素晴らしいパフォーマンスを見せていたジャスティン・スミスの完全移籍での獲得も目指し、クラブ間交渉を進めていたが、昇格組のエルデンセに電撃的に横取りされる形となり、大きな痛手となっている。
一方で、ポジティブなニュースもある。3部昇格を目指すBチーム(スポルティング・アトレティコ)の新監督として、バルセロナのフベニールAでラミン・ヤマル、アレハンドロ・バルデ、パウ・クバルシらを指導した経験を持つ46歳のオスカル・ロペスの就任を公式に発表した。ロペスは『この歴史的で真面目なクラブのプロジェクトに参加できて非常に嬉しい。ポゼッションを主体とした支配的なサッカーの哲学を共有しており、選手たちの未来のために全力を尽くしたい』と意気込みを語っており、マレオ(スポルティングの下部組織)にバルサの最新育成メソッドが注入されることが期待されている。 (via MARCA) (via Mundo Deportivo) (via SPORT)
コルドバCF
激戦の昇格プレーオフを勝ち抜き、見事にLaLiga Hypermotionへの切符を手にしたコルドバCFは、来季の対戦相手として新たに昇格を決めたセルタ・フォルトゥナを迎え撃つことが確定した。両チームは2022-23シーズンのPrimera RFEF時代にも対戦経験があり、その際はエル・アルカンヘルでコルドバが0-2で敗れ、バライードス(バレイロ)では1-2で勝利するなど、1勝1敗の五分の成績を残している。ウゴ・ゴンサレスをはじめとする若さと圧倒的な攻撃力(今季65ゴール)に溢れるセルタのBチームに対し、コルドバがどのような対策を講じ、成熟した戦いを見せるか、来季の対戦に早くも大きな注目が集まっている。 (via SPORT)
【本日の総括】
サバデルの劇的な大逆転劇、そしてセルタ・フォルトゥナのクラブ史上初となる歴史的昇格により、Primera RFEFからの昇格組がすべて出揃い、来季のLaLiga Hypermotionの勢力図が鮮明になってきました。ジローナ、マジョルカ、オビエドという実力ある降格組が再建を図る中、デポルティーボやエルデンセといったチームも明確なビジョンを持って移籍市場で活発な動きを見せています。一方で、監督人事に揺れるラス・パルマスや、ターゲットを取り逃がしているスポルティング・ヒホンなど、各クラブのフロントの明暗が分かれ始めています。若き才能の台頭とベテランの去就が交錯する、かつてないほど競争の激しいシーズンが幕を開けようとしています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
アルメリア対マラガの第2戦は、配置の妙よりも精神的な揺らぎが勝敗を分けた印象です。特にマラガは、バス襲撃という異常事態をフアンフラン・フネス監督がどう収束させるかというマネジメントが、後半の攻撃的な立ち位置に直結しました。一方、セルタ・フォルトゥナの昇格は、ウゴ・ゴンサレスという個の突破力を軸に、相手の守備の乱れを逃さない組織的な連動が光りました。来季の2部では、こうした若手の勢いと、降格組が持つ成熟した守備ブロックがどう噛み合うかが戦術的な焦点となるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
サバデルの昇格劇は、熱狂的なファンによるピッチ乱入という負の側面を伴ってしまいました。クラブの歴史的な成功の裏で、規律面での代償を払うリスクを抱えるのは非常に危うい状況です。また、サモラCF会長の審判批判に見られるように、昇格プレーオフという極限状態ではクラブの品格が問われます。一方で、ラス・パルマスがビエラという象徴を迎え入れ、アイデンティティを再確認しようとする動きは、クラブの結束を強める上で非常に賢明な判断だと感じます。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
エルデンセの動きが非常に効率的です。バルサの若手ローン要請やスミス獲得など、2部昇格というカードを最大限に活用し、編成の質を即座に高めています。対照的に、ジローナは主力半数の退団という厳しい現実に直面しており、イバン・マルティンの売却益をどう再投資に回すかが再建の鍵となります。デポルティーボのハイセルハルト獲得に見られるような、将来性を見越した長期契約と、即戦力補強のバランスをどう取るかが、今夏の市場の勝敗を分けるでしょう。