【今日のラインナップ】

 

✅ UDラス・パルマス&セウタ [日系のMiyashiroの2発などでラス・パルマスが大勝、セウタはアウェーで沈む]

✅ レーシング・サンタンデール&コルドバCF [首位レーシングが乱打戦を制す、コルドバは守備崩壊で4連敗]

✅ SDエイバル&CDレガネス [エイバルが今季アウェー初勝利、レガネスは降格の危機迫る]

✅ FCアンドラ&スポルティング・ヒホン [93分の劇的弾でアンドラ3連勝、ヒホンは守護神が負傷交代]

✅ マラガCF&レアル・バジャドリード [退場者を出したマラガが後半ATに被弾しドロー、審判へのペットボトル投擲で重処分の危機]

✅ レアル・サラゴサ&カディスCF [新体制サラゴサが勝利、泥沼カディスはガリターノ監督解任の危機と主将の涙]

✅ RCDエスパニョール&レアル・オビエド [月曜開催のプレビュー、両チーム大幅なメンバー変更と女性デーのイベント]

✅ レアル・ソシエダB&CDカステリョン [サンセがカステリョンを撃破、終盤に日本人選手Kitaへの人種差別発言で試合打ち切り]

✅ デポルティーボ・ラ・コルーニャ&グラナダCF [第29節で両チームが激突]

✅ ブルゴスCF&CDミランデス [ブルゴスがダービーを制し、ミランデスは降格圏に沈む]

✅ UDアルメリア&クルトゥラル・レオネサ [アルメリアは次節勝利で自動昇格圏浮上の可能性]

 

■【UDラス・パルマス / セウタ】

ルイス・ガルシア監督率いるUDラス・パルマスがホームでセウタを4-0で粉砕し、78日ぶりとなる7試合ぶりの白星を挙げて危機を脱出した。前半終了間際にフステルが左サイドからドリブルで持ち込み先制点を奪うと、後半は日系選手のMiyashiro(ミヤシロ)が爆発。トランジションから無人のゴールに押し込む形などで2ゴールを記録した。ルイス・ガルシア監督もMiyashiroについて「彼には才能、能力、そして素晴らしい競争メンタリティがある。2ゴールは決して偶然ではなく、常に仕掛けて繰り返すことができる選手だ」と大絶賛している。

さらに、ジョナサン・ビエラがハンドで得たPKを決めてダメ押し。このゴールは、火曜日に亡くなったクラブの長年の功労者であるティノ・エル・エスカチャオ氏に捧げられた。スタジアムは試合前からティノ氏への黙祷や横断幕で包まれ、ビエラは自身の今季初ゴールを決めると天を指差して感情を爆発させた。指揮官は前線で躍動したヘセとビエラのベテランコンビの貢献も高く評価している。

一方のセウタは、ホームではリーグ3位の成績を誇るものの、アウェーでは5番目に悪いという「ジキルとハイド」のような状態を露呈。前線から極端に高い最終ラインを敷いたが無謀であり、カウンターの餌食となって大敗を喫した。(via SPORT)

 

■【レーシング・サンタンデール / コルドバCF】

首位を走るレーシング・サンタンデールが、ホームのエル・サルディネロでコルドバCFとの4-3の壮絶な乱打戦を制した。両チームが攻撃的な姿勢を貫いた試合は、15分にコルドバのトリジが左足のシュート(相手DFのクリアミスからディフレクト)で先制して幕を開けた。しかしレーシングは直後の16分、ハビ・カストロのクロスをペイオ・カナレスがヒールで流し、アンドレス・マルティンが決めて即座に同点に追いつく。後半開始直後にはマヌ・エルナンドがCKから押し込み逆転、さらに50分には相手GKカルロス・マリンの致命的なミスを突いてイニゴ・ビセンテがリードを広げた。

コルドバも60分にアドリアン・フエンテスの落としからイスマ・ルイスが鮮やかな左足ミドルを叩き込み1点差に詰め寄る。だが、レーシングはGKホキン・エスキエタのロングフィードから抜け出したアンドレス・マルティンがこの日2点目(今季リーグ戦15点目)となるクロスシュートを沈めて勝負あり。90分にコルドバのアディルソン・メンデスがカウラセドのクロスから意地のゴールを返し、94分にはオボルスキーに同点の決定機があったものの僅かに外れ、レーシングが首位の貫禄を見せつけた。

4連敗となったコルドバのイバン・アニア監督は「アウェーで勝つために5点必要な状況は厳しい」と守備の崩壊を嘆いた。直近4試合で13失点という惨状であり、個人と組織の両面でエラーが多発している。一方、1ゴール1アシストと気を吐いたトリジは「レーシングは非常に要求の高いチームだった。後半のミスから学ばなければならない」と前を向いた。(via MARCA)

 

■【SDエイバル / CDレガネス】

SDエイバルが敵地ブタルケでCDレガネスを0-1で下し、今シーズン初となるアウェーでの勝利を飾った。

決勝点が生まれたのは28分。ホセ・コルパスが蹴った精度の高いコーナーキックにペル・ノラスコアインが頭で合わせ、これがレガネスのディエゴ・ガルシアの肩に当たってネットを揺らした。記録上ディエゴ・ガルシアのオウンゴールとなる可能性もあるが、エイバルにとって大きな先制点となった。

エイバルはGKヨンミが幾度となく好セーブを見せ、クリーンシートを達成。ハイルやアルビージャを中心とした守備陣がレガネスの猛攻を耐え凌いだ。ベニャト・サン・ホセ監督率いるチームはプレーオフ圏内まで7ポイント差に迫り、昇格争いに名乗りを上げている。

敗れたレガネスのイゴル・オカ監督は苦しい状況に立たされている。シセやディエゴ・ガルシアらが積極的にゴールを狙い、終盤にはルイス・アスエ、ダニ・ロドリゲスやオスカル・プラノを投入して反撃を試みたが、決定力を欠いた。これで4試合連続未勝利となり、降格圏までわずか3ポイント差と後がない状態に追い込まれた。(via Mundo Deportivo)

 

■【FCアンドラ / スポルティング・ヒホン】

エンカンプで行われた一戦は、FCアンドラが後半アディショナルタイム(93分)の劇的なゴールでスポルティング・ヒホンに1-0で勝利した。

試合はアンドラが主導権を握り、計22本のシュート(枠内8〜9本)を浴びせ、モリーナやセルダが幾度となくチャンスを迎えるも決めきれない展開が続いた。しかし93分、ジェライがペナルティエリア外から放ったシュートがヒホンのヘスス・ベルナルにディフレクトし、そのままゴールに吸い込まれた。カルレス・マンソ監督率いるアンドラはこれでクラブ史上初となる2部での3連勝を飾り、勝ち点を38に伸ばした。指揮官は「残留の目安となる50ポイントまであと12ポイント。非常に若いチームだが、毎日のプロセスでまだ成長できる」と手応えを口にしている。降格圏とは7ポイントの差をつけた。

一方のボルハ・ヒメネス監督率いるスポルティング・ヒホンは、開始わずか6分で守護神ルベン・ジャニェスが負傷交代する不運に見舞われた。マルク・ドメネクのシュートを至近距離からセーブした際に内転筋周辺を痛め、家族が見守る中で涙を流しながらピッチを後にした。重傷ではないと見られており火曜日にヒホンで詳細な検査を受ける予定だが、代わりに今季リーグ戦初出場となったクリスティアン・ジョエルが最後までゴールを守り切ることはできなかった。(via SPORT)

 

■【マラガCF / レアル・バジャドリード】

ラ・ロサレダでの第29節の一戦は、激しい乱打戦と退場劇、さらには判定への不満から観客が暴徒化する荒れた試合となり、3-3のドローに終わった。

マラガは2-1とリードして迎えた56分、ビクトル・ガルシアが相手のイバン・アレホの膝を連続して蹴りつける(ボールにプレーする意図なし)悪質な過剰な力を用いたファウルで一発退場となる。数的不利に陥ったマラガだが、チュペがペナルティエリア内で倒されて獲得したPK(相手GKギリェルメ・フェルナンデスとの接触について、チュペが自ら足な残して接触を誘った非常に厳しい判定との見方もある)を沈めて3-1とリードを広げた。

しかしバジャドリードが猛反撃を見せる。終盤には、バジャドリードのチュキのFKからゴール前にボールが上がり、マラガのGKアルフォンソ・エレーロが飛び出して相手DFパブロ・トメオと激しく交錯。そのこぼれ球をマルコス・アンドレが押し込んだものの、不可解にもGKへのファウルとしてゴールが取り消される一幕があった。それでもバジャドリードは諦めず、後半アディショナルタイムにラタサが劇的な同点ゴールを決めて3-3に追いついた。

勝ち点48で6位にとどまり2位浮上のチャンスを逃したマラガだが、試合終了間際の95分と試合終了後にスタンドからピッチへペットボトルが計3回投げ込まれる事件が発生。そのうち1本がアレハンドロ・モリージャ主審の肩に直撃した。過去の第17節サラゴサ戦でも同様の事件が起きており、ラ・ロサレダの全面または部分閉鎖など重い処分が下される可能性が高まっている。(via Estadio Deportivo)

 

■【レアル・サラゴサ / カディスCF】

降格の危機に瀕しているカディスCFのホーム、ヌエボ・ミランディージャに乗り込んだレアル・サラゴサが勝利を収めた。

サラゴサはルベン・セジェス前監督を解任し、ダビド・ナバーロを暫定監督に据えてこの試合に臨んだ。見事に劇薬効果が表れて白星を掴み取り、スポーツディレクターのラロ・アランテギは「ナバーロが今季終了までチームを率いることが我々の願いだ」と語り、噂されていたフアン・イグナシオ・マルティネス(JIM)招聘を否定した。試合後ナバーロ監督は「プレッシャーから解放され、大きな喜びがある」と安堵の表情を見せた。

一方のカディスは泥沼の状態だ。7試合未勝利で、後半戦に入ってから獲得できる24ポイント中、わずか1ポイントしか取れず、降格圏まで4ポイント差に肉薄されている。1月にニューカッスルからレンタルで加入したアントニート・コルデロやハビ・オンティベロスら攻撃陣も沈黙。最大の得点源であったタタバゼの負傷離脱の穴を埋められていない。試合後、ガイスカ・ガリターノ監督は「私が第一の責任者だ」と解任を覚悟する発言を残し、キャプテンのアレックス・フェルナンデスは怒り狂うファンの前で涙ながらに「我々はサラゴサに恐怖すら与えられなかった。働き続けるしかない。監督は素晴らしい男だ」と謝罪した。(via Estadio Deportivo)

 

■【RCDエスパニョール / レアル・オビエド】

月曜日にRCDEスタジアムで行われる第27節の一戦は、昇格とプレーオフ進出を懸けた重要な試合となる。

マノロ・ゴンサレス監督率いるエスパニョールは2026年に入ってから未だ勝利がなく、是が非でも勝ち点3が欲しい状況。エドゥ・エスポシトとシャルル・ピッケルが出場停止で欠場となり、アントニウ・ロカも背中の痛みで出場が危ぶまれている。この緊急事態に、指揮官はBチームから空中戦やデュエルに強い守備的MFフェラン・ゴメスを初招集した。また、この試合では3月8日の国際女性デーを記念し、ソシオの女性アレクサンドラ・カンポイさんが場内アナウンスを務め、キャプテンは紫色の腕章を巻いてプレーする。

対するレアル・オビエドは、ギジェルモ・アルマダ監督のもとで前節バジェカスでのラージョ戦の大敗から立て直しを図る。スタメンを4人変更する予定で、負傷のルーカスに代わりナチョ・ビダルが復帰。中盤はシボとニコ・フォンセカがコンビを組み、両サイドにはハッサンとイリアス・シャイラに代わって、ティアゴ・フェルナンデスとルカ・イリッチ(パウノビッチ前監督の強い要望で獲得したセルビア人)が先発に抜擢される見込みだ。フェデ・ビニャスが前線を務める。(via Mundo Deportivo)

 

■【レアル・ソシエダB (サンセ) / CDカステリョン】

スビエタで行われた一戦は、レアル・ソシエダB(サンセ)がカステリョンを4-2で撃破した。カステリョンのパブロ・エルナンデス監督は出場停止のためスタンドから試合を見守ったが、前半を2-2で折り返した後にサンセの決定力に屈し、自動昇格圏から後退する痛い敗戦となった。サンセはアンソテギ監督のもと直近5試合で4勝目を挙げ、降格圏から6ポイント差の勝ち点37まで浮上している。

しかし、この試合の終盤に極めて遺憾な事件が発生した。94分、サンセに所属する日本人MF、Kazunari Kita(北和成)が、カステリョンの背番号5、アルベルト・ヒメネスから「puto chino(クソ中国人)」と人種差別的な暴言を吐かれたとしてアロンソ・デ・エナ・ウルフ主審に猛抗議。主審自身は発言を聞いていなかったものの、直ちに人種差別に対するプロトコルを発動して試合を打ち切った。

試合後、サンセのアンソテギ監督は「私は遠くにいて聞こえなかったが、選手たちの言葉を信じる。サッカー界のみならず、世界のどこにも人種差別の居場所はない。事実であれば厳正に処罰されなければならない」と強い怒りを示した。(via Estadio Deportivo)

 

■【ブルゴスCF / CDミランデス】

ブルゴスCFがダービーマッチでCDミランデスに勝利を収めた。この結果、敗れたアンチョン・ムネタ監督率いるミランデスは降格圏に沈むこととなった。カディスは次節このミランデスとの「裏天王山」に臨む。(via Estadio Deportivo)

 

■【UDアルメリア / クルトゥラル・レオネサ】

ルビ監督率いるUDアルメリアは、次節月曜日にクルトゥラル・レオネサと対戦する。この試合に勝利すれば、他会場の結果次第で自動昇格圏(トップ2)に浮上する可能性がある。(via Estadio Deportivo)

 

■【デポルティーボ・ラ・コルーニャ / グラナダCF】

第29節で両チームが直接対決を行った。(via AS)

 

【本日の総括】

 

首位レーシング・サンタンデールが壮絶な打ち合いを制して首位を快走し、昇格に向けて視界良好だ。エイバルやアンドラ、サンセが劇的な勝利やクリーンシートを収めてそれぞれの目標(昇格プレーオフ、残留)に向けて大きく前進した。一方で、カステリョンの自動昇格圏からの転落や、レガネス、カディス、ミランデスといったチームは未勝利が続き、降格の足音が確実に迫っている。

また、マラガでの観客による主審へのペットボトル直撃事件や、カステリョン戦での日本人選手・北和成(Kita)への悪質な人種差別発言による試合打ち切りなど、ピッチ外での深刻な問題が浮き彫りとなった1日でもあった。今後の連盟の厳しい処分や各クラブの対応がリーグの行方に大きな影響を与えることは間違いない。