エズ・アブデの負傷離脱と熱いメッセージ

エズ・アブデがワールドカップ2026の大きな欠場者の一人となりました。日曜日にニュージャージーで行われたノルウェーとの親善試合の練習中、元ベティスのチームメイトであるチャディ・リアドが偶然上に落ちたことで、右膝内側側副靭帯の中程度の捻挫を負いました。本人はモロッコ代表の合宿に留まろうとしましたが、医療チームがW杯メンバーからの離脱を決定しました。

クラブとしては、プレシーズンに向けて彼が重傷を負うリスクを避けられたことに安堵している側面もあります。アブデの離脱期間は約1ヶ月の見込みで、来季のプレシーズン開始には問題なく参加できる予定です。ベティスは彼に公式SNSで『あなたがワールドカップの夢を叶えるためにどれだけ努力してきたか、私たちは知っています。時に人生は理不尽な打撃を与えますが、あなたのサッカーと努力は近いうちに必ず報われると確信しています。私たちはあなたと共にあるよ、エズ・アブデ』と温かいメッセージを送りました。

アブデ自身もSNSを通じてファンに思いを伝えています。『この数日間、心からの応援と愛情のメッセージをいただき、ありがとうございます。これほど重要な大会を欠場することは非常に大きなショックで、痛みを隠すことはできません。しかし、困難な時にこそ、信仰、忍耐、そして感謝の気持ちが最も価値を持ちます。すべては神のおかげです。私を知っている人なら、私が決して諦めないことを知っているはずです。より良く、より強くなって戻ってくるために、これまで以上の力と希望を持って毎日努力していきます。また、我々の代表チームの幸運を祈っています。彼らが誇りを持って国を代表するために全力を尽くしてくれると確信しています。すべてのモロッコ国民が団結し、彼らの一歩一歩を応援することを呼びかけます。いつもそばにいてくれてありがとうございます。永遠にモロッコ!』と前を向く姿勢を見せています。彼はマヌエル・ペジェグリーニ監督のために早く復帰することに集中しています。

また、FIFAのクラブ保護プログラムにより、代表戦での負傷から28日を超えた場合、1日あたり20,548ユーロの補償金が最大365日間にわたりベティスに支払われる可能性があります。アブデは今季43試合で15ゴール(ラ・リーガ10、EL4、国王杯1)、12アシスト(ラ・リーガ8、EL3、国王杯1)を記録しており、アントニーと並んでベティスで最も価値のある選手であり、来季のチャンピオンズリーグプロジェクトの柱の一人です。

なお、アブデの他にも、イスコ(度重なる負傷)、パブロ・フォルナルス(ガビ復帰などの影響)、アントニー(ブラジル代表選外)、ナタン(ブラジル代表予備リスト止まり)といったスター選手たちがW杯に参加しません。これにより、ベティスはプレシーズン初日から主要メンバーが揃ってトレーニングを開始でき、十分な休養と秩序ある準備ができるという利点があります。スタメン攻撃陣でW杯に参加するのはコロンビア代表のクチョ・エルナンデスのみで、その他メキシコ代表のアルバロ・フィダルゴ、アルゼンチン代表のジオ・ロ・チェルソが参加します。契約が6月30日で切れるリカルド・ロドリゲス、バカンブ、ソフィアン・アムラバトもインターナショナル選手ですが退団予定です。

(via ElDesmarque, MARCA, Estadio Deportivo, Mundo Deportivo)

アルバロ・フィダルゴのメキシコ代表W杯デビュー

ベティスに所属する29歳、アストゥリアス出身のアルバロ・フィダルゴが、メキシコ代表としてW杯の南アフリカ戦でスタメンデビューを果たしました。ハビエル・アギレ監督は彼をスタメンに抜擢し、エリック・リラ、ブライアン・グティエレスと中盤を組ませました。フィダルゴは66分間プレーしてチームにバランスとボールの循環、ゲームコントロールをもたらし、決定機も迎えるなど2-0の勝利に貢献しました。

スペインの世代別代表だった彼がメキシコを選んだことについて、本人は『多くの人が理解できなかったり、奇妙に思えたりするのは分かります。しかし、私のキャリアにこれほど多くのものを与えてくれ、5年前から毎日計り知れない愛情を注いでくれたこのメキシコのユニフォーム、このエンブレム、そしてすべての人々を守ることは名誉なことです。私はここで成長し、ここでサッカー選手として完成しました。ピッチで命を懸け、喜びでお返しすること以上に素晴らしいことがあるでしょうか。メキシコのエンブレムを守ることは非常に大きな名誉です。今日経験したことは、一生私の心に残るでしょう』と語り、さらに『アストゥリアス人でありスペイン人であることを誇りに思っていますが、メキシコからは特別な愛情をもらいました』とその思いを明かしています。

試合前夜については『夜は不安というより、その瞬間が来るのが待ちきれないという気持ちでした。朝起きて最初に何を考えるだろうかと。頭の中でいろいろなことを想像してしまいますが、実際には想像したようなことは何も起こりません。緊張をコントロールし、楽しむことを学ばなければなりません。まだそれが難しい時もありますが。今日は眠れるかどうかわかりません』と語りました。スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督も『フィダルゴはスペインの世代別代表に属していました。私は彼を非常に高く評価しています。彼がメキシコでサッカーをプレーし、楽しんでいることを嬉しく思います』と彼を称賛しています。

(via MARCA, ElDesmarque)

ジオ・ロ・チェルソのW杯と去就

ジオ・ロ・チェルソはアルゼンチン代表として、自身初となるW杯でのプレーを目指しています。2018年大会では出場機会がなく、2022年大会は怪我で欠場しているため、今回が実質的なデビューとなります。

ベティスは彼のW杯での活躍に注目しています。彼には2028年までの契約があり、本人もチャンピオンズリーグでのプレーを望んでベティス残留を優先していますが、クラブは条件次第で売却を歓迎する方針です。投資の一部を回収し、チーム内でも高額な彼の給与スペースを空けることで、より大規模な補強に動けるからです。

今季のロ・チェルソは32試合で3ゴール3アシストにとどまりました。アラベス戦での決勝ゴールなど良いスタートを切ったものの、1月の負傷が響き、イスコの不在時にも期待された違いを生み出せませんでした。パブロ・フォルナルスやエズ・アブデ、アントニーの活躍の影に隠れてしまい、ファンからブーイングを浴びることもありました。

ベティスは彼を無理に追い出すことはしませんが、W杯で評価を高め、過去にも関心を示していたMLSなどから魅力的なオファーが届くことを期待しています。今後の展開はロ・チェルソ本人の意向に大きく左右されることになります。

(via ElDesmarque)

アムラバトの慰留とギド・ロドリゲス復帰の可能性

ベティスの中盤は来季に向けて再編の時期を迎えています。ネルソン・デオッサはリーベル・プレートが要求額に達しておらず、セルジ・アルティミラはスポルティング・リスボンのプランBに留まっています。

マヌ・ファハルドSDの最優先事項はソフィアン・アムラバトの引き留めですが、所属元のフェネルバフチェとの交渉が難航しています。フェネルバフチェが1200万ユーロを要求しているのに対し、ベティスはその金額を支払う意思はなく、買い取りオプション付きのレンタルや保有権の一部買い取りを提案しています。

この交渉がまとまらない場合、ダニ・セバージョスの噂に加え、ギド・ロドリゲスが選ばれる可能性が浮上しています。ギドは巨額のオファーに惹かれてウェストハムへ移籍したことを深く後悔しており、『私の退団は適切なものではなく、私が望んでいたようなものではありませんでした。交渉の時期、その後、そしてその前も含めて、自分自身が持つべき価値観で行動できなかったと思います。時間をかけて自分の気持ちを見つめ直しました。そして、明らかに後悔していることがあります』と公式に謝罪しました。

1月に減給を受け入れてバレンシアに加入し、17試合4ゴールで残留に貢献した彼は、ロン・グーレイCEOからの2年間の契約延長オファーを保留しています。バレンシアは彼をチーム最高給の一人にする用意がありますが、本人はスポーツプロジェクトに疑問を抱いています。ビジャレアルは彼の要求額の高さから獲得を見送り、現在はギリシャ、トルコ、MLS、ブラジル、そして古巣であるメキシコのアメリカなどから関心が寄せられています。

しかし、ギド自身はベティス復帰を熱望しており、クラブに新たなシグナルを送っています。急いで未来を決めるつもりはなく、フリーで獲得できるという利点もあるため、アムラバトの交渉次第では復帰が現実味を帯びてきます。なお、ギドはアルゼンチン代表のW杯メンバー候補でしたが、負傷したバレルディの代役にはマルコス・セネシが選ばれ、アメリカでの夢は断たれています。

(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)

左サイドバック補強の難航と新ターゲット

マヌ・ファハルドSDはチャンピオンズリーグに向けたプロジェクトにおいて、左サイドバックの補強に非常に苦労しています。昨夏に合意していたナジーニョはモナコの介入で獲得が困難になり、フリーのエル・カルアニはサウジアラビアのアル・カーディシーヤを選びました。

そして、最優先ターゲットだったクルゼイロの23歳DFカイキ・ブルーノも、セスク・ファブレガス率いるイタリアのコモ1907に奪われる寸前となっています。コモはクルゼイロの要求に近い1400万ユーロのオファーを提示し、選手とも合意しており、移籍はほぼ完了しています。ベティスはこの高額な移籍金を支払う意思はなく、固定額とボーナスで保有権の一部を買い取るというアイデアを持っていましたが、獲得を断念せざるを得なくなりました。

これを受け、ベティスは新たなターゲットとしてディナモ・キーウに所属する24歳のウクライナ人SBコスチャンティン・ヴィヴチャレンコを注視しています。彼の契約解除金は最近600万ユーロに下がり、現在の市場価値は250万ユーロであるため、ベティスの財政計画にぴったり合致します。ウクライナのU-21代表で長く活躍し、1月にはパナシナイコスへの移籍に近づいていた実力者です。

(via Estadio Deportivo)

ノーベル・メンディのラージョ完全移籍

ラージョ・バジェカーノがノーベル・メンディの買い取りオプションを行使し、移籍金350万ユーロとボーナスを支払って保有権の80%を獲得しました。ベティスは将来の移籍に備えて残り20%の保有権を保持します。

メンディは今季ラージョで公式戦28試合に出場しましたが、買い取り義務が発生する条件である「25試合でスタメンまたは45分以上出場」には、カンファレンスリーグ決勝のクリスタルパレス戦での出場時間が27分だったため、合計24試合となり、わずか1試合届きませんでした。

しかし、ラージョのダビド・コベーニョSDは『彼には出場試合数による義務的な条項と、クラブが任意で行使できる条項がありました。私たちは彼のパフォーマンスに非常に満足しています。私たちの考えは彼を買い取り、将来の重要な戦力とすることです。完全にプロとしての最初の年でありながら、非常に高いレベルを示しました。いくつかの試合でミスもありましたが、若い選手には当然のことです』と語り、自発的にオプションを行使しました。

メンディにはノッティンガム・フォレスト、ベンフィカ、アタランタ、PSV、レンジャーズなども関心を寄せていたため、ベティスは将来さらに20%の売却益を得る可能性があります。2年前にパリFCから90万ユーロで獲得した選手であり、クラブにとって非常に大きなプラスとなる取引が確定しました。

(via Estadio Deportivo, ElDesmarque, Mundo Deportivo)

ナタンへの関心とドフビク獲得の噂

イタリアのメディアでは、ベティスとビジャレアルがローマのウクライナ人FWアルテム・ドフビクを巡って争っていると報じられています。ドフビクはローマでの2年目で筋肉の負傷に苦しみ、今季は18試合で3ゴール2アシストに終わりました。ローマは彼を2000万ユーロ以上で売却したいと考えていますが、ベティスにとっては手の届かない金額であり、クラブ関係者も彼が今夏のターゲットではないと否定しています。

一方で、ローマはベティスのブラジル人センターバックであるナタンの獲得を検討しています。ベティスはすでにナタンに対する2700万ユーロのオファーを拒否しており、最低でも4500万ユーロを要求しています。

ナタンにはローマ以外にもニューカッスル、リーズ、ウェストハム、ユベントス、そしてバルセロナも関心を寄せています。ナタンの目標はチャンピオンズリーグでプレーすることであり、ベティスに残留するかローマへ移籍すればその希望は叶うことになります。

(via Estadio Deportivo)

スペインで最も持続可能なクラブに選出

レアル・ベティスは、サステナビリティ観測所(OS)の報告書により、2025-2026シーズンのスペインで最も持続可能なクラブに選出されました。環境、財務、社会、ガバナンスの基準を総合的に評価した結果、10点満点中7.7点という高得点を獲得しました。

ベティスは、再生可能エネルギーの利用、自家消費、水利用、廃棄物管理、環境認証などの環境面でトップグループに位置し、財団の活動や社会的包摂、アダプティブスポーツなどの社会面でも他クラブの模範とされています。また、カンテラの活用においても優れたモデルの一つとして高く評価されました。

ラ・リーガのクラブの平均点は5.62点であり、ベティスはアスレティック・ビルバオの7.4点やセルタ・デ・ビーゴの7.1点を抑えて堂々の首位に輝きました。

(via ElDesmarque)

【本日の総括】

エズ・アブデの無念の負傷離脱という悲しいニュースがありましたが、フィダルゴのW杯での活躍やメンディの売却による資金確保など、来季に向けた動きは活発化しています。左SBや中盤の再編など、ファハルドSDの手腕が問われる重要な夏が本格的に始まっています。