クラブ大改革と夏の移籍市場

セグンダ・ディビシオンへ降格したレアル・オビエドは、1年でのプリメーラ・ディビシオン(1部)復帰という明確な目標を掲げ、スポーツ部門の刷新を伴うチームの大改革を断行している。今夏の移籍市場において、オビエドはセグンダで最も活発な動きを見せているクラブの一つとなっている。これまでに18人の選手の退団が決定する一方で、新たに12人の選手を迎え入れた。金曜日にはフアン・クルスの加入が発表され、土曜日にはカルロス・フェルナンデスとダニエル・ビジャエルモサの加入が立て続けに決まった。今夏オビエドが獲得した12人の新戦力は、パブロ・サエンス、ユネス、ハコボ・ゴンサレス、アイサル・アフメド、サム・ロドリゲス、ビクトル・ミンゴ、アリツ・アルダソロ、アレクサンドル・イスファン、クリス・ラモス、フアン・クルス、カルロス・フェルナンデス、そしてダニエル・ビジャエルモサである。(via ElDesmarque)

守護神アーロン・エスカンデルの契約延長

移籍市場での活発な選手獲得と並行して、オビエドはチームの屋台骨となる選手の引き留めにも動いている。その最優先課題が、今シーズンのキーマンの一人であるゴールキーパー、アーロン・エスカンデルの契約延長だ。エスカンデルにはセルタやバレンシアといったスペイン1部のクラブに加え、イングランドのバーミンガムからも関心が寄せられており、市場で引く手あまたの状態となっている。しかし、エスカンデル本人は常にオビエドでのプレー続行を希望してきた。オビエドはここ数週間、契約延長のオファーをまとめるべく尽力しており、交渉は成立に向かっている。現行契約は残り1年となっていたが、クラブは他クラブからの引き抜きを阻止し、エスカンデルの将来をオビエドに結びつけるため、複数年契約を提示した。この重要な契約延長は週明けにも正式に締結される見通しである。(via ElDesmarque)

ケビン・ロモナコ獲得の行方

守備陣のさらなる補強として、オビエドはアルゼンチンのインデペンディエンテに所属する24歳のセンターバック、ケビン・ロモナコに狙いを定めている。ロモナコはオビエドにとって旧知のターゲットであり、昨シーズンも獲得を試みたものの、当時はインデペンディエンテ側が難色を示したためオビエドのユニフォームを着ることはなかった。今夏はインデペンディエンテの財政難により移籍のハードルが下がると見られていた。2028年12月まで契約を残す同選手に対し、インデペンディエンテは以前1000万ユーロを要求していたが、移籍金を得る機会が減っていることを自覚し、要求額を下げていた。しかし、順調に思われた交渉はここに来て急ブレーキがかかっている。アルゼンチンの後期リーグで行われたエストゥディアンテス・デ・ラ・プラタ対インデペンディエンテの試合で、ロモナコは89分からの出場にとどまった。この試合後、インデペンディエンテのグスタボ・キンテロス監督はロモナコをスタメンから外した理由と移籍の現状について口を開き、『昨日までケビン・ロモナコは80パーセントか90パーセント売却されたも同然だった。しかし今日、私が知る由もない問題によって冷却化してしまった。彼のためにも、そしてインデペンディエンテが資金を必要としているためにも、この移籍が実現することを願っている』と祈るように語った。さらにスタメン落ちの理由については『こういうことが起こり得ると分かっていたので、守備陣をローテーションしてきた。選手の集中力の問題だ。新しいクラブについて話が出たり調べたりしていると、ここ数日は今のクラブに完全に集中できないものだ。だから彼をベンチに置くという決断を下したんだ』と裏事情を明かしている。(via ElDesmarque)

昨季在籍フェデ・ビニャスの動向

昨シーズン、ローン移籍でオビエドに在籍した28歳のウルグアイ人フォワード、フェデ・ビニャスの去就にも注目が集まっている。ビニャスはオビエドでリーグ戦29試合に出場して9ゴールをマークした。そのうちの1点は、本拠地カルロス・タルティエレで行われたガルシア・プラサ監督の初陣で決めたものであり、スペインのリーグで素晴らしい印象を残した。また、オビエドでの活躍が評価され、マルセロ・ビエルサ監督率いるウルグアイ代表としてワールドカップのメンバーにも選出されている(大会では3試合に出場したが無得点に終わった)。現在は保有元のメキシコ、クラブ・レオンに戻っており、同クラブでは公式戦36試合で16ゴールという最高の成績を残している。クラブ・レオンは彼を売却する意向を持っており、セビージャが新たなストライカー候補としてビニャスに関心を示している。しかし、クラブ・レオンは1350万ドル(約1180万ユーロ)という高額な移籍金を要求している。昨季オビエドへのローン移籍が実現したのは、オビエドとクラブ・レオンが同じパチューカ・グループに属していたからであるが、完全移籍を目指す他クラブにとっては高すぎる壁となっている。現在、メキシコのトルーカやロシアのスパルタク・モスクワが要求額を支払う準備を進めており、イングランドのレクサムも獲得に乗り出している。ビニャス本人はレクサムからの給与オファーが不十分として拒否し、スペインでのプレー続行を希望しているものの、資金力の差からセビージャへの移籍は極めて困難な状況となっている。(via Estadio Deportivo)

デポルティボとのプレシーズンマッチ

本拠地カルロス・タルティエレにて、デポルティボ・ラ・コルーニャを相手にプレシーズンマッチが行われ、試合は0-0のスコアレスドローに終わった。この試合の最後の15分間には、デポルティボ側で下部組織出身のキケ・テイホ・リコが出場し、トップチームデビューを飾るという出来事があった。また、同じくデポルティボに新加入したスター選手、ピエール=エメリク・オーバメヤンもこのオビエド戦でデビューを果たしている。デポルティボのオランダ人ミッドフィルダー、テウン・ハイセルハルトは試合後、昨季1部にいたオビエドとの対戦について振り返り、『昨シーズン彼らはプリメーラにいた。見ての通り、リズムを掴み、出場時間を確保するための良いテストになった。少しずつやっていくよ』と語り、オビエドの実力を高く評価している。(via ElDesmarque / SPORT)

【本日の総括】

プリメーラ復帰に向けた大改革が進む中、新戦力12人を迎え入れつつ、守護神エスカンデルの契約延長など足場固めも着々と進行中。一方でロモナコ獲得交渉は土壇場で停滞し、今後の移籍市場の立ち回りに注目が集まります。