【今回のラインナップ】
✅ CDレガネス [降格の恐怖と戦う終盤戦、アンドラ戦が残留への試金石に]
✅ レアル・サラゴサ [ウエスカとの残留ダービーと来季に向けた「アラゴン化」計画の始動]
✅ スポルティング・デ・ヒホン [PO進出絶望で守備陣を中心にスカッドの大刷新へ着手]
✅ 第37節・昇降格サバイバル [昇格・降格を左右する上位・下位の直接対決ラッシュ]
■【CDレガネス】
イゴール・オカ監督率いるチームは現在勝ち点42を獲得し、降格圏から7ポイントのリードを保っているものの、決して安心できる状況ではない。前節はUDラス・パルマスに0-2で敗れたが、ライバルチームのつまずきに助けられ、降格圏との差を大きく縮められずに済んだ。残り6試合中4試合がホームのブタルケで開催される点は有利だが、今週末(日曜18:30)のFCアンドラ戦で躓けば一気に窮地に陥る。その後は2位デポルティーボ・ラ・コルーニャ(5月1日、アウェイのリアソール)、首位ラシン・サンタンデール(5月10日、ホーム)との厳しい連戦が待ち受けている。終盤にはSDウエスカ、カディスCF(アウェイのヌエボ・ミランディージャ)、CDミランデスとの残留を争う直接対決が組まれており、シーズン序盤に抱いていた昇格プレーオフ進出の夢が数学的に消滅した今、一刻も早く残留を確定させることが至上命題となっている。(via AS)
■【レアル・サラゴサ】
現在降格圏に沈んでおり、直近12ポイント中わずか2ポイントの獲得にとどまる極度の不振に陥っている。しかし、カディスCFが信じられないほどの崩壊を見せているため、今週末にエル・アルコラスで行われるSDウエスカとのアラゴンダービーで勝利すれば、カディスと勝ち点で並び、得失点差で上回って降格圏から脱出できる可能性を残している。一方で、すでに来季に向けた「アラゴン化」プロジェクトがラロ・アランテギSD主導で始動している。フラン・グラシアを右腕とし、UDログロニェスからキケ・ガルシアを招聘。選手補強では、CDカステリョンやADセウタFCで輝きを放った地元出身のルベン・ディエスの獲得をすでに確定させている。さらに、サバデルで昇格争いをしている28歳のアラゴン出身GKディエゴ・フオリの獲得も目指しており、地元出身者でクラブのアイデンティティを取り戻す計画を推し進めている。(via SPORT) (via MARCA)
■【スポルティング・デ・ヒホン】
エル・プランティオでの手痛い敗戦により、プレーオフ進出の望みが事実上絶たれた。ボルハ・ヒメネス監督は戦術的および構造的なミスを認めており、今季これまでに44失点を喫している守備の脆さと中盤の不安定さ、そして選手層の薄さが致命傷となった。すでに首脳陣と監督は来季に向けた陣容の大刷新に着手している。最優先課題は守備陣の再建であり、CB2名、右SB1名(ギジェ・ロサスの競争相手)、左SB1名(ブライアン・オリバンの去就次第)、若手GK1名(ルベン・ジャニェスは信頼)の獲得を目指している。特に今季レンタルで加入していた若手CBアンドレス・クエンカの引き留めを重要視しており、保有元のコモ(イタリア)と再レンタルの交渉を進めている(コモ側はトップチーム昇格は時期尚早と見て再レンタルに肯定的)。一方、リュカ・ペラン、ケビン・バスケス、クリスティアン・ジョエルの退団は確定的である。中盤ではママドゥ・ルムとナチョ・マルティンの長期離脱が響いており、SDエイバルと契約を延長したセルヒオ・アルバレスの獲得を逃したため、フィジカルとリーダーシップを備えた経験豊富な守備的MF(6番)の獲得を急務としている。パブロ・バスケス(残り1年契約)やディエゴ・サンチェスは残留の予定だ。(via SPORT)
■【第37節・昇降格サバイバル】
今週末のラ・リーガ・ハイパーモーションは、上位陣と下位陣の運命を左右する激闘が目白押しとなっている。上位対決では、6位のブルゴスCFがホームのエル・プランティオに自動昇格圏2位のデポルティーボ・ラ・コルーニャを迎え撃つ。さらにラ・ロサレダでは、勝ち点差わずか1ポイントで競り合う5位マラガCFと4位CDカステリョンの直接対決が行われる。降格サバイバルでは、下位7チームのうち6チームが直接対決を行う異常事態となっている。21位CDミランデスと、直近19試合でわずか1勝しか挙げていない最下位クルトゥラル・レオネサによるカスティーリャ・イ・レオン・ダービー。降格圏に沈むSDウエスカとレアル・サラゴサによるアラゴンダービーは、敗れればアラゴン州からプロクラブが消滅する危機を孕む。17位レアル・バジャドリードは、3試合連続無得点という不振の中、直近18ポイント中わずか1ポイントしか獲得できていない16位レアル・ソシエダBと激突する。そして新監督が就任したカディスCFは月曜日にUDラス・パルマスと対戦し、次週のクルトゥラル・レオネサ戦に向けた残留争いの行方を占う重要な一戦に臨む。(via MARCA)
【本日の総括】
第37節はシーズン終盤のクライマックスを迎え、上位陣の自動昇格争いから下位陣の壮絶な生き残り戦まで、ラ・リーガ・ハイパーモーションの過酷さを象徴する直接対決が集中しています。特に下位クラブは来季のプロジェクト始動と目の前の残留争いという二つの課題に直面しており、今週末の結果が来季のスペインサッカーの勢力図を大きく塗り替えることになりそうです。

デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
レガネスは降格圏との差を5ポイントに保っているものの、アンドラ戦での躓きは一気に窮地に追い込む可能性がある。特に、デポルティーボやラシン・サンタンデールといった上位勢との連戦は、守備の安定性を欠くチームにとって大きな試練となるだろう。ラス・パルマスもアウェイでの連敗が響き、直接対決でのアベレージの不利が昇格争いの厳しさを物語っている。サラゴサは残留争いの直接対決で勝ち点3を奪い、降格圏脱出の糸口を掴みたいところだ。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
スポルティング・ヒホンはプレーオフ進出の可能性が消滅し、来季に向けたスカッド再編に着手している。これは、今季の成績に対するクラブの評価と、来季への切り替えを明確に示していると言えるだろう。一方、サラゴサはピッチ外で早くも来季計画を始動させ、地元出身選手の獲得に動くなど、クラブのアイデンティティ再構築への強い意志が見える。カテゴリーに関わらず、クラブの根幹を揺るがす動きと言えるかもしれない。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
スポルティング・ヒホンは守備と中盤の補強を最優先課題としており、具体的な交渉を進めている様子がうかがえる。特に、ベテランCBやフィジカルと経験を備えた「6番」の獲得は、チームの弱点克服に向けた明確な方針を示している。サラゴサも、来季のカテゴリーに関わらず地元出身選手を中心に編成を進めており、ルベン・ディエス獲得に加え、GKディエゴ・フオリの獲得も狙うなど、編成の方向性が定まりつつある。