プレシーズン始動と日程

レアル・ベティスは、ドイツのオストヴェストファーレン=リッペ地方、ビーレフェルト近郊のハルゼヴィンケルにあるホテル・レジデンシア・クロスタープフォルテにて、マリーエンフェルトのピッチを使用しプレシーズンの第1次キャンプを開始しました🇩🇪 21年ぶりにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に復帰する今シーズンは、マヌエル・ペジェグリーニ監督体制の7年目となります。指揮官は最初のトレーニングを前に選手たちを集め、『今季はラ・リーガ、コパ・デル・レイ、そしてCLというクラブ史上最も過酷なシーズンの一つになる。CLではリーグフェーズ突破を目指す』と檄を飛ばし、10日間の厳しいトレーニングの幕が開けました⚽️

フルミネンセから2031年までの契約で加入したファクンド・ベルナルを含む29人の選手が参加しており、個人的な理由で週末に合流予定のアントニー・ドス・サントスを除き、順調な滑り出しを見せています✈️ カンテラからは、マスケ、エマヌエル、デ・ロア、ニャンゴロ、コラレホ、リカ、ボルハ・アロンソ、ロドリゴ・マリナ、ソス、パブロ・ガルシアが帯同しています。

一方、グラナダからゴンサロ・ペティ、レバンテからイケル・ロサダ、バジャドリードからギリェルメ・フェルナンデスがレンタルから復帰しており、彼らの去就はプレシーズンを通じてペジェグリーニ監督が最終判断を下すことになります。また、モロッコ代表のトレーニングに参加して負傷したアブデは特別休暇中であり、アルバロ・フィダルゴ、クチョ・エルナンデス、そしてアルゼンチン代表のジオ・ロ・チェルソはW杯参加後のため不在となっています🌍 アルゼンチン代表がW杯で準決勝に進出した場合、8月14〜16日に予定されているメスタージャでのバレンシアとのリーガ開幕戦が延期される可能性が浮上しています📅

今後のスケジュールは以下の通りです。

7月18日まで:ドイツキャンプ

7月18日:シュポルトフロインデ・ロッテ(レギオナルリーガ・ウェスト/ドイツ4部)戦

7月20日〜25日:セビージャ滞在

7月22日:レクレアティボ・ウエルバ戦

7月25日:グラナダ戦

7月27日〜8月1日:マルベーリャ(マラガ)キャンプ

7月29日:オリンピック・リヨン戦

8月3日〜7日:ダブリン(アイルランド)キャンプ

8月5日:アーセナル戦

8月8日:ボーンマス戦

(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

フラン・ガルシア合流

今夏2人目の補強となる左サイドバックのフラン・ガルシアが、セビージャでのメディカルチェックを終え、猛暑のなかマヌ・ファハルドSDやラモン・アラルコンCEOと共にセビージャ空港からドイツのキャンプ地へ向けて出発し、チームに合流しました✈️ 移籍金は固定300万ユーロ+変動100万ユーロで、レアル・マドリードから保有権の50%を獲得する形となり、2030年までの4年契約を結びました✍️ 1月にはボーンマスが3000万ユーロで獲得に動いていたことを考慮すると、破格の取引となります。また、契約解除金は5000万ユーロに設定されています💰

加入発表の動画は、アイトール・ルイバルがフランスの有名画家に扮してフラン・ガルシアの似顔絵を描くというユーモア溢れるメイキング映像が公開されました🎨 案内人に『ちょっとしたサプライズを用意しました。セビージャでとても有名なフランス人画家を探し出してきました』と紹介されたルイバルは、『俺の才能見たか?』と自慢げに語り、ガルシアが『笑顔にしてくれるならそれでいいよ。家に持ち帰るよ』と応じると、ルイバルは『ベティス万歳!』と叫びながら完成した絵を見て『これはゴミ箱行きだな』と笑い合う和やかな雰囲気が収められています😂

背番号について、フラン・ガルシアはセドリック・バカンブが空けた「11」を選択し、ファクンド・ベルナルはセルジ・アルティミラが着けていた「6」を選びました🔢 現在はチミー・アビラの「9」、リカルド・ロドリゲスの「12」、アドリアン・サン・ミゲルの「13」、そしてソフィアン・アムラバトが復帰した際のための「14」が空き番号となっています。

レアル・マドリードで100試合以上に出場した経験を持つ彼の移籍に対し、元同僚たちからはSNSで愛に溢れるメッセージが寄せられました📱 ディーン・ハイセン、アントニオ・リュディガー、フェルラン・メンディが幸運を祈るコメントを残したほか、エデル・ミリトンは『タイトルを分かち合えて嬉しかったよ、兄弟。寂しくなるね』と投稿。親交の深かったアンドリー・ルニンは『兄弟、寂しくなるよ。幸運を祈る、君は全てにおいて最高のものを得るに値する。ピッチの内外で君はスターだ』と惜別しました。さらに、W杯でイングランド代表として戦っているジュード・ベリンガムからも『新たなステージでの幸運を祈るよ、兄弟。僕が見てきた中で最もプロフェッショナルな選手の一人だ。喜びだったし、君は最高のものを得るに値する。愛しているよ』と熱いメッセージが届いています✉️

(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

ストライカー獲得戦略

左サイドバックの補強を終えたクラブは、次なる最優先課題として確かな実力を持つ「9番」のセンターフォワード獲得に全力を注いでいます🎯 マヌ・ファハルドSD率いるスポーツ部門は、ペジェグリーニ監督にもドイツで直接交渉の進捗を報告しており、ストライカー獲得のために1500万ユーロという巨額の予算を確保しています💰

現在リストアップされている主な候補は以下の通りです📋

  • アルテム・ドフビク:ASローマ所属。クラブは高く評価していますが、ローマ側がレンタル移籍に否定的な姿勢を見せています。
  • ファビオ・シウバ:ボルシア・ドルトムント所属。本人がドルトムント退団とスペインでのプレーを熱望しており、ベティスを好意的に見ています。
  • ケビン・デンキー:MLSシンシナティ所属。過去に獲得まであと一歩に迫った選手で、選手側も移籍に前向きな姿勢を保っています。
  • ゴンサロ・ガルシア:レアル・マドリード所属。エンバペやエンドリッキの加入により出場機会の減少が予想され、移籍の可能性があります。

アンヘル・アロ会長は先日、この補強について『ユニフォームを売ることができる能力を持った選手を獲得したい。何人かは間違いなくユニフォームを売れると思うが、チャンピオンズリーグでの競争に慣れている選手と若手選手のバランスを取ることが重要だ。キャピタルゲインが必要な世界にいるからだ。選手枠の制限に非常に縛られているため、買い取りオプション付きのレンタルを探さなければならないこともある』とクラブの戦略を説明しています🗣

なお、現在所属するクチョ・エルナンデスについては、市場価値を大きく上回るオファーがない限り売却する意思はありません🙅‍♂️ クチョは下がった位置やサイドでもプレーできるため、新しく獲得するストライカーと十分に共存可能であるとクラブは判断しています🤝

(via Estadio Deportivo)

ダニ・セバージョス獲得の障壁

ダニ・セバージョスの復帰については、クラブと選手の間で条件面に大きな隔たりがあり、交渉は一時ストップしています🛑 アンヘル・アロ会長はCOPEのインタビューで『素晴らしい選手です。しかし、選手がチームに来るためにはいくつかの条件を満たす必要があり、現時点では満たされていない条件の方が多いです。状況は変化していくので来られないというわけではありませんが、現在の状況では、ダニはベティスにとって現実的な話ではありません』と断言しました🎙

最大の障壁は金銭面です💸 セバージョスは、チーム最高給であるイスコよりも低い給与に成果ボーナスを付けた条件を受け入れる意思はあります。しかし、レアル・マドリードをフリーで退団するために放棄した500万ユーロの純給与を補うため、ベティスに対して高額な契約ボーナス(フリー移籍のプレミアム)を要求しており、これがクラブの財政状況と合致していません。アヤックスが移籍金600万ユーロでフロレンティーノ・ペレス会長と合意に達しましたが、セバージョス本人がオランダ行きを拒否しました🇳🇱 他にもアトレティコ・マドリード、ビジャレアル、ユベントス、サウジアラビアやトルコのクラブが関心を示していますが、本人の心はベティスでのプレーに向いています💚

アロ会長の厳しい発言に対し、セバージョスはSNSで『これまで以上にハングリー。言葉よりもハードワークを。次に来るものに向けて準備はできている。またすぐに会いましょう』と意味深なメッセージを投稿し、復帰への意欲をアピールしています📱 さらに、レアル・マドリード時代の同僚であり、かつてセビージャの株式過半数取得に動いたこともあるセルヒオ・ラモス、そしてルーカス・バスケスと共に自主トレーニングを行っている様子がラモスのInstagramに投稿されました💪 『ジム、坂道ダッシュ、そしてサッカー』と記された動画では、華麗なパスやシュートを披露する姿が収められており、コンディションの良さをアピールしています。

(via Estadio Deportivo)

ネルソン・デオッサの去就

中盤の編成において、セルジ・アルティミラの売却とファクンド・ベルナルの加入に続き、フェネルバフチェから好待遇のオファーを受けているソフィアン・アムラバト、エスパニョールと関連が報じられるマルク・ロカ、そしてリーベル・プレートが夢見るロ・チェルソの去就が不透明な中、クラブはネルソン・デオッサの放出先を探しています🔍

1年前にモンテレイから1170万ユーロで獲得した投資を回収することが最大の目標ですが、状況は複雑です😓 ヴァスコ・ダ・ガマとの間で、ボーナスを含めて移籍金を回収し、少額のキャピタルゲインも得られる条件で合意に達していましたが、ブラジルのクラブの実権を握ろうとしている実業家マルコス・ラマッキアと現在の司法介入人との間の官僚的な問題により、オペレーションは完全にストップしています🇧🇷

本人はコロンビアでの休暇中に鉱山で働く様子などをSNSに投稿していましたが、現在はセビージャに戻り、フラン・ガルシアの歓迎動画にも姿を見せました🇨🇴 ドイツでのプレシーズンキャンプにも帯同しており、クラブのInstagramに投稿された自身の練習風景をストーリーでシェアし、『今はもっと良い』というメッセージを添えてアピールしています💪

しかし、クラブの放出の意思は固く、セカンドチャンスを与えるつもりはありません。これまでリーベル・プレート(保有権の50%に対して500〜600万ユーロを提示)、フラメンゴ、イプスウィッチ・タウン、モンテレイ、クラブ・アメリカ、ハル・シティ、ベシクタシュ、パナシナイコス、デポルティボ・ラ・コルーニャ、コロンバス・クルーなど多数のクラブが関心を示していますが、決定的なオファーには至っていません📉

この膠着状態を打破する新たな解決策として、ジェノアのデンマーク人MFモルテン・フレンドルップとのトレード案がイタリア方面から浮上しています🔄 25歳のフレンドルップはジェノアで165試合(8ゴール6アシスト)に出場し、市場価値はデオッサの900万ユーロを上回る1500万ユーロと評価されています。昨夏にはジョニー・カルドーソの後釜としてマヌ・ファハルドSDのリストにも載っていた選手であり、投資の回収にはなりませんが、中盤の確かな戦力補強として検討される可能性があります。

(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

Bチーム(ベティス・デポルティーボ)動向

ベティス・デポルティーボは、CEエウロパが権利を放棄せず、代替スタジアムでのプレーを模索することを選択したため、来季も予定通りセグンダRFEF(スペイン4部)で戦うことになります🛡 これに伴い、チームの再編が本格化しています。

主な退団選手は以下の通りです👋

  • ダーリン・ブラディ(フランス人左SB):オランダのヘーレンフェーンへ完全移籍。ダニ・ペレス(バジャドリードへ移籍)のケースと同様に、クラブは将来の売却益の15%を保持する賢明な取引を行いました。
  • カルロス・レイナ:契約満了により、ポルトガル2部で欧州大会にも出場するトレエンセへ移籍。
  • エリアス・ジダン:契約満了により、フランス2部のレッドスター・パリへ移籍。
  • ヘルマン・ガルシア(GK):契約満了により、プリメーラRFEFのカセレーニョへ移籍。
  • ジネス・ソロチェ(MF):契約満了。現在ヘタフェBと交渉中。
  • アレックス・ペレス:トリノへのレンタルから復帰後、契約解除となり、ギリシャ1部に昇格したカラマタFCへ移籍。
  • ルベン・リチャルテ:アレンテイロへのレンタルで出場機会に恵まれず呼び戻された後、契約を解除し、プリメーラRFEFのカルタヘナへ完全移籍。

一方、レンタルから復帰したものの去就が未定の選手も多数抱えています🤔

  • バスコ・ソウザ(22歳左SB):ポンフェラディーナで9試合に出場しましたが、5月の練習中に前十字靭帯断裂の重傷を負いました。契約は来季まで残っています。
  • ラミン・グエイェ(20歳MF):オウレンセCFでわずか5試合、計58分の出場にとどまりました。契約は残り1年です。
  • ジョアン・フェルスラ(ブラジル人ウインガー):ベティス・タレント・プログラムの一環としてFCポルトから加入。UDイビサへレンタルされましたが、5試合出場後に肩の重傷を負い早期復帰しました。セビージャでリハビリを続けており、契約は2029年まで残っています。
  • ホルヘ・ルイス・ロドリゲス(20歳FW):アレーナス・クルブで18試合2アシストと結果を残しましたが、1月に呼び戻されて以降はBチームで1試合の出場のみ。契約は残り1年です。

(via Estadio Deportivo)

訃報:ホセ・レオン元会長

レアル・ベティスで3度の会長職を務め、クラブの歴史に深く名を刻んだホセ・レオン・ゴメス氏が、91歳でドス・エルマナスにて逝去されました🕊 1935年2月26日生まれの同氏は、オリーブ事業を手掛ける実業家でありながら、約40年にわたりクラブの運営に尽力しました。親しみやすく人当たりの良い性格で知られ、ベティスサポーターのみならず、ライバルであるセビージャFCからも哀悼の意が表明されています🖤

クラブとの歩みは1967-68シーズン、フリオ・デ・ラ・プエルタ理事会に副会計として加わったことから始まります。1969年には34歳の若さで暫定会長に就任。その後もフアン・マウドゥイトやウゴ・ガレラの理事会で要職を歴任し、1992年のスポーツ株式会社(SAD)化の際には、マヌエル・ルイス・デ・ロペラが権力を握る上で重要な役割を果たし、SAD化後の初代会長(1992-1996年)を務めました👔

ロペラ氏の最も信頼する右腕として、クラブの最も栄光ある時代を支えた一方で、2006年から2010年までの3度目の会長職では、クラブの危機、債権者集会、司法介入といった最も困難な時代にも直面し、法的な活動停止処分を受けるという苦難も味わいました。その後、ハイメ・ロドリゲス・サクリスタンに職を譲ってからは公の場から退き、地元ドス・エルマナスでのビジネスと家族との生活に専念していましたが、常に愛するクラブの動向を見守り続けていました。

(via ElDesmarque) (via Estadio Deportivo) (via SPORT) (via MARCA)

その他ピッチ外ニュース

セビージャのホセ・ルイス・サンス市長は、現在エコロジスタス・エン・アクシオンから汚職の疑いで検察に告発されているベティスのベニト・ビジャマリン・スタジアム改修および隣接商業ビルの都市計画について、セビージャFCのスタジアム計画と同様に全面的に擁護する姿勢を示しました🏟 市長は『セビージャのスタジアムのプロジェクトについても、ベティスのプロジェクトと同じように考えています。これらは都市のプロジェクトです。(中略)どちらも22年間、この状況が打開されるのを待っていました』と強調し、『最初から、両方のスタジアムの拡張プロジェクトを推進すると言ってきました。(中略)ベティスファンもセビージャファンもそれに値するからです』と語り、計画の進行を後押ししています👏

また、心温まるエピソードとして、ウエルバ県アルモンテ出身の73歳の熱狂的なベティスファン、アントニア・フェルナンデスさんの夢が話題となっています👵 彼女の夢は、長年のアイドルであるホアキン・サンチェスに会うことです。『彼に会わずに死にたくない。私の夢です。彼がプレーし始めた時からずっと私のアイドルです。ホアキンに会うことを何百万回も夢見ました。私は73歳で、もう彼に会う時です。彼を知りませんが、愛しています。もうプレーしていませんが、ボックス席に座っているのを見るととても嬉しくなります。引退した時はもうプレーを見られないと思って泣きました。走る姿にまで芸術があります。ピッチに出るとチームの操り方をよく分かっていました』と熱い想いを語っています。彼女の家にはホアキングッズが溢れ、彼に捧げるオリジナルソングまで作曲しているほどです🎶 驚くべきことに、この夢の実現に向けて、ライバルクラブであるセビージャのレジェンド、故ホセ・アントニオ・レジェスのお父様であるクロ・レジェス氏が協力しています。『一番美しいのは、彼女が望んでいたその夢を与えてあげることです。頼まれたらどこのチームのファンであろうと関係ありません。彼女にとって世界で一番大きな夢だからです。もしホアキンが来てくれたら、もう何も言いません。もちろん実現させます。もし彼が来なければ、彼女は泳いででも行くと言っています』と語り、フットボールの枠を超えた絆が見られます🤝

(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

【本日の総括】

CL復帰に向けたペジェグリーニ体制7年目のプレシーズンがドイツで熱く始動。左SBフラン・ガルシアの合流に続き、1500万ユーロを投じるストライカー獲得に全力を挙げています。一方でダニ・セバージョスの復帰やデオッサの放出は難航中。クラブの歴史を創ったホセ・レオン元会長の訃報という悲しいニュースもありましたが、新スタジアム計画への市長の支持など、クラブは力強く前へ進んでいます。