最終節レアル・マドリード戦とバルベルデ体制の終焉
アスレティック・クラブにとってストレスの多かった今シーズンも、ラ・リーガの残りわずか1試合で幕を閉じることになります。最終節である第38節は、土曜日の21:00から敵地サンティアゴ・ベルナベウで行われるレアル・マドリードとの対戦という非常に厳しい舞台が用意されています。
この試合は、エルネスト・バルベルデ監督にとって非常に大きな節目となります。彼がアスレティックを指揮するのはこれが実に504試合目となり、この試合を最後にチームを去ることが決まっています。同様に、長年彼を支えてきたジョン・アスピアスもコーチとしての役割を終えることになります。チームは日曜日にバカンスへと突入するため、ベルナベウでの一戦がこの体制での正真正銘のラストマッチとなります。なお、対戦相手のレアル・マドリードも今季は無冠に終わり、2位以上にはなれないフラストレーションを抱えた状態でこの試合に臨んでくると同時に、相手のキャプテンであるダニ・カルバハルにとっても13年間過ごしたクラブでのラストマッチとなるため、非常に特別な雰囲気の中での試合となることが予想されます。(via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo) (via SPORT)
エディン・テルジッチ新監督の就任と来季への動き
バルベルデ監督の退任に伴い、来シーズンからはドイツ人のエディン・テルジッチが新たな指揮官としてレサマに到着することが決定しています。テルジッチと彼の率いる新しいコーチングスタッフはすでにクラブの施設や、来シーズン自分たちが起用できる選手たちの陣容について詳細なチェックを始めており、新体制への移行準備が着々と進められています。(via ElDesmarque)
Castoreの来季新ユニフォームをベルナベウでお披露目
アスレティック・クラブは今週水曜日に来シーズン向けの新しいユニフォームを発表しました。この新たなCastore製のユニフォームは、来シーズンを待たずして、今週末のサンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリード戦ですでに選手たちが着用してお披露目されることが決まっています。エディン・テルジッチ新監督が率いることになる新しいチームの姿を、ファンは一足早くピッチ上で目にすることになります。(via ElDesmarque)
ミケル・ベスガが語る苦悩のシーズンと自身の去就
シーズン終了を目前に控え、エルネスト・バルベルデ監督の元でベンチに座ることが多かったミケル・ベスガがラジオ番組『Onda Vasca』に出演し、苦しかったシーズンと自身の将来について率直な思いを吐露しました。来シーズンに向けてドイツからエディン・テルジッチ新監督が就任することに加え、レンタルに出ているペイオ・カナレスやベニャト・ゲレナバレナといった選手たちが戻ってくることもあり、残り1年の契約を抱えるベスガは自身の立場に疑問を抱いています。
自身の控えという役割について、彼は次のように語りました。
『ベンチで控えに回り、後半からの出場という役割を受け入れるのは誰にとっても好きではない。しかし、それを受け入れ、若手たちに日々のレサマでの姿勢を示し、試合に出た時には経験と落ち着きをもたらすことができるということを示すしかなかった』
さらに、自身の将来についてはクラブの意向が不透明であることを明かしています。
『出場機会が減ったことで色々と考えている。契約は残っているし新しい監督も来るが、クラブが自分に何を求めているのかも分からない。自分としてはプレーできる良い状態にあり、しっかりと準備をして自分の力を証明したいと思っている。ただ、居座るためだけにアスレティックにいるつもりはないし、もし道を譲るべきならそうする。でも、全力で取り組むつもりだし、どうなるか見てみよう』
また、チーム全体として苦しい時期が続いた今季を振り返り、一部のファンから「給料泥棒(vividores)」という厳しいヤジを浴びたことに対して、深い悲しみと怒りを示しました。
『クコ・シガンダの年(レバンテ戦やフォルメンテラ戦での敗退など)も覚えているが、今年は最初から歯車が狂い、苦しいシーズンだった。サッカーは非常に結果至上主義だ。「給料泥棒」と歌われるのは心が痛む。怒りやフラストレーションは理解できるが、私たちは非常にコミットしたチームであり、全員がアスレティックを自分のものとして感じている。内部では私たちも非常に苦しんでおり、シーズンが悪かったことは理解しているし、ブーイングも理解できるが、それでも腹立たしい』
最後に、ある試合でウルコ・イセタが交代出場した場面についても言及し、バルベルデ監督の采配に自身も驚いたことを明かしています。
『私自身も驚いた。バルベルデとイニゴ(?)は非常に良い関係にあるが、これはプロサッカーであり、我々は懸かっているものがあった。あの瞬間、彼がその決断を下さなければならなかった。難しかっただろうが、その瞬間ウルコ・イセタがピッチに出た』(via ElDesmarque)
アイメリク・ラポルテが今季を回顧、適応と苦戦
アスレティック・クラブで今シーズンを過ごしたアイメリク・ラポルテが、スペイン代表としてワールドカップに向けたインタビューの中で、クラブでの厳しい1年について振り返りました。今季のアスレティックのCB陣は、イェライ、ラポルテ、ダニ・ビビアン、パレデス、エギルスという充実した5人体制でしたが、チーム全体としては期待外れの結果に終わりました。
ラポルテは自身の状態について次のように語っています。
『個人的には肉体的にも精神的にも良い状態だと感じているけれど、チームのパフォーマンスは期待されたものではなかったし、それは影響する。結果が伴わないと、高く評価されるのは難しい』
また、戦術への適応についても課題があったことを認めています。
『ここ数年やってきたこととはプレースタイルが違っていたから、チームメイトやプレースタイルに適応しなければならなかった』(via AS)
ダニ・ビビアンの練習復帰とイニゴ・レクエの引退
火曜日のオフを挟み、水曜日にレサマで練習を再開したチームの中で、最も良いニュースとなったのがダニ・ビビアンの全体練習への復帰です。ビビアンはコルネジャでのエスパニョール戦で足首に重い捻挫を負い、前節のセルタ戦を欠場していました。水曜日のメディア公開された練習では、他のチームメイトと全く同じメニューをこなす姿が確認されています。ビビアンは月曜日に発表されるワールドカップに向けたスペイン代表のプレリストに入ってはいるものの、最終的なリストに残る可能性は低いと見られています。しかし、だからこそ今シーズンの最後をピッチ上で戦って締めくくりたいと強く願っているはずです。
一方で、間もなくスパイクを脱いで引退することが決まっているイニゴ・レクエは、先日のサン・マメスでのセルタ戦(引き分け)でピッチに立つ幸運には恵まれませんでした。(via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)
ニコ・ウィリアムズ、オイアン・サンセトら主力陣の負傷状況
主力選手たちの怪我の状況も明らかになっています。オイアン・サンセトは5月10日にサン・マメスで行われたバレンシア戦で筋肉の損傷を負って以来、欠場が続いています。水曜日の練習では負傷後初めてボールを触って別メニューでの調整を行いましたが、エスパニョール戦とセルタ戦を欠場した彼が、土曜日のマドリード戦に間に合う見込みはありません。
また、ニコ・ウィリアムズも筋肉の痛みを抱えており、水曜日は屋外での練習に姿を見せませんでした。ニコはワールドカップに向けたスペイン代表のメンバーに選出される見込みですが、怪我の影響により大会の初戦に万全の状態で臨めるかどうかは不透明な状況となっています。
さらに、前節のセルタ戦に先発出場したもののハーフタイムで交代したウナイ・ゴメスも、この日は全体グループから外れ、第1ピッチの奥でランニングを行う別メニュー調整となっています。(via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)
若きCBウナイ・エギルスを襲った悲劇的な再負傷
水曜日のレサマの練習では、エルネスト・バルベルデ監督がウナイ・エギルスに歩み寄り、彼を励ますために短い会話を交わす姿が見られました。この若きセンターバックは、今シーズン誰よりも過酷な運命に直面しています。
彼はチームの全体練習に正常に参加していましたが、5月14日のトレーニング中に右膝の前十字靭帯に施していた形成術の部分が破断し、再び断裂するという重傷を負ってしまいました。これにより彼は近々再びメスを入れ、再手術を受けなければなりません。今シーズン、彼はわずか1分もピッチに立つことができず、またしても長期の離脱を強いられることになります。(via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)
アイマル・ドゥニャベイティア、テネリフェへのレンタル移籍が濃厚
来シーズンに向けた編成が進む中、アスレティックの将来を担う若手選手の去就も具体化しています。プリメーラRFEFで今季20試合に出場し2ゴールを挙げる活躍を見せた23歳のセンターバック、アイマル・ドゥニャベイティアが、レサマを離れて武者修行に出る可能性が高まっています。
現在トップチームにはイェライ、ラポルテ、ダニ・ビビアン、パレデス、そして怪我を負ったエギルスと5人のセンターバックがおり、エディン・テルジッチ新体制においてもこのポジションは充実しています。そのため、ドゥニャベイティアには出場機会を与えるためのレンタル移籍が計画されています。冬の移籍市場ではカディスが獲得を狙っていましたが実現せず、現在はラ・リーガ・ハイパーモーション(セグンダ・ディビシオン)に昇格したばかりのテネリフェが、彼の獲得に最も近い位置につけています。両クラブ間の交渉はすでに進行中で、数日中にも契約がまとまる見込みです。(via ElDesmarque)
メディアからの厳しい評価
苦しいシーズンを送ったアスレティックに対し、地元メディアも厳しい視線を向けています。2026年5月21日木曜日の『Mundo Deportivo』のビスカヤ・アラバ版の表紙は、アスレティックの今シーズンを象徴する厳しい見出しで飾られました。紙面では、「アスレティックは週に1試合しか戦う必要がなく、負傷者も少なかったにもかかわらず、獲得したポイントがあまりにも少なすぎる」という事実が大きく取り上げられ、チームの成績不振がクローズアップされています。(via Mundo Deportivo)
前節セルタ戦の猛攻とその他の過去データ
前節、サン・マメスで行われたセルタ・デ・ビーゴ戦において、アスレティックは非常にアグレッシブな攻撃を見せました。チームは合計27本ものシュートを放ちましたが、セルタのGKアンドレイ・ラドゥの驚異的なパフォーマンスの前に立ちはだかれ、彼から奪えたゴールはわずか1点にとどまりました。ラドゥはこの試合でセルタの中で最も際立った活躍を見せた選手として評価されています。
また、他チームの話題に関連する小ネタとして、現在1部残留を争っているレバンテは、今シーズン途中にアスレティック・クラブと対戦して敗北を喫しています(アスレティック、バレンシア、ビジャレアル、バルセロナに対する4連敗の一つ)。
さらにヨーロッパリーグ(旧UEFAカップ)の歴代記録において、アスレティック・クラブは2012年の決勝戦でアトレティコ・マドリードと対戦しましたが、0-3で敗れて準優勝に終わったという過去のデータが改めて紹介されています。(via SPORT) (via AS) (via ElDesmarque)
【本日の総括】
バルベルデ監督のラストマッチとなるベルナベウでのマドリード戦を前に、ビビアンの練習復帰という朗報がある一方で、サンセトやニコら主力の負傷、そしてエギルスの悲劇的な再負傷など満身創痍の状況が続いています。ベスガの苦悩のコメントやラポルテの回顧が示す通り、今季は非常に苦しい1年でしたが、エディン・テルジッチ新監督の就任や新ユニフォームのお披露目、若手ドゥニャベイティアの武者修行など、すでに来季に向けた新しい時計の針は動き始めています。





