エルネスト・バルベルデ監督の退任とセルタ戦での落胆

アスレティック・クラブを率いたエルネスト・バルベルデ監督にとって、クラウディオ・ヒラルデス監督率いるセルタ・デ・ビーゴとの1-1の引き分けが、サン・マメスでの最後の指揮となりました。コパ・デル・レイを制し、サン・マメスで最も多く指揮を執ったレジェンドであるバルベルデ監督ですが、最後のホームゲームを勝利で飾ることはできませんでした。

この試合の開始わずか4分、アスレティックは集中力を欠いた痛恨のミスからセルタに先制を許してしまいます。その後、51分にユーリ・ベルチチェのパスを受けたイニャキ・ウィリアムズが同点ゴールを決めましたが、チームの姿勢には疑問の声が上がりました。同点に追いついた後も、逆転を目指して急いでボールをセンターサークルに戻すような素振りは見せず、ごく軽く祝っただけだったためです。

今シーズンのアスレティックは怪我人に泣かされたとはいえ、少なくともヨーロッパの大会に出場できるだけの陣容は整っていたと見られています。しかし、最終的にチャンピオンズリーグ出場権は勝ち点57のレアル・ベティス(昨シーズン5位だったアスレティックの後を継ぐ形に)、ヨーロッパリーグは勝ち点51のセルタ、カンファレンスリーグは勝ち点48のヘタフェの手に渡り、アスレティックは完全にヨーロッパへの切符を逃す結果に終わりました。ファンからは、チャンピオンズリーグ出場を争うレベルから一転し、降格を免れたことで安堵するような状態に陥ったチームの姿勢に対して厳しい意見が飛んでいます。

なお、このセルタ戦はバルベルデ監督だけでなく、イニゴ・レクエにとってもサン・マメスでの最後の試合となり、ファンに別れを告げています。

(via Estadio Deportivo)

(via Esport3)

ユーリ・ベルチチェの去就とファンの残留要請

左サイドバックのベテラン、36歳のユーリ・ベルチチェは、セルタ戦で今季5枚目となるイエローカードを受けました。これにより、今シーズン最終戦の出場停止が確定し、先日のセルタ戦が彼にとってアスレティックのユニフォームを着てプレーする最後の試合だった可能性があります。

セルタ戦ではイニャキ・ウィリアムズの同点ゴールを見事にアシストし、ピッチ上で際立った活躍を見せたユーリ。試合終了後、ホームのファンからは『ユーリ、残って』という大合唱が沸き起こり、彼への絶大な愛情と契約延長を求める声が響き渡りました。

6月30日で現行契約が満了となるユーリは、アスレティックで1部リーグ通算300試合出場という大台を突破しており、この実績が契約更新に向けた大きな後押しになると見られています。彼自身もプレーを続けたいという強い意欲を持っていますが、自身の去就については次のように語っています。

『今の段階で自分の状況について話すのは自己中心的だと思います。チームとして集団で解決しなければならない問題が十分にありますからね。それらの問題が解決した時に、自分がどうするかをお話しします』

彼の勇気と献身的なプレースタイルは妥協を許さないものであり、来季の新たなプロジェクトに向けて、チームをまとめる重要な柱になることが期待されています。

(via Estadio Deportivo)

負傷者続出の最終節レアル・マドリード戦

アスレティック・クラブは今シーズンの締めくくりとして、5月23日土曜日の21:00から、敵地サンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリードとの最終節に臨みます。この試合は、レアル・マドリード側にとっても23年間在籍したダニ・カルバハルのお別れ試合として特別な意味を持つ一戦となります。アルバロ・アルベロア監督率いる相手に対し、アスレティックは厳しい台所事情で挑むことになります。

すでに出場停止が確定しているユーリに加え、負傷を抱えるニコ・ウィリアムズ、オイアン・サンセ、ウナイ・エギルスの欠場が決まっています。さらに、RCDEスタジアムで行われたエスパニョール戦で足首の捻挫を負ったダニ・ビビアンについても、最終戦に出場できるかは極めて疑わしい状況です。ちなみにそのエスパニョール戦では、ペレ・ミジャに5ヶ月ぶりとなるゴールを許すなどして2-0で敗北を喫しており、チーム状況は芳しくありません。

苦しいチーム状況の中、キャプテンのイニャキ・ウィリアムズは『うつむいて、気を引き締めてやるしかない』と語り、最後まで全力で戦い抜く決意を示しています。

(via Estadio Deportivo)

(via SPORT)

(via Mundo Deportivo)

(via Esport3)

ペイオ・カナレスの復帰とエディン・テルジッチ新体制

現在、2部リーグのラシン・サンタンデールへレンタル移籍中のペイオ・カナレスは、来季アスレティック・クラブに復帰することがほぼ確実視されています。

攻撃的ミッドフィルダーとしてプレーするカナレスは、ラシンで5ゴール8アシストという見事な成績を残し、チームの1部リーグ昇格に大きく貢献しました。エル・サルディネロで行われた昇格記念パーティーでは、ファンから『ペイオ、残って』という熱烈なチャントが送られ、本人が拍手でその愛情に応える場面もありました。

しかし、クラブ側は冬の移籍市場での復帰オプションを見送ってまで彼にプロの舞台での経験を積ませており、満を持しての帰還となります。来シーズンは、アスレティック・クラブの新監督に就任するエディン・テルジッチの指揮下に入ることが確実とされており、サン・マメスに希望をもたらす若き才能として、テルジッチ新体制における重要なピースになることが期待されています。

(via ElDesmarque)

(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

エルネスト・バルベルデ監督とイニゴ・レクエがサン・マメスに別れを告げ、チームは失意の中でヨーロッパへの切符を逃しました。ユーリの契約問題や多くの負傷者を抱えたまま、レアル・マドリードとの最終節に挑みます。一方で、ラシンを昇格に導いたペイオ・カナレスが復帰し、エディン・テルジッチ新監督の下で新たなプロジェクトが始動するという希望の光も見えています。