レヴァンドフスキ退団

ロベルト・レヴァンドフスキがFCバルセロナでの4年間の素晴らしい日々に終止符を打ちました。公式戦192試合に出場し、119ゴールを記録。3度のラ・リーガ制覇、3度のスーペルコパ・デ・エスパーニャ制覇、そして1度のコパ・デル・レイ制覇と、合計7つのタイトルを獲得しました。ベティス戦を前に行われたトレーニング後、ドレッシングルームで退団を発表した際、彼は涙を流しながら『君たちはもうチャンピオンズリーグで優勝する準備ができている。自分が行ってきた仕事とカンプ・ノウに残す遺産を誇りに思う』とチームメイトに語りかけました。この言葉の後、キャプテンのロナルド・アラウホやハンジ・フリック監督が代表してスピーチを行い、選手全員が彼に抱きつきました。ラファ・ユステ副会長も『彼はスターとしてやって来て、レジェンドとして去っていく』と惜しみない賛辞を送っています。37歳(8月で38歳)となる彼は、チーム内での役割が減少していくことを見据え、アラビアでの新たな挑戦へ向かいます。しかし、バルセロナには妻アンナさんのジムもあり、二人の娘にとっても大切な故郷となっているため、現役引退後はバルセロナに戻って暮らす計画を立てています。(via Mundo Deportivo)

新9番を探す移籍市場

レヴァンドフスキの退団に伴い、クラブは今後5年間を託せる新たなストライカーの獲得に全力を注いでいます。現在の最優先ターゲットはチェルシーに所属する24歳のブラジル人FWジョアン・ペドロです。デコはすでにロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われたFAカップ決勝の視察に合わせて彼の代理人と接触し、FCバルセロナが第一候補として考えている旨を伝えました。移籍金は約1億ユーロと高額ですが、カルロ・アンチェロッティ監督率いるブラジル代表のW杯メンバーから落選したことで、市場価値の不当な高騰を避けられ、7000万ユーロ程度での交渉が可能になると見込まれています。2033年まで契約を残す彼は、ロナウジーニョやネイマールに憧れて育ち、バルサ加入を夢見ています。チェルシーが来季の欧州大会出場権を逃したことも追い風です。一方で、当初のターゲットであったアトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスは、移籍金が1億ユーロから1億5000万ユーロに高騰する可能性があり、ライバルクラブへの売却を拒むアトレティコの姿勢やPSGの介入により獲得は困難となっています。その他の候補として、インテルのラウタロ・マルティネス(22ゴール6アシスト)も挙がっていましたが、本人が『サッカー界では何が起こるか分からないが、追い出されない限りインテルに残る。他の場所に行くことは想像できない』と残留を明言し、ジュゼッペ・マロッタ会長も移籍の噂を完全否定しました。バイエルンのハリー・ケイン(50試合58ゴール)は契約解除条項がなくミュンヘンで満足しており、ユベントスのドゥシャン・ヴラホヴィッチ(8ゴール)は6月30日で契約満了となりますがフリック監督の好むスタイルではありません。ガラタサライのヴィクター・オシムヘン(22ゴール8アシスト)や、プレミアリーグで12ゴールを挙げたロリアン出身の19歳、エリ・ジュニオール・クルピもリストの控えとして名前が挙がっています。(via SPORT)

フリック監督の契約延長と記録更新

ハンジ・フリック監督がFCバルセロナとの契約を2028年6月まで延長し、さらに2029年まで延長可能なオプションが付きました。ジョアン・ラポルタ会長とラファ・ユステ副会長が同席した調印式で、フリック監督は『今まで以上に飢えている』と力強く宣言しました。就任1年目でラ・リーガ、コパ・デル・レイ、スーペルコパを制覇し、2年目もラ・リーガとスーペルコパを連覇。レアル・マドリードとの決勝戦3試合すべてに勝利し、ラ・リーガのクラシコでも4戦3勝と圧倒的な成績を残しています。さらに、ラ・リーガ75試合で59勝を記録し、ペップ・グアルディオラが最初の2シーズンで記録した58勝をすでに上回りました。次節のバレンシア戦で勝利すれば、76試合で60勝に到達し、ルイス・エンリケの持つ記録を更新することになります。若手主体でありながらスペイン国内の覇権を取り戻した手腕は高く評価されています。(via SPORT)

フェルミン骨折と代表選手の負傷状況

カンプ・ノウでの最終戦となったベティス戦の前半、フェルミン・ロペスが右足の第5中足骨を骨折する重傷を負いました。ハーフタイムにアレハンドロ・バルデと交代した際は温存かと思われましたが、事態は深刻でした。整形外科の権威であるリポル医師の診断により、機械的ストレスの蓄積による疲労骨折と判明し、本日18時に手術が行われます。全治には2〜3ヶ月を要するため、6月11日に開幕するW杯への出場は絶望的となりました。術後は数日間バルセロナで過ごした後、故郷のウエルバに戻ってリハビリを開始し、7月15日のプレシーズン開始に合わせて復帰を目指します。この離脱により、ビジャレアルのアルベルト・モレイロやパブロ・フォルナルスにスペイン代表入りの可能性が浮上しています。一方で、同じく代表に選ばれているラミン・ヤマルは順調に回復しており、6月15日のカーボベルデ戦でのW杯デビューに間に合う見込みです。フェラン・トーレス(今季21ゴール)も左脚大腿二頭筋の過負荷のためベティス戦をスタンドから観戦しており、W杯を控えて無理をさせない方針から次節バレンシア戦も欠場します。また、信頼性の高いエリック・ガルシアもセンターバックまたはピボーテとしてW杯メンバー入りが確実視されています。(via SPORT)

ジョアン・ガルシアの鮮烈デビュー

エスパニョールから加入した若きGKジョアン・ガルシアは、移籍初年度からラ・リーガとスーペルコパのタイトルを獲得する素晴らしいシーズンを送っています。現在15試合でクリーンシートを達成しており、最終節のバレンシア戦で失点を防げばザモラ賞の獲得が確定します。彼はインタビューで『バルサでの要求の高さはW杯に最も近い』と語り、スペイン代表への意欲を見せました。また、ダビド・ラヤ、アレックス・レミロ、ウナイ・シモンといったライバルGKたちを称賛しています。チームの守備については、ラ・リーガで37試合33失点と安定しているものの、チャンピオンズリーグでは15試合連続で失点を喫し、合計30失点という課題を抱えています。これについて彼は『チャンピオンズリーグで優勝するためには細かい部分を改善し、プロセスを信じなければならない。アイデンティティを失わずに守備から試合をコントロールするバランスを見つける必要がある』と冷静に分析しています。さらに、レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が判定への不満を漏らしたことに対しては、『ラ・リーガの全試合を見た人なら、その言葉が真実ではないと分かるはずだ。我々は落ち着いているし、クラシコの後に貰った優勝カップに満足している』と毅然と反論しました。(via MARCA)

守備陣の再編とフェアプレー規定

クラブは来季のチャンピオンズリーグ制覇に向けて守備陣の強化を計画しており、インテルのアレッサンドロ・バストーニをリストのトップに挙げています。しかし、移籍金が6000万から7000万ユーロと高額なため、交渉は完全に停滞しています。ラ・リーガの1対1ルールの適用が待たれており、VIPボックスからの7000万ユーロの収入やレヴァンドフスキの給与枠の解放などが好材料としてハビエル・ゴメス(ラ・リーガ・コーポレートディレクター)からも言及されていますが、フリック監督の最優先事項はストライカーの獲得です。バストーニ獲得のためにはロナルド・アラウホやジュール・クンデの売却が必要と見られていますが、アラウホは残留を強く希望しています。インテルはアラウホに関心を示しているものの、バストーニとのトレード交渉には至っていません。サイドバック事情については、フリック監督が冬に加入したジョアン・カンセロを重用しており、アレハンドロ・バルデまたはクンデが売却候補となっています。エリック・ガルシアの右サイドバック適応やジェラール・マルティン、シャビ・エスパルトの台頭により、クンデの売却が最もチームへのダメージが少ないと分析されています。契約満了を迎える選手については、アンドレアス・クリステンセンには減俸での1年契約延長オファーが提示されています。カンセロはアル・ヒラルが1000万ユーロを要求しており、バルサは減額やトレードを模索中。マーカス・ラッシュフォード(14ゴール14アシスト)はマンチェスター・ユナイテッドが3000万ユーロでの買い取りを求めており、フリック監督は残留を希望していますが、大幅な給与削減が必須条件となります。(via SPORT)

アラウホのテレビ出演

キャプテンのロナルド・アラウホがダビド・ブロンカノが司会を務める番組『La Revuelta』にゲスト出演し、様々な話題で盛り上がりました。彼はアトレティコ・マドリードのファンである司会者に対し、背番号1と「Pablo Motos」の名前がプリントされたバルサのユニフォームをプレゼントし、『ナンバーワンの番組に来たと思っていたのに、突然ここに現れてしまった』と強烈なジョークを飛ばしました。また、16歳までウルグアイのリベラで両親と暮らし、父親は林業、母親は清掃員として働いていた苦労時代を回顧。レンティスタスからボストン・リベルを経てバルサBに加入した際、電化製品店で4000ユーロの巨大なテレビを一括払いで購入し、店員を驚かせたエピソードも披露しました。契約状況については『デビューしてから2回契約更新した。あと1回更新が残っていると思う』と述べ、2031年までの契約を全うする意志を示しました。レアル・マドリードのバルベルデとチュアメニのロッカールームでの喧嘩(それぞれ50万ユーロの罰金)については『フェデは素晴らしいプロで良い人間だ。何があったかは知らないが、代表で会ったら聞いてみる』とした上で、『最大のライバルに問題が起きるのは、いつだって我々にとって好都合だ』と笑顔で語りました。さらに、メンタルヘルスの問題で一時的にプレーから離れたことにも触れ、『子供の頃からのトラウマや色々なことが積み重なり、爆発してしまった。サッカーを楽しめなくなり、専門家に助けを求めた。この決断が自分の人生を変え、今はまた以前の自分に戻ることができた』と勇敢に告白しました。ラミン・ヤマルについては『彼には問題がある。騒動を起こすのが好きで、ピッチでそれを見せつける。彼は最高だ』と絶賛しています。(via ElDesmarque)

フリーキックの復活

メッシが2021年の夏に退団して以来、FCバルセロナはフリーキックからの得点力不足に悩まされてきました。メッシ在籍時は彼一人で通算50ゴールを記録していましたが、21/22シーズン(15回)と22/23シーズン(20回)は直接フリーキックからのゴールがゼロという異常事態に陥っていました。しかし、ベティス戦でハフィーニャが鮮やかなフリーキックを決め、これが今季チームにとって3本目の直接フリーキック弾となりました。他の2本はマーカス・ラッシュフォードがレアル・マドリード戦とチャンピオンズリーグのコペンハーゲン戦で決めたものです。昨季(23/24シーズン)はフェラン・トーレスとレヴァンドフスキが1本ずつ、今季の初めにはパブロ・トーレがセビージャ戦で決めていましたが、1シーズンで3ゴールという記録はメッシ退団後で最高の数字です。ラミン・ヤマルが将来的なキッカーとして期待されていますが、依然として絶対的なスペシャリストの不在はクラブの課題となっています。(via SPORT)

カンプ・ノウの観客動員と改修工事

モンジュイックのリュイス・コンパニス・スタジアムやエスタディ・ヨハン・クライフ(収容6000人)での仮住まいを経て、Spotifyカンプ・ノウへの帰還を果たした今シーズン、ファンの熱気は最高潮に達しています。公式戦26試合(ラ・リーガ19試合、チャンピオンズリーグ6試合、コパ・デル・レイ1試合)を通じて、平均観客動員率は驚異の94.39%を記録しました。モンジュイックでの最多動員はPSG戦の50,207人でしたが、カンプ・ノウの一部再開後はそれを大きく上回り、レアル・マドリードとのクラシコでは62,213人を動員。VIPチケットは1万2500ユーロで取引され、1試合で1620万ユーロという記録的な興行収入を叩き出しました。今後は夏に向けて改修工事が加速し、巨大な屋根を支える梁の設置作業が4ヶ月間にわたって行われます。9月にはラテラルスタンド、年末にはトリブナ、来年4月にはゴール裏が順次オープンし、2027年夏には10万4600人を収容する完全なスタジアムが完成する予定です。(via Mundo Deportivo)

カンテラの躍進とプレシーズン

ダビド・サンチェス監督率いるU-16(旧カデーテA)がサン・ガブリエルを2-1で破り、ダム(70ポイント)やエスパニョール(68ポイント)を抑えて勝ち点77でリーグ優勝を飾りました。この試合ではミッドフィルダーのサム・ボルニケルがセンターバックとして出場しながらも見事なフリーキックを決め、ルスラン・ムバのゴールをアシストする大活躍を見せました。また、ヨハン・レイバもデビューを果たしています。一方、ポル・プラナス監督が率いるフベニルAはコパ・デ・カンペオネスの準決勝でUDラス・パルマスと対戦します。しかし、エブリマ・トゥンカラ、ジョルディ・ペスケル、ラウル・エクスポシト、ロベルト・トマスの4選手が、セルジ・マヤンスやウゴ・ガルセスと共にU-17スペイン代表の欧州選手権メンバーに招集されたため、この重要な一戦を欠場することになりました。ハンジ・フリック監督は若手の育成にも熱心で、7月からのプレシーズンにはフベニルAなどからヤン・ヴィルギリ、イブラヒム・ディアラ、フェルナンデス従兄弟、フアン・エルナンデスらをトップチームの練習に参加させる予定です。また、トミー・マルケス、シャビ・エスパルト、ジョフレ・トレント、アルバロ・コルテスといった選手たちも継続的にトップチームのダイナミクスに組み込まれています。(via SPORT)

ネグレイラ事件の最新報告

スペイン税務署(AEAT)がネグレイラ事件に関する調査の完全な結論レポートを発表し、FCバルセロナが競技の公平性を歪めるような買収行為を行った証拠は一切ないことが明言されました。CENAFEのミゲル・ガラン会長によって公開されたこの文書には、『本調査手続きにおいて、現役の審判員に対する支払いや、審判の判定基準や割り当てに影響を与えるような機密情報の提供といったサービスの提供は証明されなかった。試合結果を操作した事実も確認されていない』と明確に記載されています。クラブの銀行口座からのすべての資金流出が精査されましたが、審判員を金銭で買収するための財務的なつながりは一切見つからず、この数ヶ月間クラブに付きまとっていたスポーツ腐敗という疑惑のストーリーは完全に崩れ去ることとなりました。(via SPORT)

【本日の総括】

レヴァンドフスキの感動的な退団発表により一つの時代が終わりを告げ、ジョアン・ペドロを筆頭とする新たな9番探しが本格化しています。フリック監督の契約延長という朗報の一方で、フェルミンの骨折によるW杯欠場という痛手もありました。カンプ・ノウの驚異的な熱気とカンテラの若き才能たちが、バルサの明るい未来を照らしています。