第37節セルタ戦での引き分けとバルベルデ監督&レクエのホーム別れ
ラ・リーガ第37節、サン・マメスで行われたセルタ・デ・ビーゴ戦は、アスレティック・クラブにとって数多くの別れの場となりました。クラブとファンは、退任が決定しているエルネスト・バルベルデ監督、そしてレクエに対して別れを告げました。試合は引き分けに終わりましたが、伝説的な監督に対して名誉ある見送りが本拠地で行われました。バルベルデに残された指揮は、最終節サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリード戦のみとなります。(via Estadio Deportivo)
イニャキ・ウィリアムス、本拠地での無得点記録に終止符とファンへの謝罪
このセルタ戦で同点ゴールを決めたのはイニャキ・ウィリアムスでした。ガーナ代表ストライカーにとって、これは2026年に入ってからサン・マメスでの初ゴールであり、実に7ヶ月半以上に及ぶ本拠地での無得点記録に終止符を打つものとなりました。リーガでは10試合連続、サン・マメスに限れば19試合連続無得点という記録が続いており、最後に本拠地でゴールを祝ったのは2025年10月4日の第8節まで遡ります。また、チャンピオンズリーグや国王杯での本拠地得点もありませんでした。今季の彼の成績は公式戦全体でわずか4ゴール(リーガ3得点、国王杯1得点)と非常に低調なものに終わっています。
キャプテンとして最初のシーズンを務めたイニャキは、チームの低迷に強く責任を感じており、セルタ戦の前にファンに向けて以下のような声明を発表しました。
『今シーズンは個人的にもチームとしても、決して簡単なものではなかった。期待はとても大きかったが、結果はこのクラブやファンにふさわしいものではなかった。キャプテンとして、責任の一部は私にある。チームは今シーズン、多くの苦しみを味わったが、私たちはミスや困難な時期、そして今年経験したすべてのことから学んできた。これらすべてが、将来に向けて私たちをより強くしてくれると確信している』
来季から就任するテルジッチ新監督の期待に満ちた新プロジェクトにおいて、イニャキはドレッシングルームをまとめるキャプテンとして引き続き重要な役割を担うことになります。(via Estadio Deportivo)
バルベルデ監督、アヤックスのオファーを拒否し休養を宣言
今季の困難なシーズンを終え、一歩退く決断を下したエルネスト・バルベルデ監督の今後の計画が明らかになりました。62歳で数多くのタイトルを獲得してきた彼は、少なくとも1年間はベンチから離れる予定です。実は今年2月の時点で、アスレティックでの指揮が今季限りになることを知っていたアヤックスのスポーツディレクター、ジョルディ・クライフから監督就任の打診を受けていました。しかし、バルベルデはこれを拒否しました。
セルタ戦での引き分け後、バルベルデは自身の将来について次のように語っています。
『少し息をつく必要がある。今シーズンはとてもハードだった。今は少し休むつもりで、それが自分に必要であり、ベストな選択だと思う。今は絶対に監督をやらない』
短期的には他のチームを率いる考えはなく、この答えによって当面はサッカー界から離れて休養を取ることが確定しました。(via ElDesmarque)
新監督エディン・テルジッチが直面する33人の巨大スカッド問題
期待外れに終わった今シーズンを立て直すため、クラブはエディン・テルジッチを新監督に招聘しました。ドイツ人指揮官は6月にビルバオへ到着し、新プロジェクトの先頭に立ちますが、就任と同時に彼は大きな難題に直面します。それは、6月で契約が満了するユーリとレゴの去就が未定のまま、トップチームに合計33人もの選手を抱えていることです。テルジッチが到着する頃には彼ら2人の去就は解決しているべきですが、新監督の構想に入るのかどうかは未知数です。
また、今季の成績不振により、アスレティックは来シーズンのヨーロッパ大会出場権を逃しました。来季はリーガと国王杯の2つのコンペティションにしか参加しないため、過密日程が軽減されます。そのためトップチームを運営する上で33人という数字は多すぎ、大半の選手は出場機会を得られないことになります。これに加えて、セルトン・サンチェスのようにトップチームに頻繁に顔を出しているカンテラーノたちや、新監督がトップチーム昇格を判断する若手もいるため、戦力外となる選手の選別が必須となります。移籍市場での動きも、この限られた試合数という条件に左右されることになります。(via Estadio Deportivo)
各選手の契約年数詳細とローンバックメンバーの全容
テルジッチ監督のテーブルには、来季以降も契約を残しているトップチームの選手24人と、プロサッカー界にローン移籍していた9人の名前があります。合計33人となる彼らの契約状況の全容は以下の通りです。
契約中の24選手(満了年別)
2027年まで: イニゴ・ルイス・デ・ガラレタ、アレックス・ベレンゲル、ミケル・ベスガ、ウルコ・イセタ、アイメリク・ラポルテ、イニャキ・ウィリアムス、ゴルカ・グルセタ、ウナイ・ゴメス、アンドニ・ゴロサベル、ニコ・セラーノ、ウナイ・エギルス、ジェライ・アルバレス
2028年まで: ウナイ・シモン、アレックス・パディジャ、アイトール・パレデス、アダマ・ボイロ、マロアン・サンナディ
2029年まで: ロベルト・ナバーロ
2030年まで: ベニャト・プラドス、ミケル・ハウレヒサル、ヘスス・アレソ
2031年まで: ダニ・ビビアン、オイアン・サンセト
2035年まで: ニコ・ウィリアムス
ローンから復帰する9選手
フレン・アギレサバラ(バレンシア)、ウナイ・ベンセドール(レバンテ)、ウゴ・リンコン(ジローナ)、ペイオ・カナレス(ラシン・サンタンデール)、マネクス・ロサノ(ラシン・サンタンデール)、ベニャト・ヘレナバレナ(カステリョン)、アインゲル・オラバリエタ(アンドラ)、イケル・バレラ(ミランデス)、アルバロ・ジャロ(アル・ガラファ)
(via Estadio Deportivo)
地元紙が報じるアスレティックのサイクル交代
エルネスト・バルベルデの退任やエディン・テルジッチの就任、そしてスカッドの大幅な整理が求められる状況は、地元メディアでも大きく取り上げられています。ビスカヤ・アラバ版のメディアでは、来シーズンにアスレティックが経験するであろうサイクルの交代が、本日の表紙のメイントピックとして大々的に報じられています。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
バルベルデ監督とレクエがホームのファンに別れを告げ、不振に苦しんだイニャキが意地のゴールと熱い決意を表明しました。来季のテルジッチ新監督は、ヨーロッパ大会不在のシーズンにおいて、33人という巨大スカッドの整理という大きな試練に挑むことになります。


