メスターヤでのラストダンスと単独首位奪取への挑戦
ラ・リーガ第4節、バレンシアのホームであるメスターヤでの激突は、バルセロナにとって極めて重要な意味を持ちます。一足先に行われた試合でレアル・マドリードがベティスに敗れ、アトレティコ・マドリードも引き分けたため、本日バルセロナが勝利を収めれば、早くも単独首位に立つチャンスが到来しました。勝てばアトレティコに勝ち点5差をつけられる好機です。
この対決は歴史的な一戦でもあります。メスターヤは今シーズンを最後に閉鎖されることが決定しており、2027年オレンジカップで新スタジアムであるノウ・メスターヤが開業します。コパ・デル・レイでの対戦がない限り、今回がバルセロナにとってこの伝統あるスタジアムでの公式戦ラストダンスとなる予定です。
メスターヤでは過去115回の対戦があり、バルセロナはアウェイチームとして最多の43勝(バレンシア42勝、30引き分け)を挙げていますが、総得点ではバレンシアが197点、バルサが185点と競っています。かつてリオネル・メッシがこのスタジアムでアウェイ選手最多の11ゴールを挙げ、ディエゴ・マラドーナもバルサでのラ・リーガデビューを飾った、数々の伝説が刻まれた地です。
現在のバレンシアは3試合で勝ち点わずか1、わずか1得点で2連敗中と苦しんでおり、さらに8名の負傷者を抱えています。しかし、地元サポーターは補強に不満を募らせ、フロントに対する抗議活動として、試合開始から19分間はスタンドへの入場をボイコットする計画を立てています。そんな中、ピーター・リム・オーナーの息子であるキアト・リム会長が今朝バレンシアに到着し、選手ホテルの激励に現れました。気温30度を超える酷暑と緊迫した空気が漂うメスターヤで、バルセロナは過酷な一戦に挑みます。(via Mundo Deportivo / ElDesmarque / SPORT)
ジュール・クンデのセンターバック復帰プランと指揮官の決意
今夏の移籍市場では、ロナルド・アラウホがリヴァプールへレンタル移籍し、獲得を熱望していたツエーゲン・ツウェンテのDFルイート・ネイスタットに対する800万ユーロのオファーを却下されるなど、新たなセンターバック補強を行わずに市場を閉じることになりました。
これにより、右サイドバックに固定されていたジュール・クンデが、本来の主戦場であるセンターバックに戻る可能性が非常に高くなっています。右サイドバックにはエリック・ガルシアの定着やシャヴィ・エスパルトの台頭により、ジョアン・カンセロを右サイドバックに回す選択肢も生まれたためです。
クンデの起用について、ハンジ・フリック監督は土曜日の記者会見で次のように語り、彼への全幅の信頼を明かしました。
『ジュールについて言えるのは、彼が信じられないほどのプロフェッショナルだということだ。彼は他のグループと一緒にシーズンをスタートさせなかった状況にあるが、これは彼にとって挑戦であり、練習でもすべてを捧げて非常に競争力高く競わなければならない。そして、もちろん彼とはセンターバックでプレーする可能性についても話した。彼がセンターバックでプレーすることを好むのは知っている。なぜなら、彼が私たちとの最初のシーズンで非常に高いレベルでプレーしたからだ。私たちは彼が再びそのレベルでプレーするのを見たいと思っているし、彼が最高レベルに到達できるよう手助けするつもりだ。それが私たちの仕事だ』
さらに、個人よりもチームの利益を最優先する姿勢を強く主張しています。
『今のところ、各ポジションに素晴らしい選択肢があり、常にチームの利益が最優先される。一人の選手や私ではなく、常にチームのことがすべてだ。だから私たちは常にその時点でチームにとって最善の決定を下す。当然、これらの決定は一瞬で、あるいは各試合に応じて変わる可能性がある。しかし最終的に、私がジュールから見ているのは、彼が毎日非常にハードに働いており、最高レベルに到達したがっているということだ』(via ElDesmarque)
守備陣再編の切り札ジェラール・マルティンの新時代
センターバックの補強が見送られた中、最も大きなチャンスを掴んでいるのが24歳のジェラール・マルティンです。
もともとコルネジャから左サイドバックとしてバルセロナに加入した彼ですが、その屈強なフィジカル、オープンなスペースを守る圧倒的な対人能力、器具を要さない抜群の適応力がフリック監督の目に留まり、今や「頼れる本職センターバック」としての地位を確立しつつあります。
昨シーズンは公式戦51試合(センターバックで32試合、左サイドバックで19試合)に出場し、2,416分にわたって安定した高いパフォーマンスを維持しました。今シーズンの開幕戦でも先発を飾り、エルチェ戦ではクリステンセンとコンビを組み、アスレティック・ビルバオ戦ではパウ・クバルシとコンビを結成。
今回のバレンシア戦でも先発出場が有力視されており、アラウホなき守備陣を統率する新たな盾としての飛躍が期待されています。(via SPORT)
ラミン・ヤマルの状態と中盤のロドリスタメン起用への期待
本日のスタメン選考において、ファンを最も悩ませるのが2名の主力の状況です。
一人目は絶対的エースのラミン・ヤマル。土曜日の練習では打撃の影響により全体練習を外れ、ジムで個別調整を行いました。バレンシアへの遠征メンバーには入っているものの、5試合を14日間で消化する過密日程を前に、フリック監督が無理をさせずにベンチスタートに置く、あるいは大事をとって温存する可能性も十分に考えられます。
もう一人は、今夏鳴り物入りで加入したものの合流が遅れ、フィジカル調整が続いていた中盤の支配者ロドリです。フリック監督も「コンディションは確実に上がっている」と認めており、今回のメスターヤで初のスタメン出場を飾るか、それとも水曜日のチャンピオンズリーグ初戦、フェイエノールト戦まで温存されるかが注目されています。
ロドリを先発させる場合、ここまで非常に素晴らしい出来を見せている若きアンカー、マーク・ベルナルを一列上げて同時起用するプランも浮上しています。一方、偽9番としてこれまでの3試合で5得点(ピッチーチ単独首位)と爆発しているラフィーニャは、今日も最前線でスタメンが確実視されています。直近5回のバレンシア戦で計21ゴールを奪っている高い攻撃力を継続できるかがカギとなります。(via Estadio Deportivo / SPORT / Mundo Deportivo / MARCA)
伝説エヴァリストから届いた魂のメッセージ:新生『背番号9』ガブリエウ・ジェズスへの祝福
バルセロナで1957年から1962年にかけて活躍したブラジル人伝説FW、エヴァリスト・デ・マセド(93歳)。通算237試合181得点、リーガ2度の優勝などを成し遂げ、1試合5ゴールというブラジル代表記録を持つ偉大なストライカーが、新加入の同胞ガブリエウ・ジェズス(元アーセナルなど)に向けて熱い激励の言葉を送りました。
現在、リオデジャネイロの高級住宅街レブロンで隠居生活を送るエヴァリストは、SPORTの独占取材に対し、バルサへの消えない愛着とともに以下のメッセージを語りました。
『ガブリエウ、私がバルセロナで背負い、今でも強いノスタルジーとともに思い出す背番号9のユニフォームに誇りを持ってくれ』
エヴァリストは主に背番号8を愛用していたものの、ストライカーとしての証である背番号9を背負ったこともあり、その歴史的重みをよく理解しています。チーム合流後まだ3回しか練習をこなしていないジェズスですが、本日のバレンシア戦では途中出場でのデビューが期待されており、レジェンド直々の祝福は大きな力となるはずです。(via SPORT)
SCブラガで躍動するパウ・ビクトルと若きカンテラ卒業生たちの衝撃デビュー
バルセロナでの激しい競争に阻まれ、今夏SCブラガ(ポルトガル)に約1,200万ユーロの移籍金で完全移籍したパウ・ビクトルが、早くも新天地で輝きを放っています。
昨シーズンは56試合(計3,500分以上)に出場して17ゴール6アシストとブレイクしましたが、今シーズンも好調を維持。土曜日のアルヴェルカ戦では、前半に先制を許す苦しい展開の中、後半から出場するとわずか7分間で2ゴールを叩き出して劇的な逆転勝利(2-1)をもたらしました。これで今季9試合5得点と圧倒的な存在感を示しています。
また、今夏にバルセロナを離れた他のカンテラ卒業生たちも、この週末に素晴らしいデビューを飾りました。
ベルギーのロイヤル・アントワープへ約300万ユーロで完全移籍した19歳のDFアルバロ・コルテスは、わずか3〜4回の練習だけでスタンダール・リエージュ戦に先発。Sofascoreでチーム内最高評価の8.2を記録し、17回のクリア、2回のインターセプト、デュエル勝利率5/9という完璧なデータを残しました。バルサは将来の売却時に一定の割合を受け取る権利と、買い戻し等のコントロール権を保持しています。
さらに、マジョルカへ移籍したMFギジェ・フェルナンデス(背番号2)も、土曜日のエルデンセ戦で後半83分から途中出場し、プロデビューを飾りました。イタリアのヴェネツィアへ移籍したトニ・フェルナンデスも、日曜日の試合でデビューが予想されています。(via SPORT)
ドイツ代表DFタハがバルサ加入の従兄弟バザに贈った愛情深き祝福
今夏、ハンブルクからバルセロナのフベニールに加入した16歳のドイツ代表アンダー世代CB、ミカエル・バザ(身長1.83m)。彼には、かつてバルサの獲得リストにも名前が挙がり、現在はバイエルン・ミュンヘンで不動の地位を築くドイツ代表DFジョナタン・タハ(30歳、身長1.95m)という偉大な従兄弟がいます。
タハは今週末、自身のInstagramにバルサのユニフォームを身にまとったバザの写真を投稿し、熱いお祝いメッセージを送りました。
『お前をとても誇りに思うよ、小さな従兄弟よ』
二人はハンジ・フリック監督と同じ代理人であるピニ・ザハヴィの事務所に所属しており、マックス・ビーレフェルトが担当。すでにバルセロナの施設でバザがフリック監督と面会した際のツーショットが公開されています。バルセロナはこの16歳の大器に巨大な期待を寄せており、その成長が非常に楽しみとされています。(via Mundo Deportivo)
ベレッティ新体制バルサ・アトレティクの開幕と昇格への挑戦
今シーズンもセグンダRFEFに所属し、3部リーグへの昇格を最大の目標に掲げるバルサ・アトレティクが、本日19:00よりヨハン・クライフ・スタジアムでナハラCDとの開幕戦を迎えます。
レジェンドであるジュリアーノ・ベレッティ新監督のもと、チームは7週間にわたる過酷かつ充実したトレーニングで万全の準備を整えてきました。指揮官は開幕戦を前に、次のようにコメントしています。
『選手たちが自信を持ってリーグの最初の試合に臨めるよう、7週間の間、肉体的、技術的、そして戦術的な素晴らしい取り組みを行ってきた。非常に充実したプレシーズンだった』
また、昇格へ向けた難しさと決意について次のように述べました。
『私たちの目標は明確だ。若い選手たちをファーストチームに送り出すこと、そしてもう一つは昇格を果たすことだ。今日の相手であるナハラCDは、守備ブロックが非常に強固な素晴らしいチームであり、彼らもまたヨハン・クライフ・スタジアムで戦うことに並々ならぬモチベーションを持っているはず。私たちもいくつかのシステムに対応できるように準備を重ねてきた』
今シーズンはエデル・アジェル、ギジェム・ビクトル、ランドリー・ファレ、アレックス・カンポスの4名がチームのキャプテンを務めることが公式発表されました。筋肉系のトラブルを抱えるオンスタイン、ディアラ、ペドロ・ロドリゲス、そしてコパ・カタルーニャの決勝サバデル戦で打撃を受けたビシウが欠場するものの、若きチームは初戦での白星発進を狙います。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
レアル・マドリードの敗戦により、バレンシア戦に勝てば単独首位に立つチャンスを迎えたバルセロナ。過酷なメスターヤでのラストダンスを制し、新チームが一気にラ・リーガの主役に躍り出るのか、ハンジ・フリック監督の手腕に注目が集まります。
