奇跡の残留に向けた最終節の条件と因縁のオビエド戦
RCDマジョルカは現在、セグンダ・ディビシオン(2部)降格の危機に瀕しており、片足と半分を2部に突っ込んでいるという絶望的な状況にあります。プリメーラ(1部)残留を果たすための条件は非常に厳しく、奇跡に近い数学的なマジックが必要です。
まず、マジョルカは本拠地ソン・モイシュでレアル・オビエドに勝利し、勝ち点を42に伸ばすことが絶対条件です。その上で、以下の他会場の結果がすべて揃う必要があります。
・ジローナがエルチェに勝利する
・ヘタフェがオサスナに勝利する
・レバンテがレアル・ベティスから最低でも勝ち点1(引き分け以上)を獲得する
対戦相手のレアル・オビエドはすでに2部降格が決定しており、ギジェルモ・アルマダ監督はスタメンを大幅にターンオーバーすることが予想されています。しかし、オビエドの古参ファンにとって、この一戦は25年越しの「復讐」を果たす絶好の機会と見なされています。
時計の針を25年前の2001年に戻します。当時、1部残留のために勝利が必要だったオビエドはソン・モイシュに乗り込みましたが、対するルイス・アラゴネス監督(その前年にオビエドを残留に導いた人物)率いるマジョルカは2位確保のために情け容赦なく襲いかかりました。エンゴンガ、イバガサ、サミュエル・エトオ、アルバロ・ノボのゴールによりマジョルカが4対2で圧勝。オビエド側もオリとイバン・アニアがゴールを奪いましたが及ばず、この敗北によってオビエドの黄金期であった1部連続在籍記録は12年で途絶えました。当時他会場の結果はオビエドに有利に働いていたため、勝っていれば残留できたという残酷な結末でした。現在オビエドのトップチームに所属するサンティ・カソルラは、当時17歳のユース選手としてこの悲劇を肌で感じています。
オビエドは2025年に実に25年ぶりの1部復帰を果たしたものの、わずか1年で再び降格の憂き目に遭いました。それでも、今度は自分たちがマジョルカを2部という暗い井戸の底へ引きずり込むことができるかもしれないという歴史的な因縁が、この最終節に不気味な影を落としています。
(via MARCA)
パブロ・オルテルスSDの決意とデミチェリス監督の去就
絶望的な状況の中、カンポスで開催されたファンクラブ「ペーニャ・マジョルキニスタ・エス・ビシ」のイベントに出席したパブロ・オルテルス スポーツディレクターは、最後まで希望を捨てない姿勢を強調しました。先日のレバンテ戦での敗北(相手FWカルロス・エスピにゴールを許しています)に深く傷ついたことを認めつつも、チームの士気は週末に向けて高まっていると明言しています。
残留へのわずかな可能性について、オルテルスSDは次のように力強く宣言しました。
『わずか5%の可能性しか残されていなかったとしても、私たちはそれにしがみつき、全力を尽くさなければなりません。すべてはまず自分たちが勝つことから始まり、その後に他会場の結果を待つことになります。他の試合で何が起こるかはコントロールできませんが、自分たちの日々の取り組み、準備、そしてベストを尽くすことはコントロールできます』
さらに、土曜日のオビエド戦で予想されるスタジアムの雰囲気について、ファンからのブーイングや抗議が起こる可能性を受け入れた上で、チームの奮起を促しています。
『ファンには1年間支えてくれたことを感謝しなければなりません。残り1試合ですが、彼らが不満の声を上げるのも当然の権利です。チームとしてはピッチ上で素晴らしいプレーを見せ、その熱をファンに伝染させ、良い試合を通じて再び団結して応援してもらうしかありません』
また、マルティン・デミチェリス監督が仮にチームが2部に降格した場合でも指揮を執り続けると申し出ている件について問われると、その献身的な姿勢に深い感謝の意を示しました。
『監督とは話をしましたし、彼からその意思を伝えられました。私たちも彼に満足していると伝えました。残り1試合という今の状況に関わらず、彼はグループ内でしっかりとした影響力を発揮しています。彼がこのグループ、マジョルカというクラブ、この街、そしてすべての人々に対して居心地の良さや幸せを感じてくれていることは、高く評価すべきことです』
(via SPORT)
アルフォンソ・ディアスCEOがファンへ送る連帯のメッセージ
同イベントにはアルフォンソ・ディアス コーポレートCEOも出席しました。同CEOは今シーズンの総括を行うことを避け、目の前のオビエド戦にすべてを懸ける姿勢を強調しています。
チームの現状と最終節への意気込みについて、次のように語りました。
『今はシーズンを総括する時ではありません。土曜日の試合を待ち、そこからどうなるかを見極める必要があります。選手たちのコミットメントはあり、しっかりと戦ってくれましたが、直近2試合で結果が出なかったのは事実です。星の巡り合わせが味方し、私たちがこの状況を乗り越えられるか見てみましょう』
さらに、1部残留が非常に複雑な状況であることを認めつつも、ファンへの感謝とピッチ上での闘志を誓いました。
『長く困難なシーズンでした。最近の試合で良くなかったことが、私たちを今の状況に追い込みました。それが現実です。ですが、今は土曜日の勝利のことだけを考えなければなりません。今シーズン最後の勝利をファンに届けるのが筋だからです。私たちはピッチ上で死に物狂いで戦わなければなりません。そこから何が起こるかを見届け、来週すべてを話し合いましょう。今は試合に勝つことだけに集中しています』
『ファンには信じられないほどのサポートをシーズン通して続けてもらったことに感謝したいです。私たちには勝って勝ち点42を獲得するという自分たちの仕事があります。最後の1分までチームを応援し、勝利を目指し、他の試合結果が伴うという幸運に恵まれることを願っています』
(via SPORT)
日本人選手(浅野拓磨など)に関する本日の情報
本日配信された全ての情報において、浅野拓磨選手をはじめとするRCDマジョルカ所属の日本人選手に関する出場状況、起用法、評価、負傷、コメント、移籍や契約関連の話題は一切確認されていません。
(via 各メディア情報)
【本日の総括】
マジョルカは2部降格が極めて濃厚な状況にありますが、最終節オビエド戦での勝利と他会場の奇跡的な結果を信じ、オルテルスSDとディアスCEOがファンへの感謝と最後まで戦い抜く決意を表明しました。一方のオビエドは25年前の降格の恨みを晴らす歴史的復讐に燃えており、クラブの運命を決める緊迫した一日を前に、デミチェリス監督の来季続投の意思も明らかになるなど、様々な思惑が交錯しています。





