ベダト・ムリキのピチーチ(得点王)賞争い
今シーズンのラ・リーガにおいて、32歳のコソボ代表FWベダト・ムリキは36試合に出場し、PKでの5得点を含む計22ゴールを記録しています。前節のラモン・サンチェス・ピスフアンで行われたセビージャ戦では無得点に終わったものの、現在得点ランキングのトップを走るレアル・マドリードのキリアン・エンバペ(24ゴール)をわずか2ゴール差で猛追しています。
今週土曜日21時キックオフの最終節にて、エンバペが無得点に終わり、ムリキが今季5度目となる1試合2得点(ドブレテ)を達成した場合、両者は24ゴールで並ぶことになります。同点となった場合、出場時間、アシスト数、PK以外のゴール数などのタイブレーク基準は一切存在せず、両者が共にピチーチ賞を受賞することになります。得点王のタイトルが複数人でシェアされるのは、1983-84シーズンに17ゴールで並んだフアニート(レアル・マドリード)とホルヘ・ポリージャ・ダ・シルバ(レアル・バジャドリード)以来、40年以上ぶりの出来事となります。
(via Mundo Deportivo)
奇跡の残留条件
RCDマジョルカの来季1部残留は、ほぼ不可能に近い極めて厳しい状況に置かれています。現在ラ・リーガ・ハイパーモーション(2部)への降格争いには、レバンテ、オサスナ、エルチェ、ジローナ、そしてマジョルカが巻き込まれています。
マジョルカが残留という「奇跡」を起こすための条件は、土曜日21時に本拠地ソン・モイシュで既に降格が決定しているレアル・オビエドを相手に必ず勝利を収めることです。それに加えて、エルチェとオサスナの両チームが敗北し、さらにレバンテが勝ち点を獲得する(引き分け以上)という他会場の複雑な結果を祈るしかありません。自力での残留の道は絶たれており、片足の半分以上はすでに2部リーグに突っ込んでいる状態です。
(via MARCA)
降格と得点王の同時発生
仮にマジョルカがこのまま降格の憂き目に遭った場合、20ゴール以上を挙げたストライカーを擁しながら2部へ降格したラ・リーガ史上4番目のチームとなります。ムリキ個人の22ゴールという数字は、チームの総得点(44ゴール)のちょうど50%を占めており、彼自身の決定力と影響力の高さを証明する一方で、他のチームメイトからの得点貢献が著しく欠如しているというチームの致命的な欠陥を浮き彫りにしています。
過去に同じ悲劇を味わったのは以下の3例です。
・1975-76シーズンのスポルティング・デ・ヒホン:イニャキ・チュルカ、エンソ・フェレロと共に強力な攻撃陣を形成したキニが21ゴールでピチーチ賞に輝くも、守備の崩壊により勝ち点24(7勝10分17敗)で最下位降格。
・1979-80シーズンのラージョ・バジェカーノ:クラブ史上最高額でペニャロールから加入したウルグアイ人FWフェルナンド・モレナが21ゴールを記録するも、監督交代などの内部の不安定さが影響し、勝ち点26(9勝8分17敗)で降格。
・1999-2000シーズンのアトレティコ・マドリード:ジミー・フロイド・ハッセルバインクが34試合で24ゴールを挙げる大活躍を見せたものの、クラブの司法問題や度重なる監督交代が響き、バレロン、モリーナ、バラハらを擁しながらも降格。
ムリキの孤軍奮闘が報われるか、あるいはこの歴史的な悲劇のリストに名を連ねることになるのか、最終節にすべてがかかっています。
(via MARCA)
マルク・ドメネクのローン移籍打ち切り
冬の移籍市場でRCDマジョルカからADセウタへ期限付き移籍をしていた19歳のFWマルク・ドメネクについて、両クラブはローン契約を早期に打ち切ることで合意しました。同選手は筋肉の断裂という重傷を負い、今シーズンの残り試合の出場が完全に絶望的となったため、治療とリハビリのために地元であるマジョルカへ帰還する決断を下しました。ドメネクはセウタへ合流する前、マジョルカのトップチームとしてラ・リーガの舞台で既に9試合に出場した実績を持つ有望な若手ストライカーです。
(via Mundo Deportivo)
日本人選手関連情報
本日の全ソース記事内において、浅野拓磨をはじめとするRCDマジョルカ所属の日本人選手の出場状況、起用法、評価、負傷、コメント、現地メディアの見方、移籍・契約関連などに関する情報は一切記載されていませんでした。
(via 該当情報なし)
【本日の総括】
最終節を前に1部残留は極めて困難な他力本願の状況ですが、ベダト・ムリキがエンバペを2ゴール差で追う得点王争いは最大のハイライトです。勝って奇跡の残留を果たすか、あるいは「得点王を擁しながら降格」という歴史的珍事の当事者となってしまうのか、オビエド戦はクラブの歴史に刻まれる重要な90分となります。若手FWドメネクの負傷離脱という不運なニュースもありましたが、最後までチームの意地を見せたいところです。






