降格圏脱出を懸けた直接対決の行方

RCDマジョルカは現在、ラ・リーガにおいて非常に厳しい局面に立たされている。勝ち点39で降格圏に位置しており、同じ勝ち点39のエルチェやレバンテと並び、安全圏にいるアラベスやジローナともわずか勝ち点1差という大混戦の中にある。今週末の第37節は、まさに生き残りを懸けたレバンテとの直接対決となる。マジョルカの得失点差はマイナス11であり、もしライバルであるバレンシアと勝ち点で並んだ場合には、当該成績や得失点差の関係でマジョルカが上位に立つ有利な条件を持っている。また、最終節となる第38節(5月23日開催)では、すでに降格が決定しているレアル・オビエドをホームで迎え撃つ日程となっている。直近のヘタフェ戦で大敗を喫したことで後がなくなっており、この残り2試合で運命が全て決まる。(via SPORT / Estadio Deportivo)

ソン・モイシュに集結したファンの熱狂

ヘタフェ戦での手痛い敗戦にもかかわらず、マジョルカのファンはチームを全力で後押ししている。レバンテとの決戦の地であるバレンシアへ向けて出発するチームを激励するため、本拠地ソン・モイシュには出発のかなり前から約400人もの熱狂的なサポーターが集結した。発煙筒が焚かれ、大合唱とチャントが響き渡る中、スタジアム前やバスの中から挨拶する選手たちに向けてマフラーが大きく振られた。選手たちの中には、この感動的な光景を自身のスマートフォンで撮影する姿も見られた。アウェーの地バレンシアには500人のマジョルカファンが駆けつける予定であり、デミチェリス監督も「チケットがもっとあれば全て売り切れていただろう」とファンの圧倒的なサポートに深い感謝を示している。(via ElDesmarque)

チームの魂、主将ライージョの執念

チームの絶対的な精神的支柱であるアントニオ・ライージョの出場については、試合直前まで慎重に見極められる予定だ。ライージョは負傷を抱え、医学的な完治の許可がほぼ下りていない状態であるにもかかわらず、ピッチに立つことを強く志願している。金曜日のトレーニングではフィールドプレーヤーの中で誰よりも長い距離を走り抜き、尋常ではない回復への執念を見せつけた。デミチェリス監督は『彼が負傷する前から言っていたことだが、彼はこのチームの魂のような存在だ。このグループにおける偉大なパーソナリティの持ち主である。医学的な完治の許可がほぼ下りていない状態でも、彼はピッチに立ちたがっている。昨日トレーニングを行ったが、フィールドプレーヤーの中で彼が最も走っていた。今後の経過を待たなければならない。遠征メンバーには確実に入るが、最初から先発するかどうかは後で決める』と語り、主将の強いメンタリティを称賛している。(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)

デミチェリス監督の強い覚悟

マルティン・デミチェリス監督は、このレバンテ戦を「真の決勝戦」と位置づけ、選手たちに勇敢さを求めている。ヘタフェ戦の大敗後、木曜日の早朝にチーム全員を集めて団結のメッセージを伝えた。監督は『木曜日の早朝に到着した後、団結のメッセージを送るためにグループを集め、お互いの顔を突き合わせたかった。そこから、ヘタフェでの我々の姿を忘れ、これまでの多くの試合で見せてきた我々の姿を思い出したいと思っている。我々はその良い状態に近づかなければならない。生き残るのはより勇敢なチームだ。明日は人間として成長するための素晴らしいチャンスだ。残留するチームは勇気を持ったチームになる。私はヘタフェでの敗戦に深く傷ついた。逃した勝ち点3だけでなく、我々が本来あるべき姿に近づけなかったからだ。だが今の状態は非常に良く、ヘタフェのことはもう忘れた』と前を向いている。

さらに、自身の過去の経験を引き合いに出し、『マラガ時代にも似たような経験をした。残り11試合で最下位だったが、団結して主張し続ける必要があった。ペジェグリーニという賢人は何も変えなかった。勝つか負けるかはほんの些細なディテールで決まるもので、サッカーとはそういうものだ。我々はハッピーであり、良いトレーニングをして自信を持って遠征し、自分たち自身に集中しなければならない。今は極めて重要な時期だ。プレーし、プレッシャーをかける勇気を持たなければならず、臆病になってはならない。この2ヶ月半、我々はそのことを教え込んできた。我々には決勝戦のような試合が控えており、それを手の届くところに持っているのは素晴らしいことだ。明日の結果次第で我々の目標が達成できるかどうかが決まる。極めて重要な試合であり、私は選手たちと話し合うが、彼らはすでに自覚している。ポジティブで勇敢であること、ピッチ上の11人の戦士と優れたベンチメンバーを見せることだ。戻ってくる時は、すべてを出し切ったという感覚とともに、胸を張って帰ってきたい。誰がピッチに立つかを決めるまで、あと1日半ある』と熱い言葉でチームを鼓舞した。(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)

最終盤に向けた守備陣の再編と課題

ライージョの負傷に加え、マラーシュ・クンブラもほとんど起用できない状況が続いており、守備陣のやりくりは非常に苦しい状況となっている。この状況下でデミチェリス監督は、オマル(マスカレル)の献身性を高く評価している。『私はオマルという真の男を見つけた。彼はいくつものポジションに適応しなければならなかった青年で、レアル・マドリード戦であのポジションに入った時もすべてを完璧に解釈してくれた。我々にはライージョの不幸があり、マラーシュはほとんど起用できなかった。今いるメンバーで戦うしかないのだ』と信頼を口にした。

また、ヘタフェ戦で課題となったセットプレーの守備についても言及した。『ヘタフェがセットプレーに強いチームであることは分かっていた。これもサッカーだ。その瞬間にそこにいなければならないし、速く走り、デュエルに勝たなければならない。それを体現する必要がある。戦略的な問題ではないのだ。体現しなければならない。もし明日、我々が後ろに向かって走れば、無失点で終えられる可能性は高くなる。この前はハーフタイムに複数の交代を行うこともできたが、明日は連帯感を持ち、自分たちが何を懸けて戦っているのかを理解している11人の選手を見たい』と、ピッチ上での闘争心や個人の責任感が重要であると指摘している。

さらに、ヘタフェ戦に先発したルイス・オレフエラやアブドン・プラッツについても触れ、『個人のことについて多くを語ることは好まないが、彼らがここにいるのは、助けになると私が考えているからだ。アブドンがどのように試合を生きているかを見てほしい。私はそういった事を見逃さない。ああいう男たちがグループをより良くするのだ』と、ピッチ外での姿勢も称賛している。(via Estadio Deportivo)

レバンテ指揮官の警戒

運命の直接対決の相手であるレバンテのルイス・カストロ監督も、この一戦の重要性をひしひしと感じている。彼はマジョルカ戦に向けて『現時点での私の人生において最も重要な試合は、マジョルカ戦だ』と語り、クラブの存亡を懸けた総力戦になることを極度に警戒している。(via Estadio Deportivo)

バレンシアDFの復帰に関する小ネタ

マジョルカに関するごく短いトピックとして、以前ソン・モイシュでのマジョルカ戦で負傷したバレンシアのDFティエリ・レンダルが怪我を乗り越え、2試合連続でメンバー入りを果たしているという現地報道があった。(via SPORT)

【本日の総括】

RCDマジョルカは降格圏の危機に瀕し、まさに背水の陣で運命のレバンテ戦へ挑みます。怪我を押して出場を志願する主将ライージョの熱意や、熱烈な見送りを見せたサポーターの存在がチームの大きな力となっています。デミチェリス監督が繰り返し求める「勇敢さ」と「団結」を体現し、残留への道を切り拓くことができるか、今週末の戦いに全てが懸かっています。なお、本日の情報網の中に浅野拓磨ら日本人選手に関する具体的な言及は見られませんでした。