フリウリ Venezia Giulia カップ敗退とトライアングル2試合の全詳細

イタリアのウディネにあるスタディオ・フリウリ(Bluenergy Stadium)にて、観客約25,000人を動員して第1回フリウリ・ベネツィア・ジュリア・カップが開催されました。この大会は、各45分間の試合を3チーム(FCバルセロナ、ノッティンガム・フォレスト、ウディネーゼ)が総当たりで戦う変則的なトライアングル形式で行われました。勝ち点システムは、45分間の通常時間での勝利に3ポイント、引き分けの場合はPK戦を行い、その勝者に2ポイント、敗者に1ポイントが与えられるルールです。

第1戦では、バルサはノッティンガム・フォレストと対戦しました。ハンジ・フリック監督は、ワールドカップ組から復帰したばかりのラフィーニャとフェルミン・ロペスを先発に抜擢。さらにカリム・アデイェミやカンテラの若手を組み合わせた実質的な主力を送り出しました。しかし、立ち上がりからバルサの中盤は噛み合わず、マーク・ベルナルやブライアン・ファリニャスが主導権を握れない重い展開が続きました。フォレストの縦に速い攻撃に苦しめられ、ギブス=ホワイトのシュートがクロスバーを直撃するなど多くの決定機を作られましたが、守護神シュチェスニーのスーパーセーブと粘り強いディフェンスで無失点を維持しました。バルサの決定機は35分にファリニャスがペナルティエリア外から放ったシュートがポストを叩いた場面で、こぼれ球に反応したハムザ・アブデルカリムのシュートは相手GKに阻まれました。試合終了間際の45分、エリア内でフェルミンが浮き球をコントロールした際に相手DFミレンコヴィッチのハンドを誘発しPKを獲得。これをラフィーニャが冷静に決めて1-0で勝利しました。

続く第2戦のウディネーゼ戦では、フリック監督はラフィーニャとフェルミンに代えてシェーン・クライファートとエブリマ・トゥンカラを先発に起用。バルサがボールを落ち着かせて支配を試みるものの、引いてスペースを消すウディネーゼを崩せない時間が続きました。開始12分にトゥンカラが放ったミドルシュートはブロックされ、13分にはコーナーキックからアンドレアス・クリステンセンが頭で合わせるも枠の上に外れました。フリック監督は15分にペスケル、Fariñas、ジェラール・マルティン、ハムザ、エスパルトを下げてフォルト、バルデ、コルテス、ビシウ、ゴーレンを投入。さらに27分にベルナル、クリステンセン、アデイェミを下げ、トミー・マルケス、ギェ・フェルナンデス、トニ・フェルナンデスをピッチへ送りました。終盤にはフォルトの攻め上がりやトニ・フェルナンデスのマジック溢れるプレーで攻撃が活性化したものの、終了間際の45分、本来のポジションではないセンターバックに入っていたトミー・マルケスのトラップミスまたはカットミスを突かれ、カウンターからゲイのパスを受けたバヨに浮き球のシュートを流し込まれて0-1で失点。この敗戦により、バルサは勝点3にとどまり、フォレストとバルサを破って連勝したウディネーゼに初代トロフィーを譲る結果となりました。

プレシーズン親善試合での各選手の評価と採点は以下の通りです。

第1試合(vs ノッティンガム・フォレスト):

シュチェスニー[評価6]:非常に集中しており、1対1でイゴール・ジェズスをストップする見事な飛び出しと好セーブを連発して防壁となりました。

シャビ・エスパルト[評価7]:ネコ・ウィリアムズの対応に追われながらも守備でよく踏ん張り、アデイェミやラフィーニャへの正確なロングフィードで深みをもたらしました。

クリステンセン[評価7]:最終ラインのリーダーとして機能し、若手たちに指示を送り続けました。

ジェラール・マルティン[評価6]:ライン設定にやや難があったものの、ギブス=ホワイトの決定機で見事なカバーリングを披露しました。

ジョルディ・ペスケル[評価6]:17歳ながら先発し、ギブス=ホワイトやンドイのターゲットとされて苦戦したものの、最後まで戦う姿勢を見せました。

マーク・ベルナル[評価6]:時折ミスが見られたものの、持ち前のフィジカルとシンプルな配球で中盤を整理しました。

ブライアン・ファリニャス[評価6]:フリック監督がジローナBへの移籍を阻止した期待の若手。鋭い身のこなしからポスト直撃のミドルシュートを放ちました。

フェルミン[評価5]:ベティス戦で右足第5中足骨を骨折して以来、2ヶ月半から3ヶ月ぶりの実戦。まだ体力やパス精度に課題を残すものの、勝利に繋がるPKを獲得しました。

アデイェミ[評価5]:推進力を見せるも決定力を欠き、自陣での不用意なロストから大ピンチを招くなど不安定さがありました。

ラフィーニャ[評価7]:代表での負傷から1ヶ月半ぶりの出場。立ち上がりはパスミスが多かったものの、主将として自らPKを沈め勝利を決定づけました。

ハムザ[評価6]:強靭な相手ディフェンダー陣と体を張って競り合い、前線での守備でも貢献しました。

第2試合(vs ウディネーゼ):

シュチェスニー:失点場面はノーチャンス。不安定なディフェンスラインの中で最後まで粘り強く守りました。

シャビ・エスパルト:鋭いパスセンスを見せ、15分にフォルトと交代しました。

クリステンセン:キャプテンを務めて無難に守備をこなし、28分にトミー・マルケスと交代しました。

ジェラール・マルティン:序盤のピンチを防ぎ、15分にコルテスと交代しました。

ジョルディ・ペスケル:第1戦よりは落ち着いた対応を見せ、15分にバルデと交代しました。

ブライアン・ファリニャス:良い立ち上がりを見せ、15分にゴーレンと交代しました。

マーク・ベルナル:再び中盤で存在感を発揮し、28分にギェと交代しました。

アデイェミ:疲労からかボールロストが目立ち、コントロールが乱れる場面もありました。

エブリマ・トゥンカラ:16歳ながら物怖じしない姿勢、インテンシティ、高度な技術で抜群の存在感を発揮しました。25分に遅れたタックルでイエローカードを受けました。

シェーン・クライファート:ラフィーニャに代わって先発し、最後は9番の位置に入って機動力を見せました。

ハムザ:連戦の疲労から存在感が薄く、15分にビシウと交代しました。

エクトル・フォルト:守備で盤石さを見せ、右サイドからの果敢な攻め上がりで好機を演出しました。

アルバロ・コルテス:1対1でゲイの突破を阻止するなど、力強い対人力を見せました。

アレハンドロ・バルデ:怪我からの復帰戦でキャプテンマークを巻いて左サイドバックでプレー。素晴らしいドリブル突破を見せました。

オリアン・ゴーレン:17歳ながら高い技術とクリアなアイデアで中盤をコントロールしました。

ジェッセ・ビシウ:後述の通り、多くの desmarques(裏への抜け出し)を見せました。

ギェ・フェルナンデス:中盤に入り、ビルドアップにスピードをもたらしました。

トニ・フェルナンデス:創造力溢れるヒールパスなどで観客を沸かせ、非凡な才能をアピールしました。

トミー・マルケス:本来のポジションではない不慣れなセンターバックを務めましたが、終了直前に痛恨のミスを犯し失点に直結しました。 (via SPORT, AS, MARCA, Mundo Deportivo, Esport3)

ジェッセ・ビシウのバルサデビューと契約詳細

クラブ・ブルッヘのユースから、移籍金850万ユーロ(約13億円)で完全移籍にて加入した18歳のベルギー人(ガーナ系)ウインガー、ジェッセ・ビシウが、ウディネーゼ戦で早くもバルセロナデビューを飾りました。フレンキー・デ・ヨングの長期離脱により空き番号となっていた背番号21を託されたビシウは、後半15分にハムザに代わって左ウイングに投入され、約30分間プレーしました。

ビシウはブルッヘのトップチームでの出場経験がないままバルサに加入しましたが、トレーニングキャンプ地での合流を経て、素晴らしいフィジカルコンディションをピッチ上でアピールしました。プレースタイルは元バルサのウスマン・デンベレに似ていると評価されていますが、本人の憧れのアイドルはネイマールであることを明かしています。デビュー戦では何度も相手ディフェンダーの背後を突く鋭いランニングを披露し、物怖じしない積極的なドリブルを見せました。一方で、初日ならではの緊張からか、パスの連係ミスや単純なトラップミスを犯す場面もあり、終了間際に放ったシュートは枠を大きく外れました。

火曜日にジョアン・ラポルタ会長の立ち会いのもとで2031年までの長期契約を結んだばかりの若き才能に対し、ハンジ・フリック監督は確かな信頼を寄せています。今後はラミン・ヤマル、アンソニー・ゴードン、カリム・アデイェミ、ラフィーニャといった強力な実力者たちとトップチームでの激しい定位置争いに挑むことになりますが、経験を積ませるためにセグンダRFEFに所属するバルサ・アトレティックでのプレーを並行させる選択肢も考慮されています。 (via SPORT, Mundo Deportivo)