旧メスタージャで歴史上最後の開催となるトロフェオ・タロンハの別れとセレモニーの全容

2026年8月8日土曜日、バレンシアは歴史的な一歩を踏み出します。1923年の開場以来、数々の熱戦を見守ってきた旧メスタージャスタジアムにおいて、歴史上最後となるトロフェオ・タロンハ(オレンジ・トロフィー)が開催されます。

この伝統的な夏の夜のイベントは、1959年6月24日にペレを擁するサントスを迎えてスタートしました。当時、ブラジルのスーパースターであるペレが大会の歴史上最初のゴールを記録したのが始まりです。それからこれまで、1976年8月16日にマリオ・アルベルト・ケンペスがCSKAモスクワを相手に衝撃のデビューを飾った試合など、計53回の美しい歴史がこの地で重ねられてきました。昨年の第53回大会では、イタリアのトリノFCに3-0で勝利し、ハビ・ゲラのダブルゴールとルイス・リオハのゴールで見事に優勝を果たしています。

今夜の第54回大会は、イングランドのニューカッスル・ユナイテッドを迎えて行われます。新戦力であるギド・ロドリゲス、サトウ、デ・ハース、ディエンの4名の補強選手や、契約更新を果たした守護神ディミトリエフスキをサポーターに披露する極めてエモーショナルなプレゼンテーションの場となります。

また、今夏の大会は、バレンシア自治州を襲った大火災の被害を受けた18の自治体の町長たちがスタジアムに招待されるなど、地域に寄り添った特別な意味を持ちます。この式典では、被災地への復興支援と敬意を込めた数々のパフォーマンスが予定されています。

スタジアムは19:30に開門され、ラ・バル・ドゥイショの音楽バンドが奏でる美しい調べがファンを出迎えます。試合前には、バレンシアのアカデミーに所属する若い選手たちがピッチ上で、リバロハ・デル・トゥリアの街頭アートをモチーフにした巨大なキャンバスを広げ、メスタージャでのラストシーズンを記念するパフォーマンスを行います。その後、音楽バンドとソプラノ歌手によるバレンシア自治州歌の独唱がスタジアム全体に響き渡る中、キックオフを迎えます。

試合終了後には、クラブのレジェンドであるビセンテ・ギロットが、持続可能な素材でデザインされた美しいトロフィーを勝者に授与します。さらに、選手たちがこの夜着用した記念ユニフォームは、火災で深刻な経済的打撃を受けた地域の地元飲食店を支援するため、ビールブランドであるCervezas Turiaと協力して、すべて寄付されることが決定しています。 (via SPORT)

プレシーズン最終テスト・ニューカッスル戦の戦術プランとリオハ負傷に伴うスクラッチ起用

今夜21:00にキックオフされるニューカッスル戦は、8月22日に予定されているセルタとのラ・リーガ開幕戦に向けた最も重要なテストマッチとなります。当初予定されていた第1節のレアル・ベティス戦が延期となったため、チームは選手たちのゲーム感覚やコンディションを維持する目的で、このニューカッスル戦の後にもモロッコの強豪ラジャ・カサブランカとの親善試合を急遽追加する計画を進めていますが、実質的な最大強度の腕試しは今夜の一戦となります。

カルロス・コルベラン監督は、絶対的なウイングであるルイス・リオハの怪我による欠場、そして右サイドの補強遅れという大きな課題に直面しています。この難しい状況下で、監督は今夜、以下のような主力に近い強力な先発メンバーを起用するプランを固めています。

ゴールキーパーにはディミトリエフスキ。ディフェンスラインは右からガモン、タレガ、デ・ハース、ガヤ。中盤にはギド・ロドリゲス、ウグリニッチ、ハビ・ゲラを配置し、前線にはダンジュマ、サトウ、ウーゴ・ドゥロを並べる4-3-3 of 布陣が濃厚とされています。

イングランド遠征で3ゴールをマークして絶好調のダンジュマを、本来の9番(センターフォワード)に据え置くためのオプションも模索されています。その場合、右サイドにラバを配置するか、サトウを右にスライドさせ、左サイドをガヤとヘスス・バスケスの二重壁(ダブル・ラテラル)で固めるという、より守備的な戦術バリエーションも準備されています。

対戦相手のニューカッスルにとっても、今夜は大きな転換点です。夏に移籍市場でアンソニー・ゴードン、トナーリ、ブルーノ・ギマランイスといった主力が相次いで退団したことに伴い、エディー・ハウ前監督が電撃辞任。今週、後任としてドイツ人の気鋭マティアス・ヤイスレ監督が急遽就任しており、今夜が新指揮官の初陣となります。ヤイスレ監督はかつてレッドブル・ザルツブルクでリーグとカップの2冠を達成しCLベスト16へ導いたほか、サウジのアル・アハリではAFCチャンピオンズリーグを2連覇するなど圧倒的な実績を持っており、その新戦術の披露に強い注目が集まっています。この試合は、クラブ公式メディア、ウェブサイト、YouTube、À Punt、Golを通じて無料で生中継されます。 (via SPORT)

右サイドバックの補強戦略 ジローナのアルナウ・マルティネス獲得に向けたファーストオファー提示とシンガポールからの資金投資許可

バレンシアのスポーツディレクションが今夏の移籍市場における最大の優先事項として掲げているのが、選手層の薄い右サイドバックの緊急補強です。いくつかの候補を絞り込む中で、クラブはジローナに所属する23歳の国際経験豊かなディフェンダー、アルナウ・マルティネスの獲得を最優先ターゲットに決定し、ジローナに対して最初の正式な買い取りオファーを提示しました。

アルナウはジローナのキャプテンとしてリーダーシップを示してきた選手ですが、所属クラブがセグンダに降格したことに伴い、移籍金が大幅に安く抑えられるメリットがあります。選手本人も名門バレンシアの右サイドを自らの力で支配するプロジェクトに強い関心を示しており、交渉は順調に進むと考えられています。

さらに、シンガポールのオーナーであるピーター・リムから、この右サイドバックの補強を完了させるための具体的な資金の投資許可が下りたことが判明しました。これにより、クラブは獲得に向けて迅速かつ具体的なマネー交渉を仕掛けることが可能になりました。

コルベラン監督は、ラ・リーガ開幕に向けて万全の陣容を整えるため、15日以内にこの右サイドバックの獲得を確定させるようフロントに要求しています。アルナウの交渉が滞った場合のバックアッププランとして、アスレティック・ビルバオのアンドニ・ゴロサベルもリストアップされています。ビルバオを率いるエディン・テルジッチ監督は彼の放出を容認しているものの、ゴロサベルの高い給料がバレンシアのサラリーキャップにおける大きな障害となっています。また、ゴロサベルに対してはオサスナなども熱烈な関心を示しているため、クラブはアルナウの交渉に全力を注ぐ姿勢を崩していません。 (via ElDesmarque)

アンドレ・アルメイダ去就問題 スウォンジーとセルタによる獲得競争とバレンシアの強硬姿勢

中盤のアンドレ・アルメイダの未来について、コルベラン監督のもとでより出場機会を求める選手側と、資金を確保したいクラブ側の意向が完全に一致し、今夏にそれぞれの道を歩むことで完全に合意に達しています。

最初に獲得に向けてバレンシアの門を叩いたのは、イングランド2部(チャンピオンズシップ)のスウォンジー・シティでした。スウォンジーはクラブに対しても選手に対しても、財政的に非常に魅力的な好条件のオファーを提示し、合意へと迫っていました。しかし、アルメイダ本人がキャリアのこの段階でイングランドの2部リーグでプレーすることに対して強い不安を抱いていたところ、ラ・リーガのセルタ・デ・ヴィゴが電撃的に獲得へ参入したことで、移籍の構図は一変しました。

アルメイダ自身は、スペインのトップリーグに残ること、そして来季にヨーロッパカップ戦に出場できるセルタへの移籍を何としても実現させたいと望んでおり、一度スウォンジーへの移籍交渉にストップをかけました。セルタは選手に対して交渉を整理するための猶予を要求していますが、これまでに提示されたオファー額は依然としてスウォンジーの提示額を下回っています。

バレンシアのフロントは、この放出を早く決定させて新たな補強へ資金を回したいため、アルメイダの意向を尊重してセルタへの移籍に反対はしないものの、セルタ側に対してスウォンジーと同等、あるいはそれ以上の金額にオファーを引き上げるよう強硬な条件を突きつけ、交渉の席で一歩も引かない姿勢を示しています。 (via ElDesmarque)

会長キアット・リムのバレンシア来訪 伝統の献花式と建設が進むノウ・メスタージャ視察

バレンシアの会長を務めるキアット・リムがバレンシアを訪問し、新シーズンに向けてクラブのピッチ内外における決定的なプロジェクトに深くコミットしています。

金曜日の午前中、キアット・リム会長はカルロス・コルベラン監督率いる男子ファーストチームの全選手、さらには女子チームの全選手、クラブのジェネラルディレクターを務めるハビエル・ソリス、およびフットボールCEOのロン・グーレイを伴い、バレンシアの守護聖人であるデスアンパラドスの聖母のバシリカ聖堂を訪問しました。この美しい伝統的な献花式では、男子チームを代表してキャプテンのホセ・ルイス・ガヤが、女子チームを代表してパウレッタ・サンチョが、聖母の足元に美しい花束を捧げ、新しいシーズンの成功と安全を静かに祈りました。

その後、一行は建設が進む新スタジアム「ノウ・メスタージャ」の建設現場を視察しました。スタジアムは現在、巨大な屋根を支える50本の鋼鉄製ピラーの設置、および圧縮リングの取り付けという難工程を終え、新たな段階へと入っています。キアット・リム会長は現場で選手たちに向けて直々にスピーチを行い、このノウ・メスタージャが完成した暁には、スペインで最も革新的かつ持続可能なサッカーの家となることを約束しました。

また、キアット・リムが今夜のトロフェオ・タロンハにおいて、会長就任から1年半が経過する中で、初めてメスタージャのボックス席に姿を見せ、ファンの前で直接チームの戦いを見届けるのではないかという憶測が地元メディアの間で流れており、サポーターたちの間で大きな注目が集まっています。 (via ElDesmarque)

【本日の総括】

バレンシアは歴史あるメスタージャスタジアムでの最後となるトロフェオ・タロンハに臨み、新体制ニューカッスルを相手に戦術や新戦力のパフォーマンスを最終テストします。移籍市場ではアルナウ・マルティネス獲得の本格化やアルメイダの去就を巡る争奪戦が活発化しており、ピッチ外でも会長キアット・リムの来訪やノウ・メスタージャ建設の進展など、開幕に向けてチーム全体が大きな変革と決意の時を迎えています。