ウナイ・シモン、W杯無失点記録更新とレジェンドへの敬意
スペイン代表の守護神としてワールドカップを戦うウナイ・シモンは、ダラスでの記者会見に出席し、自身の記録やアスレティック・クラブのレジェンドについて語りました。シモンは今大会で519分間無失点という記録を打ち立て、1990年大会でイタリア代表のワルテル・ゼンガが記録した517分を36年ぶりに更新する歴史的な快挙を成し遂げました。
この記録についてシモンは『この記録は私よりもチームの素晴らしさを物語っている。チーム全体がそれを誇りに思っている。私たちはピンチをほとんど許さず、ボールを長く保持している。チーム全員が守備のために働いている結果だ』と謙虚に語り、『決勝までこのままいけたら嬉しいけど、毎試合違う物語がある。もし枠内シュートを打たれて3点決められたとしても、私たちが4点取ればいい』とコメントしています。
また、この快挙に対してアスレティックの伝説的GKであるホセ・アンヘル・イリバルから祝福を受けたことについて問われると、『アスレティックに関わるすべての人間、心にクラブを抱く者にとって、アンヘルはナンバーワンであり、最高の存在だ。彼がそんな言葉をかけてくれるのはすごく光栄だし誇りだ。でも、彼がピッチ内外で残した足跡やレガシーに、私が到達することは決してないだろう。80歳になっても彼がしているようなことはできない。サッカーにおいて重要なのはスポーツにどんな足跡を残すかだが、アンヘルはそこでもナンバーワンだ』と、偉大な先輩への最大限の敬意を表しました。(via ElDesmarque / SPORT / MARCA)
ウナイ・シモンのポルトガル戦展望とC・ロナウド対策
来るポルトガル代表とのラウンド16に向けて、シモンは『ネーションズリーグの決勝と似たような試合展開になるだろう。あの決勝でのミスを修正し、よりスムーズにプレーしなければならない。ポルトガルは非常に激しいプレッシングをかけてきた。鍵となるのは、無失点を維持し続けることだ。オヤルサバルから最後尾のディフェンダーまでが行うプレッシングが鍵になるかもしれない』と警戒感を示しました。
また、ポルトガルの絶対的エースであるクリスティアーノ・ロナウドとの対峙について聞かれると、『今大会のクリスティアーノは、レアル・マドリードで全盛期だった6、7年前と同じではない。しかし、エリア内では決定的な存在であり、できるだけエリアから遠ざける必要がある。ネーションズリーグの決勝でも、エリア内で一度だけボールに触ってゴールを決めた。誰もが自分のチームに欲しがるような、羨むべき得点能力を持っている』とその脅威を語りました。
さらに『彼はエリア内でパスを引き出したり、スペースを作ったり、シュートを打ったりと、一人で何とかしてしまう。素晴らしい経験と、長く一緒にプレーして全てを理解し合えるチームメイトがいる。エリアに入れば彼は決定的だ。あらゆる状況に対応する準備をしなければならない。ベストな対策は、私たちがボールを保持し、相手陣内でできるだけ長くプレーして、私たちのエリアに近づけないことだ』と具体的な対策を明かしています。また、ロナウドの代表引退の噂については『これが彼のラストダンスだとは思わない。大事なのはメディアが騒いでいることではなく、試合に集中することだ』と冷静に答えています。(via SPORT / MARCA / ElDesmarque / Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)
ウナイ・シモンが語るGK陣の絆とヤマルの守備貢献
代表チーム内のポジション争いについて、シモンはダビド・ラヤとジョアン・ガルシアとの関係性を絶賛しています。『私たちがワールドカップで最高のGKトリオだと確信している。ポルトガル戦で監督が誰を起用しても上手くやるだろうし、この記録も彼らなら達成できただろう。彼らは動物のように練習しているし、私たちはそれに注目している。競争はとても健全で、グループの人間関係も素晴らしい。それがこのスポーツの鍵だ。日々の練習で死に物狂いでトレーニングすることが一番大切だ』と、3人の強い絆を強調しました。
また、18歳のラミン・ヤマルに対して守備のタスクを説得する必要があるかという質問に対しては、明確に否定しています。『彼に守備をするよう説得する必要はない。君たち(メディア)が持っているイメージと、私たちがグループ内で持っているイメージは違う。彼は攻撃で決定的な仕事をするだけでなく、守備でもすごく助けてくれる。彼のように決定的な選手が走って守備をしてくれるのを見ると、私たちのモチベーションも上がる。彼はこのワールドカップで偉大なことを成し遂げたいと思っていて、そのためには守備でのハードワークが必要だと分かっている。彼はそれを公言し、実行している』と、若き才能の献身的な姿勢を高く評価しました。
パウ・クバルシらの若手の成熟度についても『外からどう評価されようが関係ない。私たちはパウやラミン、すべての選手の価値を知っている。監督もそれを理解しており、それが本当に重要なことだ。18歳や19歳の彼らが、羨むほどの成熟度を持っていることには時々驚かされる』と語っています。
一方で、GKというポジションの宿命についても触れ、『GKというポジションは特定の状況でとても決定的だ。でも、上手くいかないときは悪者扱いされる少し報われないポジションでもある。目標を達成したときも、表紙を飾るのはストライカーだから、あまり感謝されない。でもそれが私たちが生きる世界だ』と笑顔を交えながら語りました。(via SPORT / MARCA / ElDesmarque)
ニコ・ウィリアムズの負傷状況と復帰のメド
スペイン代表の練習において、ニコ・ウィリアムズの状況が明らかになりました。ダラスのコットンボウル・スタジアムで行われた非公開練習では、アイメリク・ラポルテ、ラミン・ヤマル、ペドロ・ポロ、ダニ・オルモら前日にジムで調整していた選手たちが全体練習に復帰したものの、ニコ・ウィリアムズだけは引き続き別メニューでの個別調整となりました。
ニコが抱えている筋肉の負傷は、当初予想されていたよりもはるかに軽症であることが確認されています。しかし、目前に迫るポルトガル戦に間に合うかは非常に微妙な、ギリギリのラインです。本人には強豪ポルトガル戦に出場したいという強い意志があるものの、チーム状態としては無理をさせない方針のようです。順調に回復が進めば、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が彼を起用できるようになるのは、早ければ準々決勝(アメリカ対ベルギーの勝者との対戦)からになる公算が大きいと見られています。(via Mundo Deportivo / SPORT)
【本日の総括】
本日はスペイン代表としてワールドカップを戦うアスレティックの2選手に焦点が当たりました。ウナイ・シモンはW杯の無失点記録を更新し、会見でレジェンドのイリバルへの敬意やポルトガル戦への意気込みを力強く語りました。一方のニコ・ウィリアムズは負傷が軽症と判明したものの、次戦は欠場が濃厚で準々決勝からの復帰を目指して調整を続けています。