ニコ・ウィリアムズの契約延長から1年と現在の負傷状況

ちょうど1年前の2025年7月4日、アスレティック・ビルバオに近年で最も大きな衝撃を与えたニュースが発表された。ニコ・ウィリアムズの2035年までの長期契約延長である。この契約更新により、彼の契約解除金は従来の約6000万ユーロから1億ユーロ超へと50パーセント以上も引き上げられた。この一撃で、2年連続で彼の獲得を狙っていたバルセロナを巡る移籍騒動は終結した。バルセロナのデコSDがニコの代理人と会談を行ったとも報じられていた中での電撃発表だった。

発表の手法も人々の記憶に強く刻まれている。バラカルドにある、何度か落書きの被害に遭っていたウィリアムズ兄弟の壁画の前で深夜に急遽撮影された動画を通じて、正式発表の数時間前にサポーターへメッセージが届けられた。ニコはその動画内で『決断を下す時、私にとって一番重みがあるのは心です。私はいたい場所に、大切な人たちと一緒にいます。アウパ・アスレティック』と語り、アスレティックのファンを歓喜させた。この動画は、話題を呼びラ・リーガの2025年SNSベストコンテンツ賞を受賞している。

しかし、その喜びをピッチ上の結果に完全に結びつけることはできなかった。恥骨炎が再び彼を苦しめ、アスレティックが戦った全52試合のうち32試合の出場にとどまった。コンスタントにプレーを続けることができず、2月には2ヶ月間の離脱を余儀なくされ、5月にも新たな筋肉の負傷でリーグ終盤戦を棒に振り、現在開催中のW杯にも万全の状態で臨めていない。

W杯のグループステージではウルグアイ代表のニコ・デ・ラ・クルスから厳しいタックルを受けて負傷した。現在ニコは、スペイン代表の練習施設であるロサンゼルス・ギャラクシーのトレーニングセンターにおいてピッチには姿を見せず、ペドロ・ポロやラミン・ヤマルらとともにジムで負荷を調整する個別メニューをこなしている。決勝トーナメント1回戦のポルトガル戦での復帰を目指して懸命な調整が続いている。

(via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)

ウナイ・シモンがW杯無失点記録を樹立、クラブや代表での圧倒的功績

ウナイ・シモンがサッカーの歴史にその名を刻んだ。W杯決勝トーナメント1回戦のオーストリア戦を3-0の無失点で終えたことで、W杯での連続無失点記録を519分に伸ばし、ギネス世界記録の公式SNSでもその偉業が取り上げられた。これは、1990年大会でイタリア代表のワルテル・ゼンガが打ち立てた517分、そしてスペイン代表としてイケル・カシージャスが持っていた477分の記録を上回る歴史的な大記録である。2022年カタールW杯から始まった彼の無失点記録は、現在進行形で続いている。

この快挙について、シモンはRTVEのインタビューで謙虚な姿勢を崩さなかった。『無失点に抑えるのは11人全員の仕事です。この記録の顔として私やディフェンス陣が表に出ることが多いですが、オヤルサバル、ダニ・オルモ、ラミン、バエナのプレッシングがどれほど貢献しているかも忘れてはいけません』とチームメイトの働きを称えた。

偉大な記録はチーム内でも高く評価されており、ラミン・ヤマルからは祝福の言葉が送られた。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督も賛辞を惜しまず、『監督と選手というより、家族のような関係だと言えます。彼を指導できることは私にとって名誉であり誇りです。世界的な評価を得たことを嬉しく思いますし、彼はそれにふさわしい選手です。世界最高のゴールキーパーの一人であることを証明しています』と語った。

シモンの代表での輝かしい歩みはアンダー世代から始まっている。U-19およびU-21の欧州選手権での優勝、2021年の東京オリンピックでの銀メダル獲得を経験した。ルイス・エンリケ監督時代の2020年11月にA代表デビューを果たして以来、スペイン代表のゴールマウスを死守し続けている。2023年のネーションズリーグ決勝クロアチア戦ではPK戦で2本を止めて優勝に大きく貢献し、2024年のEUROでもタイトルを手にした。今大会のW杯でも被枠内シュートわずか4本、4セーブ、無失点率100パーセントという完璧なパフォーマンスを見せ、ジョアン・ガルシアやダビド・ラヤらとの激しいポジション争いの議論を完全に封じ込めている。

クラブレベルでもアスレティックの歴史を塗り替えている。オーストリア戦でスペイン代表としての出場キャップ数を62に伸ばし、アスレティックの選手としての歴代最多出場記録を更新した。また、4つの主要な国際大会に出場した唯一の選手でもある。

2023-24シーズンには、アスレティックのゴールキーパーとしては1970年のホセ・アンヘル・イリバル以来となるサモラ賞を獲得し、2024年のヤシン賞ではエミリアーノ・ディブ・マルティネスに次ぐ2位に輝いた。2024-25シーズンもチームのリーグ最少失点に大きく貢献したが、手首の負傷の影響もありフレン・アギレサバラと出場機会を分け合ったため、サモラ賞の連続受賞はならなかった。

タイトル面でも、2021年のスーペルコパでレアル・マドリードとバルセロナを破って優勝し、2024年にはコパ・デル・レイを制覇。マジョルカとのPK戦では、ピッチに立つアギレサバラをベンチから兄のように支える姿が印象的だった。

2018年8月にトップチームデビューを果たして以来、これまで公式戦264試合に出場してきた。また、エルチェへのレンタル移籍からわずか20日で呼び戻されたという、最もレンタル期間が短かった選手の非公式記録も持っている。個人としてのマイルストーンを追加し続けながらも、常にチームの利益を第一に考える姿勢を貫いている。

(via Mundo Deportivo / MARCA / Estadio Deportivo)

テルジッチ新監督が始動、プレシーズンにカンテラーノ5名が帯同

エディン・テルジッチ新監督がアスレティックの指揮を執る日々が、いよいよ来週の月曜日からスタートする。夏の移籍市場が進む中で新シーズンの陣容が固まりつつあるが、プレシーズンの始動にはBチームであるビルバオ・アスレティックから5人の若手選手がトップチームの練習に合流することが決定した。選ばれたのは、ミケル・サントス、ヨハネコ・ルイ=ジャン、イケル・モンレアル、セルトン・サンチェス、イライジャ・ギフトの5名である。

21歳のゴールキーパー、ミケル・サントスにとっては2年連続のトップチームのプレシーズン参加となる。2025-26シーズンには第3ゴールキーパーとして、チャンピオンズリーグやスーペルコパの試合遠征にもトップチームと行動を共にした経験を持つ。

すでにトップチームでの公式戦デビューを果たしている選手もいる。19歳のミッドフィールダー、セルトン・サンチェスは、エルネスト・バルベルデ前監督のもとで13試合に出場し、そのうち3試合で先発出場を果たした。20歳のセンターバック、イケル・モンレアルは、コパ・デル・レイの準々決勝バレンシア戦と準決勝ファーストレグのレアル・ソシエダ戦の2試合に出場している。

その他の選手もトップチームとの接点を持っている。22歳のディフェンダー、ヨハネコ・ルイ=ジャンは昨夏のプレシーズンマッチに出場した。また、2023年にリヴァプールのユースから獲得した20歳のフォワード、イライジャ・ギフトは、公式戦でのデビューこそ果たしていないものの、チャンピオンズリーグのスポルティング戦やリーグ戦のレアル・マドリード戦でバルベルデ前監督によってベンチ入りメンバーに招集されている。

(via ElDesmarque)

アイマル・ドゥニャベイティアがスポルティング・ヒホンへ移籍

エディン・テルジッチ新監督がアスレティックの指揮を執る日が近づく中、移籍市場の動きに合わせて選手たちの去就が明確になってきている。特にBチームであるビルバオ・アスレティックでは選手の出入りが活発に発表されており、新たな選手の退団が間もなく公式に決定する。

センターバックのアイマル・ドゥニャベイティア(23歳)が、ラ・リーガ・ハイパーモーション(2部)のスポルティング・デ・ヒホンへ移籍することが確定した。ラ・リーガ・EAスポーツ(1部)への昇格という野心的な目標を掲げるアストゥリアス州のクラブへ向かうことになり、選手本人にとっても最も魅力的な選択肢となった。

ドゥニャベイティアには、新たに2部へ昇格したテネリフェやカディスといった同カテゴリーの他のクラブからも関心が寄せられていたが、最終的にスポルティング・ヒホンが争奪戦を制した。

この移籍は、最初の2シーズンにわたる買い取りオプション付きの移籍という形態で合意に至っている。最終的な契約の細部が詰められている段階であり、契約期間は3シーズンに加えてさらに1年の延長オプションが付帯する内容となる予定である。将来有望なディフェンダーが、新たな環境でキャリアの次の一歩を踏み出すことになる。

(via ElDesmarque)

【本日の総括】

ウナイ・シモンの歴史的なW杯無失点記録の樹立や、ニコ・ウィリアムズの負傷からの順調な回復など、世界最高峰の舞台で躍動する選手たちに注目が集まる一方、クラブはエディン・テルジッチ新監督のもとで新シーズンに向けて本格的に始動します。若手カンテラーノのトップチーム昇格やBチームからの移籍など、未来を見据えたチーム編成が着々と進められています。