🇪🇸セグンダ(2部) 詳細レポート (2026年3月1日)
【今日のラインナップ】
✅ エイバル&カディス:エイバルがイプルーアで6連勝、カディスは7戦未勝利で降格圏間近
✅ UDラス・パルマス&クルトゥラル・レオネサ:ラス・パルマスが8戦ぶり白星でPO圏復帰、クルトゥラルは新監督初陣も完敗
✅ デポルティーボ・ラ・コルーニャ&サンセ:デポルが劇的逆転勝利で自動昇格圏へ、サンセは退場者が響き沈む
✅ レアル・バジャドリード&SDウエスカ:バジャドリードが4ヶ月ぶりのホーム勝利、しかし主力DFが肩を脱臼
✅ スポルティング・ヒホン&CDレガネス:スタンドでのファン急死により試合は開始直後に中断・順延
✅ ミランデス&セウタ:セウタがGKの神セーブ連発で3連勝、ミランデスは決定機を逃し敗北
✅ レーシング・サンタンデール、カステリョン、アルメリア、マラガ、ブルゴス、アルバセテ、レアル・サラゴサ:昇格・降格争いの最新動向とサラゴサファンの激しい抗議
■【エイバル】
ホームのイプルーアでカディスを3-1で粉砕し、本拠地6連勝を達成。プレーオフ進出へ向けて大きく前進した。(via AS) イプルーアは現在セグンダで最も難攻不落の要塞となっている。前半33分、ペル・ノラスコアインが獲得したPKをホセ・コルパスが沈めて先制。42分にはコルパスのドリブル突破からのアシストをハビ・マルトンが押し込み追加点。後半83分にはアドゥ・アレスがノラスコアインのパスから強烈なシュートを決めてダメを押した。特筆すべきは33歳の誕生日を迎えたフアン・ベルナトのデビューで、ベニャト・サン・ホセ監督のもと試合終盤に出場し、持ち前のスピードをもたらして得点機も演出した。攻撃陣ではグルセタがクロスバー直撃のシュートを放つなど好プレーを見せ、守備陣ではキャプテンのアルビージャが相手を完封する働きを見せファンから拍手で称えられた。マルコ・モレノ、クベロ、ガリード、オラエチェア、マダ、バウティスタ、ジャイル、マグナセライアらも出場し勝利に貢献。GKのマグナゴイティアはセーブの必要がほぼないほど安定した試合運びだった。
■【カディス】
ガイスカ・ガリターノ監督の古巣帰還となった試合だったが、1-3の完敗。これで7試合連続未勝利(直近7戦で勝ち点1)となり、降格圏まで5ポイント差と危機的状況に陥っている。(via AS) 5-3-2の守備的な布陣で臨んだが、前半のPK献上から崩壊。88分にブライアン・オカンポがペナルティエリア外から左ポスト際に決めたゴールが一矢報いるにとどまった。ガリターノ監督は試合後、「メンタルだけの問題ではない。他の部分に問題がある」と深刻さを認めている。遠征したファンからはマヌエル・ビスカイノ会長を非難するチャントや、自チームのパス回しに対する皮肉の歓声が上がった。
個人評としては、GKビクトル・アスナルは失点に関して防ぎようがなかった。右ウイングバックのイサ・カルセレンはPK献上の原因となるファウルを犯し後半交代。CBのアルフレッド・カイセドは2失点目に絡み、ホルヘ・モレはPKを献上。イケル・レシオは69分にゴールライン上でクリアを見せた。ウイングバックで出場したアントニート・コルデロは機能せず後半右ウイングに。11月以来の先発復帰となったスソはリズム不足が露呈した。ジローナからローン中のダウダ・カマラや、ムサ・ディアキテ、セルヒオ・オルトゥーニョ、アルバロ・ガルシア・パスクアルらも不発。途中出場のヘロニモ・ドミナ、アレックス・フェルナンデス、ユッシ・ディアラも流れを変えられなかった。
■【UDラス・パルマス】
アウェーでクルトゥラル・レオネサを3-0で一蹴し、56日ぶり(8戦ぶり)の勝利を飾った。(via SPORT) これにより勝ち点45とし、プレーオフ圏内の6位に復帰した。前半は相手の攻勢に苦しんだが、GKディンコ・ホルカスが再三の神セーブでチームを救うと、後半に攻撃陣が爆発。48分にマヌ・フステルのFKからミカ・マルモルが頭で合わせ先制。56分にはヘセのアシストからフステルが追加点を奪取。そして後半アディショナルタイムには、膝の負傷から7ヶ月ぶりに復帰し2戦目となったサンドロ・ラミレスが、見事な裏抜けからGKエドガル・バディアを破り復活のダメ押し弾を決めた。
日本人ストライカーのミヤシロは今季3度目の先発出場を果たし、アグレッシブなプレーで攻撃を牽引。前半にはネットを揺らしたが、惜しくもオフサイドの判定で幻のゴールとなった。(via SPORT) その他、ホナタン・ビエラ、エルツォグ、キリアン、エスタニスらが出場。ただし、マルビンとバルシアが累積5枚目の警告を受け、次節のセウタ戦(日曜13:00、エスタディオ・デ・グラン・カナリア)は出場停止となる。ルイス・ガルシア監督は「サンドロのゴールは全員の力によるものだ」と感極まった様子で語った。
■【クルトゥラル・レオネサ】
ルベン・デ・ラ・バレラ新監督の初陣となったが、0-3の完敗で11試合連続未勝利。本拠地レイノ・デ・レオンでは今季15試合で勝ち点10(2勝4分9敗)しか挙げられておらず、降格圏から抜け出せずにいる。(via AS) 前半は高い位置からのプレスとアグレッシブな攻撃が機能し、偽9番で先発復帰したルーカス・リベイロやルイス・チャコン、イバン・カレロ、イノホらが幾度も決定機を作ったが、相手GKに阻まれた。GKエドガル・バディアも前半は好セーブを見せたが、後半のセットプレーからの失点でチームは瓦解。失点後、マヌ・フスト、セル・ディアロ、ハビエル・フェルナンデス・"ビチョ"の3枚替えを行うも反撃には至らなかった。キャプテンのロドリに代わりペル・ロドリゲスが先発し、マティア・バルジッチ、ビクトル・モレノらも出場したが、勝ち点を得るには不十分だった。
■【デポルティーボ・ラ・コルーニャ】
アウェーのズビエタでサンセ(レアル・ソシエダB)に3-2で劇的な逆転勝利。(via MARCA) この勝利で勝ち点を49に伸ばし、カステリョンやアルメリアと並んで自動昇格圏(2位タイ)に浮上した。開始わずか2分に相手GKフラガのパンチングミスを突いてストイチコフが先制。その後逆転を許し、ファンからはアントニオ・イダルゴ監督への辞任要求チャント(Hidalgo, dimisión)も起きた。しかし相手の退場で数的優位に立つと猛反撃を開始。83分にトップチームデビューとなったリザーブチームの点取り屋ンソンゴが同点弾を叩き込み、そして90分過ぎのラストプレーでマリオ・ソリアーノが逆転ゴールを決定。チャントは一転して「イダルゴ、残ってくれ(Hidalgo, quédate)」に変わった。GKのアルバロ・フェルナンデスは再三の好セーブを見せ、アヨ、バルダ、ホセ・アンヘル、パティーニョ、ムラッティエリ、失点に絡んだロウレイロ、クアグリアッタらが出場した。
■【サンセ(レアル・ソシエダB)】
デポルティーボに2-3で敗れ、連勝は3でストップ。本拠地ズビエタでは未だ勝利がなく、勝ち点34で降格圏から4ポイント差の厳しい位置にいる。(via Mundo Deportivo) アンソテギ監督率いるチームは、23分にオチエングのシュートのポストの跳ね返りをランデル・アスティアサランが押し込んで同点とし、59分には相手のミスからオチエングが決めて見事な逆転劇を演じた。試合を完全に支配していたが、74分にミケル・ロドリゲスが厳しすぎる判定で2枚目のイエローを受けて退場。10人になったことで形勢が逆転し、終盤の連続失点で勝ち点を逃した。12月以来の先発となったマリエスクレナをはじめ、アヨ、ベイティア、ガロ、バルダ、キタ、ゴルカ・カレーラ、ゴロサベル、マルチャル、アゴテが出場。ダニ・ディアスは出番がなかった。
■【レアル・バジャドリード】
本拠地ホセ・ソリージャでSDウエスカに1-0で勝利し、昨年11月のグラナダ戦以来、実に4ヶ月ぶりとなるホームでの白星を挙げた。(via ElDesmarque) 決勝点はマルコス・アンドレ・デ・ソウザが記録(今季2点目)。試合前からファンゾーンが設けられ、試合後も選手とファンが一体となって勝利を祝った。しかし、今季チームの出場時間の96%(2426分)をプレーし、守備の要であったCBダビド・トーレスが前半のCKの競り合いで相手に腕を引っ張られ左肩を脱臼。アルベルト・ロペス・モレノ医師がその場で整復したものの、涙ながらにストレッチャーで退場する痛手となった。次節は土曜21時にアウェーでマラガと対戦する。
■【SDウエスカ】
レアル・バジャドリードにアウェーで0-1で惜敗した。
■【スポルティング・ヒホン & CDレガネス】
エル・モリノンでの一戦は、試合開始わずか4分で南スタンドにて医療緊急事態が発生し中断。その後、ソシオ歴40年を誇る82歳の男性ファン(C.R.G.氏)が心筋梗塞で亡くなったことが確認され、試合は正式に順延となった。(via SPORT) レガネスのキャプテンであるGKフアン・ソリアーノがファンの異変に気づき、ダニエル・パレンシア主審に知らせるなど、迅速な対応が取られた。両クラブとラ・リーガの協議の結果、試合は翌月曜日の20時から、前半4分(0-0)の状況から再開されることが決定。レガネスはヒホンでのパデル大会の影響でホテルが確保できず、急遽オビエドのホテルに滞在し、エル・レケソンで調整を行うことになった。なお、試合前にはスポルティングで267試合に出場した元選手アルベルト・ロラへの感動的なオマージュが行われていた。
■【ミランデス】
ホームのアンドゥバでセウタに0-1の敗北。(via Mundo Deportivo) ハビ・エルナンデス、ウゴ・ノボアらが何度も決定機を創出し、相手ゴールに迫った。特にシレン・ディアオは度重なる1対1や、94分の至近距離からのシュートを外し続けた。GKフアンパ、ディエゴ・ゴンサレス、バウザらも奮闘したが、相手GKの神がかったパフォーマンスの前に沈んだ。
■【セウタ】
ミランデスにアウェーで1-0の勝利を収め、破竹の3連勝。(via Mundo Deportivo) 43分にルベン・ディエスのパスからマルコス・フェルナンデスが決勝点を奪取。何よりもGKペドロ・ロペスが驚異的なセーブを連発し、チームを単独で救った。終盤にアイサールが退場し10人になったが猛攻を耐え凌いだ。アイサールは退場前にクロスバー直撃のシュートも放っていた。この勝利で勝ち点44とし、プレーオフ圏内の6位ラス・パルマスに1ポイント差の7位に肉薄している。
■【その他のチームの動向】
・レーシング・サンタンデール:勝ち点53で首位を独走。2位集団に4ポイントの差をつけている。(via SPORT)
・カステリョン、アルメリア:勝ち点49でデポルティーボと並び2位タイ。アルメリアは金曜日にアルバセテに敗れるまで4連勝を記録していた。(via SPORT)
・マラガ、ブルゴス:共に土曜日の試合で勝利を収めた。(via SPORT)
・レアル・サラゴサ:ブルゴスに敗北。この不甲斐ない結果に対し、ファンがスタジアム(ラ・ロマレダ)周辺やクラブオフィスの前(エドゥアルド・イバラ通り)で「お前たちはこの街の最大の恥だ」という横断幕を掲げてフロントに激しく抗議。試合中にもブーイングが飛び、チームバスの窓ガラス2枚が投石で割られるなど、怒りが爆発している。(via SPORT)
【本日の総括】
首位レーシング・サンタンデールが余裕の首位をキープする中、その後ろの自動昇格・プレーオフ争いが熾烈を極めている。カステリョン、アルメリア、そして劇的勝利を収めたデポルティーボが勝ち点49で並び2位争いが激化。ラス・パルマスが久々の勝利でプレーオフ圏内に復帰した一方で、絶好調のセウタが1ポイント差で猛追している。下位ではカディスやクルトゥラル・レオネサが泥沼の未勝利地獄から抜け出せず、降格の危機がさらに深まる結果となった。サラゴサ周辺の不穏な空気も今後のリーグ戦に影響を与えそうだ。