クラブ財務に大吉報!30年越しに完全解決した「カン・リガルト」土地売却
バルセロナは、クラブの財務経営において約30年間もの間、重く不名誉な負債、そして泥沼のトラブルとして帳簿に残り続けていたロスピタレット・デ・リョブレガートに位置する「カン・リガルト」の土地問題について、不動産開発デベロッパーのメトロポリタン・ハウス社と3000万ユーロ(約48億円)での売却に最終合意し、2026年7月8日に正式に調印を完了させました。
今回の売却額3000万ユーロのうち、1000万ユーロは昨年度のクラブ年次決算が発表される前にすでに支払われていました。帳簿上、この土地の資産価値は約2999万ユーロとして計上されていたため、今回の売却による会計上の直接的な利益や損失はほぼ発生せず、今季決算への直接的な損益インパクトは極めて微小です。しかし、数十年間にわたりバルセロナを苦しめてきた「塩漬け不動産」を、完全に現金化して決着させた意味は計り知れません。
この土地の歴史は、1997年のジョセップ・ルイス・ヌニェス会長時代まで遡ります。当時、クラブはここを新たな総合練習施設(シウダ・デポルティバ)の建設地とする目的で、3724万ユーロという巨額の資金を投じて購入しました。しかしその後、計画が変更され、現在の練習施設はサン・ジョアン・デスピに建設されることが決定。カン・リガルトの広大な土地は完全に使い道を失いました。
その後、2005年にジョアン・ラポルタ会長の第1期政権時にデベロッパーのラ・ジャーベ・デ・オロ社と売却契約を交わしたものの、都市開発計画の進捗遅れなどから両者は深刻な泥沼の裁判闘争へと突入。長年にわたってクラブの経営に重い暗雲を投げかける懸念材料となっていました。
購入から約30年の時を経て、ようやくこの歴史的な負の遺産に完璧な終止符が打たれました。これにより、バルセロナが抱える未解決の大型不動産資産は、ビラデカンスに眠る土地だけとなっています。(via Mundo Deportivo)