【今回のラインナップ】
✅ コルドバCF [残留に向けたサラゴサ戦で攻撃陣の要2名が出場停止]
✅ レアル・サラゴサ [大好評のレトロユニフォーム着用試合、残留への大きな一歩を踏み出せるか]
✅ UDラス・パルマス [U21代表エルソグが語る、昇格を懸けたマラガとの大一番への決意]
✅ マラガCF [絶対的エースのラジュビアが骨折で長期離脱、チームは未曾有の事態へ]
✅ デポルティーボ・ラ・コルーニャ [イダルゴ監督が見事な采配で逆境を跳ね返し、首位に肉薄する3位へ躍進]
✅ FCアンドラ [ピケの度重なる審判への抗議でクラブに巨額の罰金、勝ち点剥奪の危機も]
✅ ブルゴスCF [堅守を誇るGKカンテロ、クラブ史上最高のシーズンで昇格へ並々ならぬ意欲]
■【コルドバCF】
イバン・アニア監督率いるコルドバは、次節レアル・サラゴサ戦に向けて攻撃陣に大きな痛手を負っている。前節のカディス戦での勝利は残留に向けた大きな息継ぎとなったが、その代償として2名のキーマンが出場停止となった。
特に影響が大きいのはセルジ・グアルディオラの欠場だ。カディス戦でスタメン復帰し、前線での流動性とチャンスメイクで今季最高のパフォーマンスを見せて勝利の立役者となったが、累積10枚目のイエローカードで自動的に出場停止となった。また、ハコボ・ゴンサレスもカディス戦で今季初のベンチスタートとなったものの、累積5枚目の警告を受け次節は欠場する。
これを受け、アニア監督はミケル・ゴティを攻撃陣の代役候補の筆頭として検討しているほか、テオ・ジダンやダリソンにもチャンスが巡ってくる可能性がある。
さらに、チームは規律面でも崖っぷちに立たされている。中盤の要であるイスマ・ルイスや、アレックス・マルティン、カラセドらがリーチ状態となっており、残留を確実にするための重要なシーズン最終盤において、さらなる欠場者のリスクを抱えながらの戦いを強いられる。(via Estadio Deportivo)
■【レアル・サラゴサ】
ダビド・ナバーロ監督の下で劇的な復活の兆しを見せているサラゴサだが、決定的な一歩を踏み出せずにいる。ルベン・セジェス監督の解任後、残留圏から8ポイント差という絶望的な状況で就任したナバーロ監督は、カディス戦やアルメリア戦(ロベルとダニ・ゴメスのゴールで2-0)で勝利を収め、チームに自信を取り戻させた。その後も首位のラシン・サンタンデールを2-0で粉砕し、レガネス戦ではアギーレガビリアやフランチョ、ピニージャを欠きながらも、フアン・セバスティアンやマルコス・クエンカ(見事なヒールリフトを披露)、セバス・モジャノらの活躍で1-1の引き分けに持ち込んだ。
しかし、直近のホームでの最下位ミランデス戦では1-2の痛恨の敗戦を喫した。残留まであと1ポイントと迫っていた状況での躓きに、GKエステバン・アンドラーダも「前に進むべき時に後ろに下がってしまった。守備の改善はチーム全体の問題だ」と嘆いている。
そんな中、今週末のコルドバ戦では、80年代を彷彿とさせるアディダス製の限定レトロユニフォームを着用して臨む。このユニフォームはマドリードでの発表からわずか3週間で2,100枚以上が売れ、特にMとLサイズを中心に在庫の20%しか残っていないほどの大ヒットを記録している。ピッチ外の熱気を力に変え、残留への決定的なステップを踏み出せるか注目される。(via SPORT)
■【UDラス・パルマス】
昇格を至上命題とするラス・パルマスは、今週末のラ・ロサレダでマラガとの昇格直接対決という大一番を迎える。
ルイス・ガルシア監督の下、今季の出場時間は388分(怪我はない状態)に留まっているものの、U21代表にも選出された21歳のDFフアンマ・エルソグは、セルヒオ・バルシア、ミカ・マルモル、アレックス・スアレスといった優秀なCB陣との競争で成長を続けている。3月1日以降は196分間プレーしており、出場機会の増加に自信を深めている。
エルソグは「目標は常に昇格だ。悪い試合もあったが、我々は常にその位置にいる」と力強く語る。また、チームにはヘセやホナタン・ビエラといったベテランが若手を大いにサポートしており、チームの一体感を高めている。マラガ戦に向けては「ボールを保持し、守備時はチーム全体をコンパクトに保つ」というこれまでの戦い方を徹底し、歴史ある敵地での必勝を誓っている。(via AS)
■【マラガCF】
昇格を争うマラガは、ラス・パルマスとの大一番を前に未曾有の事態に直面している。今季セグンダで全試合に出場し、9ゴール4アシストを記録している絶対的エースのダビド・ラジュビアが、左足舟状骨の骨折により数試合の離脱を余儀なくされたのだ。
ラジュビアはスポルティング戦でのオカンポの悪質なタックルや、胃腸炎を抱えながらも強行出場を続けていたが、ついに限界を迎えた。直近のデポルティーボ戦を含め、フィールドプレーヤーとしてリーグ5番目となる2877分間プレーし、ドリブル、ボール奪取、シュート数、デュエル勝率などでリーグ屈指のスタッツを誇っていた彼の不在は、チームにとって計り知れない損失となる。
フネス監督にとってラジュビア不在の戦いは未知の領域であり、イサン・メリノやダニ・ロレンソも欠場中という厳しい台所事情だ。右サイドにはこれまで左でプレーしていたドリオを回し、左にホアキンを配置する対応が予想され、4-4-2へのシステム変更も視野に入っている。ラス・パルマス戦以降もアルメリア、カステリョン、エイバルと難敵が続く中、ラ・ロサレダのサポーターの力とチームの総力戦が求められる。(via SPORT)
■【デポルティーボ・ラ・コルーニャ】
アントニオ・イダルゴ監督率いるデポルティーボは、第34節時点で首位ラシン(勝ち点62)にわずか2ポイント差の3位にまで躍進している。
就任当初やエイバル戦(1-0)、ソシエダB戦(3-2)などでファンからのブーイングを浴びる時期もあったが、直近5試合無敗という結果で批判を封じ込めた。チームは、ジェレマイ(恥骨炎)とダビド・メジャ(重傷)という両ウイングのスター選手を欠く絶体絶命の危機に陥っていた。しかしイダルゴ監督は、メジャの穴にアルティミラを右ウイングに上げる(背後にシモを配置)奇策で対応し、ジェレマイの穴にはルイスミ・クルスとストイチコフをトップ下に、マリオ・ソリアーノをゲームメイカーとして起用する戦術変更でカバーした。
プレスの激しさと守備の安定感が増したチームは、先週の過密日程3試合で17人ものスタメンを起用(出番がなかったのはクリスティアン・エレーラとグラヘラのみ)し、総力戦で乗り切った。スポルティング戦ではンソンゴとムラッティエリの2トップを投入し、コルドバ戦ではリキ、パティーニョ、ソリアーノを先発させるなど柔軟な采配を見せている。直近のマラガ戦(1-1)では、今季セグンダ最多の観客動員を記録したリアソールで、試合後にピッチ中央の選手たちに向けて割れんばかりのスタンディングオベーションが送られた。(via AS)
■【FCアンドラ】
ジェラール・ピケが最大株主を務めるFCアンドラは、ピケの度重なる問題行動により窮地に立たされている。
直近のマラガ戦のハーフタイム中、ロッカールームに通じるトンネル付近でピケが副審に対して高圧的なジェスチャーと強い口調で猛抗議を行い、相手チームのスタッフとも口論になった。ピケは役員として正式に登録されていないため、スペインサッカー連盟(RFEF)は個人ではなくクラブに対して12,000ユーロの罰金を科す決定を下した。
深刻なのはこれが初めてではない点だ。今シーズンだけでもミランデス、デポルティーボ、レガネス戦で同様のトンネル内での抗議行動があり、累計の罰金額はすでに40,000ユーロを超えている。RFEFはこうした度重なる規律違反に警戒を強めており、改善が見られない場合はスタジアムの部分閉鎖や全面閉鎖、さらにはリーグ戦での勝ち点剥奪という極めて重い処分を下す可能性を警告している。(via Estadio Deportivo)
■【ブルゴスCF】
過去5年間で最高となるシーズンを送るブルゴスCFは、勝ち点50に到達し、プレーオフ、さらには自動昇格という夢に向けて邁進している。
その原動力となっているのが、今季約3060分に出場し、1試合平均0.85失点というリーグ屈指の堅守を誇る守護神のアンデル・カンテロだ。カンテロは「LaLiga Hypermotionは欧州で最も競争の激しい2部リーグだ。どんな相手にも驚きが起こり得るが、我々はポゼッションを握られても決してパニックにならない守備の強みがある」とチームの戦いぶりに自信を深めている。
また、キャリアの中でもまたとない昇格のチャンスに、「エル・プランティオのサポーターには残り試合を満員にして後押ししてほしい」と共闘を呼びかけている。もし念願のプリメーラ昇格を果たした暁には、彼の故郷パンプローナのバンド、Barricadaの「En blanco y negro」をサポーターと共に歌うという熱い公約も掲げている。(via MARCA)
【本日の総括】
デポルティーボ・ラ・コルーニャが戦術的な柔軟性と総力戦で首位に肉薄し、ブルゴスCFも堅守を武器に自動昇格枠を狙うなど、上位陣の争いはかつてないほど熾烈を極めている。一方で、ラス・パルマスとマラガは直接対決を控え、マラガは絶対的エースのラジュビアを失うという大きな試練に直面している。
残留争いでは、レアル・サラゴサが監督交代で一時的な持ち直しを見せたものの最下位相手の痛恨の敗戦で足踏みし、コルドバCFも主力2名の出場停止で苦しいやり繰りを強いられている。FCアンドラはピケの行動による勝ち点剥奪のリスクというピッチ外の懸念事項を抱えており、昇格・降格の両面で全く予断を許さない状況が続いている。
