苦難のシーズンとイニャキ・ウィリアムズのキャプテンとしての決意

チャンピオンズリーグ出場という大きな期待とともに開幕した今シーズンのアスレティック・ビルバオですが、その道のりは悪夢のような結果に終わろうとしています。水曜日のエスパニョール戦に敗れたことで、状況はさらに複雑になりました。木曜日にジローナがレアル・ソシエダと引き分けたため、試合のない日に1部残留という最低限の目標は達成されましたが、クラブを取り巻く空気は重いままです。

この困難な状況を受け、キャプテンのイニャキ・ウィリアムズが自身のSNSを通じてファンに向けた長文の声明を発表し、自らの責任を認める痛切なメッセージを発信しました。弟のニコ・ウィリアムズもこのメッセージに支持を表明しています。

イニャキ・ウィリアムズは以下のように深く胸の内を語りました。

『個人的にもチームとしても、簡単なシーズンではありませんでした。期待は非常に大きかったのですが、その結果はこのクラブとファンがふさわしいレベルには達していません』

『キャプテンとして、私にも責任の一端があると考えています。チームはシーズンを通して多くの苦難を味わいましたが、同時にミスや困難な時期、そして今年経験しなければならなかったすべてのことから学びを得ました。これらすべての経験が、将来に向けて私たちをより強くしてくれると確信しています』

『ファンの皆さんの不満は十分に理解しています。アスレティックは常に全力を尽くすことが求められますし、物事がうまくいかないときに人々が意見を自由に表現するのは当然のことです。しかし同時に、このグループが可能な限り心を込めて、一日たりとも努力を怠らなかったということもお伝えしたいです。サッカーでも人生でも同じように、努力が必ずしも望む結果につながるとは限らない時もあります』

『それでも、まだ終わったわけではありません。あと2試合残っており、ヨーロッパの大会に出場するための戦いを続ける可能性はまだ残されています。このエンブレムのため、そして常に支えてくれるすべてのファンのために、ピッチ上で全力を尽くすつもりです』

『最も困難な時でさえ、私たちを後押しし続けてくれたことに感謝します。私たちはさらに強くなって戻ってきます。行こう、アスレティック』

(via Estadio Deportivo, ElDesmarque, Mundo Deportivo)

カンファレンスリーグ出場への過酷な条件と最多敗戦の危機

アスレティック・ビルバオに残された唯一の希望は、カンファレンスリーグの出場権を獲得することです。しかし、その条件は極めて絶望的な状況にあります。

出場枠を争うライバルのヘタフェに対して、アスレティックは現在4ポイントの差をつけられています。さらに直接対決のゴールアベレージでもヘタフェが優位に立っているため、ポイントで並んでも順位を上回ることはできません。アスレティックが7位に滑り込むための唯一のシナリオは、残り2試合に全勝して6ポイントを獲得し、かつヘタフェが残り2試合(エルチェ戦およびオサスナ戦)で2ポイント以上を獲得しないという奇跡を待つことだけです。

一方で、チームは不名誉な記録の危機にも直面しています。今シーズンのアスレティックはすでに18敗を喫しており、これは最下位で降格が決定しているレアル・オビエドの19敗に次ぐ、リーグワースト2位の敗戦数です。もしアスレティックが残りのセルタ・デ・ビーゴ戦と最終節のアウェーでのレアル・マドリード戦(サンティアゴ・ベルナベウ)に連敗し、オビエドが残り2試合(アラベス戦およびマジョルカ戦)に連勝した場合、アスレティックはプリメーラディビシオンで今季最多の敗戦を記録したチームとしてシーズンを終えることになります。

(via Estadio Deportivo, Mundo Deportivo, SPORT)

悲劇のウナイ・エギルスとビビアンの負傷離脱

ディフェンス陣に非常に痛ましいアクシデントが発生しました。エルネスト・バルベルデ監督からセンターバックの4番手として期待されていた若きディフェンダー、ウナイ・エギルスが再び長期離脱の悪夢に見舞われました。

昨年のプレシーズンで負った膝の重傷から長いリハビリを経て、エギルスはようやく復帰の光を見出していました。ヘタフェ戦で今季初の招集メンバー入りを果たし、直近のエスパニョール戦でもベンチに座り、いよいよピッチに立つ準備が整ったかに見えました。

しかし、木曜日の練習中に右膝に痛みを訴えて練習を切り上げることになりました。医療チームによる検査の結果、以前の修復手術で移植した右膝前十字靭帯のグラフト(再建組織)が断裂していることが確認されました。この再断裂により、再び手術と長期にわたる厳しいリハビリが必要となり、2026年の残りの期間もプレーすることは絶望的となりました。クラブは2028年まで契約を結んでいる彼に対し、全面的なサポートを約束しています。

さらに、守備の要であるビビアンも右足首の外側側副靱帯の捻挫を負い、医療レポートでは経過観察中とされています。エギルスとビビアンの両名とも、今週末のセルタ・デ・ビーゴ戦は欠場が確定しており、ただでさえ苦しいチーム状況にさらに追い打ちをかける事態となっています。

(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)

監督バルベルデと引退するイニゴ・レクエのホーム最終戦

今週末の日曜日19時に行われるサン・マメスでのセルタ・デ・ビーゴ戦は、単なるリーグ戦の1試合にとどまらない深い意味を持っています。

長年チームを率いてきたエルネスト・バルベルデ監督にとって、この試合がアスレティックの指揮官として戦う最後のホームゲームとなります。今シーズンは彼にとっても非常に苦しく、思い通りにいかない悪夢のような1年となりましたが、最後のサン・マメスで意地を見せることが期待されています。

また、現役引退を決断しているイニゴ・レクエにとっても、プロキャリアの多くを捧げてきたホームスタジアムのファンに直接別れを告げる最後の舞台となります。

(via Mundo Deportivo, ElDesmarque, Estadio Deportivo)

【本日の総括】

残留は確定したものの、クラブ史上ワーストクラスの18敗を喫し、監督の退任や相次ぐ負傷離脱に苦しむアスレティック。それでも主将イニャキ・ウィリアムズの言葉通り、奇跡のカンファレンスリーグ出場を信じ、サン・マメスでのホーム最終戦にチームの誇りと魂を懸けて挑みます。