【今日のラインナップ】

 

✅ レアル・サラゴサ [新監督の初陣でカディスを下し最下位脱出、19歳ピニージャが感動のデビュー]

✅ カディス [泥沼の直近24ポイント中1ポイント獲得、過去30年で最悪の成績不振]

✅ デポルティーボ・ラ・コルーニャ [ホーム3連勝と自動昇格圏浮上を懸けてグラナダ戦へ]

✅ マラガCF [絶好調で5位浮上、ラ・ロサレダでバリャドリードを迎え撃つ]

✅ レアル・バリャドリード [エスクリバ新監督下で降格圏脱出、マラガ戦で勢い持続を狙う]

✅ カステリョン [指揮官ベンチ外と主力欠場の非常事態、難所スビエタでのソシエダB戦]

✅ レアル・ソシエダB [日本人DF和成・キタが復帰、連敗ストップへ向けカステリョンと激突]

✅ ラス・パルマス [DF陣の主力出場停止も、指揮官は自信を見せセウタ戦へ]

✅ コルドバCF [守備崩壊でGKのスタメン争い再燃、首位ラシン・サンタンデールに挑む]

✅ ウエスカ [降格圏19位から浮上を懸けてアルバセテと激突]

✅ アルバセテ [ウエスカ戦で勝ち点奪取を狙う]

✅ ラシン・サンタンデール [首位キープを懸けホームでコルドバを迎え撃つ]

✅ アルメリア [自動昇格圏の3位、月曜日にクルトゥラル・レオネサと対戦]

✅ クルトゥラル・レオネサ [上位アルメリアとの一戦へ]

✅ グラナダCF [リアソールで好調デポルティーボと対戦]

✅ セウタ [ラス・パルマスのホームに乗り込む]

✅ レガネス [レアル・ソシエダBと同勝ち点で降格圏に沈む]

✅ ミランデス [カディスをホームに迎える予定]

✅ スポルティング [前節バリャドリードと引き分け、次節カステリョンと対戦]

✅ アンドラ [コルドバから4得点を奪う決定力を誇る]

✅ ブルゴス [過去の試合でコルドバと対戦]

✅ エイバル [過去の試合でデポルティーボと対戦]

(以下、詳細本文)

 

■【レアル・サラゴサ】

ダビド・ナバーロ新監督の初陣で見事な勝利(0-1)を飾り、7試合未勝利のトンネルを抜け出して最下位から脱出した。ルベン・セジェス前監督の解任後、アシスタントのネストル・ペレスと共にわずか2日半の準備期間でチームを立て直すことに成功した。指揮官は「心でプレーすること」を求め、2トップと4人の攻撃的な選手を並べる勇敢な采配を見せた。

決勝点は前半19分、右サイドのマルティン・アギーレガビリアのクロスから生まれた。相手のクリアを拾ったケナン・コドロ(フェレンツヴァーロスからのローン)がペナルティエリア内でシュートを放ち、その跳ね返りを自ら左足でねじ込んだ。これが今季リーグ戦7ゴール目となった。

現地メディアSPORTの採点では、ロベルが最高評価「9」を獲得し、「唯一足りなかったのはゴールだけ」と絶賛された。またインスアとダニ・ゴメスも「8」の高評価を受け、GKエステバン・アンドラーダは落ち着いたセーブで完封に貢献した。指揮官は自身の去就について「ラロ・アランテギとフラン・グラシアからは何も言われていない。月曜にオフィスに戻れと言われれば戻る」とクラブマンとしての姿勢を見せている。

特筆すべきは19歳のカンテラーノ、ウゴ・ピニージャだ。数日前に母親を亡くすという過酷な状況の中、今季リーグ戦初スタメンで左サイドに入り、見事なプレーを披露。前半41分にはロベルからのパスを受け、ノールックでキャプテンのフランチョに決定的なパスを送った。53分にタセンデと交代したピニージャは「母も誇りに思ってくれるはず」と涙ながらに語り、チームの奇跡の残留に向けた希望の象徴となった。

 

■【カディス】

ガイスカ・ガリターノ監督率いるチームは、本拠地ヌエボ・ミランディージャ(今週から「JP Financial Estadio」と命名)でサラゴサに0-1で敗れ、底なしの危機に陥っている。直近24ポイント中わずか1ポイントしか獲得できず、現在14位だが、他会場の結果次第で降格圏(レッドゾーン)に転落する危険性が高い。

データ専門家によると、全カテゴリーを通じて過去30年間で最悪の成績不振。1993-94シーズンのセグンダで38試合4勝で降格した悪夢がファンの脳裏をよぎり、スタジアムではボード陣の辞任要求や選手への「傭兵」コールが飛び交った。前半戦は上位にいたものの、直近のエイバル戦敗北により「セグンダ史上最悪のスタート(21ポイント中1ポイント)」という不名誉な記録も作っていた。

キャプテンのイサ・カルセレンは「状況はかなり醜い。どんなミスも命取りになり、攻撃でもチャンスを作れない。ロッカールームの雰囲気も重い」と悲痛なコメントを残した。後半はブライアン・オカンポやガルシア・パスクアルを投入して反撃を試みたが及ばず。今後はミランデス、マラガ、セウタとの運命の3月を戦う。

 

■【デポルティーボ・ラ・コルーニャ】

イダルゴ監督の下、直近5試合で4勝を挙げ、勝ち点49で自動昇格を争う絶好の位置につけている。残り14試合中8試合を本拠地リアソールで戦う日程だが、アウェイでリーグ最高成績(勝ち点27)を誇る一方、ホームでは勝ち点22(リーグ11番目の成績)と苦戦している。

前節はアルバセテ(2-1)、エイバル(1-0)と連勝中。今週末のグラナダ戦では、恥骨炎で無期限離脱中のジェレマイを欠く中、今季初となる「ホーム3連勝」と「リーグ戦3連勝」の同時達成に挑む。リアソールでの2部リーグ3連勝は、フェルナンド・バスケス監督時代の2019-2020シーズンまで遡らなければならない。前半戦のグラナダ戦(ロス・カルメネス)では1-3で勝利しており、自信を持って臨む。

 

■【マラガCF】

土曜21:00に本拠地ラ・ロサレダでレアル・バリャドリードと対戦する。フネス監督率いるチームは現在勝ち点47の5位。自動昇格圏の3位アルメリア(勝ち点49)までわずか2ポイント差と絶好調。今週はダニ・ロレンソの契約延長や、ロレンとフネス監督の続投交渉など祝賀ムードに包まれている。

前節グラナダCF戦での勝利(0-1)を受け、1-4-3-3のシステムを継続する見込み。カルロス・プガが出場停止、エイナル・ガリレア、アレックス・パストール、ムサ・ディアラ、ダルコ・ブラシャナツ、ルイスミ・サンチェス、ラモン・エンリケスが負傷欠場する野戦病院状態だが、ダニ・サンチェスが3ヶ月ぶりに復帰。右サイドバックにムリージョを回し、レシオをCBに起用するプランが示唆されており、ホアキンのスタメン復帰やチュペテとニーニョのポジション争いも注目される。

 

■【レアル・バリャドリード】

フラン・エスクリバ新監督の就任からわずか2試合でチームは劇的に改善。スポルティングと引き分け(2-2)、ウエスカに勝利(1-0)して降格圏を脱出し、現在勝ち点32の18位。降格圏のウエスカ(勝ち点30)と2ポイント差をつけている。

マラガ戦では1-4-2-3-1のフォーメーションを継続予定。ダビド・トレス(左肩脱臼)、アマト・エンディアイエ、ギジェ・ブエノが欠場するが、トメオが出場停止から復帰する。元マラガのイバン・アレホの帰還も話題。歴史的にセグンダでのマラガとのアウェイ戦では無敗を誇っており、このジンクスを武器に勝ち点獲得を狙う。

 

■【カステリョン】

現在勝ち点49で2位。アルメリア、デポルティーボと同勝ち点で激しい自動昇格争いを展開中。前節は本拠地でラシン・サンタンデールに1-3で敗れ、首位浮上のチャンスを逃した。土曜16:15にアウェイのスビエタでレアル・ソシエダBと激突する。

チームは非常事態に直面している。パブロ・エルナンデス監督が前節第4審判への「これは恥辱だ」との発言で2試合のベンチ入り停止処分を受け、アシスタントのセルジ・リポジェスがピッチサイドで指揮を執る。さらに、両ウイングバックのジェレミー・メジョ(退場)とルーカス・アルカサル(累積警告)を欠く。代役にはイスマエル・ファデルやサルバ・ルイス、ティンチョ・コンデが有力だが、システム変更の可能性もある。一方、アグスティン・シエンラとウスマン・カマラが復帰。左ウイングはラウル・サンチェス、アワー・マビル、パブロ・サンティアゴがポジションを争っている。主審は過去にカステリョンを9人に退場させた因縁のアロンソ・デ・エナ・ウルフが担当する。

 

■【レアル・ソシエダB】

アンソテギ監督率いるチームは勝ち点34の16位。降格圏のレガネスと同勝ち点であり、勝ち点奪取が急務。土曜16:15に新本拠地Z7スタジアム(Izan)でカステリョンを迎える。

前節デポルティーボ戦では2-1とリードしながら、ミケル・ロドリゲスの退場で逆転負け(2-3)を喫した。ロドリゲスは出場停止。その他、ダリオ・ラミレス、イニャキ・ルペレス、アレックス・ルバルビエ、エカイン・オロベンゴアが負傷欠場。トップチームにジョン・マルティンとGKテオ・フォルガドが引き抜かれたが、ルケン・ベイティア、ダニ・ディアス、ゴルカ・カレーラ、ジョブ・オチエングらは起用可能。注目はDFのイケル・カルデロンと日本人DFの和成・キタ(Kazunari Kita)の復帰であり、守備の安定が期待される。

 

■【ラス・パルマス】

現在勝ち点47で6位。マラガと同勝ち点で昇格プレーオフ圏内につけている。日曜14:00にアウェイでセウタと対戦。

ルイス・ガルシア監督は、守備の要であるセルヒオ・バルシアとマルビン・パクの2人が出場停止という難題に直面している。解決策として、フアンマ・エルソグをセンターバックに、ビティ・ロサダをウイングバックに起用する見込み。監督は「欠場者は言い訳にならない。準備ができている他の選手たちにとってのチャンスだ。隠し玉は用意している」と強気な姿勢を崩さない。

 

■【コルドバCF】

イバン・アニア監督率いるチームは、日曜18:30にアウェイで首位のラシン・サンタンデールと対戦。

最大の懸案事項は崩壊している守備とGKのスタメン争いだ。正GKのイケル・アルバレスは直近3試合で9失点(アンドラ戦では4失点)を喫し、直近11試合で16失点と低迷。2026年のクリーンシートは1度のみでオウンゴールも記録している。一方、キャプテンのカルロス・マリンは開幕5試合で8失点しスタメンを外れたが、アルバレスがアンドラ代表で不在だったクルトゥラル・レオネサ戦で完封勝利(1-0)に貢献しており、スタメン復帰の可能性が高まっている。アルバレスは再びアンドラ代表に招集される可能性もあり、GKのポジションは流動的だ。

 

■【ウエスカ】

勝ち点30で降格圏の19位に沈む。前節はレアル・バリャドリードに0-1で敗れた。土曜16:15に本拠地エル・アルコラスでアルバセテと対戦し、降格圏脱出を目指す。

 

■【アルバセテ】

勝ち点35で13位。前節はアルメリアと引き分けた。土曜16:15にアウェイでウエスカと対戦する。

 

■【ラシン・サンタンデール】

リーグ首位を走る絶好調チーム。前節は難敵カステリョンにアウェイで3-1の勝利を収めた。日曜18:30に本拠地エル・サルディネロでコルドバCFを迎え、首位固めを狙う。

 

■【アルメリア】

勝ち点49で自動昇格圏の3位(カステリョン、デポルティーボと同勝ち点)。前節はアルバセテと引き分け。月曜20:30にクルトゥラル・レオネサと対戦し、首位追走を図る。

 

■【クルトゥラル・レオネサ】

月曜20:30に上位のアルメリアと対戦する。

 

■【グラナダCF】

前節は本拠地ロス・カルメネスでマラガに0-1で敗戦。日曜日にアウェイで好調デポルティーボ・ラ・コルーニャと激突する。

 

■【セウタ】

ホセ・フアン・ロメロ監督が率いる。日曜14:00にホームで昇格組のラス・パルマスを迎え撃ち、3月にはカディスとの対戦も控えている。

 

■【レガネス】

勝ち点34で降格圏に沈む。レアル・ソシエダBと同勝ち点であり、し烈な残留争いを繰り広げている。

 

■【ミランデス】

3月に本拠地アンドゥーバでカディスとの対戦を控えている。過去の試合ではデポルティーボに1-5で敗北している。

 

■【スポルティング】

前節はレアル・バリャドリードと2-2で引き分けた。次節は指揮官不在のカステリョンとの対戦が予定されている。

 

■【アンドラ】

コルドバCFから4得点を奪うなど、攻撃陣の決定力が光る。

 

■【ブルゴス】

今季序盤の1月3日にコルドバCFと対戦し、無得点で終わった記録が残っている。

 

■【エイバル】

過去の試合でデポルティーボに0-1で敗れた記録が残る。カディスには勝利を収めている。

 

【本日の総括】

今節のLALIGA Hypermotionは、上位陣の激しい自動昇格争いと、下位の泥沼の残留争いが鮮明に交差する。勝ち点49で並ぶカステリョン、アルメリア、デポルティーボは、わずかな取りこぼしが順位に直結する緊張感の中にあり、それぞれが負傷者や出場停止を抱えながら総力戦を強いられている。一方の残留争いでは、新監督の下で最下位を脱出したレアル・サラゴサやエスクリバ効果で息を吹き返したレアル・バリャドリードが希望の光を見出す中、過去30年で最悪の不振に喘ぐカディスがかつての悪夢に怯える構図となっている。日本人DF和成・キタの復帰など各チームの底力が試される週末、セグンダの勢力図はさらに混沌を極めることになりそうだ。