ヤン・ディオマンデをクラブ史上最高額で獲得し1部登録を完了
🇨🇮 クラブは、RBライプツィヒから19歳のコートジボワール代表ウインガー、ヤン・ディオマンデの獲得を正式に完了させました。移籍金は固定で1億2500万ユーロ、さらに変動ボーナスとして1500万ユーロが設定されており、総額1億4000万ユーロにのぼるクラブ史上最高の取引となりました。ディオマンデは2033年までの超長期契約を締結し、背番号は25に決定。すでに全体練習に合流しています。
ディオマンデは加入に伴い、以下のようにその興奮と決意を語りました。
『マドリードから声がかかったら、拒むことなど絶対にできない。ここは世界で最も偉大な、最高のクラブであり、誰もがここでプレーすることを夢見ている。今のこの溢れる幸福をすべての人々と共有し、チームの輝かしい勝利に大きく貢献したい。私は自分自身、少し人見知りで口下手なところがあるため、まずはチームの戦術やダイナミクスをしっかりと学び、素晴らしいチームメイトたちを助けながらともに成功を収めたい。これまでテレビの画面越しに眺めていたスター選手たちと同じロッカールームを共有しているという事実が、未だに信じられないほど素晴らしい。これは幼い頃からの夢だった。モウリーニョ監督とは移籍前に直接対話を行い、彼の存在とクラブの強い後押しがあったからこそ私はここにいる。信頼してくれた指揮官とクラブに心から感謝したい。マドリードでの要求レベルはこれまでとは次元が異なり非常に厳しい。世界最高であり続けるために誰よりもハードに働く必要があるが、そのための準備はできている。すべてのタイトルを勝ち取るために力を尽くしたい』 (via SPORT / Estadio Deportivo)
キリアン・エムバペの決意表明とマドリードでの2年間の軌跡
🇫🇷 エースのキリアン・エムバペは、マドリードでの3シーズン目の幕開けを前に、ジョゼ・モウリーニョ新監督への深い敬意と、タイトル獲得への強い渇望を語りました。
エムバペは公式メディアのインタビューに対し、以下のように熱く宣言しています。
『モウリーニョ監督のように、勝ち方を知り、どのようにしてその勝利への道を切り開くべきかを明確に指し示してくれる指揮官がチームにいることは極めて心強い。どこに進むべきかを熟知している監督のもとでプレーできることは、すべての選手にとってこの上ない喜びであり、本当にポジティブな要素だ。
プレシーズンの今こそ、誰よりも過酷に、そして徹底的に働くべき瞬間だ。公式戦が始まれば、試合の合間で疲労や負荷の管理を優先せざるを得なくなる。だからこそ、今は100パーセントのフルパワーでトレーニングに挑み、リーグ開幕に向けて最高の感覚と肉体を養わなければならない。
ここに来ることは私の夢であり、今も毎日ここValdebebasでトレーニングを重ねる日々そのものが夢のようだ。自分がどれほど恵まれているかをよく理解しているが、今は勝たなければならない。特にレアル・マドリードという特別な場所においては、常に勝利し、タイトルを掲げる義務がある。そのために私はここにいる。今シーズンは必ずや多くのタイトルを勝ち取る。チーム全体のハングリー精神は極めて高いレベルにある。
マドリードにやってきて、2024年のアタランタとのスーパーカップでの最初の試合は本当に魔法のようだった。デビュー戦がいきなりの決勝で、自身のゴールとタイトル、そして素晴らしい笑顔という最高の船出だった。そこから初めて母国フランスを出てスペインで暮らすという大きな変化の2年間を過ごしたが、経験はすべてが驚くほどポジティブだ。クラブも、この素晴らしいラ・リーガも、そして首都マドリードでの私生活も心から気に入っている。選手が日々の生活を送る街で快適に過ごせていることは、パフォーマンスを維持する上でとても重要な要素だ。ここからはさらなる一歩を踏み出し、再びマドリードにタイトルをもたらす。昨シーズンは無冠(シルバーコレクター)に終わりファンを悲しませたが、今シーズンは必ずファンに多くの喜びを届けると約束する』
2026年8月14日で、エムバペのマドリードデビューからちょうど2周年が経過しました。2024年のスーパーカップ(アタランタ戦、2-0で勝利)において、フェデ・バルベルデの先制弾に続き、エムバペがマドリードでの最初のゴールを記録して以来、彼がマドリードで獲得した主要な欧州タイトルはこれが最後(その後、カタールでパチューカを下して獲得したコパ・インテルコンティネンタルを保持)となっています。それでもエムバペ個人は、この2年間で公式戦103試合に出場し86ゴール11アシストという驚異的なスタッツを記録。昨季は自身初となるゴールデンシューを獲得し、国内リーグでは2シーズン連続でピチーチ(最多得点王)に輝くなど、個人の実力は完全にワールドクラスであることを証明し続けています。 (via Estadio Deportivo / ElDesmarque / SPORT / Mundo Deportivo)
ジュード・ベリンガムが練習復帰しモウリーニョ監督への心酔を告白
🇬🇧 イングランド代表として臨んだW杯において決勝まで勝ち進んだため、休暇を最大限に消化していたジュード・ベリンガムが水曜日にようやくチームに復帰しました。復帰後すぐに公式メディアの取材に応じた彼は、新指揮官モウリーニョとの最初の接触について興奮気味に語っています。
ベリンガムは以下のようにコメントしました。
『ピッチで再び仲間たちと再会できたことが本当に嬉しい。すでにモウリーニョ監督とは最初の挨拶と簡単な対話を行ったが、お互いに非常に素晴らしいコミュニケーション、通じ合う感覚を感じている。私にとって、彼の指導のもとでトレーニングを重ね、ゲームに臨むことは文字通りの夢だ。まだ最初のステップに過ぎないが、これから指揮官とともにどのような素晴らしいプロジェクトを築き上げていけるか、本当にワクワクしている。
今は酷暑の中で激しく走り込み、ボールを使った厳しいトレーニングをこなしている。身体的には非常にタフでハードなプレシーズンだが、このお互いに高め合う苦しい「 sufferings 」すらも心地よく楽しめている。私自身、激しい練習を愛している。
この夏の国際大会を経験したことで、一人のフットボリスタとして、そして人間としてさらに成熟し、より大人の男になれたという実感がある。自分の周りを取り囲むすべての環境に対し、以前よりも冷静で熟成された視点を持てるようになった。
マドリードに加わった新戦力や、モウリーニョという偉大な存在を迎えた新シーズンに対し、言葉では言い表せないほどポジティブで素晴らしい感触を抱いている。この歴史あるメガクラブのユニフォームを着てピッチに立つことは、いつでも至高の誇りであり名誉だ。これから先、何年にもわたってこの場所で戦い、成長し続けたい』 (via SPORT / MARCA)
テレサ・エレーラ杯でデポルティーボを撃破し10回目の制覇
🏆 クラブは8月12日、ABANCA-Riazorで行われた第81回「テレサ・エレーラ杯」において、昇格組のデポルティーボ・ラ・コルーニャを0-1で撃破し、2013年以来となる10回目の同大会制覇を成し遂げました。
プレシーズンを通じてチームの骨格とインテンシティの向上を目指すモウリーニョ監督は、この伝統あるテストマッチにおいて、まだエムバペや新戦力ディオマンデを欠いた布陣で挑みました。前半は、相手の引き締まった守備と、マドリード側の連携不足から重苦しい展開が続きましたが、前半アディショナルタイムに電撃的なドラマが生まれました。
デポルのコーナーキックをGKルニンがガッチリとキャッチすると、ルニンはすぐさま前方を見据え、手から繰り出された超長距離のピンポイントスローを前線へ供給。この極上フィードをハーフライン付近で受けたブラヒム・ディアスが、胸で完璧なコントロールを見せると、凄まじい推進力のスプリントで一気にエリア内へ侵入。デポルGKレオ・ロマンとの1対1の局面において、信じられないほどの冷静さでネットを揺らし、これが決勝点となりました。
後半、モウリーニョは選手交代を積極的に行い、新戦力カルロス・エスピやアレクサンダー=アーノルド、バルベレルらを投入。エスピが一時カマヴィンガのパスからネットを揺らしたものの、オフサイドで得点取り消しとなるなど追加点は奪えませんでした。終盤にはデポルティーボの激しい反撃を受けましたが、最後はルニンがルレイロの至近距離からの強烈なシュートを神がかり的なセーブで防ぎ切り、完封で勝利を飾りました。 (via SPORT / ElDesmarque)
デポルティーボ戦での先発イレブンのパフォーマンスと新鋭たちの台頭
📊 テレサ・エレーラ杯における先発および途中出場した選手たちのパフォーマンス評価は、今シーズンの戦術的な鍵を握っています。
・LUNIN (6.0)
抜群の反射神経を見せただけでなく、前半終了間際には手からの驚異的なスローインアシストでブラヒムの決勝ゴールを演出。終盤の猛攻に対しても決定的なシュートストップを見せ、クルトワに対する最高の挑戦者であることを証明しました。
・DUMFRIES (6.0)
モウリーニョの要求通り、高い位置に張り出してウイングのような推進力と空中戦での強さを見せました。守備面でもインテンシティ高く戦いましたが、イエローカードを受けて以降はやや限界を極めるようなギリギリの対応を強いられました。
・RUDIGER (4.0)
試合の入りが非常に悪く、ポジショニングのミスを連発。前半に相手FWオーバメヤンとの1対1でスピード負けし、やむなくファウルで止めるシーンなど、守備の軸としての安定感を大きく欠きました。
・HUIJSEN (5.0)
リュディガーに比べてはるかに落ち着いた堅実な守備を披露。カバーリング能力の高さを見せ、ミドルシュートで相手ゴールを脅かすシーンもありました。
・CARRERAS (5.0)
ククレジャの加入により立場がデリケートになった中、前半は守備の距離感やスペースの与え方に甘さがありホイセンから叱責される場面もありましたが、後半にパフォーマンスを修正しました。
・CAMAVINGA (4.0)
中盤の底でタクトを振るうことを期待されましたが、プレシーズンを通じて未だ本来の軽快さを欠いており、ビルドアップの局面で不必要なロストや判断ミスを連発。相手の激しいプレスに苦しめられ続けました。
・ARDA GULER (5.0)
ラストパスの精度やアイデアの豊かさはチーム随一であり、プレースキックから何度も決定的なシーンを演出。トマ・ロンセロ氏からも『プレシーズンを通じて完全に一皮むけ、todocampista (すべての役割をこなせる万能MF)として覚醒した。ベリンガムと必ず共存させるべきだ』と絶賛されました。
・BERNARDO SILVA (6.0)
初先発を飾り、ゲームのテンポを落ち着かせるための pause (休止・タクト)を随所にもたらしました。前半は低い位置、後半はよりゴールに近い高い位置(10番の役割)で複数のポジションをこなすインテリジェンスと、圧倒的な走力とプロフェッショナリズムを示しました。
・BRAHIM DIAZ (7.0)
ディオマンデらの豪華な補強によって今季はバックアップに回る見込みが高いものの、自身がスタメンに値する爆発的なタレントであることを証明。完璧な胸トラップ、強靭なラン、そして冷静なフィニッシュワークというわずか3タッチで決勝点を奪い、マン・オブ・ザ・マッチ級の輝きを放ちました。試合後には『ルニンの素晴らしいスローがあったからこそのゴールだ。監督やスタッフのもとで一歩ずつコンディションが高まっており、今シーズンは非常に興味深い素晴らしいシーズンになると確信している』と語っています。
・VINICIUS (5.0)
休暇から戻って初の先発。キャプテンマークを巻いて臨みましたが、Riazorのファンからの終始激しい口笛やブーイングに晒され、全盛期のキレを取り戻すにはまだ実戦でのランニング時間が必要であることを示しました。
・ENDRICK (5.0)
ピッチ上で非常に焦り( ansiedad )が目立ちました。前線でボールを失った後に熱くなり、相手のEdeに対して全く不必要な悪質なタックルを仕掛けるなど、冷静さを欠く場面が目立ちました。
・TRENT (4.0)
後半から出場しましたが、右サイドの守備において依然として脆弱であり、終盤にはエリア付近での信じられないような不注意なハンドで相手に決定的なフリーキックを献上しました。
・CARLOS ESPI (6.0)
レヴァンテから加入した若きストライカー。前線で強靭な身体を張ってボールをキープし、カマヴィンガのパスから幻の2点目を奪うなど、かつてのホセルのような「高さを活かした異なる攻撃のバリエーション」をもたらす存在として高い価値を示しました。 (via SPORT / ElDesmarque)
ヴィニシウスの2032年までの契約延長と公表されないサラリーの秘密
🇧🇷 クラブは8月6日、1年半にわたる極めて難航した交渉の末、エースのヴィニシウス・ジュニオールとの契約を2032年まで正式に延長したと発表しました。
この交渉の最終盤においては、資金力に富むイングランドのアーセナルが、マドリードとヴィニシウスの交渉が破談する瞬間に備えて天文学的な好条件の移籍オファーを準備し、彼の強奪を真剣に狙ってギリギリまで圧力をかけていました。最終的にヴィニシウスはマドリードへの愛と忠誠を貫いて合意に達しました。
今回の大型契約において極めて興味深いのが、クラブと選手側の代理人の間で交わされた、条件面(給与やボーナス)を一切対外的に公表しないという「沈黙の合意(pacto de silencio)」です。
ヴィニシウスは当初、自身のキャリアの中で最も重要な契約になるとして、ネットで年俸3000万ユーロ、さらに高額な更新ボーナス(prima de renovación)や肖像権の100%譲渡を求めていました。これに対し、クラブ側は給与上限やロッカールーム内のヒエラルキー維持を考慮し、2200万ユーロを上限として提示していたため、交渉が18ヶ月も停滞していました。
最終的な合意は、基本給をクラブの既定上限枠内に留めつつ、更新に伴うインセンティブ、複数の変動ボーナス、そして巨大な更新ボーナスを複雑なポートフォリオとして付帯させることで、実質的にヴィニシウス側の金銭的要望をクリアする形で成立しました。しかし、この詳細な金額を公表してしまうと、今後ベリンガムやエムバペといった他のファーストクラスのスター選手たちが契約更新を迎えた際に、このヴィニシウスの更新ボーナス額が新たな「最低ライン(物差し)」として使われ、クラブの財政計画やロッカールーム内の調和が崩壊するリスクがあるため、公式な数字は徹底的に非公開とされるシナリオが選択されました。 (via SPORT)
25名のファーストチーム登録完了に伴う夏の追加補強の制限と放出候補の現状
💼 フロントは、今夏獲得したすべての新戦力(ククレジャ、コナテ、ダンフリース、ベルナルド・シウバ、エスピ、そしてディオマンデ)の登録手続きを完了しました。
ここで注目すべきは、ディオマンデについて、Bチーム(Castilla)登録枠ではなく、直接ファーストチームの選手(背番号25)として1部に登録したことです。この決断により、マドリードが登録可能なファーストチームの上限「25名」の枠が完全に埋まることになりました。
この登録完了は、今後の移籍市場の最終局面において、マドリードは「誰かを放出しない限り、いかなる新規選手も一切登録(獲得)することができない」という極めて大きな制約を抱えることを意味します。
フロントは、モウリーニョ監督の「20名の少数精鋭による強固なブロック( plantilla corta )」という要望を満たし、さらに追加補強を行うために、以下の3人の高給主力選手を放出リスト( ramp )に載せて動きを本格化させようとしていましたが、それぞれ深刻な障壁に直面しています。
1. ラウル・アセンシオ
守備のバックアップ候補として売却を狙っていましたが、7月30日の練習中に右太もも(大腿直筋)に大怪我を負ってしまい、9月までの戦線離脱が確定。この負傷により、彼に関心を示していたクラブとの交渉は完全にストップしてしまいました。
2. フェルランド・メンディ
高額なサラリーの割に怪我が多く、今シーズンについても「シーズンのほぼすべてをリハビリで棒に振る(estará prácticamente toda la temporada fuera)」レベルの致命的な負傷を抱えているため、買い手が全く見つからないデリケートな状況に陥っています。
3. エドゥアルド・カマヴィンガ
W杯フランス代表に落選してプレシーズンを最初から過ごしていますが、彼自身はレアル・マドリードを退団する意思が1パーセントもなく、他クラブからの打診を頑なに拒否して残留を強く望んでいます。
このダブル不確定要素(怪我人の売却不可と残留への強い拒絶)により、フロントは予算的な空きスペースを確保できず、市場の最終盤に向けてこれ以上の新規獲得に動くことが極めて困難な手詰まり状態(persiana cerrada)に陥っています。 (via SPORT)
トニ・クロースの後釜候補エンゾ・フェルナンデスの獲得が完全消滅
❌ トニ・クロースの電撃引退以降、中盤の絶対的な舵取り役( timonel )の不在に悩むチームにおいて、最大の獲得候補として名前が挙がっていたアルゼンチン代表MFエンゾ・フェルナンデスのマドリード移籍の可能性は、完全に、そして決定的に消滅しました。
チェルシーとエンゾの代理人であるハビエル・パストーレ氏との間には、今夏『8月14日の木曜日18時(イギリス時間17時)までに1億2000万ユーロ(約120M€)の契約解除金をキャッシュ提示したクラブがあれば、チェルシーへの残留義務を解除して移籍を容認する』という極秘の期限付き合意が存在していました。
エンゾは、チェルシーが新シーズンもチャンピオンズリーグの出場権を逃したことに対する不満から、 Stamford Bridge を去ることを強く望んでおり、自身が最も憧れる首都マドリードへの移籍に向けてマドリード側と水面下で熱烈にコンタクトを取っていました。マドリードも、クロースの抜けた中盤にパスの散らしと展開力をもたらす最高峰のピースとして、このウルトラCのオペレーションを真剣に検討していました。
しかし、以前にジュリアン・アルバレスやマイケル・オリーセの引き抜き疑惑が浮上した際と同様、マドリードは事前に公式声明を発表し、エンゾ獲得に向けた公式なアプローチや具体的な動きを対外的に完全否定。これによりチェルシー側のガードが固くなり、さらにマドリード側の登録枠飽和問題も重なったことで、具体的な正式オファーが期日までにチェルシーへ届くことはありませんでした。
期限となった14日の18時を何事もなく迎えたことで、この1億2000万ユーロの解除条項は完全に失効。エンゾは今季、チェルシーに残留して新監督のもとで戦うことが確定しました。彼はかつてベンフィカから当時MF最高額の1億2100万ユーロ、2032年までの超長期契約でチェルシーへ加入しましたが、W杯決勝においてクバルシに対して見せた悪質なタックルによる退場の汚名を返上するため、今シーズンはロンドンで不退転の決意で臨むことになります。 (via ElDesmarque / SPORT)
中盤補強の代替候補マルティン・スビメンディを巡る静観の構え
🇪🇸 ロドリ(バルサ移籍が秒読み)の獲得破談とエンゾの消滅を受け、フロントは中盤に確かなゲームメイクとボール奪取能力をもたらす次なるターゲットとして、アーセナルに所属する27歳のスペイン代表MFマルティン・スビメンディをリストに載せ、具体的な問い合わせを行いました。
アーセナルは今夏、ニューカッスルからブラジル代表のブルーノ・ギマランイスを8700万ユーロ(約87M€)の巨額資金で獲得。これにより、昨季プレミアリーグ王者に大きく貢献したものの、シーズン終盤やチャンピオンズリーグ決勝において先発から外されるなど徐々に序列を下げていたスビメンディの出場時間は著しく減少することが確実視されています。アーセナル側は、彼の価値がベンチで大幅に下落するのを防ぐため、また他のターゲット(左ウイングなど)獲得のための資金とサラリースペースを確保するため、1年前の獲得価格(約6000万ユーロ)を大きく下回らない適切なオファーがあれば、スビメンディの売却に応じる用意があるとされています。
しかしながら、現時点でのマドリードの姿勢は「静観(様子見)」にとどまっています。マドリードは、中盤の底に確固たる絶対君主を求めており、スビメンディのポテンシャルを高く評価しつつも、かつてのロドリのように「一人でチームの展開力を完全に掌握できる圧倒的なゲームチェンジャー」として機能するかについては、フロントやモウリーニョ監督の間に若干の慎重論が存在します。また、何よりもすべての1部選手登録枠が完全に埋まっている現状があるため、アセンシオらの奇跡的な売却が劇的に成立しない限り、この交渉を本気で加速させることはできません。 (via SPORT)
アイメリク・ラポルテを巡る過去の獲得アプローチと噂の真相
🇪🇸 守備陣の人員不足が叫ばれる中、サポーターの間で獲得を熱望する声が最も高まっているのが、アスレティック・ビルバオのスペイン代表CBアイメリク・ラポルテです。しかし、クラブはこの獲得が、現時点で単なるメディアやファンの願望レベルの噂( rumor )に過ぎず、具体的な交渉は一切行われていない事実を強調しています。
クラブとラポルテを巡るアプローチの歴史は以下のように展開されてきました。
・2015年:当時20歳だった彼に対し、マドリードが獲得の可能性を模索。イジャラメンディを取引の一部に含める複雑なフォーミュラを提示したものの、アスレティックが4200万ユーロの解除金を一歩も引かずに要求したため破談となりました。
・2024年夏(ユーロ優勝後):当時サウジアラビアのアル・ナスル(2700万ユーロで加入)に所属していたラポルテに対し、当時の監督であった Carlo Ancelotti が獲得に強い興味を示しました。しかし、マドリードが提示した絶対条件は「アル・ナスルとの契約を自ら解除し、完全なフリー(移籍金ゼロ)の状態でマドリードにやってくること」のみでした。交渉の具体的な接近はなく、ラポルテは『彼らから直接の正式なコンタクトは一度もなかった』と語っています。
・2024年冬(ミリトン大怪我後):ラポルテ自身がメディアの前で『マドリードのような素晴らしいクラブからのアプローチは絶対に無駄にはできない』と復帰への強い希望を公言。しかし、クラブはベテランの獲得に巨額の移籍金を支払う方針を避け、若手であるディアン・ホイセンの獲得と育成へと舵を切り、最終的にラポルテは古巣のアスレティックへの復帰(2028年までの契約)を選択しました。
現在、アスレティックはラポルテをチームの最も不可欠な大黒柱と位置づけており、バルサからの具体的な打診(デコSDによる問い合わせ)に対しても、流出を絶対に防ぐための防衛ラインとして「800万ユーロではなく、公式に8000万ユーロの巨額移籍金」という天文学的なプライスを設定。これにより、マドリードがこれから彼を引き抜くための交渉シートが開く可能性はほぼ完全にクローズされています。 (via SPORT)
正守護神ティボー・クルトワの度重なる怪我とアンドリー・ルニンのアピール
🧤 クラブの過去数年間にわたる圧倒的な数々の成功(特に2022年のリヴァプールとのCL決勝での奇跡的なセーブの数々など)を支えてきたのは、ベルギー代表の偉大な守護神ティボー・クルトワです。彼は2027年まで契約を更新していますが、すでに34歳を迎え、その極めて素晴らしいキャリアの最終盤に向けたコンディション不良(怪我の多さ)は、クラブのスポーツディレクション部門にとって最大の懸念材料となっています。
クルトワの怪我の歴史とコンディション状況は極めて深刻です。
・3年前のプレシーズンに、左膝の「前十字靭帯断裂」という大怪我を負い、その過酷なリハビリの最終盤にあった2024年3月、今度は右膝の「内側半月板断裂」を発症。
・2024/2025シーズンは、9月に左内転筋(abductor izquierdo)を負傷して数週間離脱。さらにシーズン終盤、ベルギー代表での活動中に再び左内転筋の過負荷を負い、十分なパフォーマンスを発揮できないままCLでのアーセナルによる敗退に直面。
・同シーズン終了時には仙腸関節炎(sacroileítis)を発症。
・2025/2026シーズンは、11月に今度は右内転筋に問題が発生。
・さらに2026年3月、右大腿四頭筋(recto anterior del cuádriceps derecho)の筋肉系の怪我を負い、バイエルンとのCL準々決勝という極めて重要なゲームをすべて欠場。
直近のW杯でも、ベルギー代表として出場したものの、スペイン戦の後半の給水タイム直前に再び筋肉の違和感を訴えて途中交代。プレシーズンに入って以降も、ゴールキーパーグループとの部分的な練習はこなしているものの、未だ全体練習への完全合流は見送られており、ジム内での個別調整メニューに終始しています。
この状況に対し、27歳となったアンドリー・ルニンが最高のパフォーマンスとアピールで正守護神への名乗りを上げています。
昨季のバイエルンとのCL第2戦(アリアンツ・アレーナ)においては、パヴロヴィッチの同点ゴールの場面で相手GKノイアーとお互いにミスを犯し合うなど、プレッシャーがかかる大舞台において、特に「空中戦の処理(サポーターの背筋を凍らせるようなコーナーキック時の不安定さ)」という弱点が露呈し、決定的な存在になりきれませんでした。
しかし、クルトワ不在の今夏のプレシーズンにおいては、すべての親善テストマッチでゴールマウスを任され、見違えるような自信と安定感をピッチ上でアピール。抜群の反射神経によるセーブはもちろん、テレサ・エレーラ杯のデポル戦で見せたような、極めてクリアで素晴らしい視野から繰り出される手での正確なロングスローアシストなど、現代フットボールにおける「最初のビルドアップの起点」としてのクオリティの高さを証明し続けています。 (via SPORT)
GKコーチのヌーノ・サントス就任とセビージャへのフラン・ゴンサレス売却
🧤 ゴールキーパー部門における最大の変化として、長年にわたりファーストチームのGKたちを厳しく鍛え上げてきたルイス・ジョピス氏がGKコーチを退任しました。これに伴い、ジョゼ・モウリーニョ監督は、かつてベンフィカなどで自身の右腕として数々の過酷なシーズンを戦い抜いてきた絶対的な親友、ヌーノ・サントス氏を新たなファーストチームの守護神指導者としてスタッフに迎え入れました。サントス氏の就任は、GK陣のインテンシティと戦術的規律をさらに高めるためのモウリーニョの強い意思の現れです。
また、クラブはカンテラ育ちの非常に有望な第3ゴールキーパー、フラン・ゴンサレス(21歳)をセビージャFCへと完全移籍で売却することを決定しました。
この取引は、セビージャがゴンサレスの保有権の50パーセントを取得する形式で、移籍金は約300万ユーロ(約3M€)規模。ゴンサレスはセビージャと2031年までの長期契約を締結しました。マドリードは、将来的な彼の素晴らしい成長を見越して、残り50パーセントの権利を強固に保持し、買い戻しや将来の売却益の分配といったコントロール権を巧みに残す得意の売却フォーミュラを今回も採用しました。 (via SPORT)
カンテラ所属ヤコボ・オルテガの史上最高額1000万ユーロでのエストラスブール売却
💎 レアル・マドリードの育成組織「ラ・ファブリカ」は、今夏も極めて大きな経済的利益をもたらす素晴らしい金鉱となっています。これまでにゴンサロ・ガルシア(フラムへ4000万ユーロで権利66%売却)、バルデペーニャス、セサール・パラシオスなどを次々と好条件で売却してきましたが、その極めつけとなる歴史的なオペレーションが完了間近となっています。
クラブは、カンテラ(昨季はCチームからフベニールA、さらにBチームのCastillaへと昇格)に所属する20歳のFWヤコボ・オルテガを、フランスのエストラスブールへ1000万ユーロ(約10M€)で完全売却することで大筋合意に達しました。マドリードはオルテガの保有権の70パーセントを売却し、残り30パーセントの権利を保持。将来的な買い戻しやさらなる売却益を得る権利を残しています。
この取引が驚異的とされる理由は、オルテガが「ファーストチームでの公式戦デビューを一度も飾っておらず、プロフットボールの第一線での実績がほぼゼロ」であるにもかかわらず、1000万ユーロという法外な売却額が成立した点にあります。 Transfermarkt上の彼の客観的な市場価値はわずか100万ユーロと見積もられており、実にその10倍の価格での取引となります。
オルテガは昨シーズン、マドリードCで開幕を迎え、UEFAユースリーグにおいてベルギーのクラブ・ブルージュとの決勝戦で劇的なゴールを決め、クラブ史上2回目となるユースリーグ制覇に大きく貢献(大会計4ゴール)。この大爆発によりCastillaへ引き上げられ、最後の10試合で6ゴールという素晴らしい決定力を示してスカウト陣の注目を一気に集めました。
プロデビュー前の若手カンテラーノの売却額としてはクラブ史上最高額となり、今夏だけでニコ・パス(コモへ売却)、フラン・ガルシア、マリオ・ヒラらの権利処理を含めたカンテラ関連の売却総収入は、驚異の2億ユーロ(約200M€)を突破することになります。 (via ElDesmarque / SPORT)
新背番号4を継承したディアン・ホイセンのセルヒオ・ラモスへの憧れ
🇪🇸 デヴィッド・アラバの退団に伴い、かつてフェルナンド・イエロ、そしてセルヒオ・ラモスといったマドリードの偉大なる伝説のディフェンダーたちが背負ってきた伝統の背番号『4』の新たな継承者に、21歳のスペイン代表DFディアン・ホイセンが指名されました。
ホイセンは今回の背番号変更に関し、自身のSNSを通じて以下のように感動のメッセージを投稿しています。
『レアル・マドリードという世界最高のクラブで、憧れの背番号4を身にまとってプレーすることは、私の幼い頃からの絶対的な夢だった。少年時代、私の最大のアイドルであり、常に真似をしようと追いかけ続けてきたのはセルヒオ・ラモスだった。かつて私が愛用していたスパイクも、彼のシグネチャーモデル(SR4)だった。この番号が持つ歴史の重み、そして歴代の偉大なるレジェンドたちの素晴らしい軌跡を誰よりも理解している。これから先、このユニフォームを着て自分自身の新たな素晴らしい歴史をここに刻み、いつの日かファンやサポーターの皆様から、彼が4番を着るに値する素晴らしいディフェンダーだったと認めてもらえるよう、すべてを尽くしてファイトしたい』
ホイセンは、ユベントスからモウリーニョ率いるローマへのレンタル移籍を経験した後、イングランドのボーンマスにおいてアンドニ・イラオラ監督の指導のもとで大ブレイク。昨夏、マドリードが5000万ポンド(約6000万ユーロ)の解除金を満額支払い、次代のDFラインの支配者として獲得しました。
昨季は慢性的な大腿四頭筋の怪我に悩まされ、出場機会が制限されたことでルイス・デ・ラ・フエンテ監督率いるW杯メンバーから惜しくも外れるという大きな悔しさを経験しました。今プレシーズン中も軽微な筋肉の違和感から別メニュー調整を強いられていましたが、テレサ・エレーラ杯のデポル戦で見事な先発復帰を果たし、完璧なカバーリングとビルドアップのクオリティを披露。
かつてのイエロのように、中盤の底まで入ってゲームを組み立てられる高い技術を誇るホイセンは、新加入のイブラヒマ・コナテという強靭な相棒の存在により、より高い位置でリスクを冒した攻撃参加が可能となるため、新シーズンにおいてマドリードの守備とビルドアップのクオリティを新たな次元へと引き上げるキーマンとして大きな期待が寄せられています。 (via MARCA / SPORT)
カンテラ出身ラファ・オブラドールがサッスオーロへ期限付き移籍
🇵🇹 ポルトガルの名門ベンフィカは金曜日、カンテラ出身の22歳のスペイン人左サイドバック、ラファ・オブラドールが、セリエAのサッスオーロへ1年間の期限付き移籍(将来の非義務的な買い取りオプション付き)で加入することが合意に達したと公式に発表しました。
オブラドールは昨夏、マドリードから500万ユーロ(約5M€)の完全移籍でベンフィカへ加入。当時、ベンフィカからマドリード(サンティアゴ・ベルナベウ)へと去った同胞の左SBアルバロ・カレラス(Carreras)の直接の後釜として大きな期待を集めていました。
しかし、当時ベンフィカの指揮官を務めていたモウリーニョ監督の戦術的構想から外れてしまい、トップチームでわずか1試合、Bチームで2試合の出場にとどまったため、冬からはセリエAのトリノへレンタル移籍していました。今回は、自身にとってイタリアでの2クラブ目の挑戦となります。
マジョルカの下部組織で育ち、16歳でプロデビューを果たした後にマドリードのカンテラに加入したオブラドール。ポルトガルへの完全移籍前には、レンタル先のデポルティーボにおいて素晴らしいパフォーマンスを見せて高い評価を得ており、新天地での完全な復活とさらなる飛躍を目指します。 (via Mundo Deportivo / MARCA)
マーク・ククレジャの新生活と自閉症を抱える子供のための静かな隠れ家
🇪🇸 今夏、チェルシーからマドリードへ電撃加入したスペイン代表左サイドバック、マーク・ククレジャが、長い休暇を終えて首都マドリードでの新生活をスタートさせました。
ククレジャが新たな生活の拠点として選んだのは、マドリードの西部に位置する超高級で洗練されたプライベート住宅地「ボアディージャ・デル・モンテ(Boadilla del Monte)」の中にある「ラス・ロマス(Las Lomas)」の広大な豪邸です。このエリアは、マドリードの正守護神ティボー・クルトワが隣人であり、かつてダニ・カルバハルも居を構えていた、フットボールエリートたちにとっての絶対的な聖地です。
ククレジャが、これまでのロンドンでの超豪華な生活(コッツウォルズの広大な自然湖リゾート「The Manor House」に居住し、1泊最低4000ユーロを支払っていた生活)を捨て、この閑静なラス・ロマスを選んだ最大の動向は、彼の家族、特に3人の愛する子供たちのうち1人が抱える「自閉症スペクトラム( espectro autista )」の特性にあります。
自閉症の子供にとって、環境の急激な変化は極めて過酷であり、日々の厳格で明確なルーティンを守り、穏やかな生活を送ることが最も必要不可欠です。そのため、ククレジャは騒がしい中心部から遠く離れ、高いセキュリティと広大で静かなプライベート庭園を備えたこのラス・ロマスの豪邸を確保し、子供のために最高の環境を整えてマドリードでの挑戦に臨む決意を下しました。 (via SPORT)
言論の自由を侵害する検閲と猛反発を受けるソシオ向け新規律規則
📢 クラブが7月末に公式発表した、ソシオおよび年間シート登録者( abonados )を対象とした新しい規律規則「クラブ社会規律規則( Reglamento de Disciplina Social )」を巡り、支持者の間で極めて大きな憤りと法的な大論争が勃発しています。
この新規則は、チケットの不正転売やダフ屋行為を厳罰化し、無許可での転売を「極めて重大な違反( infracción muy grave )」としてソシオ資格を永久に剥奪する厳格な内容となっています。ここまではファンも一定の理解を示していましたが、問題は以下の2つのあまりにも過激な条項にあります。
・第9条第7項
クラブの代表者、役員、選手、スタッフなどに対し、ピッチ内外で「リスペクトを著しく欠き、侮辱的、あるいは名誉を既存するような言動、ジェスチャー、あるいは言葉を発すること」を重大な違反とする。
・第10条第18項
社会生活(私生活)におけるすべての manifestación (言動)、さらには「SNS(XやInstagramなど)を含むすべての個人的な記述や発言」において、クラブおよび代表者、役員の dignidad (尊厳)や buena imagen (良好なイメージ)を少しでも傷つけ、あるいは間接的にでもクラブに不利益をもたらす言動を行うことを、極めて重大な違反とする。
この内容に対し、高名な法曹関係者である弁護士のセサール・ロメロ・デ・ラ・オサ氏は、自身のSNS上で以下のようにクラブの姿勢を痛烈に告発しました。
『これは、民主主義社会において最も神聖な基本的人権である「言論の自由( libertad de expresión )」を完全に踏みにじる、おぞましい私的な検閲( censura privada )そのものである。もしファンやソシオが役員を侮辱したり法を犯したりしたとクラブ側が主張するのであれば、それは法に基づいて警察に届け出、独立した裁判所(裁判官)の前で白黒をつけるのが近代法のロジックだ。
クラブが自ら「社会の審問官( Inquisición social )」を組織し、個人のSNSや私生活の発言を監視し、気に入らない批判を行ったソシオから2〜3年の入場禁止や永久的な資格剥奪を言い渡すなど、到底許されることではない。これは文字通りの「口封じ効果( efecto mordaza )」であり、独裁的な監視国家のやり方と全く同じだ。私自身はマドリードのソシオではないからこそ、こうして自由に告発できる。もし私がソシオであったなら、この投稿をした瞬間に愛するチームの試合を観に行く権利を永久に奪われていただろう』
この「検閲規約」に対し、約50名のマドリードのソシオが連名で、抗議と意見聴取を求める正式な嘆願書を作成し、クラブオフィスに直接持参しました。しかし、フロント側はこの書面の受け取りを完全に拒否。そのため、ソシオ側はブーファックス( Burofax )を通じて抗議文書を強制送付し、もし期日までに役員会からの誠実な対話の席が用意されない場合には、 Florentino Pérez 会長および理事会に対し、憲法違反および権利侵害を理由とした法的な告訴(デマンド)を行うことを公式に表明しました。 (via SPORT / Mundo Deportivo)
ドキュメンタリーで明かされるモウリーニョ監督のカシラス批判と過去の因縁
🎬 Netflixで公式配信が開始されたジョゼ・モウリーニョ監督の新しいドキュメンタリーシリーズにおいて、かつてマドリードで繰り広げられた、キャプテンのイケル・カシラス氏をベンチに追いやった歴史的な内部対立の生々しい内幕が、指揮官自身の口から直接語られ、大きな波紋を呼んでいます。
モウリーニョ監督は、2010年にマドリードの監督に就任した当時を振り返り、以下のように容赦のないコメントを述べています。
『マドリードにやってきた瞬間、チーム内にはびこる、いわゆる「紳士的な態度( señorío )」の定義が、あまりにも都合よく Malinterpretado (誤解・歪曲)されている事実にすぐに気がついた。私にとって、高貴な紳士であること、あるいはクラブの誇りを守るということは、ただ静かに敗北を受け入れ、相手に握手を求めるような生温い態度を意味するのではない。ピッチの外でどのようなお上品な振る舞いをしようとも、戦いの場においては、これは文字通りの「戦争」なのだ。
就任後すぐ、カシラスをはじめとする複数の中心選手たちと3回ほどの簡単なミーティングを行ったが、その短時間の対話だけで、彼らがクラブ内でいかに特別扱いされ、甘やかされて( consentidos )堕落しているかを確信した。最初の会話でカシラスは代表選手たちのさらなる休暇の延長を求め、2回目の対話では、マドリードの渋滞を理由に朝の全体練習の開始時間を1時間遅らせるよう要求。そして3回目の会談では、試合前のホテルでの合宿を完全に廃止し、各自がスタジアムに直行する形式に変更するよう要求してきた。私はそのようなプロ意識の欠如を断じて許さなかった』
また、カシラスがバルセロナのシャビ・エルナンデスに直接電話をかけ、クラシコで高まった凄まじい緊迫感を緩和しようとしたエピソードについても、モウリーニョは激しい怒りを露わにしました。
『私は選手たちにハッキリと言った。これはバルセロナとレアル・マドリードのガチンコの戦争なのだと。代表チームのキャンプに行けば、お互いに好きなだけハグでもキスでもすればいい。しかし、マドリードのユニフォームを着て戦うピッチの上においては、彼らは絶対に排除すべき敵なのだ。私のポリシーやクラブへの忠誠をリスペクトしない者がキャプテンの座に居座り続けることは、チームにとって最大の害悪であり、ただちに排除すべき問題( Diego López の正守護神昇格)となったのだ』
さらに、ドキュメンタリーでは、当時のロッカールーム内の極秘戦術やラインナップ情報が試合前にメディアへリークされていた「スパイ( topo )」問題についても生々しく語られています。カシラス自身の証言によると、あるリーク記事が出た際、モウリーニョは文字通り狂ったようにロッカールームへ乱入し、選手たちに対してありとあらゆる侮辱的な言葉を絶叫。近くにあったプラスチックボトルを激しく叩きつけ、自身のオフィスへと戻る際に、スタジアムの強固なドアが壊れるほどの勢いで叩き閉めたという、緊迫した恐怖の現場が克明に回顧されています。 (via SPORT)
W杯休暇義務による開幕ソシエダ戦の延期と公式戦初陣への日程調整
📅 いよいよラ・リーガの新しいシーズンが開幕を迎えますが、レアル・マドリードのファンは、お披露目となる開幕戦を今週末に観ることはできません。
リーグ側は、今週末に予定されていたホームでのレアル・ソシエダとの開幕戦(第1節)を公式に延期し、代替開催日を8月26日(水)の21:00に設定したと発表しました。
この変則的な日程変更の理由は、ラ・リーガと選手労働組合( AFE )との間に結ばれている厳格な労働協定プロトコルにあります。この規則においては、夏の国際大会(W杯)において準決勝、および決勝という極限の最終ステージまで戦い抜いた選手たちに対し、大会終了の瞬間から「連続して最低21日間の完全なバカンス(休暇)」を法的に保証することが義務付けられています。
マドリードは、今夏獲得したマーク・ククレジャをはじめ、キリアン・エムバペ、イブラヒマ・コナテ、ジュード・ベリンガム、オーレリアン・チュアメニという計5名もの主力選手たちがW杯の最終盤まで稼働していました。彼らの心身の疲労回復と、今後の大きな怪我のリスクを避けるための休暇期間を逆算すると、今週末の開幕戦に彼らを起用することは物理的に不可能であり、すべての選手に平等な休息を与えるために、初戦の延期という超異例の措置が取られました。
このため、モウリーニョ監督率いる新生マドリードの今シーズンの公式戦初陣は、8月22日(土)の21:30にアウェイで行われる第2節、エスパニョール戦となる変則的な航海がスタートします。 (via Mundo Deportivo / MARCA / SPORT)
ラテン・アメリカの工芸品から着想を得たピンクの新サードユニフォームを発表
👕 クラブは12日、アディダス社との共同制作による2026/27シーズン用の新しい第3ユニフォーム(サードシャツ)を公式発表しました。
今回のデザインは、非常に鮮やかで深い「ピンク( base rosa intenso )」をメインカラーに採用。シャツの全面には、クラブの世界的な広がりと、言語や人種を超えて結束する世界中の熱狂的なマドリードサポーターへの敬意( guiño )として、ラテン・アメリカの伝統的な工芸品の模様から着想を得た、美しい「幾何学模様( patrones geométricos )」の透かしグラフィックが精巧に施されています。
また、Vネックの襟元、袖口、アディダスのロゴ、伝統の3本ライン、そしてエンブレムなどの細部には、上品で落ち着いた「オフホワイト( blanco roto )」があしらわれており、ピンクの鮮やかさを引き立てる素晴らしいデザインバランスを構築しています。
機能面においても、ピッチ上の極限のアスリートパフォーマンスを支えるため、3D立体編みニットによる極限の軽量化と、体熱や湿度を素早く外部へ排出して選手を常にクールに保つ最新の climacool+ テクノロジーが完備されています。このピンクの美しい戦闘服は、まもなく迎えるアウェイでのシャルケ04戦、あるいは開幕エスパニョール戦などのいずれかのピッチにおいて、ファンの前でお披露目される予定です。 (via SPORT)
サンティアゴ・ベルナベウの外観立体ロゴ設置と第2のLEDリングの稼働
🏟️ 2019年6月の着工以来、じっくりと進められてきた本拠地サンティアゴ・ベルナベウの100年規模の超巨大改修工事が、いよいよすべての仕上げのプロセスに入りました。
今週、Castellana通りのメインファサードにおいて、スタジアムの新たな顔となる、バックライト( retroiluminación )付きの巨大な立体金属文字による「 ESTADIO SANTIAGO BERNABÉU 」の名称ロゴと、公式エンブレムの設置作業が開始されました。このロゴシステムは、夜間になると鮮やかに美しく光を放ち、周囲からスタジアムの圧倒的な存在感を識別できる、首都マドリードの新たな象徴的なランドマークとなります。
さらに、スタジアムの内部においても、夏のオフ期間の突貫工事により、1階席(ファーストアンフィシアター)の上部に「第2のデジタルLEDリングディスプレイ」を増設する作業が完璧に完了しました。
この追加ディスプレイリングは、昨季大きな話題となったスタジアム天井部の「360度巨大ビデオスコアボード( videomarcador de 360 grados )」とシームレスに連動し、試合中やスタジアムで行われる大規模なイベントにおいて、これまでにない臨場感溢れる素晴らしい3D映像やデータをサポーターに届けることが可能となり、メガスタジアムとしての経済的、かつエンターテインメント的な価値を極限まで引き上げるシステムが整いました。 (via SPORT)
【本日の総括】
レアル・マドリードは、変則的なシーズン開幕を前に、史上最高額で獲得した超新星ヤン・ディオマンデの登録完了や、ヴィニシウスの2032年までの契約延長、さらには休暇を終えたベリンガムやエムバペらの合流など、モウリーニョ新監督のもとで王座奪還に向けたピッチ内外の最高峰のピースが次々と埋まる1日となりました。
ピッチ内では、ルニンの驚異的なアシストからブラヒムが決めた技ありの決勝弾でテレサ・エレーラ杯を制し、10回目の戴冠を果たすなどプレシーズン無敗で調整を完了。ピッチ外では、エンゾ・フェルナンデス獲得の完全な消滅や、25名の1部選手登録枠が完全に埋まったことによる今後の追加補強の制限(カマヴィンガやアセンシオらの売却停滞)、さらにはファンの言論の自由を著しく制限するとしてソシオから告訴の危機に直面している新規律規則を巡る大きな物議など、メガクラブならではの巨大な光と影を抱えながら、8月22日のエスパニョールとの開幕戦に向けて緊迫した最終仕上げに入っています。
